楽天Pay(ペイ)とは?お得なポイントの貯め方とおすすめクレジットカード

普段よく耳にする「楽天ペイ」と「楽天Edy」には何か違いがあるの?支払いは「楽天ペイ」でおこなう方がお得なの?など、さまざまな疑問を抱えている方もいるかと思います。

まず、楽天ペイとは、楽天の提供するスマホ決済サービスのことで、QR決済とバーコード決済の2つの形式にて提供。現在、さまざまなスマホ決済サービスが登場しており、ユーザー争奪合戦を繰り広げている中で、楽天ペイはLINE PayやPayPayなどとともによく利用されるスマホ決済サービスです。

そこで今回は、楽天ペイについて、楽天Edyなどの他のキャッシュレス決済との違いを解説し、その後に楽天ペイを利用するメリットとデメリット、楽天ペイでお得にポイントを貯めるための方法をまとめてみました。

また、楽天ペイを使う際の注意点に楽天ペイを設定するのにおすすめしたいクレジットカードもご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。

楽天Pay(楽天ペイ)の概要と楽天カードや楽天Edyとの違い

楽天ペイと楽天Edy、楽天カードの3つともに、楽天グループのキャッシュレス決済方法となります。こちらでは、それぞれの違いについて以下の比較表でチェックしていきましょう。

■楽天ペイ
・支払い方式:クレジットカード経由の後払い方式と即時決済
・使える店舗の多さ:△(順次拡大中)
・チャージ時のポイント還元率:クレジットカードのポイント還元率
・支払い時のポイント還元率:楽天スーパーポイント0.5%
・楽天カードでチャージした場合の楽天スーパーポイント還元率:チャージ時+支払い時で合計1.5%
・支払いの手順:QRコード決済、バーコード決済、セルフペイ■楽天Edy
・支払い方式:事前チャージによる前払いと即時決済
・使える店舗の多さ:〇
・チャージ時のポイント還元率:クレジットカードのポイント還元率
・支払い時のポイント還元率:楽天スーパーポイント0.5%
・楽天カードでチャージした場合の楽天スーパーポイント還元率:チャージ時+支払い時で合計1.5%
・支払いの手順:店頭に設置された専用の読み取り機にかざす

■楽天カード
・支払い方式:後払い方式
・使える店舗の多さ:〇
・チャージ時のポイント還元率:-
・支払い時のポイント還元率:楽天スーパーポイント1.0%
・楽天カードでチャージした場合の楽天スーパーポイント還元率:-
・支払いの手順:ICチップ読み取り

上記でまとめた3種類の決済について、以下で違いを明確にしつつ楽天ペイの機能を解説します。

支払い方式

まず、楽天ペイと楽天Edyの大きな違いとなるのが決済方式で後払い方式か即時決済かという点になります。

楽天ペイでは、後払い方式と即時決済方式の切り替えができます。しかし、クレジットカード決済を優先している場合、利用代金はクレジットカードから引き落としとなり、後払い方式となります。また、楽天スーパーポイント・楽天キャッシュを優先する設定の場合、その場で楽天スーパーポイント・楽天キャッシュが引き落としとなる即時決済方式です。

楽天の新しい電子マネーとなる「楽天キャッシュ」では、さまざまなチャージ方法を選ぶことができて、現金やクレジットカードからのチャージができます。

それに対し、楽天Edyは即時決済方式となります。前もって一定の金額をチャージすることで、実際に買い物をしたタイミングでチャージ分から即時に支払い。チャージ残額から差し引かれる形式になっています。

楽天Edyはクレジットカードや現金などといったさまざまな方法で現金をチャージ。そして、そこから必要な金額のみ支払う、「現金の動きのない現金払い」と言えるでしょう。

楽天ペイが使える主な店舗

楽天Edyや楽天カードと比べると、楽天ペイが使える店舗は少ない状況で、これから順次拡大されていくでしょう。しかし、大手コンビニであればセブン-イレブン以外のすべてで利用できますし、ウェルシアやスギ薬局などといった大手ドラッグストア、ビックカメラやジョーシンなどの家電量販店などで使えます。

自分が利用する機会の多い店舗が実際に楽天ペイに対応するかどうかは、公式サイトを確認。もしくは、楽天ペイアプリ内にある「お店を検索」機能で近くの利用可能店舗を検索するようにしてください。

ポイント還元率の特徴

ポイント還元率の特徴は以下のようになります。

・楽天カード:1%
・楽天ペイ:0.5%
・楽天Edy:0.5%

ただし、楽天ペイで利用するクレジットカード、楽天Edyにチャージする際にクレジットカードを使うと、該当するクレジットカード利用分のポイントを獲得できます。

上記のように、ポイントを二重取りできることが楽天ペイや楽天Edyを利用するメリットと言えるでしょう。さらに、楽天カードの場合、楽天ペイで利用するクレジットカードに設定することで、合計1.5%のポイントを獲得できます。

楽天カードをそのまま利用できる店舗で使う以上に、楽天ペイや楽天Edyを通して支払う方がお得ということです。

支払いの手順

楽天ペイの支払いの手順は3通りありますが、それぞれに違いがあるので注意してください。

コード払いは、店舗でバーコードもしくはQRコードを読み取るだけで決済完了。スマホの画面を見せるだけで支払いができます。

そして、QR払いやセルフで支払う際は、こちら側が金額の入力をおこなう手間が発生します。QR払いは店頭にあるQRコードを読み取って金額を入力。そして、レジスタッフに支払い内容を見せるという手順を踏まなければなりません。

セルフ払いは、レジが混雑しているときなどに便利な支払い方法です。自分で店舗を検索し、金額を手入力することによって支払いが完了します。

楽天ペイと楽天Edy、楽天カードの決済方法について、それぞれの特徴や違いを解説しました。次に、楽天ペイを使うメリットとデメリットについてまとめています。

楽天ペイを使うメリットとデメリット

利用するにあたり、メリットとデメリットを知ることも重要です。

楽天ペイのメリットとなるのが以下の3つになります。

・他のキャッシュレス決済よりも合計ポイント還元率が高い
・クレジットカードの不正利用被害に遭う可能性を減らせる
・期間限定の楽天スーパーポイントを実店舗で気軽に利用できる

そして、メリットに対し、デメリットとなるのが以下の3つです。

・支払いをおこなう手順が面倒
・使える店舗が少ない傾向にある
・利用可能金額に上限がある

これらのメリットとデメリットについて、具体的にどんなことなのかを詳しく解説します。

メリット1:他のキャッシュレス決済よりも合計ポイント還元率が高い

楽天カードと比較した楽天Edyを使うメリットが、合計ポイント還元率が高い点です。楽天Edyとは同じポイント還元率なものの、楽天ペイに楽天カードをセットすることで常時5%になるキャンペーンが適用になるなど、多くのポイントを貯めやすくなっています。

メリット2:クレジットカードの不正利用被害に遭う可能性を減らせる

楽天ペイで支払いをおこなう際に、クレジットカード番号や暗証番号などのやり取りが必要ありません。決済はQRコードやバーコードを使ってとなるので、カード番号や暗証番号などの個人情報を盗まれる危険性を減らせるようになるでしょう。

また、クレジットカードを持ち歩かなくても大丈夫なことから、盗難や紛失のリスクも避けることができます。

メリット3:期間限定の楽天スーパーポイントを実店舗で気軽に利用できる

楽天ペイでは、期間限定ポイントの使用が可能です。支払いの設定をする際に、楽天キャッシュよりも楽天スーパーポイントを優先して支払うようにすれば、期間限定ポイントがある場合に優先して支払いに充当できます。

楽天スーパーポイントは、キャンペーンポイントを期間限定ポイントとして付与できることが多いです。そのため、インターネットネット通販のみではポイントを使い切ることができないでしょう。その使いきれなかったポイントを、楽天ペイを通してコンビニや居酒屋などの身近な店舗で利用できることは利便性が高いかもしれません。

デメリット1:支払いの手順が面倒

楽天ペイの支払いは、楽天カードや楽天Edyと比べるとユーザー側の操作が必要です。そのため、少し面倒に感じる場合があるかもしれません。

スマホアプリを起動し、レジのバーコードリーダーでバーコードやQRカードを読み取ったり、自分で金額を入力したりすることは他の決済方法ではおこなわないことです。おサイフケータイや交通系ICカードでの決済に慣れている方ですと、この手間が意外と面倒なものでしょう。

デメリット2:使える店舗が少ない傾向にある

現在、利用できる店舗は拡大中にありますが、それでも楽天カードや楽天Edyに比べるとまだ少ない点は楽天ペイの大きなデメリットでしょう。

コンビニではセブン-イレブンはまだ利用できず、家電量販店はヨドバシカメラが利用対象外です。楽天カードを使えるのと同じくらいに利用店舗数が増えるまでは、使いにくいと感じるかもしれません。

デメリット3:利用可能金額に上限がある

楽天ペイは、利用可能金額に上限があることもデメリットです。

1回あたりの利用上限金額は50万円までとなっていますから、家電などで50万円以上する高額商品を購入する場合、上限を超えないように気を付けないとなりません。

また、コンビニは、1日の利用上限金額が4,000円までに設定されています。いろいろなものを買いこんでしまい、4,000円以上になってしまうとアプリでエラーが出て、支払いができなくなってしまうので注意してください。

こちらでは、楽天ペイのメリット・デメリットについて解説しました。次は、楽天ペイを利用してお得にポイントを貯め方法を3つまとめています。

楽天ペイを利用してお得にポイントをためる3つの方法

楽天ペイを利用することで、ポイントをお得に貯めることが可能です。こちらでは、お得なポイントの貯め方となる3つの方法について解説します。

・楽天ペイが利用できる場所では楽天カードではなく楽天ペイで支払う
・獲得上限ポイントをチェックしながらキャンペーンを利用する
・プリペイドカード「Kyash」を使って合計3.5%のポイントを手に入れる

上記の方法について、詳しく解説するので見ていきましょう。

楽天ペイが利用できる場所では楽天カードではなく楽天ペイで支払う

単に楽天カードを使うよりも、楽天カードを設定・もしくは楽天キャッシュにチャージしてから楽天ペイで支払えば楽天スーパーポイントの二重取りが可能です。また、キャンペーンしだいで、楽天カードを楽天ペイに設定して支払うだけで、ポイントが2.5%になることもあります。

ただ楽天カードを使うよりも、よりお得にポイントが貯まる方法と言えるでしょう。

獲得上限ポイントをチェックしながらキャンペーンを利用する

楽天ペイは、ユーザー数の獲得を目的として、常にさまざまなキャンペーンがおこなわれています。対象の加盟店で利用すればポイントが10%と大幅にアップするキャンペーンなどがその一例になるでしょう。

しかし、それらのキャンペーンは獲得可能なポイントの上限数が決まっていることが多いので、必ず確認をしてポイントを貯めることに無駄がないようにしてください。

たとえば先ほど紹介した10%ポイント還元キャンペーンでは、ポイント付与の上限は1,000ポイントまでです。

プリペイドカード「Kyash」を使って合計3.5%のポイントを手に入れる

プリペイドカード「Kyash」の魅力が、ただお金をチャージして使えるだけでなく、支払金額の2%をキャッシュバックとして受け取れることです。

また、Kyashがあれば、Kyashで2%還元+楽天ペイ0.5%還元+楽天カードからKyashチャージで1.0%というように、ポイントを三重取りすることも可能です。

楽天ペイを利用してポイントをお得に貯める方法をまとめてみました。次で楽天ペイを利用する際の注意点を説明していきます。

楽天ペイを利用する際の注意点

楽天ペイを利用する際の注意点も覚えておきましょう。

・楽天ペイアプリに登録可能なクレジットカードに制限がある
・1回ごとおよび1ヶ月ごとの利用上限金額に注意する必要がある

上記の2点の注意点について解説します。

楽天ペイアプリに登録可能なクレジットカードに制限がある

楽天ペイアプリに登録可能なクレジットカードは以下のようになっています。

・楽天カード(Visa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスの国際ブランドが登録可能)
・国際ブランドがVISAまたはMastercardのクレジットカード

楽天カード以外でJCB、アメリカン・エキスプレスのクレジットカード、国際ブランドがダイナーズクラブのクレジットカードは、楽天ペイに登録することができません。

自分の持っているクレジットカードで使えるものがない場合、設定可能なクレジットカードの作成を検討する必要があります。

1回ごとおよび1ヶ月ごとの利用上限金額に注意する必要がある

楽天ペイは、1回あたりの利用上限金額が50万円までの設定です。また、1ヶ月ごとの利用上限金額は、設定するクレジットカードの利用可能枠によって異なります。

楽天ペイのキャンペーンでポイントを多く獲得しようとすると、利用上限金額に達してしまう場合があるので注意してください。

楽天ペイを使用する際の注意点を詳しく解説しました。楽天ペイにセットする際におすすめのクレジットカード4枚を最後にご紹介します。

楽天ペイにセットする際のおすすめクレジットカード4選

楽天ペイに設定する際におすすめのクレジットカードは、「ポイント還元率が良いカード」「VISAかMastercardの国際ブランドと連携しているカード」になります。

今回は、さまざまなクレジットカードの中から4枚を厳選しているので、それぞれの特徴を知って、自身が利用するのに最適な1枚を選んでください。

楽天カード

楽天カードは、年会費永年無料で持てるクレジットカードになります。

他のクレジットカードやローンの支払いを滞ることなく継続していれば、どなたでも簡単に審査を通過しやすいとされるクレジットカードです。

楽天カードの特徴となるのが、楽天市場や楽天トラベルのような同じグループのサービスを利用するとポイントが2倍貯まることになります。また、楽天系列のクレジットカードはキャンペーンで優遇されることも多いです。

楽天ペイを利用するのであれば、楽天カードはぜひ持っていたいクレジットカードの一つとなるでしょう。

楽天ゴールドカード

安定した収入が継続的にある給与所得者、かつ年収200万円以上ある場合、楽天カードのワンランク上にあたる楽天ゴールドカードも選ぶのもおすすめです。

楽天ゴールドカードは、楽天市場などといった楽天グループの支払いに利用すると、楽天スーパーポイントが5倍付与されるメリットがあります。

確かに楽天カードに比べると審査基準は厳しくなりますし、年会費がかかるデメリットもあります。しかし、楽天スーパーポイントを効率良く貯めるという点では、年会費もそこまで高くないので元は十分に取ることができます。

エポスカード

ショッピング施設の丸井を利用する機会が多い方であれば、国際ブランドがVisaのエポスカードを選ぶのがおすすめです。

エポスカードの標準となるポイント還元率は0.5%ですが、リボ払いに設定して支払い期日近くに全額支払うという手間をかければポイント還元率は2倍になります。

また、年4回丸井の買い物が10%オフになる機会があるなど、丸井の利用がお得になる特徴もあります。

Orico card THE POINT

Orico card THE POINTの標準ポイント還元率は1.0%となり、ポイントを多く獲得できるクレジットカードになっています。

ただし、楽天ペイに設定するには、国際ブランドがMastercardでないといけないので、その点のみ注意してください。

ポイント還元率が高いことが特徴のカードなので、楽天ペイと組み合わせることによってより多くのポイントを貯めることができます。

まとめ

楽天ペイの基本的な仕組みがどうなっているのかをはじめ、楽天Edyや楽天カードなど、その他の支払方法についても解説しました。楽天ペイは、楽天スーパーポイントを貯めたい方にとって、より多くのポイントが貯まる決済方法と言えます。

また、楽天ペイに設定するクレジットカードは、楽天カードあるいは楽天ゴールドというように、楽天系列のカードがキャンペーンにおいて優遇。そのほかにクレジットカードを設定する場合、国際ブランドがVISAまたはMastercardのものを選ぶのが有利です。

現時点では、楽天カードや楽天Edyに比べて利用できる店舗数が少ない楽天ペイですが、今後は拡大の傾向にあると思われます。普段、よく利用する実店舗が対象の場合、ぜひ決済に使ってみてはいかがでしょうか。

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