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こんな気持ちを持っていませんか?
FXの最大のメリットといえば、やはりレバレッジでしょう。そのいっぽうで、レバレッジなしの取引というものも存在します。せっかくレバレッジが使えるのに、それをなしにすることにどんな意味があるのか、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、FXのレバレッジなしの取引について、その概要や特徴、メリット・デメリットなどを合わせて紹介していきたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
FXのレバレッジなしとは?
FXのレバレッジなしとは、名前の通りレバレッジをかけない取引のことです。レバレッジとは、自己資金に対して適用する倍率のことです。FXではレバレッジの仕組みを使うことで、本来であれば運用できない大きな金額を取引で使うことができます。わかりやすいように、具体的な例で確認してみましょう。
本来であれば10万円の資金しかないにもかかわらず、これほど大きな金額を運用することができる点が、レバレッジの最大のメリットといえるのです。しかし、レバレッジなしで取引をした場合には、この倍率が適用されないため、自己資金10万円のみの取引となります。
レバレッジなしのメリット
ここまでで、FXのレバレッジについてはよくわかりましたね。
ここからは、レバレッジなしの具体的なメリットを考えていきましょう。メリットを理解することで、レバレッジなしの取引を効率的に活用することが可能となります。
①大きな損失を受けるリスクが低い
レバレッジなしの最大のメリットは、大きな損失を受けるリスクが低いということです。通常のレバレッジ取引であれば、自己資金に対して適用した倍率分だけ、利益も比例して大きくなります。しかし、この場合には損失も同時に大きくなるのです。
このように、レバレッジの仕組みは非常に大きなリスクを持っています。しかし、レバレッジなしの取引であれば、本来の自己資金で発生する以上の損失は出ないため、大きな損失を受けるリスクも減少するのです。
②ショート(売り)ができる
ショートができる点も、レバレッジなしの取引の魅力の1つです。具体的には、FX取引では通常の外貨預金などと違い、差金決済の方式が採用されています。差金決済とは、取引の過程で発生したやり取りは無視して、結果だけを決済する決済方式のことです。
このように、FXでは差金決済の方式が採用されていることで、本来であればできないショート(売り)から入ることもできます。ショートは、自分が持っていない通貨を後から買い戻すという前提条件のもと売却する投資手法です。通常の投資と違い、価格が下落した時に利益を出すことが可能となります。つまり、下落相場や不況時などにも低リスクで利益を狙うことが、レバレッジなしの取引で可能となるのです。
レバレッジなしのデメリット
ここまでで、レバレッジなしのメリットはわかったかと思います。メリットを理解することで、どのようなタイミングや目的でレバレッジなしを使えば良いのか、理解できたのではないでしょうか。
ここからは、レバレッジなしのデメリットを確認していきましょう。デメリットを理解しておくことで、レバレッジありの取引との使い分けがさらに的確にできるようになるので、このタイミングでしっかりと覚えておきましょう。
①資金効率が悪い
レバレッジなしのデメリットとして挙げられるのが、資金効率が悪いという点です。レバレッジをかけた場合、自己資金よりも大きな金額を運用できることは、冒頭でも確認しましたね。
このように、レバレッジなしの取引がレバレッジを適用した取引と比較しても、資金効率が悪くなります。効率的にトレードで利益を大していきたい人には、あまり適していないといえるでしょう。
②大きな利益を狙いにくい
大きな利益を狙いにくい点も、レバレッジなしの取引のデメリットです。具体的には、レバレッジ10倍でトレードをした場合であれば、利益も10倍となりますが、レバレッジなしでトレードをした場合には、通常の利益しか出すことができません。
そのため、レバレッジ取引で大きな利益を狙っていきたい人には、レバレッジなしの取引はあまり適していないといえるのです。
③まとまった資金が必要
レバレッジなしの取引では、ある程度のまとまった資金が必要です。もちろん、小額でも取引できないことはないですが、レバレッジを適用しないため、ある程度の利益を狙うには資金量が必要となります。
もしあなたの持っている資金が少額しかない場合は、レバレッジなしの取引はあまり適していないかもしれません。
レバレッジなしの取引で利益を出すコツ
ここまで、レバレッジなしの概要やメリット、デメリットを見てきました。レバレッジなしの取引に関することは、全体的なイメージを掴むことができたでしょう。
ここからは、具体的にレバレッジなしのトレードで利益を出すコツを確認していきましょう。
①投資資金全額でポジションを保有する
FXはレバレッジなしで取り組む場合、損失を受けるリスクが大幅に低減します。まして、法定通貨を取引するため、ありえないような価格変動はそこまで多く発生しません。そのため、投資に使える資金の全額でポジションを保有してもOKです。
むしろ、レバレッジを使わないため、できるだけたくさんの資金量で投資をしないと利益が出ません。これは、ショートにおいてもロングにおいても同じことです。こうした点を踏まえても、とにかくたくさんの資金を投資に回すように心がけていきましょう。
②新興国通貨は避けよう
新興国の通貨は、トレードを避けることをおすすめします。ドルや円、ユーロといった法定通貨は、先進国の通貨であり価格のありえない変動はそうそう起こりません。いっぽうで、新興国の通貨は政情が不安定なこともあり、信じられないような暴落や暴騰に遭遇する可能性が十分に考えられます。
これに巻き込まれてしまうと、いくらレバレッジなしとはいえ大きな損失を受ける可能性が出てきます。特に、長期的な保有でトレードを考えている人であればなおさらでしょう。こうした理由より、新興国通貨への投資は避けるようにしていきましょう。具体的に国名をあげると、トルコのリラや南アフリカのランドなどは、投資を控えることをおすすめします。
レバレッジなしの取引におすすめのFX業者TOP3
ここまでで、レバレッジなしの取引に関することは大方わかったかと思います。メリットやデメリットを理解できたことで、どのような時にレバレッジなしの取引をすれば良いのか理解できたことでしょう。
ここからは、レバレッジなしの取引で合わせて活用していきたいおすすめのFX業者TOP3を見ていきましょう。今回は初心者でも使いやすい業者に絞って紹介しているので、登録がまだ済んでいない人はこの機会に登録してみてくださいね。
第1位 SBI FXトレード
SBI FXトレードは、国内の大手企業であるSBIホールディングスが運営するFX業者です。同社は国内でも長年に渡って金融関係の事業に取り組んできました。そのため、信頼性は非常に高く、安心して取引をすることが可能といえます。
加えて、スプレッドが狭い点も大きな魅力の1つです。SBI FXトレードでは、ドル円のスプレッドがわずか0.27銭から取引することができるため、取引コストを抑えた取引が可能となるのです。少額投資やコストを抑えた取引がしたい方は、ぜひSBI FXトレードでFXをスタートしてみましょう。
第2位 DMM FX
DMM FXは、国内の大手企業であるDMM.comが運営するFXサービスです。動画コンテンツの配信事業などで有名な企業ですが、実はさまざまなサービスを提供しており、信頼性は非常に高く経営基盤も安定しています。また、国内のFX口座開設数第1位という実績もあり、多くの人が支持する使いやすさがあるといえるでしょう。
急に自分の資金で本番の取引を行うことに、抵抗感を覚える人も少なくないはずです。これを避けるためにも、可能な限り練習をしっかり取り組みたい方に、DMM FXは非常におすすめです。
第3位 ヒロセ通商
ヒロセ通商は約定率99.9%を誇る、短期トレードにピッタリのFX業者です。約定率が高ければ、大事な場面で買い時や売り時を逃さずにトレードすることができます。これによって、スキャルピングなどを主戦場とするトレーダーから多くの支持を集めています。
FXに取り組んでいる人の多くが、副業で行っているという現状を踏まえても、この点は非常にありがたいところです。土日を中心にしっかりと練習したい方であれば、ぜひヒロセ通商を活用していきましょう。
絶対に覚えておきたいFX取引の注意点
ここまでで、レバレッジなしの取引に関することは大体わかりましたね。おすすめのFX業者もわかったので、実際に取引を始めてみようと考えている人も多いのではないでしょうか。
ここからは、FX取引全体で覚えておきたい注意点を解説していきます。余計な損失を出さないためにも、ここで紹介する注意点をしっかりと覚えておくようにしましょう。
①ハイレバレッジの取引は避けよう
まず1つ目に気をつけておきたいのが、ハイレバレッジの取引は避けようという点です。上述したように、FXのレバレッジの仕組みは利益を大きくするいっぽうで、損失が出た時にも大きな損失が発生することになります。
これを避けるためにも、急なハイレバレッジの取引は控えるようにしましょう。序盤は、レバレッジ最大でも5倍ほどに止めておくことをおすすめします。取引に慣れてきたら、徐々にレバレッジを引き上げていきましょう。
②余剰資金での投資を心がけよう
レバレッジなしの取引を除き、FXは借金のリスクもあります。具体的には、急激な価格変動でロスカットが追いつかなかった時などに、自己資金以上の損失を受けてしまう場合があるのです。
そのため、間違っても、借金をして投資をするなどといった行為もしてはいけません。リスクの高さは他の投資と比較しても非常に高いので、余剰資金での投資を忘れずに取り組んでいきましょう。
③浅めの損切りを必ず入れよう
浅めの損切りを入れることも、FXにおいては重要なポイントとなります。FXの基本的な考え方には、損を小さく勝ちを大きくというものがあります。これは、投資においては必ず負けることがあることを意味しており、その負けをいかに小さくするかが重要であることを示しています。
このように、トータルの損益の合計で利益がでていることが、FXにおいては重要です。そのためにも、損切りを浅めに入れることを心掛けていきましょう。具体的に目安をいうのであれば、証拠金に対して1%〜2%の損失がでたら損切りが入るよう、取引を行っていくと良いでしょう。
④根拠を持ってトレードしよう
FXでは根拠を持ってトレードをすることが非常に大切です。感覚でのトレードは、たとえ短期的に勝つことができても、長期的には非常に高い確率で負け越すことになってしまうからです。
ここで利益を出すためには、感覚でなんとなくトレードをしていては難しいでしょう。チャートの動きを的確に分析しながら、根拠のあるトレードを心がけていくことで、効率的に利益を出すことが可能となるのです。
まとめ
以上、FXのレバレッジなしについて解説してきました。今回紹介したように、FXのレバレッジなしは低リスクで差金決済の取引ができるため、自己資金だけでショートをやってみたい方などに非常に適しています。FXというと危険なイメージを持っている人も多いでしょうが、レバレッジなしの取引であればリスクが通常の外貨預金と同じであるため、こうした人にもおすすめです。
そのいっぽうで、レバレッジなしで取引をしていた人が急にハイレバレッジで取引をしてしまうのは、非常に危険です。加えて、借金をして投資をするのも危険ですし、根拠のない感覚でのトレードも同じように危険です。こうした注意点には常に気をつけてトレードを行い、リスクの低い投資ができるよう心がけていきましょう。
みなさんも、この記事を参考にぜひレバレッジなしの取引で利益を狙ってみてくださいね。