ランディングページ/解説

LPの作り方|企画から原稿・デザイン・公開・計測までの手順

ランディングページの作り方を、企画・原稿・デザイン・実装・公開前確認・計測という手順で解説します。広告との一貫性、書いてはいけない表現、公開後に見る数値までを実務目線で整理します。

LPは、作る前に決めることが多いページです。ここを省くと、公開してから何を直せばよいか分からなくなります。この記事では、企画から計測までを手順で整理します。

手順1:企画を固める

5つを決めます。 決めていないまま制作に入ると、内容も判断もぶれます。

目的を1つに絞る:問い合わせ、申し込み、資料請求、来店予約。複数を狙うと、どれも達成しません。

対象を決める:どんな状況の人に向けるか。何を知っていて、何を知らないか。

流入経路を決める:どこから人を連れてくるか。広告なら、どの語で出すか。

成果の目標を決める:何件で成功とするか。

測り方を決める:どう計測するか。計測できない状態で公開すると、改善の判断ができません。

確認リスト。目的・対象・流入経路・目標・測り方
決めていないまま制作に入ると、内容も判断もぶれます。 出典:Google 広告 ヘルプ「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」(確認日 2026-08-20)

手順2:広告との一貫性を設計する

広告の受け皿としてLPを作る場合、広告とLPを別々に考えないことが重要です。

Google 広告のヘルプでは、ランディング ページの改善について具体的な観点が示されています。ユーザーが求めるものを提供することが挙げられ、例として「フランネル シャツ」で検索したユーザーにフランネルのシャツについての広告を表示したのであれば、ランディング ページもフランネル製品のページにするべきと説明されています。

また、広告とランディング ページで、メッセージに一貫性を持たせることも示されています。広告に記載した特典や行動を促す表現が、LPでも確認できる状態にします。

広告で言っていることが、LPで見つからない。 これが最も多いずれです。

関係図。一貫性を中心に、検索語・広告文・LPの冒頭・特典や行動を促す表現
広告で言っていることがLPで見つからない、というずれが最も多く起きます。 出典:Google 広告 ヘルプ「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」(確認日 2026-08-20)

手順3:原稿を書く

デザインより先に原稿を書きます。 内容が決まっていないままデザインを進めると、後から入らなくなります。

冒頭で何のページか示す:誰の何を解決するのか。ここで伝わらなければ、以降は読まれません。

課題を言語化する:読み手が抱えている状況を、読み手の言葉で書きます。

解決の方法を書く:何を提供するのか。

判断材料を入れる:料金、対応範囲、条件、手順、期間。これがないと申し込みには至りません。

根拠を示す:実績、事例、データ。確認できる事実だけを載せます。 確認できない数値や、創作した体験談は使いません。

不安を解消する:よくある質問。申し込み前に迷う点を先回りします。

次の行動を示す:申し込み、問い合わせ。途中にも複数配置します。

手順4:書いてはいけない表現

成果を保証する表現:「必ず」「確実に」「誰でも」。施策や商品の説明として成立しません。前提条件を併記します。

確認できない数値:実績、対応件数、満足度。出典と確認日を示せない数値は書きません。

創作した体験談:使っていない人の感想、架空の顧客の声。

他社を貶める表現:比較する場合は、公表されている事実の範囲に留めます。

業種ごとの規制に触れる表現:医療、健康食品、化粧品、金融などは、それぞれの法令と業界の基準を確認します。制作会社任せにせず、事業者側で確認します。

OKとNGの比較。確認できる事実がOK、保証や創作がNG
成果を保証する表現は使いません。前提条件を併記します。 出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」(確認日 2026-08-20)

手順5:デザインと実装

原稿の構造を、そのまま画面に落とします。 装飾を増やすより、読む順序が分かることを優先します。

スマートフォンを前提にする:多くの流入がスマートフォンからです。パソコン向けに作ってから縮めると、読みにくくなります。

画像を使いすぎない:LPは画像が多くなりがちです。表示が遅いと、読まれる前に離脱されます。

文字を画像にしない:読み取れない形式になります。

行動を促す部分を目立たせる:ボタンの位置、大きさ、文言。

手順6:公開前の確認

Google 検索セントラルの「ページ エクスペリエンス」では、自己評価の観点が示されています。LPでも同じ確認ができます。

ページの Core Web Vitals は良好な状態か。

ページは安全な方法で配信されているか。

コンテンツはモバイル デバイス上で適切に表示されているか。

煩わしいインタースティシャルの使用が避けられているか。

メイン コンテンツとその他のコンテンツを簡単に区別できるように設計されているか。

あわせて確認するのは次の点です。

実際に申し込んでみる:フォームが届くか、確認の表示が出るか。最も多い事故がここです。

入力の確認:必須項目、エラーの表示、送信後の画面。

リンク:切れていないか。

計測が動いているか:申し込みが記録されるか。

確認リスト。表示・配信・モバイル・申し込み動作・計測
申し込みが届かない状態での公開が、最も多い事故です。 出典:Google 検索セントラル「ページ エクスペリエンスと Google 検索結果への影響」(確認日 2026-08-20)

手順7:公開後に見る

流入と成果を分けて見ます。 来ている人数と、申し込んだ人数。どちらの問題かを切り分けます。

離脱している位置を見る:どこまで読まれているか。

広告との組み合わせで評価する:広告のヘルプでは、品質スコアの3つの構成要素(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性)を確認することで、改善するべき点が具体的に見えてくると説明されています。各要素のステータス(「平均より下」「平均的」「平均より上」)を参考に、改善が必要な部分を見つけるよう案内されています。

同じヘルプには、スコアをただ上げるのではなく、広告の品質を高めるために注力すべき部分を示す総合的な指標として活用すること、品質スコアは指針となる診断ツールであることが明記されています。スコアそのものを目標にしないようにします。

つまずきやすい箇所

目的を絞らない:複数の行動を求めると、どれも実行されません。

デザインから入る:内容が後から入らなくなります。

広告とずれる:広告で見た内容がLPにないと、そこで離脱されます。

計測せずに公開する:改善の判断ができません。

申し込みの動作を確認しない:その間の機会をすべて失います。

公開して放置する:条件や料金が古いまま残り、問い合わせ後のやり取りで問題になります。

社内で決めておくこと

担当:数値を見て改善を判断する人。

見直しの周期:広告と併用するなら、出稿の見直しと同じ周期にすると管理しやすくなります。

掲載内容の確認:料金、条件、対応範囲。変更があったら反映します。

終了の条件:期間限定のLPは、終わったらどうするか。

記録:いつ何を変えたか。変更と数値を突き合わせられるようにします。

期間の見積もり

期間は、原稿がいつ揃うかでほぼ決まります。 制作側の作業より、社内の準備が律速になることが多いためです。

企画の合意:目的と対象を社内で決める期間。関係者が多いほど延びます。

材料の用意:実績、料金、条件、写真。先に着手します。

原稿の作成:構成と文章。

デザインと実装:ブロック数と機能で変わります。

確認と修正:確認する人と観点を先に決めておくと、往復が減ります。

計測の設定と動作確認ここを省かないようにします。

公開日を先に決め、逆算して材料の締め切りを置きます。

この記事のまとめ

LPは、目的・対象・流入経路・目標・測り方を決めてから作ります。広告の受け皿にする場合は、広告とLPのメッセージに一貫性を持たせます。公式ヘルプでも、ユーザーが求めるものを提供すること、広告とLPで一貫性を持たせることが示されています。

原稿をデザインより先に書き、判断材料と確認できる根拠を入れます。保証する表現、確認できない数値、創作した体験談は使いません。

公開前には、表示と操作の確認に加えて、実際に申し込んで動作を確認します。公開後は、流入と成果を分けて見て、1箇所ずつ直します。

出典と注記

広告とランディング ページの一貫性、品質スコアの構成要素と診断ツールとしての位置づけは Google 広告 ヘルプ「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」に基づきます。表示と操作の自己評価の観点は Google 検索セントラル「ページ エクスペリエンスと Google 検索結果への影響」に基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。ヘルプとドキュメントは更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 手順と確認項目は当社が支援の現場で用いている整理です。成果を保証するものではありません。業種によっては表示に関する法令や業界の基準があります。事業者側での確認が必要です。

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