Facebook/解説

Facebookページの統合|できる条件と、統合元から消えるもの

重複してできたFacebookページを1つにまとめる前に、公式ヘルプが示す統合の条件、統合できない2つの場合、フォロワーのように移るものと投稿や写真のように消えるもの、取り消せない操作の前に終える作業を整理します。

自社のFacebookページが2つある状態は、担当者が代わるたびに作り直した、店舗ごとに作った、広告の都合で別に作った、といった経緯で生まれます。Facebookヘルプセンターには2つのページを1つにまとめる「統合」が用意されていますが、これは2つを足す操作ではありません。残る側は統合先の1つだけで、もう一方の統合元はFacebookから削除されます。そして統合を取り消すことはできません。

移るものは限られています。ヘルプが挙げているのは、プロフィール上のページフォロワーとチェックイン、そして統合元のページにリンクされているグループだけです。統合元の投稿、写真、レビュー、評価、ユーザーネームは削除されます。2つのページの蓄積が1つにまとまると考えて進めると、消えるものの多さに驚くことになります。

この記事は、重複したページを1つにしたい担当者に向けて、統合できる条件、条件を満たしても統合できない2つの場合、条件をそろえるための前作業、操作の7手順、そして統合しない選択肢との比較を、公式ヘルプに書かれている範囲だけで並べたものです。画面の名称と並びは変わることがあるため、確認日は2026年10月10日として書いています。ページを新しく作る手順はFacebookページの作り方|企業アカウントの作成手順と公開前の設定、誰にどの範囲を任せるかはFacebookページの権限管理|アクセス許可の種類と外し方の手順で扱っています。

統合は、片方を残して片方を消す操作

最初に、操作の結果を確かめておきます。ヘルプは「統合先のページはそのまま保持されますが、統合元のページのフォロワーが追加されます」と書いています。統合先は、フォロワーが増えた以外は元のままです。中身が合体するわけではありません。

統合先へ移るものがページフォロワー・チェックイン・リンクされていたグループの3つ、統合元から削除されるものが投稿と写真・レビューと評価・ユーザーネーム・ページ本体であることを左右に並べた図
左が消える側、右が残る側です。移るのは左の3項目で、投稿と写真はこの矢印に乗りません。出典:Facebookヘルプセンター「2つのFacebookページを統合する」(確認日 2026-10-10)

移るものは3つです。プロフィール上のページフォロワー、チェックイン、そして統合元のページにリンクされているグループです。グループだけは「残すページに移行されます」という別の言い方で書かれています。

削除されるものは、統合元の投稿、写真、レビュー、評価、ユーザーネームです。そして統合元のページそのものがFacebookから削除されます。ヘルプは、このためリクエストを取り消せなくなる、と続けています。消えるのは古いページの箱だけではありません。そこに積み上げてきた投稿と写真、顧客が書いたレビューも一緒に消えます。

もう1つ、ここで触れておくべきことがあります。インサイトのような過去の実績データが統合後どうなるかは、参照したヘルプに記載がありません。移るものとして挙げられているのはフォロワー、チェックイン、グループの3つだけで、投稿単位の表示数や反応がどちらに残るのかは書かれていません。レポートの連続性が必要な場合は、統合の前に手元へ書き出しておく判断になります。

統合できるのは、条件をすべて満たすときだけ

ヘルプは統合の条件を4つ挙げています。1つめは、2つのページの名前が同じで、扱っている内容が同じであること。2つめは、2つのページに所在地が登録されていて、その住所が同じであること。3つめは、同じビジネスマネージャアカウントで管理していること。4つめは、統合しようとしているページが、ビジネスマネージャアカウントのメインのページではないことです。

この4つとは別に、操作する人の側の条件があります。ページのFacebookへのアクセス許可があれば、自分のページに切り替えて統合をリクエストできます。アクセス許可がタスクへのアクセス許可である場合は、Facebookページを統合することはできません。代理店や制作会社に作業を頼んでいる場合、ここで止まります。

条件 ヘルプの記載 どこで確かめるか
アクセス許可 Facebookへのアクセス許可があればページに切り替えてリクエストできる。タスクへのアクセス許可では統合できない ページ設定のページのアクセス許可
名前と内容 2つのページの名前が同じで、扱っている内容が同じである 2つのページのページ名
所在地 2つのページに所在地が登録されていて、その住所が同じである 各ページの基本データの住所
管理の単位 同じビジネスマネージャアカウントで管理している ビジネスマネージャ(画面の手順は別ページ)
メインのページ 統合しようとしているページが、ビジネスマネージャアカウントのメインのページではない ビジネスマネージャの設定(同上)

出典:Facebookヘルプセンター「2つのFacebookページを統合する」「Facebookページへのアクセスについて」(確認日 2026-10-10)

アクセス許可の区分そのものは別の記事にまとめています。全権限と部分的権限の違い、外部へ渡すときにタスクへのアクセス許可を既定にする理由はFacebookページの権限管理に書きました。統合のように取り消せない操作は、全権限を持つ人の手元でしか動かせません。

条件を満たしても統合できない2つの場合

ヘルプは、統合できない場合も2つ挙げています。2つのFacebookページがグローバルページである場合と、認証済みのページを認証済みでないページに統合する場合です。

後者は向きの問題です。認証済みのページを残す側にするなら進められますが、認証済みのページを消す側にすることはできません。どちらを残すかを決める前に、片方に認証が付いていないかを確かめてください。グローバルページについては、ヘルプが別のページへ案内しています。そちらの内容は今回確認していないため、ここでは条件として挙げるにとどめます。

統合できる5つの条件と満たしていないときにすること、さらに条件を満たしても統合できない2つの場合を並べた点検図
左に条件、右に満たしていないときの手当てを置いています。下の赤い2項目は、上を満たしていても統合できない場合です。出典:Facebookヘルプセンター「2つのFacebookページを統合する」(確認日 2026-10-10)

点検の順番は、手当てにかかる時間の順にしてあります。アクセス許可は社内で今日動かせますが、名前は承認を待つ必要があり、住所はチェックインが有効になるまで日数がかかることがあります。ビジネスマネージャの条件は、管理の単位そのものを動かす話なので、いちばん重い場合があります。

名前と住所をそろえる作業が、実際には時間を使う

統合の操作そのものは数分で終わります。時間を使うのは、名前と住所をそろえる前作業です。

統合の前に終える4つの段階と、その段で待つことを縦に並べた工程図。住所の登録、ページ名の変更、掲載中のキャンペーンの確認、統合のリクエストの順
右の列が、その段で止まる時間です。住所の数日と、名前の承認待ちは、当日の作業では終わりません。出典:Facebookヘルプセンター「2つのFacebookページを統合する」「Facebookページ名を変更する」「Facebookページの住所を追加・編集する」(確認日 2026-10-10)

名前のほうから見ます。ヘルプは「ページを同じ名前にしたい場合は、どちらかのページの名前の変更をリクエストできます。変更が承認され、ページが同じ名前になったら、2つのページの統合をリクエストできます」と書いています。自分で書き換えて即座に確定する操作ではなく、リクエストを送って承認を待つ流れです。

名前の変更には、別のヘルプに条件が並んでいます。変更をリクエストできるのは、ページ名を変更できるアクセス許可を持つ人です。編集の選択肢そのものが出ない場合として、自分またはFacebookへのアクセス許可を持つ別の利用者が最近そのページ名を変更したときが挙げられています。直前に名前を触っていると、その日は進められません。また、ページ名を変更してもユーザーネームには影響しないこと、グローバルページ配下の地域ページは名前を編集できないことも書かれています。

住所のほうは、入力して終わりではありません。ヘルプは、住所を追加または更新する際に地図上のピンを保存して緯度と経度を正しく設定する必要があるとし、ピンを正しく設定しないとページのチェックインやタグ付けなどの特定のアクションが利用できなくなると説明しています。手順の中でも、赤いピンをクリックして入力した住所と一致する正しい位置までドラッグする段を「このステップを正しく完了するには、ピンを移動する必要があります」と強調しています。

そしてそのあとに注があります。ページのタグ付けとチェックインが有効になるまで数日かかる場合があり、有効にするためにページがその他の要件を満たす必要がある場合もある、という内容です。統合の条件は「所在地が登録されていて、その住所が同じである」ことなので、住所を今日入れたからといって、今日のうちに統合まで進めるとは限りません。

住所の編集には副作用もあります。ページをInstagramプロフィールにリンクしている場合、ページの住所を追加したり変更したりすると、その位置情報がInstagramの地図で更新されると書かれています。統合のためだけに住所を触ると、Instagram側の表示も動きます。Instagram側の体制はInstagram企業アカウントの作り方|設定から運用開始までを解説にまとめています。なお住所を編集できるのは、ページへのFacebookへのアクセス許可を持つ人だけです。

操作そのものは7つのステップ

条件がそろったあとの操作は、ヘルプに7手順で案内されています。Facebookにログインして右上のプロフィール写真をクリックし、すべてのプロフィールを見るから切り替え先のページを選びます。続いて画面右上にあるページのプロフィール写真をクリックし、設定とプライバシーを選んで設定をクリックします。左側のメニューでページ設定をクリックし、ページを統合の横にある見るをクリックして、複数のページを統合の横にあるリクエストするをクリックします。

Meta for BusinessのManage your Facebook Page公式ページのファーストビュー
引用キャプチャMeta for Businessが案内するFacebookページ管理の入口です。統合のリクエストも、ここから入るページ管理の設定の中にあります。当サイトが別の記事のために取得した画像を再掲しています。出典:Meta for Business「Manage your Facebook Page」(取得日 2026-08-22/表示のファーストビュー)

手順を読むと分かりますが、操作の起点は「自分のページに切り替える」ところです。個人のプロフィールのまま設定を探しても、ページ設定にはたどり着きません。ページに切り替えられるのはFacebookへのアクセス許可を持つ人だけなので、ここでも権限が効いてきます。

ページを統合する選択肢が出てこないとき

ヘルプには、読み方が2つある書き方が並んでいます。1つは末尾の「ページを統合するオプションが表示されない場合は、統合に必要な条件を満たしていないことを表します」です。もう1つは冒頭の「現時点では、一部の方はページを統合する機能を利用できない場合があります」です。

つまり、選択肢が見えない理由は条件未達だけとは限りません。条件を5つとも満たしているつもりなのに表示されないなら、まず自分の権限がタスクへのアクセス許可になっていないか、ビジネスマネージャ側の管理単位が別になっていないかを確かめ、それでも出てこないなら機能そのものが自分の環境で使えない場合がある、という順で考えます。見えないからといって、名前や住所を何度も書き換えないでください。名前は最近変更した直後に編集できなくなるため、試行のたびに次の手が遅くなります。

統合しない選択肢と並べて決める

統合は取り消せません。だからこそ、統合しない手と並べて選ぶ価値があります。片方を非公開にするという手当てが、ヘルプに用意されています。

とる手 公式ヘルプに書かれている効果 元に戻せるか
統合する フォロワーとチェックインが統合され、リンクされているグループは残すページへ移行する。統合元の投稿・写真・レビュー・評価・ユーザーネームは削除される 戻せない。統合元のページはFacebookから削除される
片方を非公開にする アクセス許可を持つ人は編集できる。持たない人には表示も検索もされない。他のプロフィールやページとやり取りできない。新しい広告キャンペーンを開始できず、既存のキャンペーンは一時停止される 戻せる。再公開できる
両方を残す 重複したページを残した場合の扱いは、参照したヘルプに記載がない -

出典:Facebookヘルプセンター「2つのFacebookページを統合する」「ページを非公開にする方法と再公開する方法」(確認日 2026-10-10)

非公開は、消さずに人目から外す手当てです。アクセス許可を持つ人はページに切り替えて編集を続けられ、持たない人には表示も検索もされません。管理を手伝う人へアクセス許可を付与することも続けられます。一方でページは他のプロフィールやページとやり取りできなくなり、新しい広告キャンペーンを開始できず、既存のキャンペーンは一時停止されます。広告を出している側のページを非公開にすると配信が止まるので、どちらを非公開にするかは広告の紐付けを見てから決めてください。広告の仕組みはMeta広告とは?Facebook・Instagram広告の仕組みと特徴を解説にまとめています。

親子の関係があるページには続きがあります。親ページを非公開にすると、関連付けられている子ページもすべて非公開になります。親ページを再公開すると子ページもすべて再公開されますが、個別に非公開にした子ページは別に再公開する必要があります。店舗ごとのページを持っている会社は、親だけを戻して終わりにしないでください。

判断の軸は1つに絞れます。統合元の投稿・写真・レビュー・評価・ユーザーネームを失ってよいかです。失ってよいなら統合、惜しいなら非公開で止めて、投稿を残したまま新しい投稿を統合先へ寄せる。この順で考えると、取り消せない操作を急がずに済みます。

統合をリクエストする前に終えること

ヘルプが明示している事前確認は1つです。ページの統合をリクエストする前に、掲載中のキャンペーンが統合元のページにリンクされていないことを確認してください、という一文です。消える側のページに配信中の広告が紐付いたままリクエストを送らない、という意味になります。

社内側の準備も1つあります。統合は、会社が持っている情報資産を1つ消す判断です。IPA(情報処理推進機構)の「組織における内部不正防止ガイドライン」は、基本方針、資産管理、技術的管理、職場環境、事後対策などの観点ごとに、組織が取るべき対策を整理した資料で、資産管理がその観点の1つに入っています。どのページを消すかを担当者1人の判断で決めず、決めた人と決めた日を残しておいてください。取り消せない操作なので、あとから経緯を確かめられる形にしておく価値があります。

ここからは当社の運用上の判断として付け足します。統合元の投稿と写真は削除されるので、資料として残したいものは先に手元へ保存してください。レビューと評価も消えます。顧客が書いた文章は、こちら側で作り直せません。どちらを残すか迷ったときは、フォロワーの多さではなく、名刺やチラシに刷ったユーザーネームがどちらに付いているかを見ると決めやすくなります。ユーザーネームは統合元から削除されるため、印刷物に載っているアドレスが消える側だと、刷り直しが発生します。

ユーザーネームについては、別のヘルプに補足があります。使われていないページのユーザーネームは削除されることがある、という注意です。ただし統合で削除されたユーザーネームを統合先で使えるようになるかどうかは、参照した範囲に記載がありません。同じ文字列を残す前提で計画しないでください。

個人アカウントは統合できない

「ページが2つある」と思っていたのに、実際には担当者の個人アカウントが2つあって、それぞれが別のページを持っていた、という状態もあります。この場合、個人アカウントの側は統合できません。

ヘルプは、複数の個人アカウントを保持することはFacebookのコミュニティ規定に違反するため、複数のアカウントを統合する方法は設けていないと書いています。案内されているのは、残さないアカウントの情報をダウンロードし、ページやグループを管理している場合は残すアカウントを管理者として追加し、そのうえで重複したアカウントを削除する、という流れです。

順番を間違えると取り返せません。アカウントを削除する前に、そのアカウントが全権限を持っているページで、残すアカウントへ全権限を渡しておいてください。全権限を持つ人がページからいなくなると、そのページは自動的に利用解除され、削除予定になります。ここはFacebookページの権限管理で詳しく扱っています。運用そのものの設計はFacebookマーケティングとは?企業が活用するメリットと集客方法、同じ分野の記事はSNSマーケティングにまとめています。

この記事で確認できなかったこと

埋めずに残します。まず、統合のリクエストを送ってから結果が出るまでの期間は、参照したヘルプに記載がありません。ページ名の変更をリクエストしてから承認されるまでの期間も、同じく記載がありません。

インサイトなどの実績データが統合後にどうなるかも書かれていません。移るものとして挙げられているのはフォロワー、チェックイン、リンクされているグループの3つだけです。統合で削除されたユーザーネームを統合先で使えるようになるかどうか、一度に統合できるページ数の上限についても、記載を確認できませんでした。

ビジネスマネージャ側の画面の手順と、グローバルページの定義は、ヘルプが別のページへ案内しています。今回はその内容を確認していないため、条件として挙げるところまでにとどめました。「一部の方はページを統合する機能を利用できない場合があります」という一文が、どの範囲の利用者を指すのかも書かれていません。

最初にやること

3つの順番で進めると、取り消せない操作を最後に回せます。1つめは、2つのページのどちらを残すかを決めることです。判断の材料は、消える側の投稿・写真・レビュー・評価・ユーザーネームを失ってよいかどうかです。

2つめは、自分の権限を確かめることです。タスクへのアクセス許可では統合できません。3つめは、残す側に広告が紐付いていないか、消す側に配信中のキャンペーンが残っていないかを見ることです。ここまで済んでから、名前と住所をそろえる作業に入ってください。

迷っているあいだは、片方を非公開にしておく手が使えます。非公開は再公開できますが、統合は戻せません。戻せる手を先に使う、という順番で考えるのが安全です。

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