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格安SIMやMVNOという言葉を見聞きする機会も増えてきました。大手通信以外でも、様々なスマホプランを選ぶことができるようになりましたが、実際にどんなプランがあるのか、自分にはどの格安SIMがいいのか悩んでしまう人も多いでしょう。
いわゆる格安SIMと呼ばれる通信サービスには、様々な種類があり、それぞれの状況に応じて経済的だといえるスマホプランも異なってきます。
通信サービスは多くの人にとって、もはや水道・電気同様に欠かせないもので、毎月必ず支払っていく生活費の1つです。できれば節約効果の高い格安SIMを選びたいものです。
そこで、今回は最近とくに契約者数が増加しているおすすめの格安SIM8選をご紹介していきます。
MVNOと格安SIM
携帯電話やスマホと言えば、かつては大手3社、ドコモ・au・ソフトバンクがモバイル通信市場を独占していました。近年になってMVNOが提供する格安SIMの通信サービスが注目されるようになり、大幅に通信費が削減できることで人気を高めつつあります。
しかし、現状ではそもそもMVNOや格安SIMとは何なのか、よくわからないとの声も多く聞かれています。
そこで、まずはMVNOと格安SIMについて解説しておきましょう。
MVNO
MVNO(エムブイエヌオー)とは、大手キャリアと区別するために使われる通信業者の種類をいいます。国内でモバイル通信の電波・通信基地を保有するのは、ドコモ・au・ソフトバンクの3社です。
その他にも、電話やインターネットなどのモバイル通信サービスを提供する会社は実は900社以上あるのです。これらの業者は、大手キャリア(通信3社)の通信回線を借りることで通信サービスをユーザーに提供しています。
これらの業者を総称してMVNOといいます。(単に格安SIMと呼ばれることもあります)
格安SIM
格安SIMとは、文字通り格安のSIMのことを意味しています。そこでSIMとは何なのかが疑問になっている人も多いでしょう。
SIMとは
SIMとはモバイル回線に接続できる電子カードのことをいいます。通信回線を利用するためのIDカードのようなものです。
SIMを携帯電話やスマホ端末に挿入することで、モバイル通信に接続できるのです。毎月支払う携帯やスマホの利用料は、いわばこのSIMの利用料を払っているのだということができます。
MVNOがSIMの販売を始める
そこで、数年前、MVNOがこのSIMだけを端末とは個別に販売し始めたのです。
格安SIMではSIMだけ、通信サービスだけを端末とは分けて契約できる、月額料金が非常に安くなることが大きな特徴となります。
大手3社のスマホプランと比較した場合、利用状況にもよりますが、月額料金は約3千円~5千円ほど安くなると言われています。
格安SIMを利用する方法
格安SIMを利用する方法は2つあります。1つはすでに持っているスマホ端末に格安SIMを差し替える方法。ただ、そのためには端末にかかっているSIMロックを解除することが必要になります。
また、SIMロックを解除しなくとも、その端末を購入した通信会社に対応できる格安SIMを選ぶ方法もあります。
SIMロックについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
もう1つは、中古スマホや格安スマホなどの端末を購入してから、格安SIMを選ぶ方法です。この場合、MVNOでもスマホを同時に販売しているので、端末とSIMの両方をセットで購入することもできます。
また、家電量販店やアマゾン、楽天などでも希望に合った格安のスマホ端末のみ購入することができます。
どんなSIMでも選べるようになる、SIMフリー端末に関する記事はこちらで詳しくご覧ください。
新規契約数上位8位
もちろん、上位に入っていないMVNOでも、利用状況によってはものすごく相性がいい格安SIMもありますので、色々調べてみましょう。
1位~8位
1位 Yモバイル ソフトバンク系列
2位 楽天モバイル 楽天ポイントが貯まる
3位 UQモバイル KDDI(au)グループ
4位 mineo 大手3社の回線に対応
5位 OCNモバイル NTTグループ
6位 イオンモバイル イオン店頭でサポート
7位 LINEモバイル LINEアプリの通信料無料
8位 BIGLOBE 動画無料オプション
その他
その他、9位以降にランキングしているMVNOもいくつかご紹介しておきましょう。
エキサイトモバイル、DMMモバイル、IIJmio、LIBMO、QTモバイル、nuroモバイル、ヤマダニューモバイル、Uモバイル、Nifmo、J-COMモバイルなどがあります。
上位8位も含めて、MVNOは個性的な通信会社が多くなります。提供するサービス、月額料金、利用できるオプションなども大きく異なります。
おすすめ格安SIM8選!
では、上位8位の格安SIMをそれぞれ詳しく見ていきましょう!基本的な料金プラン、特徴を述べながら、どんな人におすすめなのかもご紹介していきます。
Yモバイル
ソフトバンク系列のMVNO、Yモバイルは皆さんもご存知のyahooに連結した格安SIMを提供しています。実はYモバイルは自社で通信回線を保有しているので、本当はMVNOではないのですが、大手3社と区別するためにMVNOの1種として分類されています。
料金プラン(月額)
Yモバイルの基本的な料金プランは3つあります。
- スマホプランS 2GB~3GB 1,980円
- スマホプランM 6GB~9GB 2,980円
- スマホプランL 14GB~21GB 3,980円
特徴
自社回線を利用するので、通信速度が安定しているのが大きなメリットとなります。プランが大まかに3種類で、すべてのプランで国内10分以内の通話が無料で利用できます。
インターネット光回線とセットにした場合は、スマホ料金が1,480円に割引きになります。Yahooジャパンのサービスを使うとマイルが貯まり、貯まったマイルでデータ容量に交換できます。
こんな人におすすめ
- 現在ソフトバンクで携帯・スマホやインターネットを利用中の人
- 実店舗数が全国的に多く、スマホ初心者などで店舗で相談したい人におすすめ
- iPhoneなどの最新機種を格安で購入したい人→iPhoneの機種が充実
- スマホも同時に購入したい人→2万円以下の機種で分割OK
Yモバイルの公式サイト
楽天モバイル
楽天が通信業界に参入したのは最近のことですが、さすが小売りキングでもある楽天は、堂々2位にランクインしています。楽天ポイントを武器に着実にユーザー数を伸ばしています。
楽天モバイルは、ドコモ、au、ソフトバンクの通信回線に対応することができますが、それぞれ条件が若干異なるので事前に確認するようにして下さい。
料金プラン(月額)
楽天モバイルの料金プランは大まかに2種類あります。
スーパーホーダイ
スーパーホーダイは、国内10分間の無料通話がセットになったスマホプランです。GB数に応じて料金が異なります。
- スーパーホーダイ プランS 2GB 1,480円
- スーパーホーダイ プランМ 6GB 2,480円
- スーパーホーダイ プランL 14GB 4,480円
※2年間の縛り契約が基本です。(他にも1年縛り、3年縛りと選ぶことができます)
組み合わせプラン(月額)
組み合わせプランは、電話、SMS、データ通信など必要なものをライフスタイルに合わせて選べます。
- 通話+データSIM 1,375円
- データSIM+SMS 1GB 1,020円~
- データSIMのみ 1GB 900円~
※最低利用期間1年間、それ以降はいつでも解約できます。
特徴
楽天モバイルを利用するにあたっては、基本的に楽天アカウントを作成する必要があります。楽天アカウントは無料でWEB上にて2,3分で作成できます。
楽天モバイルの最大の特徴は、やはり「楽天スーパーポイント」との連結です。通常、楽天ポイントは100円ごとに1ポイントが付きますが、楽天モバイルの利用にてポイントをお得に貯めることができます。さらに、楽天ポイントをスマホ料金の支払いに使えるのです。
こんな人におすすめ
- 楽天ポイントを貯めたい人
- 楽天カードをつくりたい人→楽天モバイルとセットになったカードが作れる
- 楽天関連のサービスをよく利用する人
- 大手のMVNOが安心できる人
- データ通信の利用が多い人→24GBまでプランが組める→設定したGB数を超えても低速で無制限に使える
楽天モバイルの公式サイト
UQモバイル
UQモバイルは「WiMAX」を展開するUQコミュニケーションが提供する格安SIMです。UQモバイルはau系列のMVNOとなり、auのブランドとして扱われることもあります。
料金プラン
UQモバイルの料金プランはまずスマホ本体を同時に購入することで、お得に電話が使える1480円のプランがあります。電話の利用状況によって2種類あります。
- おしゃべりプラン→5分間無料通話
- ぴったりプラン→一定の通話時間が無料
どちらかのオプションを選ぶことができます。
※この場合2年縛り契約となります。
SIMのみを購入する場合
SIMのみを購入する場合は、
- データ通信3GB 980円
- データ通信3GB+電話 1,680円(通話料20円/30秒)
など・・・
※最低利用期間は一年間のみです。
特徴
UQモバイルの最大の特徴は、電話の利用頻度に合わせて2種類の電話オプションから選べることです。短い通話をたくさんする人はおしゃべりプラン、たっぷり長電話をしたい人はぴったりプランがお得です。
au系列であるため通信速度が安定していることもメリットです。
こんな人におすすめ
- KDDI、au関連のサービスを利用している
- 電話をかける回数が多い
- 長電話を無料で楽しみたい
- スマホ本体とセットでお得に使いたい
- データ通信が14GBを超えない
UQモバイルの公式サイト
mineo
mineo(マイネオ)は関西電力の通信子会社ケイ・オプティコムが提供する格安SIMです。ドコモ、au、ソフトバンクの回線に対応することができます。
料金プラン
ドコモ、au、ソフトバンクと希望の回線のSIMを30GBまで容量に応じてプランを組むことが可能です。
3GBで電話とセットのSIMであれば、
- ドコモ回線 1,600円
- au回線 1,510円
- ソフトバンク回線 1,750円
など・・・通話料は20円/30秒となります。
通話オプション
またはオプションにて10分間かけ放題、30分、60分話放題のどちらかを850円で追加することができます。
特徴
mineoの特徴は、大手3社それぞれ好きな回線を自由に選べることです。データ通信の容量も段階に合わせて種類が多く、電話オプションも充実しているのが魅力です。
料金が明確でシンプルなので、よくわからない人でも選びやすい格安SIMです。
こんな人におすすめ
- すでに大手キャリアで契約していて、スマホをそのまま使いたい人
- データ通信プランの選択肢が多い方が助かる人
- データ通信をよく利用する人→最大30GBまでプランあり
- 電話をよく利用する人→電話オプションが選べる
- 中古のスマホや格安スマホを別途で用意したい人
mineoの公式ページ
OCNモバイル
OCNモバイルはNTTグループのMVNOです。NTTコミュニケーションが提供している、ドコモ回線を利用した格安SIMです。
料金
OCNモバイルの料金プランは、電話とデータ通信をセットにしたSIMの最安値は、1,280円(110MB)があります。
3GBで電話をつけた場合は1,480円(通話料20円/30秒)、インターネットとセットにすればさらに割引が適用になります。
電話オプション
電話アプリで通話料が半額にできたり、留守番電話をメールで届けてもらったり、「050~」IP電話の利用が無料になるオプション、10分間かけ放題などを選ぶことができます。さらに、通話量の多い上位3つの番号を無料で使えるようになります。
特徴
OCNモバイルが他の格安SIMと大きく異なるのは、料金プランの変更が自由にできる点にあります。毎月1回は無料で変更できるのと、一日単位で通信容量を設定・繰り越しできるプランもあります。
NTTグループということで、通信回線の安定性も高いといえます。
こんな人のおすすめ
- NTT、ドコモ関連のサービスを利用している
- NTT光回線を利用している人
- 電話やデータ通信の利用に変動がある→毎月無料で料金プランの変更が可能
- 電話をお得に利用したい→電話オプションが充実
- 電話や通信回線のしくみがある程度わかる人
OCNモバイル公式サイト
イオンモバイル
イオンモバイルは、イオンモールやミニストップでおなじみのイオングループの格安SIMです。国内では、店舗によるサポートが最も充実したMVNOでスマホ初心者でも安心して使えます。
料金プラン
ライトユーザーからヘビーユーザーまで、29種類の料金プランから選ぶことができます。
電話とデータ通信の最安値プランは、1,180円から。
- 電話+データSIM 2GB 1,380円~
- 電話+データSIM 4GB 1,580円~
- 学生用の学割3年プラン 1,380円~
など(通話料20円/30秒)・・・最大で50GBのプランもあります。
電話オプション
イオンモバイルのアプリで通話料が半額、050番号が無料通話、10分間の電話かけ放題など、追加オプションが選べます。
特徴
イオンモバイルの最大の特徴は、各イオン店舗内にて、イオンモバイルのカウンターを設けていることです。格安SIMのことがよくわからなくとも、店頭でその都度相談できるから心強いですね。
また、最小で500MB、最大で50GBまで様々な料金プランが組めるので動画や大容量のデータを取り扱う人でも安心して使えます。
こんな人におすすめ
- イオンモールなどイオン店によく行く機会がある人
- 店頭で丁寧なサポートを受けたい人
- 対面でその都度手続き等を行いたい人
- 学生でまずは3年間だけお得に使いたい人
- 大容量のサービスを利用する人
イオンモバイル公式サイト
LINEモバイル
LINEモバイルは、すでにご存じの人も多い、無料で電話やメール、送金、決済などが行えるLINEの格安SIMです。LINE利用者はLINEアプリの使用は通信量がかからずに使えます。
料金プラン
LINEモバイルは料金プランが非常にシンプルでわかりやすく、3つのプランから選べます。
- データフリープラン(電話はLINEアプリを使う)月額500円~
- コミュニケーションプラン(データ+SNS+電話)月額1,100円~
- MUSIC+(データ+SNS+MUSIC+電話) 月額2,390円~
など・・・データの容量に応じていくつかランクがあります。
電話オプション
LINEアプリ10円/30秒、10分かけ放題を追加できます。
特徴
LINEモバイルであれば、メール、電話などの無料サービスが使えるだけでなく、LINEアプリの利用にかかる通信料も無料になるのが最大のメリットとなります。
利用状況によってはアプリを上手に活用すれば、毎月のスマホ通信費がかなり節約できます。
こんな人におすすめ
- 普段LINEアプリを使う習慣がある人
- 特定の人との電話やメールでLINEアプリが使えそうな人
- データ通信の容量が10GBで収まりそうな人
- 特定の人と長電話をする人→LINEアプリが活用できる
- SNSの利用が多い人→主要SNSが無料にできる
LINEモバイル公式サイト
BIGLOBEモバイル
インターネットプロバイダーで有名なBIGLOBEが提供する格安SIMがBIGLOBEモバイルです。通信回線はドコモやauを利用しています。
料金プラン
ビックローブの料金プランもわかりやすく、最初の6カ月間は大幅割引が適用されるのですが、2年縛りにはならないことが魅力です。
- データ+電話 3GB 1,600円→6か月間はたったの400円です。
- データ+電話 6GB 2,150円→6カ月間は950円です。
など・・・通話料は20円/30秒、最大GBは30GBプランまで選べます。プラス大容量用のエンタメオプションをつけることも可能です。
電話オプション
無料のBIGLOBE通話アプリを利用して9円/30秒にできます。
その他、
- 10分かけ放題
- 90分無料通話
- 3分かけ放題
- 60分無料通話
などの電話オプションが850円で追加できます。
特徴
BIGLOBEならではの特徴は、大幅割引きが適用されるため、仮に現在の回線に違約金がかかったとしてもすぐに元がとれる点です。また、独自のオプションとして「エンタメフリーオプション」があり、YouTube、Abemaなどの動画配信サービスの通信料が無料になることです。
こんな人におすすめ
- 違約金にかかる費用を割引でまかないたい
- お得に使いたいが2年縛りは避けたい
- 電話もデータも利用が多い
- 動画サービスの利用が多い
- 現在au、ドコモ回線を使っている
BIGLOBEモバイル公式サイト
まとめ
以上のように、格安SIMで契約数が増えている8社をご紹介いたしました。
このように各社の料金プランや特徴を比べてみると、自分に合った格安SIMがどれなのかが見えてくるのではないでしょうか。同じスマホを使うにしても、ユーザーによって生活スタイル、利用状況、普段使うアプリやサービスなどが異なります。
状況に応じて、サポートを重視したい人や、シンプルな料金プランであることを重視したいなど、重視したい内容も異なってきます。
それぞれの格安SIMの個性を活かして、大幅に節約できる格安SIMを、是非この機会に探してみましょう!