自動車保険とは
自動車保険とは、自動車に関連するトラブルに巻き込まれた場合に補償が受けられる保険のことです。具体的には
- 自動車を運転していて、人にケガをさせてしまった
- 駐車場に入れようとしたら、別の車にぶつけてしまった
など、人や物になんらかの損害が及ぶケースを指します。状況次第では、多額の賠償金が発生することもあるので、十分な対応をするためにも、自動車保険は内容をしっかり確認した上で、かならず加入しましょう。
自賠責保険(強制保険)


車が関連する事故の特徴として「状況次第では、人や物に甚大な被害を及ぼす」ことが挙げられます。人の場合は万が一のことになってしまうのも珍しくないし、物の場合は修理不能になり、結局新しいものを買い直すことになるのも少なくありません。このような自動車事故の性質上、日本の法律(自動車損害賠償保障法)では、自動車や原動機付自転車(いわゆる「原付」のこと)を運転するすべての人に対し、自賠責保険に加入することを義務付けているのです。
自賠責保険の補償内容
自賠責保険の特徴の1つに「人にケガをさせたり、相手が万が一のことになったりしまった場合しか補償されない(対人補償のみ)」であることが挙げられます。なお、補償内容は以下の通りです。
事故の種類 | 損害の範囲 | 支払限度額(被害者1名あたり) |
---|---|---|
傷害による損害 | 治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料 | 最高120万円まで |
後遺障害による損害 | 逸失利益、慰謝料等 | 神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合 常時介護のとき:最高4,000万円 随時介護のとき:最高3,000万円 後遺障害の程度により第1級:最高3,000万円~第14級:最高75万円まで |
死亡による損害 | 葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人および遺族) | 最高3,000万円まで |
死亡するまでの傷害による損害 | (傷害による損害の場合と同じ) | 最高120万円まで |

簡単に言うと「対人事故を起こした場合、相手に対する賠償金を全部自腹で支払わなければいけない」ということです。例えば、相手が死亡した場合、自賠責保険に入っていれば、最高で3,000万円は支払わられるわけです。しかし、自賠責保険に入っていなければ、それも受けられません。
また、自賠責保険は本来、自動車や原動機付自転車を運転する人全員が入らなくてはいけないものです。そのため、入っていないこと自体が既に法律違反になるため、以下の罰則が設けられています。
- 自賠責保険に未加入で車を運転した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 自賠責保険の証明書を所持していなかった場合も30万円以下の罰金
さらに、無保険での運転は交通違反となり違反点数6点が付されるため、即座に免許停止処分となります。

自動車保険(任意保険)

法律で加入することが義務付けられている自賠責保険とは違い、民間の保険会社が提供しているのが自動車保険です。加入すること自体は自由であることから、任意保険とも呼ばれます。

任意保険が必要な理由として
- 自賠責保険だけでは対人補償が不十分である
- 自賠責保険には対物補償がない
の2つが挙げられます。
1.自賠責保険だけでは対人補償が不十分である
既に触れた通り、自賠責保険では、相手に万が一のことがあったとしても、補償が受けられるのは最高3,000万円までです。しかし、実際はこの金額より高い損害賠償請求が行われるのは珍しくありません。過去における対人事故の高額事例・判例のうち、損害賠償請求額として1億を超える金額が提示されたものは珍しくありません。あくまで、2020年8月までの時点での話ですが、最も高額だったのは、2011年11月1日に横浜地裁において下された判決の際の「5億2,853万円」です。

損害額 | 判決日 | 年齢・性別 | 被害状況 |
5億2,853万円 | 2011年11月1日 | 41歳・男性 | 死亡 |
4億5,381万円 | 2016年3月30日 | 30歳・男性 | 後遺障害 |
4億5,375万円 | 2017年7月18日 | 50歳・男性 | 後遺障害 |
4億3,961万円 | 2016年12月6日 | 58歳・女性 | 後遺障害 |
3億9,725万円 | 2011年12月27日 | 21歳・男性 | 後遺障害 |
万が一のことがあったり、重い障害が残ったりした場合の損害賠償額がいくらになるかは
- 被害者の家族構成
- 被害者の職業、年収
- 事故を起こした際の過失の程度
によっても異なります。実際にいくら損害賠償額として求められるかは、判決が出ないとわからないのも事実であるため、自動車保険にも加入し、備えをしておく必要はあるでしょう。

出典:自動車保険・自動車共済の加入率は何%? | 自動車保険の三井ダイレクト損保
ノンフリート等級制度

自動車保険の特徴の1つに、ノンフリート等級制度が用いられていることが挙げられます。簡単にいうと、事故=保険金の請求の有無によって保険料が決まる仕組みのことです。

通常、ノンフリート契約においては6等級から始まり、更新するごとに等級が上がっていきます。こちらの図にもある通り、最高ランクの20等級にもなれば、6等級における保険料に比べて、大幅な割引が受けられるのです。
出典:ノンフリート等級制度について – SBI損保の自動車保険
一方、ノンフリート等級制度のもとでは、保険事故の発生=保険金の請求をすると、等級が落ちてしまいます。どれだけ等級が落ちるかは、保険事故の種類によって異なるので注意しましょう。また、保険事故であっても、等級が落ちないもの(ノーカウント事故)もあります。

ノーカウント事故 | ・自分に過失のない事故で、相手の保険で補償が受けられる場合
・次の事故に当てはまる場合 【具体例】 |
1等級下がる事故 | ・車両保険に基づく保険金を請求した場合 【具体例】 車が盗難にあい、車両保険金が支払われた 台風などで水災に遭い、車を修理した 車にいたずらされたり、飛び石があたったりして車を修理した |
3等級下がる事故 | ・ノーカウント事故、1等級下がる事故以外の事故【具体例】 他人の車との衝突事故により、自分の車を修理した 電柱に車をぶつけてしまい、自分の車を修理した 当て逃げに遭い、自分の車を修理した |

自動車保険を見直すタイミングは?

自動車保険を見直すタイミングとして考えておきたいのは「ライフスタイルが大幅に変化したとき」です。つまり、以下の状況に当てはまった場合は、更新のタイミングに合わせて、自動車保険を見直してみましょう。
- 結婚などで家族構成が変わった
- 子どもが運転免許を取り運転するようになった
- 車での通勤・通学をしていたが、電車通勤・通学に切り替わった

1.家族構成が変わった
自動車保険には、運転者限定特約という特約があります。
運転する人の範囲が狭ければ狭いほど、保険料は安くなります。例えば、子どもが結婚して家を出る場合、その家の車を運転することは限りなく少なくなるはずです。このような場合は、運転者限定特約を見直すことで、保険料を安くできます。
逆に、それまで独身だったため、運転者限定特約を「本人のみ」にしていた場合は、結婚により配偶者が同じ車を運転するようになるケースもあるはずです。そのような場合は、運転者限定特約を「本人および配偶者」など適切なものに変更する必要があります。
2.子どもが運転免許を取り運転するようになった
「若者の車離れ」が進んでいると言われているものの、高校を卒業後にすぐに自動車の運転免許を取りに行く人はやはり多いでしょう。そして、免許が取れ次第運転するようになる人も多いですが、注意すべきことがあります。10代、20代のうちは車の運転に不慣れな上に、若さゆえに無茶をしてしまいがちです。そのような背景もあってか、車を運転する人が10台、20代の場合は保険料も高くなるのです。
自動車保険の場合、運転者の年齢条件によって保険料が変わる仕組みが取り入れられています。「年齢を問わず補償」「30歳以上補償」「35歳以上補償」という区分によって保険料が変わるので、現状で加入している自動車保険に「35歳以上補償」という条件が付いていた場合は、この条件の見直しも行いましょう。
3.車での通勤・通学をしていたが、電車通勤・通学に切り替わった
自動車保険を契約する際は、自動車の使用目的を申告しなくてはいけません。使用目的は「業務使用」「通勤・通学使用」「日常・レジャー使用」などの選択肢から1つ選ぶ仕組みですが、

一般的に、自動車を運転する頻度が高いほど、事故を起こす確率は高くなります。そのため「自動車を運転する頻度が高い人には保険料も多めに支払ってもらう」という仕組みが取り入られているのです。
逆に、車を運転する頻度が低くなりそうなら、使用目的を変更することで保険料は安くできます。例えば、これまで車で通勤・通学をしていた人が、電車通勤・通学に切り替わり、車の運転は休日にしかしない、ということになった場合が当てはまるのです。
自動車保険見直す前には保険証書を確認しよう!
すでになんらかの自動車保険に入っていて、そこから見直しを行う場合、大事なのは「今、どんな補償が受けられるのか」を把握しておくことです。自動車保険も含め、保険は「どんな場合にどんな補償が受けられるか」を理解していないと、トラブルが起こっても請求できません。保険証書を見直し、その上で比較検討しましょう。

自動車保険を選ぶポイント
次に、自動車保険に新規加入したり、見直したりする場合、自動車保険をどうやって選ぶかについて考えてみましょう。以下の4つのポイントについて解説します。
- それぞれの事故に対する賠償額の上限はいくらか
- 特約はどこまでつけるか
- オンライン型か対面型か
- 運転者限定特約・年齢条件をつけるかどうか
ポイントその1.それぞれの事故に対する賠償額の上限はいくらか
自動車保険によって補償が受けられる事故の例をまとめてみました。自動車保険を比較検討する際は、これらの事故に対し、最高いくらまで賠償額を補償してもらえるのかを確認しましょう。
大分類 | 具体例 |
相手方への補償 | ・対人賠償 ・対物賠償(対物超過修理費用) |
自分や同乗者の補償 | ・人身傷害
・搭乗者傷害 |
自分の車の補償 | ・車両保険 |
特に注意してほしいのは、対人賠償および対物賠償の限度額です。既に触れた通り、自動車事故が原因で相手方に万が一のことが起こったり、回復できないほどの損害を与えたりした場合、賠償請求金額が1億円を超えるのは珍しくありません。到底、個人の貯金だけで何とかなる金額ではないので「無制限」になっているものを選びましょう。
ポイント2.特約はどこまでつけるか
保険会社によっても多少の差はありますが、自動車保険には基本的な部分である「基本契約」に加えて、オプションとしての契約=特約を付け加えることがあります。例えば、ソニー損保の場合、以下の特約を付帯することが可能です。
- 新車買替特約
- 事故時レンタカー費用特約
- 車内身の回り品特約
- 弁護士特約
- 個人賠償特約
- おりても特約
- ファミリーバイク特約
当然、特約が多ければ多いほど、様々トラブルに備えることができますが、その分、保険料は高くなります。弁護士費用特約や個人賠償特約など、火災保険やクレジットカード会社の上乗せ保険など別の手段で用意できる特約もあるので、二重に加入してはもったいないです。今、自分たちが加入している保険で利用できないかを確認し、足りなさそうな補償を補うために特約を利用しましょう。
ポイントその3.オンライン型か対面型か
自動車保険の販売方法は大きく分けると、オンライン型と対面型に分かれます。言葉の通り、オンラインでの手続きのみで加入から保険金の請求まで完了するのがオンライン型、保険会社の担当者との対面でのやり取りが基本になるのが対面型と考えましょう。
オンライン型のメリットとして、運営に固定費がかからないため、保険料が割安であることが挙げられます。一方、対面でのやり取りはなく、質問する際はコールセンターへの連絡が基本になるため、そこに不安を覚える人がいるのはデメリットでしょう。
一方、対面型のメリット・デメリットはオンライン型と正反対です。つまり、担当者との対面のやり取りが基本であるため、わからないところや困ったことを徹底的に相談しながら進められるのがメリットでしょう。しかし、担当者の人件費や営業所の家賃など、固定費がかかるため、保険料もオンライン型に比べると高めです。
ポイントその4.運転者限定特約・年齢条件をつけるかどうか
自動車保険の特徴として
- 運転する人の範囲が狭ければ狭いほど保険料は安い
- 年齢する人の年齢上がれば上がるほど保険料は安い
ことが挙げられます。しかし、保険料を安くしようと焦ったせいで、本当に必要な補償が受けられなくなったらどうしようもありません。運転者限定特約・年齢条件は慎重に設定しましょう。
運転者限定特約の例
個々の保険会社によって、運転者限定特約をどのように設定しているかは若干異なります。ここでは三井ダイレクト損保の例を紹介しましょう。
本人限定特約
出典:運転者の範囲に関する特約と年齢条件はどのように設定すればいいですか?【自動車保険】
自動車保険により保障を受けられるのは保険証書に記載された運転する者=本人のみとするケースがこれに当てはまります。
本人・配偶者限定特約
出典:運転者の範囲に関する特約と年齢条件はどのように設定すればいいですか?【自動車保険】
自動車保険により保障を受けられるのは保険証書に記載された運転する者=本人とその配偶者のみにするケースがこれに当てはまります。
家族限定特約
出典:運転者の範囲に関する特約と年齢条件はどのように設定すればいいですか?【自動車保険】
自動車保険により保障を受けられるのは保険証書に記載された運転する者=本人とその家族のみとするケースがこれに当てはまります。
現役FPがおすすめする自動車保険
1位.ソニー損害保険
自動車保険ならソニー損保!ネット申込みで最大12,000円割引!
相手への賠償 | ・対人賠償 ・対物賠償 ・対物超過修理費用 |
ケガの補償 | ・人身傷害 ・搭乗者傷害特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・新車買替特約 ・事故時レンタカー費用特約 ・車内身の回り品特約 |
オプションの補償 | ・弁護士特約 ・個人賠償特約 ・おりても特約 ・ファミリーバイク特約 |
払込方法 | ・クレジットカード払 ・インターネットバンキング払 ・払込票での支払い ・銀行振込 |
運転者年齢条件 | 以下の4つが用意されている。
・「年齢を問わず補償」 |
ソニー損害保険の自動車保険をおすすめする理由
ソニー損害保険は、名前の通り大手家電メーカー・ソニーの子会社です。オンライン専業の保険会社ですが、対応のきめ細かさには定評があります。ソニー損害保険の自動車保険をおすめする理由として
- 走る距離が少ない人なら保険料が安い
- ロードサービスが無料で付帯していて、使いやすい
ことが挙げられます。まず「走る距離が少ない人なら保険料が安い」についてですが、ソニー損保の自動車保険は「保険料は走った分だけ」というキャッチフレーズでも知られています。つまり、自動車を家庭用に利用している場合であれば、予想年間走行距離に応じて、保険料の割引が受けられるのです。

出典:自動車保険ならソニー損保!ネット申込みで最大12,000円割引!
また「ロードサービスが無料で付帯していて、使いやすい」についてですが、ソニー損保の自動車保険に加入していれば、ロードサービスを無料で利用できます。なお、利用したからといって、翌年の保険料が上がることもありません。

レッカーサポート | 車が故障した場合、提携修理工場までなら無制限、顧客が希望する修理工場までなら100キロまで無料でけん引してくれる。 |
応急作業サポート | バッテリー上がりやキー閉込みなど、その場で対応できる故障に対応してくれる。 |
宿泊費用サポート | 帰れなくなったときの宿泊費用が支払われる。 |
ペット宿泊費用サポート | 帰れなくなったときのペットの宿泊費用等が支払われる。 |
帰宅費用サポート | トラブル現場から自宅または目的地までの交通費が支払われる。 |
レンタカー費用サポート | 代車として利用するレンタカー費用が24時間まで無料。乗捨て料も負担。 |
修理後搬送サポート | 修理工場で修理した車を自宅まで搬送してくれる。 |
一方、デメリットとしては「継続する場合、割引率が高くない」ことでしょう。ソニー損保は、初めて自動車保険に入る人に対し、インターネット経由での申込をすることで、保険料を11,000円割引してくれるサービスを行っています。同様のサービスを継続する人に対しても行っていますが、保険料の割引額は2,000円と5分の1になってしまうのです。この違いを許容できるかどうかも、ソニー損保の自動車保険を使い続けたいかどうかを左右するでしょう。
2位.セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
おとなの自動車保険は40・50代の保険料が割安|セゾン自動車火災保険
相手への賠償 | ・対人賠償保険 ・他者運転特約 ・被害者救済費用 |
ケガの補償 | ・無保険車傷害 ・自損事故傷害特約 ・人身傷害保険 ・搭乗者傷害特約 |
車の補償 | ・対物賠償保険 ・他者運転特約 ・被害者救済費用 ・車両保険 ・車両無過失事故に関する特約 |
オプションの補償 | ・ロードアシスタンス ・弁護士費用特約 ・自転車傷害特約 ・個人賠償責任特約 ・ファミリーバイク特約 ・車両身の回り品補償 |
払込方法 | ・クレジットカード(一括・分割) ・払込票(一括) |
運転者年齢条件 | ・なし ※保険料が1歳刻みで決定されているため |
セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)をおすすめする理由
セゾン自動車火災保険はもともと、損害保険ジャパンとクレディセゾンが業務提携して運営されていた会社です。しかしその後、損害保険ジャパンが株式の過半数を取得したことから、現在はSOMPOホールディングスの傘下に入っています。セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)をおすすめする理由として
- 40代、50代の保険料が割安になる
- 継続の場合であっても新規と同じように割引が受けられる
の2つを挙げます。まず「40代、50代の保険料が割安になる」についてです。この年代は子どもが高校、大学など義務教育外の学校に進学することが多くなる年代でもあるので、何かとお金がかかります。おとなの自動車保険は40代、50代の事故率が低いことに着目し、被保険者がこの年代に差し掛かっている場合は、保険料が割安になるように商品を設計しているのです。また、おとなの自動車保険に新規加入する際、インターネット経由で契約することで保険料が11,000円割引になりますが、これは継続する場合でも変わりません。

一方、デメリットとして挙げられるのは
- ロードサービスが自動付帯ではない
- 10代、20代が加入する場合は割高になることも
の2つです。おとなの自動車保険の場合、ロードサービスに相当するロードアシスタンスは特約としての扱いになっています。自動付帯しているわけではないので
- JAFに入っている
- ロードサービスが受けられるクレジットカードを持っている
などの理由がなければ、特約としてつけることを検討しましょう。また、被保険者の年齢が40代・50代であれば保険料が割安になりますが、その分、10代や20代など事故を起こしやすい年齢層の人が被保険者になる場合、保険料が割高になりがちです。他の自動車保険とも比較するのを忘れないようにしましょう。
3位.東京海上日動火災保険「トータルアシスト自動車保険」
相手への賠償 | ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物超過修理費特約 |
ケガの補償 | ・人身傷害保険 ・人身傷害の他車搭乗中および車外自動車事故補償特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・車両搬送・応急対応・レンタカー費用等補償特約 ・車両全損時諸費用補償特約 |
オプションの補償 | ・弁護士費用特約 ・入院時選べるアシスト特約 ・レンタカー費用等補償特約 ・新車新価保険特約 ・地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約 ・車両無過失事故に関する特約 |
払込方法 | ・クレジットカード(一括・分割) ・払込票・請求書(一括) ・口座振替 |
運転者年齢条件 | 以下の4つから選択 ・「年齢を問わず補償」 ・「21歳以上補償」 ・「26歳以上補償」 ・「35歳以上補償」 |
東京海上日動火災保険「トータルアシスト自動車保険」をおすすめする理由
東京海上日動火災保険は、日本でも有数の損害保険会社です。そして、個人向けの自動車保険としてトータルアシスト自動車保険を提供しています。この商品をおすすめする理由は
- 対応能力に定評があるので、安心して利用できる
- 特約をつければ地震・噴火・津波で車がダメになった場合にも対応できる
の2つです。まず「対応能力に定評があるので、安心して利用できる」ですが、同社が公式ホームページで発表しているところによれば、トータルアシスト自動車保険に加入していて、事故対応サービスを利用した人のうち、約9割以上が「大変満足~やや満足」と答えたそうです。
出典:安心の事故対応 | トータルアシスト自動車保険 | 東京海上日動火災保険

出典:ドライブエージェント パーソナル | 商品について | トータルアシスト自動車保険 | 東京海上日動火災保険
また、他社の自動車保険にはあまり見られない特徴として、地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約を付けられることが挙げられます。つまり、地震や噴火、津波などで車が水浸しになったり、火山灰に埋もれたり、つぶれたりした場合は、一時金が受け取れるということです。
そして、デメリットがあるとすれば、対面での販売が基本になる保険であるので、ネットに比べると保険料が高いことでしょう。対応力の高さを取るか、保険料の安さを取るかは考えどころです。
4位.アクサ損害保険(アクサダイレクト)の自動車保険
相手への賠償 | ・対人賠償保険 ・対物賠償保険 |
ケガの補償 | ・自損事故保険 ・無事故車傷害保険 ・人身傷害補償特約 ・搭乗者傷害保険 |
車の補償 | ・一般車両保険(フルカバータイプ) ・「車対車+A」車両保険(スタンダードタイプ) |
オプションの補償 | ・地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約 ・対物全損時修理差額費用補償特約 ・弁護士費用等補償特約 ・ファミリーバイク特約 ・アクサ安心プラス(ファミリープラス) ・アクサ安心プラス(レディースプラス) ・アクサ安心プラス(ペットプラス) ・他車運転危険補償特約(自動セット) ・被害者救済費用補償特約(自動セット) |
払込方法 | ・クレジットカード払い ・コンビニ払い |
運転者年齢条件 | 以下から選択可能 ・「限定なし」 ・「21歳以上補償」 ・「26歳以上補償」 ・「30歳以上補償」 |
アクサ損害保険(アクサダイレクト)をおすすめする理由
アクサ損害保険は、もともとフランスの金融グループの日本支社ですが、オンライン販売を主体に行っています。アクサ損害保険という本来の会社名よりも、通称の「アクサダイレクト」の方が有名かもしれません。
この保険をおすすめする理由として
- ライフスタイルに応じて特約を選び、自由にカスタマイズできる
- ロードサービスが自動付帯している
の2点を挙げます。まず「ライフスタイルに応じて特約を選び、自由にカスタマイズできる」ですが、特徴的な特約を紹介しましょう。
アクサ安心プラス(ファミリープラス) | 18歳未満の子どもがいるケースを想定し、搭乗者傷害保険の追加補償や家事労働費用、形成手術費用を補償する。 |
アクサ安心プラス(レディースプラス) | 事故による傷跡が残った場合の形成手術費用、携行品損害の補償などを行う。女性向け。 |
アクサ安心プラス(ペットプラス) | 同乗していたペットがいたずらしたり、事故に遭って死傷したりした場合に補償が受けられる。 |

また、他の自動車保険では特約扱いになっている場合も多いロードサービスも、基本契約の中に含まれています。既にJAFに加入しているなど、他にロードサービスを頼めるめどがあるなら別ですが、ない場合は大きなメリットです。
一方、デメリットですが「担当者によって、対応スキルにばらつきがある」ことが挙げられます。アクサダイレクトの公式ホームページでは、自動車保険に加入していて事故対応サービスを利用した人からの意見が掲載されていますが、おおむね良い評価ではあるものの
- 保険会社と修理工場の連携が悪い
- 連絡をよこすと言ったのにかけなおしてこない
など、中には厳しい評価もありました。
5位.チューリッヒ保険「チューリッヒの自動車保険」
自動車保険のチューリッヒ|ネット申込みで最大21,000円割引!
相手への賠償 | ・対人賠償保険 ・対物賠償保険 ・対物超過特約 |
ケガの補償 | ・搭乗者傷害保険 ・人身傷害保険 ・人身傷害特約 ・無保険車傷害特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・社内身の回り品特約 ・代車提供特約 ・免責ゼロ特約 ・地震等に車両全損一時金特約 |
オプションの補償 | ・傷害特約 ・原付特約 ・弁護士費用等特約 ・賠償責任補償特約 ・ファミリーケア特別見舞金特約 ・等による死亡一時金特約 ・車運転時の補償 |
払込方法 | ・銀行振込(他社からの乗り換えの場合のみ) ・クレジットカード ・コンビニ |
運転者年齢条件 | 以下から選択可能 ・「限定なし」 ・「21歳以上補償」 ・「26歳以上補償」 「30歳以上補償」 |
チューリッヒの自動車保険をおすすめする理由
チューリッヒ保険はもともとスイスの会社ですが、日本でも古くから事業を行っている外資系保険会社の1つです。チューリッヒの自動車保険をおすすめする理由として
- ロードサービスが非常に充実している
- 電話だけでなくメールやファックスにも対応
が挙げられます。まず「ロードサービスが非常に充実している」ですが、他社の自動車保険についているロードサービスでは有料になる項目であっても、無料で対応が受けられる場合も多いです。例えば
- レッカー移動は100キロまで無料
- 10リットルまで無料でガソリンを給油
- バッテリー上がりも無料対応
などのサービスが受けられます。

また、保険会社への問い合わせや事故対応の連絡は、電話で行うのが基本です。しかし、チューリッヒ保険の場合、電話以外にもメールやファックスでも対応してもらえます。耳や目が不自由だったり、電話する時間がとりづらかったりする場合は非常に便利です。
一方、デメリットがあるとすれば「担当者によって、対応スキルが著しく低いケースもある」ことでしょう。先ほど紹介したアクサダイレクトと同じく、公式ホームページには「お客様の声」が掲載されています。概ね好反応ではあるものの、中には対応の遅れを指摘するものもあるので、注意しましょう。
