【交通機関の節約法】 通勤、お出かけ、旅行、帰省などで使う交通費の節約方法をご紹介!

通勤やお出かけ、旅行や帰省の際に思った以上にかかってしまうのが交通費です。車を使わないのであれば、電車、バス、飛行機などの交通機関を利用するしかなく、移動する度に費用が掛かってしまいます。

どんな交通機関を利用するにしても、できるだけ安い方が嬉しいですよね。

特に金銭的に余裕がない時は、仕事に行くのに交通費がかかることすら、腹が立ってしまいます。財布の中や家の中にある小銭をかき集めて、とりあえず目的地にたどり着いたという経験は、誰でも1度くらいはあるのではないでしょうか?

必要経費である交通費を可能な限り節約することで、その浮いたお金を生活費や貯金に回すことができます。今回は、用途に合わせた交通費の節約方法をご紹介したいと思います。

通勤にかかる交通費

それぞれの雇用条件によっては、交通費が会社から支給されるので、いくらかかろうとも関係ないと思う人もいるでしょう。しかし、会社によっては、定期の額面だけを伝えるだけで交通費が支給される場合もあり、そんな時は実質の交通費を浮かせることで、余分なお金を捻出することができます。

また、交通費が支給されない場合には、いかに交通費を安くするかで、月々の収入に差が出てしまいます。

通勤で利用する交通機関

一般的に、通勤で利用する交通機関といえば電車かバスに限られてくると思いますが、どんな節約方法があるのでしょうか。

バス・電車の場合

おそらくすでにご存じの方も多いと思いますが、電車を利用する際に便利で経済的なのが「交通ICカード」です。

交通ICカード

交通ICカードはJRだけに限らず、全国の鉄道交通機関やバスを利用することができます。一度チャージしておけば、いつでもキャッシュレスで使えるので金欠の時にも安心です。

  • Suica(スイカ)→JR東日本
  • PASMO(パスモ)→首都圏私鉄
  • Kitaca(キタカ)→JR北海道
  • ICOCA(イコカ)→JR西日本
  • SUGOCA(スゴカ)→JR九州

など・・・10種類以上はあり、全国の鉄道機関で購入することができます。どれか1枚持っているだけで、その他の交通機関の利用が可能となり便利です。

プレペイド式のものが主流となり、事前にチャージしておく必要があります。現金でもチャージできますが、クレジットカードを利用することで、ポイントが獲得できますのでお得です!

定期券購入

定期券を購入することも交通費節約の基本ではありますが、できるだけ長期間で購入すれば大幅な交通費削減も可能となります。もし、万が一使わなくなった場合でも払い戻しができるから安心です。

長期間で購入しておけば、1か月で約30往復分のものが、6か月では約144往復分となり、1カ月に約5,6往復分安く購入できることになります。

往復電車賃 646円の場合(JR東日本を利用した場合)

1か月→16,750円

6か月→87,350円 (16,700円お得!)

1年間→174,700円 (26,300円お得!)

もし、この26,300円を5年間貯金したら・・・

26,300円×5カ月=13万1,500円! となります。 何に使いましょうか?

定期券購入のコツは、同じ金額内で最長の駅を選んで購入しておくことです。たいてい、3駅分くらいは料金が変わらないことが多く、最長の距離で定期券を購入しておくと便利です。

定期券もクレジットカードで支払えば、ポイントを貯めることができます。また、コンビニで簡単に購入できるラインペイも還元率が高いのでお得です。

バスの場合

全国にかぞえきれないほどのバス会社がありますが、鉄道会社とは異なり、料金にばらつきが多いのがバスの特徴でもあります。バス会社によって使えない交通ICカードもあるので、事前に確認をしておきましょう。

交通ICカードのPASMO、Suicaであればバス会社によっては、「バス特」というサービスを利用することができます。バス利用金額に応じてポイントが約10%も貯まるから嬉しいですよね。

お出かけ時の交通費

買い物や食事など、プライベートでも移動する時には交通機関を利用し、当然ですが交通費が出かけるたびにかかってしまいます。

お出かけの場合は、通勤とは異なり、あらかじめ予定をたてている場合をのぞき、「いつ、どこへ」移動する必要が出てくるのかは誰にもわかりません。

その上、また、再度同じ場所に行く必要があるのかどうかということも予測をたてることは不可能でもあります。

そんな単発のお出かけの際には、どのようにして交通費を節約することができるのでしょうか。

お出かけ交通費の節約法は

もし数回にわたって同じ場所に出かける可能性がある場合は、回数券がお得ですがメリットとデメリットがあります。

回数券のメリット

  • 単発の運賃を安くできる
  • 切符を買う手間が省ける
  • クレジットカードを使えばポイントが貯まる

回数券のデメリット

有効期限があるので、期限内に使いきらないと、ただの紙きれになってしまいます。また、同じ場所に出かける可能性を自分で判断して、購入するかしないかを決める必要があります。

最悪の場合を考えて、クレジットカードの払い込み票をきちんと保管しておけば、いざという時は払い戻しを窓口にて申し込むことができます。その時のことも考えて、回数券を購入する時にはクレジットカードで支払うようにしておきましょう。

1日乗り放題券

鉄道会社、バス会社や路線によっても異なりますが、もし、1日に同じ地域で数回はバスに乗るだろうと予想できる時は1日乗り放題券を買った方がお得です。だいたい、バスだと都心部など限られた地域のみ500円、電車だと距離によって500円~2,000円からくらいが相場だと思います。

一般的な普通運賃で考えると、最低料金が200円前後と考えても、3回乗ったとすれば600円になります。ブティックをはしごしたり、ランチはあそこ、午後のデザートはここ、ディナーはあっちなどと、自由気ままに移動できるから楽しめます。

とくに・・・

夏休み期間、冬休み期間、連休中などは、

交通機関によっては、子供は終日半額とか、ご家族様お1人無料とか、お得なキャンペーンをやっていることがあります。お出かけの際には地元のバス会社の情報を確認してみましょう。

オレンジカード

2013年3月にすでに発売終了となっている、JR のオレンジカードがあります。このオレンジカードはプリペイドカードのようなもので、特に使用期限もなく今でも問題なく使うことができます。

改札口に入れるカードではなく、切符販売機にて残高に応じて利用することができます。金券ショップやオンラインオークションなどで購入することができるので、1枚持っておくと単発で出かける時に便利でしょう。

また、現在はもう販売されていないことから、1部のマニアの間では高く買い取ってもらえるとのことです。ご家族の方の使い残しがないか調べてみるといいでしょう。

徒歩や自転車と併用

仕事の時ならば、時間に追われてしまい、歩いたり自転車を使ったりする余裕がない人も多いでしょう。でも、お休みの日のお出かけならば、ある程度時間に余裕を持って動くことができます。

普段、運動不足になりがちな人はそんな時こそ、徒歩や自転車を活用してみましょう。1駅2駅分くらいを往復で節約することができます。

わずかな金額かもしれませんが、出かけるたびにそれを習慣にすれば、月に500円、1,000円、時にはそれ以上と節約することができます。その分を美味しい食事代にまわすこともできます。

経済的でヘルシーでもあり、得るものばかりで失うものはないですよね。

旅行・出張・帰省(1)

それでは次に、月々の収支のバランスを大きく狂わせてしまうのが、旅行・出張・帰省などにかかる交通費です。

出張費の場合は、実費で清算される場合を抜きにすれば、やはり個人の節約次第で手元にお金を残すことになります。旅行や帰省の際と同様にまとめて交通費の節約の仕方をご紹介していきたいと思います。

JR青春18きっぷ

春・夏・冬と年に3回JRから発売される期間限定のお得な切符。全国のJR線の普通・快速列車の自由席、および高速バス、JR西日本の宮古島フェリーが自由に乗り放題になる切符です。

「青春18きっぷ」は年齢にかかわらず、誰でも気軽に購入することができます。

Man
「青春18きっぷ」はいくらで購入できるの?
Expert
1万1,850円です。1日×5回の乗り放題が可能となります。1日の金額に換算すると、2,370円で普通列車が乗り放題だから、遠方になればなるほどお得になるのです!
Man
ということは、片道が最低でも5,925円以上かかる場合には、完全にこの青春18きっぷがお得だというこになるよね?
Expert
そうです!それだけじゃなくて、1日乗り放題が期間内であれば5回使えるから、出張や旅行だけでなく寄り道しながらの帰省を企画したり、用途に合わせて使えるからとても役に立つんです!
青春18きっぷの利用期間
  • 春:3月1日~4月10日
  • 夏:7月20日~9月10日
  • 冬:12月10日~1月10日

発売期間→時期によりますが2週間前には可能

購入場所→みどりの窓口がある駅、メジャーな旅行会社、指定券発売機

払い戻し→未使用であればOK、使用済みの場合は金券ショップやヤフーオークションにて買取も可能

金券ショップ・オークションで1,2回使用済みのものを安く購入することもできます。ただの往復のみに使いたい場合はそちらの方がお得かもしれません。

※JR北海道のみ新幹線込みの青春18きっぷが発売されています。青森、九州など一部の地域では特例地区として特急列車に乗れる場合があります。事前に地域のJRで聞いてみましょう。自分の判断で、新幹線の切符と併用して使ってみるのも便利です。

詳しくは各JRサイトへ・・・ 

とくとくきっぷ

交通費の節約法として、次におすすめなのがJRの「とくとくきっぷ」です。この切符は「特別企画乗車券」とも呼ばれるもので、

区間、経路、列車、設備、発売期間、設定期間、などの特別な条件が定められた切符になり、地域によって利用できる交通機関等が異なるものです。

乗車券、回数乗車券、急行券、特別車両券、寝台券、などさまざまなタイプのサービスを利用することができます。

全国のとくとくきっぷの情報は、以下のサイトにて調べることができます。

新幹線・お得なきっぷ

新幹線のお得な切符は、大きく分けて「回数券」「早特きっぷ」「往復割引きっぷ」「フリーきっぷ」「その他のきっぷ」の5種類になります。

回数券→。6枚綴り、一部に2枚綴りや4枚綴りのもがある。金券ショップでバラ売りされていることも多く、手軽に利用できる切符として人気がある。

早得きっぷ→早期予約することで、割引きが適用される。

往復割引きっぷ→乗車券と新幹線特急券がセットの往復タイプの割引切符。「指定席往復割引きっぷ」と「自由席往復割引きっぷ」がある。

その他のきっぷ→レンタカー、テーマパーク、ホテルなどのチケットがセットになったもの。

用途に合わせて調べてみましょう・・・

長距離バス

学生や20代の社会人、または年齢をとわず、その時の経済状況によっては実家に帰りたくても帰れない人もいるかもしれません。

借金をしてまで、帰る必要はないと思いますが、かかる金額によっては工面できないこともない場合もあります。そんな時に一番おすすめなのが高速バス、または「夜行バス」です。

新幹線や列車に比べるとかなり時間もかかりますが、料金は大幅に節約することができます。特に個人的におすすめなのが「夜行バス」です。

暗闇の中を走り続けるバス旅行は、普段の生活では決して味わえないロマンとスリルを与えてくれます。夜中に立ち寄るインターチェンジも昼間とは違った魅力があり、楽しめるでしょう。

※帰省ラッシュや、土日などの込み合う日時をはずした方が料金は安くなります。納得のいく料金があるかどうか探してみましょう。以下のリンクは、複数の予約サイトが取り扱う夜行バス・高速バス商品を一括で検索・比較できるサービスです。

旅行・出張・帰省(2)

あらゆる交通機関の中でもっとも費用が掛かってしまうのが、飛行機です。節約も大切だけど、快適さや速さを重視したいという人にとっては最善の選択肢であります。

それでも、やはり少しでも安い方が助かります。

では航空券のお得な購入方法にはどんなものがあるのでしょうか?

格安航空券ならLCC

LCCとは・・・Low Cost Carrierの略で低価格のサービスを提供する航空会社のことをいいます。

航空会社といえば通常はANAやJALと思い浮かべるものです。

ところが1990年代の後半から、ダントツに安い料金でサービスを提供する航空会社が国内線にも登場しました。

エアドゥ、スターフライヤー、ピーチアビエーション、

ジェットスタージャパン

などがあります。

航空運賃は大まかなところで、ANAやJALより30%~50%くらいは安くなると思っておいていいでしょう。そのかわりといっては何ですが、

デメリットもあります。

  • 荷物を預ける場合に手数料がかかる
  • 予約手数料がかかる
  • 払い戻しできないものが多い
  • 飲食のサービスがない
  • 映像や有線放送などのサービスがない

どのLCCを利用するかによって、若干の違いはありますので、まずは気軽に問い合わせをして情報を集めてみましょう。

交通費節約情報

用途は何であろうと、利用する交通機関が何であろうと、知っておくと便利な交通費に関する情報を最後にいくつかご紹介しておきたいと思います。

株主優待券

JR各社、小田急電鉄、西武鉄道、近鉄グループ、阪急などの大手の交通機関であれば、株主優待券というものを発行しています。

一般的には、半年間くらい(期間はいろいろ)の全交通機関の定期券のようなものになります。回数券の形で発行される場合もあります。

その優待券があれば、鉄道やバスのほとんどの路線が乗り放題になるのが大きなメリットです。本来は株主しか入手できないのですが、金券ショップやオンラインのオークションなどで簡単に探すことができるのです。

金券ショップ、オークション

株主優待券だけでなくとも、定期券、回数券、割引きっぷ、青春18きっぷ、とくとくきっぷ、などのあらゆる切符が金券・オンラインのオークションにて購入することができます。

購入するだけでなく、払い戻しが不可能になってしまったチケットなどを自分が売るためにも利用してもいいでしょう。

その他便利なツール

全国の交通機関の運行・混雑・事故状況ナビサイト「NAVI TIME」参考URL

→各路線での運行状況が確認できます。同時に現場からの口込みによるリアルタイムな情報を入手することができます。

電車・路線バス・新幹線・飛行機の時刻表、料金、乗り換え案内 「駅探」参考URL

→旅行が目的の人は、ホテル・旅館などの宿泊施設のパックを探すことができます。

交通情報アプリ 「ATIS交通情報」参考URL

→各種スマートフォンから、ダウンロードできます。交通渋滞情報、高速道路情報、駐車場検索、お天気情報が検索できる便利なアプリ。

高速バスアプリ「バスもり」参考URL

→スマホ決済でキャッシュレスでいつでも、高速バスの予約・購入ができます。QR認証だから、チケットも切符もいりません。

まとめ

小さな金額でも節約することができれば、食費に回したり、光熱費に回したり、預貯金をしたりとささやかながらも役に立つものです。

交通費だけに限らず、普段の生活において、コツコツとこまめに小さな金額を捻出していくことで、やがてそれは大きな利益へと変換することも可能なのです。

節約しようとする精神は、ダイレクトに預貯金・資産運用をする上で基本となる「お金に対する態度」を育んでくれます。節約精神を維持していくために、もっとも弊害となるのが、「面倒くさい」と思ってしまうことです。

何かを安く済ませようと思えば、手間もかかってしまいます。それでも、コツコツと節約していく態度が身につけば今後いろんな場面で役に立つといえます。

この機会に節約上手になって、余分な支出を利益へと変えていきましょう。

 

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