『新婚生活は楽しみだけど、お金のやりくりが不安…』と思う方は意外と多いものです。二人暮らしの生活費はどれくらいかかるのか、どうやって節約していけばいいのか考えなくてはいけないことはたくさんあります。そこで、この記事では新婚さんでも楽しく節約できる方法を紹介します。
新婚夫婦の平均生活費は?
はじめに、新婚夫婦2人の平均生活費をご紹介します。
はじめて二人暮らしをする方たちは目安として覚えておきましょう。
夫婦2人の生活費
夫婦2人の生活費は以下のとおりです。
- 住居費・・・75,000円
- 電気代・・・5,500円
- ガス代・・・4,500円
- 水道代・・・3,500円
- 食費・・・48,500円
- 家具費・・・6,500円
- 被服費・・・13,500円
- 医療費・・・7,500円
- 交通費・・・30,500円
- 通信費・・・15,500円
- 娯楽・交際費・・・38,000円
- 雑費・・・28,500円
合計277,000円(※上記はあくまで平均値ですので、地域差が多少あります。)
夫婦2人で生活していくのに、約28万円かかるということを覚えておきましょう。
もちろん、節約をしている人だと20万円以下で暮らすことも可能です。
しかし、節約のコツや方法などをあまりよく知らない方は、はじめの頃は生活費として28万円程度はかかると思っておきましょう。
そうすることで、節約のプレッシャーがかからなくなります。
新婚生活を始まる前に話し合っておくべき3つのこと
ここでは、新婚生活を始める前に話し合っておくべき三つのことについてご紹介します。
節約を2人で始める前に必ず話し合っておきましょう。
生活費の支払いルールを決めておく
新婚生活を始める前に、生活費の支払いのルールについて話し合っておきましょう。
家賃の支払いやクレジットカードの支払い、食費の支払いなどこれからは2人で支払っていく必要があります。
よって、どういう風に支払いをしていくのかを早めに話し合っておきましょう。
一番いいのは2人の共有口座を開設し、そこに月々の生活費を入れていくという方法です。
共有口座を開設することで、お金の流れが見えますし、お金の管理をすることも楽なのでおすすめです。
共有口座を開設しなくても、お金の支払いルールを決めておく事は、トラブル回避になることもありますので、必ずルールの話し合いを行ないましょう。
希望の生活レベルを話し合う
2人で節約生活をしていく上で知っておくべきことは、希望の生活レベルです。
いくら新婚生活で節約を頑張ろうと思っていても、極端な節約生活をしていては楽しい生活は送れません。
よって2人の、希望の生活レベルを話し合っておきましょう。
節約しつつ、新婚生活を楽しむ方法を見つけるためには、話し合いをして互いの希望を知り、今後どうやって生活していくのかを考えていけるようにしましょう。
貯金額はいくらあるか教え合う
新婚生活に限らず、これからは一緒にお金を貯めていく必要があります。
そこで、新婚生活を始める前、もしくは始めてすぐにでも良いので、自分たちの貯金額はいくらあるかを教え合うようにしましょう。
お互いの貯金額を把握することで、これからどの程度お金を貯めていくかを知る目安にもなります。
また、お互いの貯金力も把握できる機会にもなりますので、ぜひ話し合いを行っておきましょう。
新婚さんでも楽しくできる節約生活術11選
ここでは、新婚さんめでも楽しくできる節約生活術を10個ご紹介します。
どれも簡単なものばかりですので、ぜひ1つでも多くの節約ができるようにしていきましょう。
まずは家計簿をつけていこう
節約の基本は、新婚さんでも独身の人でも一緒です。
まずは、『自分達のお金の流れ=家計』を把握しましょう。
お金の流れを知らなければ、どこを節制していけば良いのかも知ることができません。
無駄のない節約をするために、新婚さんでも家計を把握することに勤めましょう。
おすすめの家計簿はこの3つ!
家計を把握するためには、家計簿をつけるのが一番です。
家計簿の種類は以下の通りです。
- アプリ
- ノート
- エクセル
アプリは、スマホで簡単に家計簿をつけることができます。
自分で打ち込むものもありますが、レシートを写真で撮るだけで自動的に項目別に振り分けてくれるものもあります。
仕事で忙しい方などにおすすめの家計簿といえます。
ノートの家計簿は、誰でも簡単に家計簿をつけられます。準備するのは、ノート、レシート、のり、電卓です。
レシートをノートに貼り、項目別に振り分けて支出を管理していきます。ノートタイプの家計簿は、家計簿をつけたことがない人におすすめの家計簿です。
最後のエクセルは、項目などを自分で設定できるため、オリジナルの家計簿をつけることができます。
家計簿をつけることに慣れてきて、もっと細かい支出把握をしたいという方におすすめです。
住宅費は3割以内に収める
新婚さんが気を付けなければならないのは、家賃などの住宅費です。
住宅費は、2人の総手取り月収の3割以内に収めましょう。もしも、住宅費で3割以上かかっている場合は、引っ越しを検討しましょう。
引っ越し費用の負担の方がお金がかかるのではと思われる方もいらっしゃると思いますが、長い目で見ると引っ越しをした方がお得になる確率の方が断然高いのです。
不安な方は、現在の住宅費を支払い続けた金額と、引っ越しをして住宅費の安いところに住んだ場合の金額を計算してみてください。それで、引っ越さない方がお得なのであれば現在のところに住み続けるのも良いでしょう。
また、会社の都合や転勤族などの方の場合は、無理に引っ越しを検討しなくても大丈夫です。ただし、他の項目で節約をして、オーバーしている分をカバーしましょう。
通信費を見直してみよう
新婚さんは、通信費の見直しを必ず行いましょう。
通信費に含まれるのは以下の2つです。
- 携帯やスマホの料金
- インターネット回線
通信費は夫婦でキャリアを統一したり、インターネット回線を携帯やスマホと同系列の会社に揃えたりすると節約効果を得ることができます。
特にスマートフォンなどでは、家族割が使えますので、お得にスマホを利用することができます。キャリアショップでは公式サイトで家族割りの申込書をダウンロードできるので、チェックしてみましょう。
また、携帯を契約するのと同時にインターネット回線も申し込むと、さらにお得にインターネットを使うこともできます。
保険料を見直してみよう
次に保険料の見直しを行いましょう。保険料には以下の種類があります。
- 生命保険
- 医療保険
- 火災保険
- 地震保険
- 自動車保険etc
20代のうちに生命保険や医療保険に加入しておけば安い保険料で済ませることができますので、早めに加入しておくと良いでしょう。
地震保険や火災保険などもいざという時に必要な保険ですので加入しておきたいと思っている方はぜひ加入しておいてください。
ただし、保険料が家計を圧迫しているのであれば、保険料の見直しは必ず行うようにしましょう。
保険料の見直しは「保険の窓口」などで相談すると、自分たちの収入に合った保険や希望の保険金額などを伝えると調べてもらえますので、1度は相談しに行ってみてください。
自動車保険に関しては、そもそも自動車の保有が家計を圧迫していないかを見直す必要があるので、それは後述していきたいと思います。
食費を見直してみよう
食事の見直しも、新婚生活が始まってから早めのうちに行うようにしましょう。
特に外食が多い場合は、注意が必要です。外食が多いと家計を圧迫してしまうので、できれば自炊をたくさんするように心がけましょう。
外食1回分の料金が2日分の自炊費用に値してしまうときもありますので、外食は特別な日以外にはなるべくしないようにしましょう。
ただし、注意していただきたい点が1つあります。それは、節約意識しすぎて全く外食をしないなどといった極端は節約は行わないようにすることです。
新婚生活で2人で一緒に食事をするということは、とても大切なことです。
よって、適度に節約をし、適度に外食を楽しみ、余裕を持って新婚生活を過ごせるようにしましょう。
楽しんで自炊ができるようになろう!
新婚生活中、節約をするのであれば、食事は自炊を心がけることが良いでしょう。
ただし、節約を意識しすぎて貧相な食事を作ることだけは避けましょう。
安いからといって同じ食材ばかり使ったり、品数を少なくしたりすると、全然楽しくない生活を過ごすことになります。
大切なのは、節約をしつつ、楽しんで食卓を囲むことなので、美味しくて、そこそこ安い材料費ご飯を作れるようになれれば良いのです。
よって、まずはお互いの好きな料理から作っていくようにしましょう。お互いの好きなご飯を作るのであれば、それだけで自炊のモチベーションが上がります。
そして、新婚生活に慣れてきて、お互いの食事の好みが分かるようになったら、徐々に節約料理を覚えていきましょう。
好きなご飯の日と、節約ご飯の日を交互に設定していくと、無理なく自炊を続けることができますので、ぜひやってみてください。
お金をなるべく使わないデートをしてみよう
新婚生活中でもデートは行いますが、なるべくお金をかけないデートプランを立ててみましょう。
例えば公園でピクニックをするのもいいですし、日帰りで温泉を楽しむのも良いでしょう。DVDなどをレンタルしてきて、おうちで好きなお菓子やお酒を飲みながらDVD鑑賞をすることも節約しつつ映画館気分を味わえるのでおすすめです。
2人のデート代が2人の家計を圧迫するのは良くないことですので、お金をかけるデートは月に1回~2回に抑えておきましょう。
また、お金がかからないデートプランをいくつか知っておくことで、給料日前でお金がない時でもデートをすることができるようになるので、お金がないからデートができないという状態を回避することもできます。
よって、ぜひ2人でお金をかけないデートプランを考えて作ってみましょう。
家電製品などはレンタルできるか検討してみよう
新婚生活で家電製品などを購入する機会もあるかと思いますが、実は家電製品はレンタルをすることができます。
特に新婚さんだと、これから子供が生まれたり、両親と同居したりなど、ライフスタイルに変化が起きやすいと言われています。
よって、思い切って家電は買わずにレンタルをすると大きな変化があった時にすぐに対応ができるので、おすすめです。
車の保有を考え直そう
もしも、車はあまり使っていないのに、保有をしている場合は車を手放すことを検討しましょう。
田舎に住んでいて、車が無ければ通勤ができない、買い物に行けないなどの事情がある方はもちろん、所有をしていてかまいません。
車の保有を検討して欲しいのは以下の項目に当てはまる人たちです。
- 公共交通機関が整備されている所に住んでいる人
- 通勤がバスや電車の人
- 近くにスーパーなどがある人
- 車を持っているのにほとんど使っていない人
以上の項目に1つでも該当する人は、車を持っている方がお金はかかってしまうので、処分を検討しましょう。
公共交通機関が整備されている所に済んでいる方は、交通機関を利用して買い物などに行くことができますし、通勤がバスや電車の人も休日に定期を使って買い物に出かけることもできます。
近くにスーパーなどがある人は、こまめに買い物をすることができるので買い物の際に車を利用しなくて済みます。
そもそも車を持っているのにほとんど使用していない人に関しては、特別な事情(父母の介護のときに使うなど)がない限りは車を手放した方が確実に節約効果を得られます。
なぜなら、車を保有するだけで年間10万円以上の維持費がかかるからです。車検やガソリン、オイル交換やエレメント交換、バッテリー交換などたくさんの維持費をかけて車を保有しているのです。
もしも、車を手放しても良いと思う方は、パートナーとよく話し合って、処分を検討してみましょう。
お得なクレジットカードを作って家計を管理しよう
家計簿をつけることに慣れ、家計の見直しをすることに慣れたら、次はお得に生活ができるようになりましょう。
お得に買い物をすることができるクレジットカードの所有を検討してみましょう。
クレジットカードには100円で1ポイント付与されたり、割引がされたりなど、お得な特典がたくさんあります。
また、クレジットカードの明細をインターネットで確認することができるので、家計簿を簡単につけることができます。
ただし、クレジットカードを持つ時は、使いすぎないように注意しましょう。
新婚さんでも貯金するコツ3つ
ここでは新婚さんでも貯金ができるコツを3つご紹介します。
新婚さんでも楽しく簡単に貯金をするコツを紹介しますので、ぜひ試してみてください。
貯金専用口座を開設する
新婚さんでも簡単に貯金していくためにまずはお互い共同の貯金専用口座を開設しましょう。
貯金専用口座を開設することで、お金を貯めていく実感を持つと同時に、お互いにお金を引き落としにくくします。
お金の貯め方はいたって簡単で、給料日にお互いに決めた貯金額を専用口座に入金するようにするだけです。
最初のうちは小さい金額からでもいいので、コツコツとお金を貯めていくようにしましょう。
目標額を設定しよう
貯金をしていくことで一番大切なのは、目標金額を設定することです。目標金額があることで、具体的な行動計画まで立てられるようになります。
はじめのうちは、「3ヶ月で3万円」や「半年後に10万円」などといった、小さな目標金額を設定しましょう。
小さな金額を設定すれば、簡単に達成感を得られるので貯金のモチベーションを維持するのに最適なのです。
そして、貯金をすることに慣れ、目標金額を達成できるようになってきたら、徐々に金額を往復していきましょう。
小銭貯金も併せてやろう!
専用口座でお金を貯めていくのも良いですが、合わせて小銭貯金も行うとお金が貯まるスピードが速くなります。
365日貯金や500円玉貯金など小銭貯金の種類はたくさんありますので、自分達が楽しんでできる、小銭貯金の方法を見つけ、コツコツと貯めていくようにしましょう。
また、小銭貯金に関しては、貯まった金額でお互いに何かご褒美を買うことが良いでしょう。
例えば、小銭貯金で一定金額が貯まったら「ディズニーランドへ行く!」「温泉に泊まる!」などといった、二人の楽しみになるような使い方をしましょう。
そうすることで、節約生活中でも楽しくお金を貯めることができるのでおすすめです。
まとめ
これまで、新婚さんでも簡単にできる節約術を紹介してきました。
どれも簡単で、誰にでもできる基本的な節約術や貯金術ばかりです。
新婚生活を楽しみつつ、お金は節約して、将来のためにお金を貯めていきましょう。