ランディングページ/解説

LPの構成|ファーストビューから申し込みまでの並べ方を解説

ランディングページの構成を、ファーストビューから申し込みまでのブロック単位で解説します。並べる順番の決め方、目的別の型、入れる位置の判断、構成の確認方法までを実務目線で整理します。

LPの構成に、唯一の正解はありません。ただし、並べる順番には理由があります。この記事では、ブロックごとの役割と、順番を決める考え方を整理します。

構成を考える前提

読み手は、上から順に読むわけではありません。 冒頭を見て、続きを読むかを判断します。多くの人はそこで離れます。

したがって、構成の目的は**「読ませる」ことではなく、「必要な人が判断できる」ようにすること**です。

もうひとつの前提として、流入元との一致があります。Google 広告のヘルプでは、ユーザーが求めるものを提供すること広告とランディング ページでメッセージに一貫性を持たせることが示されています。構成は、どこから来た人が見るかによって変わります。

ブロックごとの役割

ファーストビュー:誰の何を解決するのか。ここで伝わらなければ、以降は読まれません。 何のページか、誰向けか、何が得られるかを示します。

課題の提示:読み手が抱えている状況を、読み手の言葉で書きます。自分のことだと分かると、続きが読まれます。

解決の提示:何を提供するのか。特徴ではなく、読み手にとって何が変わるかを書きます。

根拠:実績、事例、データ。確認できる事実だけを載せます。 確認できない数値や、創作した体験談は使いません。

具体的な内容:料金、対応範囲、条件、手順、期間。判断材料がないと、申し込みには至りません。

不安の解消:よくある質問。申し込み前に迷う点を先回りします。

申し込み・問い合わせ1箇所に限定しません。 判断が固まった時点で行動できるよう、複数の位置に置きます。

階層図。ファーストビュー・課題・解決・根拠・具体的内容・不安の解消・申し込み
申し込みへの導線は1箇所に限定せず、複数の位置に置きます。 出典:Google 広告 ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」(確認日 2026-08-20)

順番を決める考え方

基本は、読み手の判断の順序に合わせます。 何のページか → 自分に関係あるか → 解決できそうか → 信じてよいか → 条件は合うか → 不安はないか → 申し込む。

流入元によって、開始位置が変わります。

広告から来た人:すでに関心を持っています。課題の提示は短くして構いません。具体的な内容を早めに出します。

検索から来た人:情報を集めている段階のことがあります。前提の説明が必要になる場合があります。

紹介・既存顧客から来た人:信頼はすでにあります。条件と手続きを先に示すほうが親切です。

比較表。流入元ごとの状態と、先に出すもの
どこから来た人が見るかで、必要な説明の量が変わります。当社の整理です。 出典:Google 広告 ヘルプ「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」(確認日 2026-08-20)

目的別の型

資料請求・問い合わせ:ハードルが低いため、詳細をすべて説明する必要はありません。何が得られるかを明確にし、入力項目を減らします。

商品の購入:判断材料を厚くします。料金、仕様、配送、返品の条件。

イベント・セミナーの申し込み:日時、場所、対象、内容、費用。この5つが上部で確認できる状態にします。

採用の応募:仕事の内容、条件、選考の流れ。良いことだけを書くと、入社後の齟齬になります。

来店予約:場所、営業時間、駐車場、予約の方法。地図を含めます。

入れる位置の判断

料金:迷いやすい項目です。隠すと離脱の原因になります。 金額を出せない場合も、何で変わるかは書けます。

申し込みの導線:ファーストビュー付近、判断材料の直後、ページの終わり。最低でも複数箇所に置きます。

よくある質問:申し込みの直前が効きます。最後の迷いを解消する位置です。

事例:根拠の直後、または判断材料の後。顧客の許可を得たうえで、事実の範囲で公開します。

運営者の情報:信頼が判断に関わる商材では、上部に近い位置に置く判断もあります。

確認リスト。料金・導線・よくある質問・事例・運営者情報
料金を隠すと離脱の原因になります。当社が支援の現場で用いている整理です。 出典:Google 広告 ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」(確認日 2026-08-20)

長さの決め方

短ければよい、長ければよい、のどちらでもありません。

長くしてよい場合:判断材料が多い、検討期間が長い、金額が大きい、初めて聞くサービス。

短くしてよい場合:既に知られている商材、ハードルが低い行動(資料請求)、既存顧客向け。

判断の基準は、読み手が判断するのに必要な情報があるかどうかです。水増しは離脱を招き、不足は判断を妨げます。

構成の確認方法

見出しだけを読む:それだけで内容の流れが分かるか。

冒頭だけを見せる:社内の人以外に見せて、何のページか伝わるか聞きます。

判断材料を探す:料金、条件、手順。探して見つからないなら、読み手も見つけられません。

申し込みまでの距離を測る:どのブロックからでも、行動に移れるか。

流入元と突き合わせる:広告の文言、検索した語。そこで期待した内容が、上部で確認できるか。

やってはいけないこと

目的を複数持たせる:問い合わせも購入も採用も、では、どれも実行されません。

根拠のない主張を並べる:「業界No.1」「満足度が高い」。確認できる出典がない主張は使いません。

創作した体験談を載せる:使っていない人の感想、架空の顧客の声。

判断材料を隠す:料金や条件を伏せると、問い合わせ後に断られます。双方の時間を失います。

申し込みを最後にだけ置く:最後まで読まないと行動できない構成にしません。

広告と併用する場合の見方

Google 広告のヘルプでは、品質スコアが3つの要素を総合して算出されると説明されています。推定クリック率広告の関連性ランディング ページの利便性です。ランディング ページの利便性は、ランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があり有用であるかを示すとされています。

各要素には「平均より上」「平均的」「平均より下」のステータスが付き、「平均的」または「平均より下」の要素がある場合、その部分に改善の余地があるかもしれないと説明されています。

ただし、品質スコアはKPIではないと明記されています。 ヘルプには、最適化したり他のデータとともに集計したりするべきではないこと、広告オークションにおける評価材料にはなっておらず、あくまで診断ツールであることが示されています。

構成を直す手がかりとして使い、スコアそのものを目標にしないようにします。

構成を検討するときの進め方

紙か表計算ソフトで、ブロックを並べ替えるところから始めます。 いきなり原稿を書くと、順番の検討ができません。

ブロック名だけを書き出す:冒頭、課題、解決、根拠、料金、質問、申し込み。

並べ替えてみる:流入元を想定して、読む順序として自然かを確認します。

各ブロックに書く内容を1行で書く:ここで書けないブロックは、材料が足りていません。

削れるブロックを探す:入れられるものをすべて入れると、判断までが遠くなります。

この段階で社内の確認を受けます。 原稿を書いてから構成の誤りに気づくと、作業がほぼ最初からになります。

構成を使い回すときの注意

一度うまくいった構成を、別の商材に流用することがあります。そのまま当てはめると失敗します。

対象が違えば、必要な説明の量が違います。 既に知られている商材と、初めて聞くサービスでは、前提の説明が変わります。

検討期間が違えば、判断材料の量が違います。 その場で決められるものと、社内稟議が必要なものでは、必要な情報が違います。

流入元が違えば、開始位置が違います。 広告からと、記事からでは、読み手の状態が変わります。

流用してよいのは、ブロックの並べ方の考え方までです。 中身は、対象ごとに組み直します。

この記事のまとめ

LPの構成は、ファーストビュー、課題、解決、根拠、具体的な内容、不安の解消、申し込みというブロックで組み立てます。順番は、読み手の判断の順序に合わせます。

流入元によって開始位置が変わります。広告から来た人には具体的な内容を早めに、紹介から来た人には条件と手続きを先に示します。

料金は隠さず、申し込みの導線は複数箇所に置きます。長さは、読み手が判断するのに必要な情報があるかで決めます。根拠のない主張と創作した体験談は使いません。

出典と注記

品質スコアの構成要素、ランディング ページの利便性、診断ツールとしての位置づけは Google 広告 ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」に基づきます。広告とランディング ページの一貫性、改善の観点は同「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」に基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。ヘルプは更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 ブロックの整理と順番の考え方は当社が支援の現場で用いているものです。成果を保証するものではありません。

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