医療保険の掛け捨て型と積み立て型を徹底比較!

医療保険にもいろいろな種類があって、どんな保険に加入したらいいのかと悩む人は多いかと思います。医療保険は「掛け捨て型」「積み立て型」と、大まかに2種類に分けることができます。

仮に加入するとすれば、どちらがいいのかは本人のニーズにもよりますが、毎月かならず一定の金額を払い続けるのであれば、やはり少しでもメリットのある方を選びたいものです。

そこで、今回は医療保険の「掛け捨て型」と「積み立て型」を徹底的に比較しながら、どちらの方がおすすめなのか考えていきたいと思います。

医療保険の種類は

自分が大病を患ってしまい、その医療費に高い費用が掛かってしまうことを、健康な時にはなかなか考えづらいものです。

時に風邪を引いてしまったり、体調を崩して病院通いになったりすれば、やはり万が一の時を考えて医療保険に加入しおこうか、などと真剣に思ったりもするでしょう。

でも、実際のところ困ったことはないしと躊躇てしまいます。

医療保険といってもいろんな種類があるようだし、一体どれに加入すればいいのかもわかりません。そもそも医療保険とはどういったことを保障してくれるのでしょうか。

医療保険とは

医療保険は、病気やケガで入院をしたり、手術を受けた場合に給付金を受け取ることができる保険になります。

死亡保険が含まれているものもあれば、別途で死亡保険に加入する場合もあります。保険の特徴は保険会社やその商品によって異なり、生活習慣病に特化したものやガン、婦人科系などさまざまです。

今回は基本的な医療保険の内容をいくつかご説明しておきましょう。

まずは医療保険の支払い方法については・・・

①終身払い

医療保険を生きている限り、半永久的に利用していく方法。年齢とともに保険料が上がっていくものが多い。

②定期払い

医療保険を何歳までと期限を決めて契約する方法。

期間内に契約した保険料の総額を払い納めてしまい、支払い期間が終了しても保障は続くものもあります。

など・・・

その他にも定期終身払い、一時払いなど保険の商品によって支払い方を選ぶことができます。

次に保障の内容は、

入院給付金→入院時に1日あたりいくらで給付金が支給されます。

手術給付金→所定の手術を受けた場合に、1回の手術に対していくらで換算されます。

特約給付金→基本の医療保険に追加して加入できるもの。先進医療特約、女性疫病特約、ガン特約、3大疫病特約など。

確認しておきましょう

  1. 対象となる病気・手術は
  2. 対象となる入院日数は
  3. 交通事故はどうなるのか
  4. 通院のみはどうなるのか
  5. 死亡保険はこみなのか
  6. その他オプションの種類は
  7. 月額料金はいくらなのか
  8. 掛け捨てなのか積み立てなのか
Man
でも、サイトで見ただけでは料金とかわかりづらいよね。
Expert
オンラインで簡単に資料請求ができたり、シュミレーションをすることができます!いくつかの保険会社を比較検討して、自分に合った保険を探してみましょう。

保険会社やその商品によっていろいろな保障、料金プランがあります。どんなものがあるのか情報を集めてから決めていくことが大切です。

2種類の医療保険

いろいろな保険がある中でも、種類を選ぶ上で大きなポイントとなるのが、医療保険の払い戻し金(返房金)の有無になります。

「掛け捨て型」と「積み立て型」の2種類の医療保険があり、

支払った保険料の払い戻しがないのが「掛け捨て型」で、払い戻しがあるのが「積み立て型」になります。

毎月、何年もかけて保険料を支払うわけですから、何事もなかった場合には保険料が戻ってきた方が嬉しいと思いませんか?積み立て型は毎月の掛け金が高くなり、掛け捨て型は年齢やその選ぶ保障にもよりますが比較的安くなります。

安い料金を払い続けて、全く戻ってこないものと、多少高くとも毎月払って戻ってくるものとどちらを選ぶべきでしょうか。それぞれの保険のメリットとデメリットを解説していきたいと思います。

掛け捨て型保険

特徴

少額からの料金プランが可能で見直しや解約もしやすい。

掛け捨て型保険のメリット

  • 月額最大のメリットは保険料が安い。
  • 就職、結婚、出産、起業など、人生の節目ごとに生活環境や収入に変化が生じてしまいます。そんなタイミングに合わせて保障の内容や保険料の見直しをすることができます。
  • 現在の状況に合わせて最適なプランを組むことができるので安心です。
  • 年齢が若ければ若いほど、病気になる確率も低いので、それだけ保険料を安い金額で済ませることができます。
  • ガン特約、女性疫病を追加したり、その追加を解除したりできるから便利です。
  • 商品によりますが、期間の定めのないものも多く他の保険への切り替えが容易です。

掛け捨て保険のデメリット

  • 払戻し金が全くのゼロ円か、もしくはあったとしてもほんの少額になります。
  • 5年、10年などの保険期間が定められている場合があります。
  • 年齢とともに保険料も値上がりするものが多い。
  • 月額料金が安いものは保証の内容も低額になる傾向にあります。
  • 特約などを追加していけば結局は料金も高くなってしまいます。
  • 何事もなかった場合には損をしたような気持ちになります。

 

積み立て型保険

特徴

貯蓄と保障を兼ねた保険で、満期後に払い戻し金が受け取れる。

積み立て型保険のメリット

  • プランに応じて満期時に払い戻し金が受け取れるのが最大のメリットです。
  • 何事もなければ月々の支払額に応じてほぼ全額、またはそれ以上の金額が受け取れます。
  • 自分の計画に合わせて期間を選ぶことができます。
  • 払い戻し金を教育・住宅・旅行などの資金として利用することができます。
  • 貯蓄をしながらも万が一の時に医療費支給があるので安心です。
  • 貯金が苦手な人でも保険料を払うことで確実に貯めることになるのです。

積み立て型保険のデメリット

  • 基本的に掛け捨て型に比べて保険料が高くなります。
  • 中途解約の際には払い戻し金はできないものもある。
  • 中途解約の払い戻し金を受け取りたい場合は保険料金が高くなります。
  • 利用状況や契約期間によって払戻金が元本を下回る場合もあります。
  • 契約内容によっては、一切の払戻金が受け取れないこともあります。
  • 保険料が高くて継続していけない人もいます。

どちらを選ぶべき

医療保険を選ぶ時にまず決めておきたいのが、

  1. 掛け捨て型にするのか
  2. 積み立て型にするのか

この選択肢は言い換えれば、

  1. 「医療費の保障」
  2. 「医療費の保障」+「貯蓄」

と考えるとわかりやすくなると思います。

1と2の違いは、

単純に戻ってこない保険料として払い続けるのか、戻ってくる保険料として貯蓄としていくのか、ということになります。そこで、この違いというのを吟味するためにも、保険と貯蓄それぞれの機能をもう1度しっかり整理してみましょう。

◆保険の役割◆

私達は普段、何気なく暮らしていますが、いつ、どんなことが起きて病気になったり事故になったりするかはわかりません。

病気に関しては、年齢とともに比率が高くなりますが事故に関しては年齢は関係ないといえます。いずれの場合も、それが通院で済む程度のものであれば、職種にもよるでしょうが、職務に就くことも可能です。

要は、あまり金銭的なダメージを受けずに済みます。

しかし、もし入院となった場合は?仕事に行けません。ということは収入がなくなります。さらに入院費、治療費などの医療費全般の負担額を支払わなければなりません。

いくら公的年金制度に加入して負担額は1割~3割だとしても、それはかなり大きな金銭的なダメージを引き起こしてしまいます。

1日の入院費は?

住友生命のデータによると・・・

入院費の自己負担額 1日の平均は、14,329円

内訳 医療費負担額:5,305円

食事代:1,380円

ベッド代(個室の場合):6,144円

その他(家族の交通費など):1,500円

となり、その全額または何割かでも保険の支給金で補うことができれば、非常に助かるわけです。いざ、入院してしまってから加入することは不可能ですから、多くの人が若い年代であっても、健康であっても医療保険に加入しておくことで安心できるのです。

※事故に関してはその医療保険の種類によって、災害特約に別途で加入しておくか、自動車災害保険や損害保険に加入しておく必要があるので注意しましょう。

このように、

保険には「保障」という大きな役割があるのですが、この「保障」に対してお金を払っていくのが「保険料」になるのです。

一定の保険料を毎月払うことで、私達は「安心」を得ることができますが、これにプラス「貯蓄」の機能をつけたものが積み立て型の医療保険になるのです。

では、次に「貯蓄」について考えてみましょう。

◆貯蓄の役割◆

将来のことや、緊急時のことを考えて、お金を貯めておくことを「貯蓄」といいます。広い意味では、その他の金融資産を購入したり、投資をしたりして資産(財産)を確保していくこと全般を意味しています。

「貯蓄」の中でも「貯金」は資産形成の基本的な手段になり、多くの人が貯金をしたいと考えていますが、実際には貯金を実現していくことは難しくもあり、どうやったら将来に備えて「貯蓄」をしていけるのかと悩んでいる人も少なくないでしょう。

そんな中、積み立て定期預金を利用して、毎月自動的に一定額が口座から引き落とされるようにする人もいます。

積み立て定期預金にすると、あらかじめ年数や金額を定めておくことで、5年後10年後、20年後に満期になり引き落とすことができます。(中途解約も可能です)

このように積み立て定期預金のように、保険料を払いながら貯蓄をしていくのが

「積み立て型医療保険」になるのです。

保険で貯蓄?

積み立て型医療保険は、万が一の時の保障を備えつつ資産形成として貯蓄が行える、効率のいい保険プランになるのです。

もし、保険の支給金を一切利用しなかったとすれば、その保険プランによっては支払った総額以上のお金を受け取れる場合もあります。

「貯蓄」という視点で考えると、掛け捨ての保険料に支払う分を積み立て保険に回すことで、最終的な貯蓄の金額を増やすことができます。

節約などをコツコツ続けて、平均で月に6,000円くらいの浮いたお金があったとします。その中から保険料を支払ったとすれば、貯金できる金額は4,000円、3,000円と少なくなってしまいます。

ということは、10年後20年後の貯蓄額も少なくなってしまいます。

でも、貯蓄をするつもりで5,000円を保険料込みの積み立て預金として、保険会社に払い続けた場合は全く違う結果になるのです。

掛け捨て保険であれば、保障を利用しようとしまいと、支払った分はほとんど返ってきません。それを考えると、仮に支給金を得て何%か少なくなる可能性はあるとしても、10年後に払戻金のある積み立て保険の方がはるかにメリットが高いと思いませんか?

貯蓄しているつもりで、保険料を払いながら、いざとなれば「保障」も受けれる。「保障」を受けずに済めばプラスアルファとなって返ってくる。これが、積み立て医療保険の大きな魅力なのです。

※積み立て型医療保険によっては、全額戻ってこないものもあるので、払い戻し金の詳細をきちんと確認しておきましょう。

◆払い戻し金で計画◆

「保障」を受けた場合は本来の保険の役割を利用したということで、納得がいきます。払い戻し金を受け取った場合は、そのお金を老後の資金、子供の教育費、旅行などと、さまざまな使い道を計画することができます。

途中解約することで、払い戻し金も少なくなりデメリットとなることが、より確実に貯金を続けていく理由にもなるのです。

貯金を続けていく意思に自信がない人でも、決まった日に保険料として払わなければなりませんから、生活費の節約術を磨く機会になるかもしれません。

 

◆デメリットもあるけれど◆

確かに、月額の保険料は掛け捨て型より高くなったり、中途解約や保障の利用により全額が必ず返ってくるわけではないというデメリットもありますが、いくら安くても戻ってくることのないお金を払い続けるよりは、生産的なシステムだといえます。

※注意
選ぶ商品や契約内容、期間、保険料、その他生活費などとのバランスをしっかりと検討して、無理のない保険プランを選ぶことが大切です。

どんな積み立て型保険があるのか

それでは、積み立て型保険をいくつかご紹介したいと思います。資料送付を申し込んだり、直接窓口で料金シュミレーションや保険内容の相談をしてみましょう。

◎東京日動海上 メディカルKit R

この積み立て医療保険は、日本経済新聞が主催する「日経優秀製品・サービス賞」で2013年度に優秀賞を受賞しました。

払い戻し金

支払った保険料の全額。保険の給付金の利用があった場合は、その分が差し引かれて払われます。例えば月に5,000円の保険料を20年間継続した場合、総額が120万円になります。

給付金20万を受け取っていたとすれば、100万円。

給付金の利用なしの場合は全額120万円が戻ってくるのです。もし、20代から始めて60代に受け取るとすればかなりの額になります。

10年ずつ、20年ずつ、60歳になった時、70歳になった時など払い戻し金を受け取るタイミングを選ぶことができるので、計画に合わせてプランを組むことができます。

月額保険料の例

20代(2,200円~)→50代(5,400円~)

※年齢や保障内容によってさまざまな料金プランの相談が可能です。

◎ソニー生命 メディカルベネフィット・リターン

こちらは2018年7月スタートの新商品です。

払い戻し金

満期日までに給付金の利用がなかった場合は、支払った保険料の総額が払い戻しされます。保険給付金の利用があった場合はその分が差し引かれて支払われます。

払い戻し金の設定年齢は50歳以上から。

払い戻しがされた後も、そのまま同じ保険料で継続することができます。

月額保険料の例

20代(3,000円~)→50代(6,100円~)

◎メットライフ生命保険 リターンボーナス付き終身医療保険

終身(一生保障)を一定の期間で払い終えるしくみ。払い戻し金を受け取った後は、保険料なしで保障が継続!?

払い戻し金

期間を定めて(10年、20年、30年)、満期がきたらこれまで支払った分の保険料がリターンボーナスをいう形で全額戻ってきます。

給付金を受けた場合は差し引かれます

この保険の驚くべきところは、満期を60歳に設定するとします。そうすると、60歳の時に保険料が全額戻ってくるだけでなく、それ以降生きている間はずっと保障が続くということです。

5年おきに中間ボーナスとして払い戻しの1部を受けとることも可能です。個々の事情に合わせて入院や手術などで給付金が生じた際に、中間ボーナスとして1部払い戻しを受けることもできます。

プランの組み方もいろいろあるので相談できるから便利です。

月額保険料の例

20代(3,000円~)→50代(1万円~)

プランに応じて、トータルの保険料を支払い年数で割るというしくみなので、月額料金は何年で払い終えたいかによって異なります。上記の金額はあくまでも目安です。


◎その他の積み立て保険

明治安田生命 「じぶん保険」「じぶんの積み立て」

こちらはシンプルな特約なしの生命保険、預金口座変わりに使うこともできます。毎月5,000円ずつからの積み立てで、10年後に103%で払い戻しされます。

オリックス生命保険 「終身保険RISE」

死亡保険にプラス介護が必要な状態になった場合の保障。50歳以上から払い戻しが可能です。プランによって月額料金は大きく変動します。総額の70%~75%が戻ってきます。契約年数30年を超えると払い戻し率は110%。年数ごとに払い戻し率が増加します。

  • 三井住友海上あいおい生命保険 終身保険
  • 富士生命 E-終身
  • アクサ保険 低払い戻し型保険
  • 大同生命 一時払い終身保険

など・・・

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まとめ

医療保険の加入を先延ばしにしている人の中には、保険を利用しないのにもったいないと思っている人もいるでしょう。

あるかどうかわからない需要のために、毎月一定額を支払うよりは自分で緊急時に備えて貯金をしておく方法を選ぶ人もいます。そして、いざ何かあれば貯金を使えばいいし、何もなければ貯金が減ることはないし、余分なお金を払う必要もないというわけです。

こんな風に思いがちな人にこそ、ふさわしいのが積み立て型医療保険です。積み立て保険であれば、自分で貯金をしていく考え方と全く同じ方法で取り組むことができるのです。

実は、積み立てで全額戻ってくる保険は今のところ非常に少ないのです。でも、少ないながらもそのような保険システムが存在するのはありがたいことです。

多少、料金が高くとも保険としても使える、保険の需要がなければ貯蓄として残せる、この原理がとてもフェアでありシンプルでもあります。

もし、医療保険に対して少しでも戸惑う気持ちがあるのならば、妥協して安い掛け捨てに大切なお金を払うよりは、積み立て型医療保険で安心と貯蓄を手にしてみませんか?

 

 

 

 

 

 

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