うさぎを飼っている人必見!うさぎのペット保険

ペットには人間の健康保険のような制度がありませんので、病院に連れて行くと診療費は自由診療で、全額自己負担となります。ペット保険に加入しておけば、毎月一定の支払いで万が一の怪我や病気の時に補償が受けられ、飼い主の負担の軽減をしてくれるのです。

近年では、飼育環境や医療技術の向上により人間と同じく、ペットも長寿、高齢化が進んでいます。それに伴い、病気や怪我のリスクが上昇しているのもまた事実です。

手術や長期の入院、そして抗がん剤といった高度治療にもなると、医療費はかなりの高額となるケースも珍しくありません。その為、ペット保険のニーズは年々高まってきています。ペット保険の補償対象の種類は主に以下の3つです。各会社によりその他の補償もあります。

通院・・・動物病院に通った際に支払われる補償です。診療費、処置費、処方薬代などが相当します。
入院・・・入院費用に対する補償です。
手術・・・手術の費用、手術の際の麻酔費用などに対しての補償です

さて、今回は、ペット保険の中でもうさぎのペット保険についてご紹介します。実は筆者もうさぎを飼っていまして、今年1歳になりました、黒い毛皮のネザーランドドワーフです。新しい環境にも慣れてきたようで最近はリラックスした姿も見せてくれるようになり、癒されております。

うさぎの愛らしさやかわいさに普段から癒されている方は多いのではないでしょうか。犬や猫と比べても飼いやすく、値段もリーズナブルなのでペットとして飼う人が増えています。しかし、そんなうさぎですが、本来うさぎはとても神経質で刺激に敏感な生き物です。ちょっとしたストレスであっても、体に異常をきたしますし、場合によってはそのまま死んでしまうことさえあります。そのため、飼育する環境には、特に気をつけてあげなければなりません。

ところで、うさぎは小動物だし治療費も安いのではないかな、と考えてはいらっしゃいませんか?実は、うさぎはとても怪我や病気にかかりやすいため、医療費がかなり頻繁にかかり、高額になることも珍しくありません。

そこでうさぎを飼っている人はもちろん、これから飼おうと言う人にも検討していただきたいのが、うさぎが病気になった場合のペット保険です。うさぎは人間と違って健康保険があるわけではないので、病気になって治療を受けた場合には、自由診療となり、治療にかかる費用は全額100%支払わなければなりません。

その分の出費を抑えるためにペット保険に加入しておくことが、もはや必須となるのです。

うさぎがかかりやすい病気と怪我

保険の話に移る前に、うさぎがかかりやすい病気と怪我についてみていきましょう。

うさぎは、大してスペースも取らず、部屋などで比較的簡単に飼いことができる反面、環境の変化にとても敏感な動物です。生まれてから数カ月以内のうさぎは環境の変化に耐えられず、死んでしまうこともあるといわれています。

また、ペットショップや里親から買ってきてもしばらくの間は新しい環境に慣れさせるために、ちょっかいをかけたりはせずに、そっとしておくのがよいともされています。

その一方で、うさぎはとても我慢強い生き物です。例えば、体の具合が悪くても、そのことを悟られないようにするくせがあります。そのため、うさぎの様子には常に気をつけていなければなりません。うさぎがかかるおそれのある主な病気や怪我は以下のようになっています。

毛球症と不正咬合

毛球症とは、胃腸などの消化器官の動きが鈍くなることで胃腸内に毛球が形成され、それによって食欲低下や排便の減少などといった症状が起きる病気です。原因はというと、うさぎは餌を食べる時に一緒に抜け毛を飲み込んでしまうことがあり、それが胃の中で毛球を形成してしまうのです。

また、不正咬合とは、切歯や臼歯が真っ直ぐ生えずに、内側や外側に向かって生えてしまうために、口の中が傷つき、それが原因となって、歯肉炎や食欲不振などの症状を引き起こす病気です。

この2つの病気の症状に共通するのは食欲不振という点です。うさぎにとって食欲不振というのは致命的な大問題。

動物は全てそうですが、特にうさぎは食事を摂り続けなければ生きていくことができない体の構造をしています。24時間以上、食事を摂らない場合には命に関わるともいわれているのです。そのため、病気によって食欲がないようであればすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

お腹の中にガスが溜まる

うさぎの腸内では多くの細菌が活動することによって、盲腸便という糞を作り出しています。

盲腸便は栄養素を含んだ糞で、うさぎはこれを食べることで必要な栄養を摂っているのですが、胃腸の働きが悪くなることによって、腸内の細菌のバランスが崩れてしまい、ガスが溜まってしまいます。

この症状が悪化すると鼓腸症と呼ばれる病気となり、食欲がなくなったり、腹部が膨れるなどの症状を引き起こします。原因はストレスや毛球症などの胃腸の病気、不正咬合、さらには餌に含まれる食物繊維の不足など様々なものがあります。

健康状態には注意が必要なうさぎですから、病気になった場合の治療費はいくらかかるのか、また、主なうさぎの病気にはどのようなものがあるのか、といった点について関心を持っている人も多いでしょう。

熱中症

高温で湿度が高い環境に長時間いると体温を調節する機能がうまく働かずに、体に異常を感じるのが熱中症です。うさぎは汗をかかないので、人間のように汗をかいたり、犬のように舌のさきから体に溜まった熱を放射することもできません。

ただ、耳には熱を放射する機能がありますが、種類によっては、耳の非常に小さなうさぎもいますので、体温調節が苦手で熱中症になるリスクが高い動物といえるでしょう。

症状としては動きが不自然で体がふらついたり、大量のよだれを垂らしたり、意識を失うことなどがあげられます。熱中症の心配があるときはすぐに医師に診せましょう。長い時間が経ってしまうと、最悪の場合死んでしまうおそれがありますし、もし助かっても神経症状や腎不全などの後遺症が残ってしまう可能性があるからです。

骨折や脱臼歯の異常

うさぎの骨はもろいため、高い場所から飛んで着地に失敗したり、強い力で抱いたりすると骨折や脱臼するおそれがあります。手足だけではなく腰椎の骨折も多く、注意が必要です。

症状としては足を引きずったり、糞や尿を出すことができないなどがあります。

パスツレラ病

パスツレラ病とはパスツレラ菌という細菌によって引き起こされる感染性の病気です。

ほとんどのうさぎはもともと体内にパスツレラ菌をもっているといわれており、健康な状態の時には何ら問題はありませんが、ストレスなどの原因で免疫力が落ちてしまった場合に、くしゃみであるとか、中耳炎、さらには斜顎といった症状を発症します。パスツレラ病を発症した場合、完全な治療は不可能といわれていますので、予防が重要となります。

うさぎ保険に入っていない場合の治療費は?

うさぎの具合が悪くなった時の治療費はいくらかかるのでしょうか。例えば、不正咬合となってしまった時には、歯を切断する治療が行われますが、その際の治療費は5,000円から11,000円といわれています。また、点滴を受けた場合の費用は2,000円から3,000円。さらに、毛球症の治療で開腹手術を行った場合には20,000円から30,000円かかるとされています。

この他に、入院をした場合には、1日につき3,000円の費用がかります。実際には、上記の他に初診料などの費用が別に必要となりますので、点滴のみの治療を行った場合でも、3,000円ないし4,000円はかかると考えるのがよいでしょう。

また、高齢になるほど病気のリスクは高まり、特に4歳以降は平均診療費が高くなり、「循環器疾患」や「泌尿器疾患」、「歯・口腔疾患」などの病気の治療費は、10万円を超えています。

ペット保険に加入していない場合にはこれらの費用はすべて自費でもつこととなります

なお、ここにあげた治療費はあくまでも一般的な目安ですので、実際に必要な治療費はかかりつけの動物病院に確認してください。

うさぎのペット保険の選び方

さて、そろそろ本題の保険についてご紹介します。ここ数年でかなり充実してきたペット保険ですが、保険補償内容や保険料などプランやグレードによってもさまざまです。うさぎにとってより良いペット保険を選ぶには、どんなポイントが大切になるのでしょうか。まずは、いくつかのポイントを一緒に見ていきましょう。

うさぎ向けのペット保険を選ぶうえでは、まずうさぎが加入できるかどうかを確認しておくことが大切です。意外とうさぎが加入できる保険が少ないのが現状です。保険会社によっては保険対象が犬と猫しかない場合も多く、せっかく申し込みをしても断られてしまうケースがあります。そのため、前もって、公式ホームページなどで詳細をチェックした上で、保険会社が独自に設定しているプランやグレードなどをしっかり比較すると、飼っているうさぎや飼い主さんに合った良い保険が選べると思います。

うさぎがかかることの多い毛球症などは、症状の重さによっても変わってきますが、1日あるいは数日の通院で済むことがほとんどです。そのため、どちらかと言えば、通院補償に強い保険を選ぶのがおすすめの方法です。

中には入院を必要とする場合もありますが、入院後に経過観察として通院することも多いので、やはり通院補償がしっかりしている保険を選んでおくと確実でしょう。もちろん、大きな病気を患うことも考えられますので、万が一の大きな手術に備えておきたい場合は、手術補償がしっかりしているプランを選ぶのも一つの方法です。

補償内容をしっかりチェックする

保険を選ぶときは、補償割合の高いものを選びましょう。補償割合とは、かかった治療費に対して補償する金額の割合のことを指します。保険会社のプランやグレードによっても異なるもので、自己負担金額に直接関わってくるものなので注目しておきたいところです。簡単な例を挙げますと、補償の対象となる治療費が30,000円かかった場合で補償割合が50%だとすると、15,000円が保険で賄われ、自己負担金額は15,000円となります。

これが補償割合70%となると、21,000円が保険で賄われ、自己負担金額は9,000円に下がることに。補償の限度額によっても若干変わってきますが、補償割合が100%であれば治療費の全てが保険で賄われることになるので、自己負担金額は実質0となります。治療費の自己負担分をできるだけ抑えるためにも、補償割合の高い保険を選ぶのがおすすめです。

保険料は生活の負担にならないものを

大切なうさぎの命に関係することなので、できるだけいい保険に入れてあげたいと思うものですが、月々の保険料負担はできれば少ないに越したことはありません。補償金額が上がれば上がるほど、それに比例して保険料も上がっていくため、自分の予算に合った無理のない金額を選ぶのがポイントです。

各保険会社とも月々の掛け金を抑えた手軽なプランを用意しているので、自分の予算に合った保険プランがあるペット保険から選びましょう。補償金額が十分とは言えないことがあるかもしれませんが、月々の出費が抑えられるので、その分うさぎの日々のケアやご飯にお金をかけることができるというメリットがあります。

そして、そもそも病気にかからないように日々のケアを大切にしましょう。

うさぎの健康管理

そもそも病気にかからないのが一番です。家族の一員であるうさぎの健康管理には気をつけましょう。健康管理の方法については、次のことがいわれています。

  1. 温度や湿度に気を配る。
  2. ケージの中は常に清潔に保つ。
  3. 多頭飼育をする場合には、去勢、避妊手術を行う。
  4. デリケートなので抱っこの仕方に特に気をつける。
  5. 食生活に気をつける。

特に食事については与えるペレットの種類に気をつける必要があります。ペレットは牧草だけでは不足しがちな栄養分を補充し健康管理に役立てるために必要な食材です。しかし、与える際には注意が必要なことがあります。例えば、ペレットの中にはおいしくするために様々な添加物を使用しているものがありますが、うさぎの健康を考えた場合には、添加物が使用されていないものを選ぶことがおすすめです。添加物を使用しているペレットは高カロリーのものが多く、与え過ぎるとうさぎの健康を損なうおそれがあるからです。

保険の選び方のまとめ

  1. 良い通院保障は付いているか
  2. 24時間電話対応などの飼い主への充実したサポートがあるか
  3. 生活の負担にならない程度の保険料か
  4. うさぎの年齢に適した保険か
  5. 補償割合が高い保険か

おすすめのうさぎペット保険

日本アニマル娯楽部のプリズムコール

特徴は、補償割合100%を誇ることです。補償限度額以内であれば、100%の割合で給付されるので、最も自己負担額の少ないペット保険として人気があります。

グリーンプラン、オレンジプラン、ブループラン、ホワイトプランの4つのグレードから選べ、満12歳を迎えるまで新規加入できるのが魅力です。入院・通院補償に強いプランを求める方はグリーンプランかオレンジプラン、手術補償に強いプランを求める方にはホワイトプランがおすすめです。病気や怪我にもしっかりサポートしてくれるだけでなく、休日診療や時間外診療も補償の対象となっているので、緊急を要する治療も安心して受けることができます。

プリズムコールは、うさぎの終身更新を行っていないため、12歳を迎えてしまうと加入することができなくなってしまいます。その点がデメリットとは言えますが、補償割合の高いペット保険を求める方におすすめです。

ペットライフプランのペットライフ健保

この保険は、4つのグレードから選ぶことができ、月々1,900円で加入できるスタンダードプランは、うさぎの年齢に関わらず保険料が一定で、ずっと上がることがないので安心して加入できるのがポイントです。手軽なペット保険を求める方に最適です。

また、月々の保険料は抑えたいけど、もう少し補償が充実していると安心という方には、月々3,300円のスペシャルプランがおすすめ。使った医療費に関わらず、入院は1泊につき7,500円、手術は1回につき45,000円が一律で給付されれます。治療内容によっては自己負担額を抑えることができるのがポイントです。

さらにもっと手厚い補償を求める方は、サポート55・プレミアム70に加入するのもありです。ほとんどの病気や怪我に関わる通院・入院・手術にかかる費用を、年間最大60万円まで補償してもらえます。これらのプランは医療費の一部をそれぞれ45%と30%の割合で、自己負担する必要がありますが、うさぎの年齢が上がっても、一生涯に渡って補償してもらえるところが一番のポイントです。

アニコム損害保険の動物健保ふぁみりぃ

動物健保ふぁみりぃは飼い主への相談窓口が設けられているのが特徴的な保険です。また、アニコム損害保険が発行しているどうぶつ健康保険証を提携先の動物病院に提示すれば、自己負担分の治療費を支払うだけで治療費の清算が完了します。これは嬉しいですね。

後日請求書を送付する面倒さがなく非常に便利と言えます。さらに、健康保険証を忘れた場合や緑色のステッカーがない病院でも、LINEで請求ができるので非常に簡単です。ペット関連施設で割引や優遇が受けられるサービスや、しつけ・健康相談にも対応してくれ、飼い主へのサポート体制も一番です。

病気やケガの補償だけでなく、うさぎが元気な時にも活用できるサービスが充実しており、うさぎのペット保険として人気があるのも納得です。

補償割合は治療費の70%と50%との2種類で、それぞれの割合に応じたプランを選ぶことができます。ちなみに、補償割合70%のプランでは通院補償が20日間を限度として1日14,000円。新規に加入できる年齢は3歳11ヵ月までとなっていますが、更新年齢の制限はありません。保険料は、2歳のうさぎで補償割合70%のプランでは月額2820円です。

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