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インターネットを利用したり、ショッピングセンターや空港などの勧誘だったりとクレジットカードを申し込む方法は色々とあるかと思います。
また、クレジットカードは普段の生活の身近な存在なので、申し込めば簡単に手に入るのが一般的と考えている方も多いのではないでしょうか。
実はクレジットカードには自分の意思で申し込むことのできない、選ばれた方だけが手にすることができるクレジットカードがあるのです。
それが「プラチナカード」「ブラックカード」と呼ばれる2種類になります。
その中でもブラックカードは謎に包まれている部分が多く、利用限度額を設けていないとも言われているほどです。テレビでセレブの方が颯爽とブラックカードを利用する場面もたびたび登場するので、もしかしたら1度は見たことがあるという方もいるかもしれませんね。
2種類のカードは、カード会社がこの人であれば大丈夫と判断できる上級会員に招待状を個別に発送して発行の勧誘を行う仕組みになっています。そして、この招待状のことをインビテーションと呼んでいます。
今回はこのインビテーションについて詳しく解説し、その他にも特徴や選び方をはじめ疑問に感じるポイントとその答えなどをまとめてみました。ぜひ最後までチェックしてみてください。
クレジットカードのインビテーションとは?
インビテーションについて解説すると、クレジットカードの契約者に対して送付される各カードランク別の「アップグレード権利」と解釈するのが良いでしょう。
インビテーションの送付方法と送付基準
インビテーションは封筒に入って自宅に郵送されてくることもありますし、カード会社によっては登録されたメールアドレスから知らせている場合もあります。
インビテーションが必要なクレジットカードの場合、誰でも申し込めないことを理由に一般カードやゴールドカードよりも高いステータスの位置付けです。また、インビテーションの送付基準を明確にしていないカードも多くあり、それらのカードはさらに入手難易度やステータスが高くなるでしょう。
そして、公式サイトなどでインビテーション送付基準を明確に告知しないことで、「ゴールドカードを長く使っているのにプラチナカードのインビテーションが送られてこない」となることもよくあります。
カード会社に「優良顧客」と認めてもらうのが絶対条件
インビテーションが送付されるには、カード会社に「優良顧客」と認められることが大前提となります。それでは、どんな条件をクリアすることを求められるのでしょうか?
条件1:カード会社が定めた一定金額を利用する
カード会社の定める一定の金額以上を利用することが条件となります。
こちらは具体的な金額を公表していないことがほとんどでが、一般的にゴールドカードの場合は年間100万円以上、プラチナカードの場合は2~3年間継続して毎年100万円以上の利用があることが条件の目安となっています。
年間100万円となるとかなり高額利用にも思えますが、毎月約8.4万円利用すればクリアしますから金額面はそこまで高いハードルにはならないかもしれません。
条件2:優良なクレヒスを積むこと
もう一つの条件が良好なクレヒス(クレジットヒストリー)が積まれているかどうかという点です。
良好なクレヒスを積むために、何か特別なことをする必要はありません。一般やゴールドなどのワンランク下のクレジットカードを利用して、支払い遅延や延滞を1度もしないことを数年間継続。かつ毎月クレジットカードを一定金額利用していれば、優良なクレヒスは勝手に積まれるでしょう。
毎月の固定費をはじめ、普段の買い物を現金払いではなくクレジットカードで支払う習慣をつけるだけでも、カード会社から優良顧客と認めてもらえることは十分に可能です。
また、近年はキャッシュレス化が進んだことからクレジットカード決済が可能な場所も増えています。インビテーションの送付を狙いたい方でしたら、支払いはできるだけクレジットカードで済ませるようにするのが近道かもしれません。
招待制カードの特徴は
インビテーション(招待制)のクレジットカードの場合、年会費は高額になる傾向で数万円~数十万円なのが一般的です。
中にはポイント還元率が高いものもありますが、多くは一般カードとほとんど変わらない0.5~1%程度に設定されています。そのため、ポイントで年会費相当の元を取るには、数百万円~の決済が必要となってくるでしょう。
しかし、インビテーション(招待制)のクレジットカードのステータスが高いとされる理由はポイント還元ではありません。コンシェルジュという自身の秘書感覚でさまざまな依頼ができるサービス、会員限定の空港ラウンジの利用、高級レストランの優待などのカードを持っている方だけが利用できるサービスです。
ビジネスに忙しい人にとって時間と手間の節約が叶うサービスは利用価値があります。そして、さまざまなビジネスシーンで活用できるということになります。
インビテーションが送付されなくなるNG行動
インビテーションが送付されるための条件もありますが、それと同時に気をつけなくてはいけない行動もあります。
どんなに「年間100万円以上利用した」などの金額面の条件をクリアしたとしても、カード会社からの信頼を失うことをすればインビテーションが送られてくることはまずありません。
インビテーションを狙うのであれば、カード会社からの信頼を失わないことは絶対です。日頃からクレジットカードの使い方に注意しましょう。
利用料金の延滞・遅延
インビテーションを狙うのであれば、カード会社からの信頼を失わないことは絶対です。日頃からクレジットカードの使い方に注意しましょう。
信用情報が傷をつかないように、支払い管理には気をつけるようにしてください。
複数枚のクレジットカードに申込む
もしかすると、複数のカード会社から同じタイミングでインビテーションが送られてくることがあるかもしれません。これは状況としては嬉しくもあり素晴らしいことですが、ここで複数枚のクレジットカードに申込まないでください。
そして、半年以内に複数枚のカードに申し込んだことが確認できれば、カード会社は「お金に困っている方」と判断。その結果、審査落ちする可能性が高くなります。
せっかくのインビテーションなのに機会をのがしたくないのはわかります。しかし、確実に審査通過したいのであれば複数枚のカードの中から自身が一番魅力に感じられるものを選んで申し込みをしてください。
インビテーション対応のクレジットカードの選び方
インビテーションに対応するカード会社は多くありますし、発行可能なカードもその数に対して比例します。
しかし、あまり考えずに選んでしまったり、インビテーションが送られてきたから良いやくらいの思いで決めたりすると後々利用価値を感じないことがあるかもしれません。
インビテーション対応のクレジットカードを持ちたいのであれば、まずはクレジットカードの選び方を考えてみましょう。
こちらでは、どうやって選べば良いのかのポイントをまとめているので、インビテーションが欲しい方は参考にしてみてください。
自分でもクリアできる条件
インビテーションが送られてくる条件は、各カード会社によって決められた条件があります。
たしかに入手難易度の高いカード会社のクレジットカードを発行できれば、それだけのステータスを感じることもできるでしょう。しかし、明らかに無理な条件をクリアしなくてはならないこともあるかもしれません。
そこで大切なのは、現在の自身の利用金額や年収などを考慮することです。そのうえで、発行するクレジットカードを選ぶようにしてください。
そうしないとインビテーションはいつになっても送られてきません。
年会費
インビテーションが送られてきて新たなクレジットカードが発行されれば、その後に支払う年会費は大幅に上がることになるでしょう。
支払う金額だけのサービスに特典、サポート面は充実していますが、特にアメックスなどの国際ブランドのカードは他と比べても年会費が一気に上がることになります。
もしもインビテーションが送られてきたとしても、その年会費を支払えるかどうかは必ず確認することが大切です。
サービスに特典
クレジットカードを選ぶ際の基準やポイントとして、サービスや特典面などを比較しながら決める方も多いかと思います。
しかし、活用できるサービスや特典があまりないのに、年会費だけが高ければ発行する価値はないと考える方もいることでしょう。
インビテーションを利用する際は、必ずサービス内容や特典面を見るようにしてください。選ぶクレジットカードによっては、用意するサービスや特典が自分の求めるものと異なることはよくあります。
そして、自分で確認して納得できたら発行するのがおすすめです。
ステータス
ステータスもインビテーションを利用する際に大切なポイントです。
求めているのはプラチナカードなのに、ゴールドカードのインビテーションが届いても意味はありません。自分がどのインビテーションを受けるのかは、前もって考えておくようにしましょう。
インビテーション対応のクレジットカードに関する疑問と答え
インビテーション対応のクレジットカードはたくさんありますが、単に特徴を紹介されてもすべてを理解するのは難しいでしょう。
そこで、よくありがちな質問に対する答えを以下でまとめてみました。
条件をクリアしていないのにインビテーションが送られてきた
インビテーションが送られてくるには、決められた金額を1年間で使わなければならないなどの条件があります。
しかし、1年間で50万円しか使っていないのにインビテーションが送られてきたなどの話も実際にあり、この場合は利用金額よりも返済能力が評価された可能性が高いです。
クレジットカードは信用が第一となるため、これまでにしっかりと返済を行っていたからインビテーションが送られたのでしょう。
インビテーションが送られてきた後に年収が下がったらどうなるのか?
インビテーションが送られてきたけれど、必要性を感じなかったからそのまま放置していたというケースもよくあります。
その大半の理由となるのが支払う年会費が高額であることが理由ですが、実は後日改めて申請することもできるのです。
しかし、インビテーションが送られてきた後に転職などで年収が下がってしまうと、現状よりも利用限度額を下げられる可能性があります。なぜならクレジットカードの利用限度額は、申し込む方の年収などから判断されるからです。
クレジットカードのステータスは上がったとしても利用限度額が減るのは嫌なのでしたら、インビテーションは受けない方が良いかもしれません。
年収が低くてもインビテーション対応のクレジットカードを発行できるのか?
インビテーションが送られてくるクレジットカードはステータスカードとなるので、年収も審査基準に入ります。
そこで、年収の条件をクリアしないと発行できないと思うのが一般的かもしれませんが、実は一概にそうとは言い切れないのです。
実際に年収が低い方でも、生活費や普段のショッピングのお金をクレジットカード払いにしていただけでステータスカードのインビテーションが届いたという例もあります。
大切なのはとにかく利用をすることと、しっかりと返済することの2つです。しかし、無理をして支払い能力以上のクレジットカードを使うのはしてはいけません。
日本国内で発行されるインビテーションカード
こちらでは日本国内で発行されているインビテーションカードの一部をご紹介します。
JCBザ・クラス
「JCBザ・クラス」はJCBの発行するインビテーションカードで、入会するには必ずJCBから送られてくるインビテーションが必要です。
日本国内で流通するクレジットカードの中でもJCBザ・クラスのステータスは最高峰になります。また、ステータスのランクはプラチナカードのさらに上に位置するブラックカード相当です。
しかし、JCBザ・クラスのインビテーションの条件は公式サイトなどに記載がないため、詳細は明確になっていません。少なくとも、1年間で100万円以上の決済を継続的に行うことは条件となるでしょう。
その他にも職業に年収、カード利用料金の支払い遅延や未払いがないことも、他のインビテーションカードと同じ条件となるはずです。
JCBザ・クラスを入手するには主に、JCB ザ・クラスのワンランク下のJCBプラチナを作成。そこで、良好な利用実績を築くことです。
なお、JCBプラチナはインビテーション不要の申込み制なので、審査通過さえすればどなたでも持つことができます。
アメックスセンチュリオンカード
アメリカンエキスプレス社が発行し、プラチナカードのさらに上をいくクレジットカードが「アメックスセンチュリオンカード」になります。
なお、ブラックカードとは、本来アメックスのセンチュリオンカードのことを指し、「アメックスセンチュリオンカードを持つことが本物のブラックカードを持つこと」と言えるくらいにブラックカード中のブラックカードなのです。
それを証明するかのように、年会費は555,000円(税込)と非常に高額です。「誰でも持てるクレジットカードではない」という意思表示やブランドイメージを継続するための演出かもしれませんが、そう簡単に手が出る1枚ではないことがわかります。
そんなアメックスセンチュリオンカードにどんな特徴があるのか気になりますが、実は公式ホームページすらない状況です。そのため、具体的な詳細は完全に不明で、手にした方のみが知ることのできる謎のクレジットカードとも言えます。
また、アメックスセンチュリオンカード定員制を採用することで、一定の会員数を保持しているとの話もあります。実際にアメックスセンチュリオンの会員は日本で3,000人程度しかいなく、これはブランド価値を維持するための施策とされています。
入手するための方法も明らかになっていませんが、アメックス・プラチナカードで良好な利用実績を築いてインビテーションを待つくらいしか道はないでしょう。
アメックス・プラチナカードはインビテーション不要
アメックスセンチュリオンカードのインビテーション送付を狙うには、「アメックス・プラチナカード」の利用は避けられないでしょう。
実は、アメックス・プラチナカードも今まではインビテーションが必要だったため、アメックスゴールドで利用実績を築いてインビテーションが届くのを待つしか方法がありませんでした。
しかし2019年4月から申込みが解禁となり、今は審査通過すればどなたでも持つことが可能です。入手難易度は下がり、年収も一般的な金額で通るとされていますが、年齢や職業、年収しだいでは審査落ちする場合があります。
また、年会費は13.3万円(税込)となるので、この金額を払えるだけの経済力は最低限必要でしょう。
ダイナース・プレミアム
アメリカ発のカード会社のダイナースクラブが発行する「ダイナース・プレミアム」は年会費が13.3万円(税込)となり、月額あたりに換算しても11,000円以上の維持費が発生することになります。
保有するにはその金額を支払えるだけの年収があるのか、年会費に見合う利用を継続できるのかを考えるようにしてください。
ただし、導入すれば得られるメリットは多く、すべてのサービスや特典を活用しきれないくらいに魅力的なものがそろっています。
なお、このダイナース・プレミアムは、「アメックスセンチュリオンカード」の次に高いステータスや手厚いサービスに特典が付帯するプラチナカードとされています。
まずはランク下のダイナースクラブを保有して利用実績を築けばインビテーションが送られてくる可能性があるので、手にしたい方はダイナースクラブカードを作成するすることから始めてみてください。
まとめ
今回は、インビテーション対応のクレジットカードについて解説しました。
最後に重要なポイントを振り返ってみましょう。
・インビテーションが送られてくるには良好な利用実績は絶対条件
・ブラックカードを視野に入れる方はプラチナの入手が必要
プラチナカードになるとインビテーションなしで申し込めるものもあるので、チェックしてみると良いでしょう。
インビテーションが届くにはその人の利用実績、年収や職業が「優良顧客」として認められるかどうかが重要です。ステータスのために無理をせずに、自分に適した1枚を選ぶことを大切にしてください。