ホームページ制作/解説

ホームページ制作会社の選び方|比較で確認したい項目を解説

ホームページ制作会社の選び方を、面談で聞くこと・見積もりで確認すること・契約前に決めることの3段階で解説します。順位を保証する提案への対応、権限の持ち方、移行時の条件までを整理します。

制作会社の選定は、作った後の数年を左右します。安く作れても、更新できない、権限を持てない、乗り換えられない状態になると、結果的に高くつきます。この記事では、確認する項目を段階ごとに整理します。

選ぶ前に自社で決めること

相談する前に、次を整理します。 条件が曖昧なまま依頼すると、提案も見積もりも曖昧になります。

目的と成果:何のために作り、何が起きたら成功か。

必要なページと機能:現時点で必須のもの、後から足せるもの。

予算の上限:初期費用と、年間の運用費の両方。

公開の時期:逆算して準備します。

社内で用意できるもの:原稿、写真、実績の情報。

公開後の更新担当:誰が直すか。ここが決まっていないと、更新できる仕組みの必要性も判断できません。

段階1:面談で聞くこと

Google 検索セントラルの「SEO 業者の利用を検討する」には、業者への効果的な質問の例が示されています。制作会社の選定にも通じる内容です。

過去の作業のサンプルと成功事例を紹介してもらえるか。

Google 検索の基本事項に準拠しているか。

期待される結果とその時期、成果はどのように測定するのか。

同業種でどのような実績があるか。

該当する国や地域でどのような実績があるか。

創業年数はどれくらいか。

担当者とどのように連絡をとればよいか。サイトに加えたすべての変更に関する情報、およびアドバイスの内容に関する詳しい情報とその理由を伝えてくれるか。

さらに同じドキュメントには、業者が自社の会社とビジネスに関心を持っているかを見ること、関心を持っていない場合は別の業者を探すことが示されています。関心を持っている業者であれば、ビジネスの独自性、競合他社、検索結果がどのように役立つか、顧客がどのように見つけるかについて質問するはずとされています。

説明を聞くだけの面談は、判断材料になりません。 質問されるかどうかを見ます。

確認リスト。実績・ガイドラインへの準拠・成果の測り方・連絡方法
公式ドキュメントが業者への質問として挙げている項目です。 出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」(確認日 2026-08-20)

段階2:提案と見積もりで確認すること

条件が明記されているか:ページ数、原稿の担当、修正の回数、対応する画面幅。

含まれない作業が書かれているか:原稿作成、撮影、保守。「別途」の項目を確認します。

公開後の扱い:保守が含まれるか。含まれない場合の費用。

納品されるもの:デザインのデータ、ソースコード、各種アカウント。

更新できる範囲:公開後に自社で直せるのはどこまでか。

根拠が示されているか:同じドキュメントには、推奨事項の裏付けとなる証拠として、Googleの公式ドキュメントを引用しているかという観点が示されています。また、サードパーティのツールの監査に基づいて大幅な変更を加える前に、推奨事項を公式ガイダンスと照らし合わせ、批判的に考え、独自の情報を基に判断するよう案内されています。

段階3:契約前に決めること

ドメインの名義自社が持ちます。 制作会社の名義になっていると、乗り換え時に移管が必要になり、応じてもらえないと事業に支障が出ます。

サーバーの契約者:同様に自社が持つほうが安全です。

管理アカウントの権限:自社が管理者として持ち、制作会社には必要な権限を付与します。

なお同じドキュメントでは、SEO監査の提案を受けた場合、Search Console への読み取り権限のみを付与し、この段階では書き込み権限を付与しないよう案内されています。権限は段階的に渡すという考え方は、制作でも同じです。

契約終了時の扱い:データの引き渡し、アカウントの返却。始める前に決めておきます。

成果物の権利:制作したデザインやコードを、どう使えるか。

比較表。対象ごとに誰が持つかと理由
権限は段階的に渡すという考え方は、公式ドキュメントにも示されています。 出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」(確認日 2026-08-20)

注意すべき提案

同じドキュメントには、明確な注記があります。

Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できないとされ、掲載順位を保証すると主張する業者、Googleとの「特別な関係」を強調する業者、Googleへの「優先登録」を宣伝している業者には注意が必要と説明されています。

「変更を行うことで、検索結果の最初のページに必ず表示されるようになります」などと言う場合は、他の業者を探すよう明記されています。

また、Googleはサードパーティ製のSEOツールを評価または推奨しておらず、これらのツールはGoogleの内部ランキング データにアクセスできないとされ、Google検索で「許容される」または「承認される」と主張するツールには注意するよう説明されています。

事前に了承を得ていない営業メールへの注意も示されています。同ドキュメントには、Googleにも「主要な検索エンジンとディレクトリに登録されていない」といった迷惑メールが届くことが例として挙げられ、疑いの目を向けるよう案内されています。

さらに、AI機能(AEO や GEO サービスとも呼ばれる)向けに最適化するためのアドバイスを提供している場合、そのアドバイスがGoogleの公式ガイダンスに沿っているかを確認する観点も示されています。

OKとNGの比較。公式ガイダンスを引用する提案がOK、保証や特別な関係の主張がNG
「必ず最初のページに表示される」と言う場合は他の業者を探すよう明記されています。 出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」(確認日 2026-08-20)

移行がある場合の確認

既存のサイトを作り替える場合、移行の設計を契約に含めるかを確認します。

Google 検索セントラルの「サイトを移転する方法」では、URLを変更する移転について、現在のURLから対応する新しい形式へのURLマッピングを準備すること、元のURLから新しいURLにリダイレクトするようサーバーを設定すること、元のURLと新しいURL両方のトラフィックを観察することが手順として示されています。

また、一度に行う変更を1つのみにすること、移転中にランキングが一時的に変動することを想定することも示されています。

この作業が見積もりに含まれているかを確認します。 含まれていないと、公開後に流入が落ちてから追加費用が発生します。

判断のしかた

複数社から提案を受ける:1社だけでは、条件が妥当か判断できません。

同じ条件で見積もりを取る:条件が違うと金額を比べられません。自社で整理した条件を、同じ内容で各社に渡します。

金額だけで決めない:更新できるか、権限を持てるか、公開後に相談できるか。

担当者を見る:質問に対して、根拠を示して答えるか。分からないことを分からないと言うか。

過去の実績を実際に見る:公開されているサイトを開き、表示、更新の状況、内容の質を確認します。

相談前に用意する資料

同じ資料を各社に渡すと、提案を比較できます。 口頭で説明するだけでは、社ごとに前提が変わります。

目的と成果を書いた1枚:何のために作り、何が起きたら成功か。

必要なページの一覧:現時点で必須のもの、後から足せるもの。

参考にしているサイト:良いと思う点、避けたい点も添えます。

社内で用意できるもの:原稿、写真、実績の情報。ここが曖昧だと見積もりも曖昧になります。

予算と時期:伝えたほうが、現実的な提案を受けられます。

既存サイトの情報:URL、使っている仕組み、管理している人、流入の状況。

この記事のまとめ

制作会社を選ぶ前に、目的、必要なページ、予算、時期、社内で用意できるもの、更新担当を整理します。条件が曖昧なままでは提案も比較できません。

面談では、実績、公式ガイドラインへの準拠、成果の測り方、連絡方法を確認します。業者側が自社の事業について質問してくるかも判断材料です。

契約前に、ドメインとサーバーの名義、管理アカウントの権限、契約終了時の扱いを決めます。権限は段階的に渡します。掲載順位を保証する提案、Googleとの特別な関係を強調する提案には注意します。

出典と注記

業者への質問、権限の渡し方、順位の保証、ツールに関する注意、営業メールへの注意は Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」に基づきます。移行の手順は同「サイトを移転する方法」に基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。公式ドキュメントは更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 契約前の確認項目と判断のしかたは当社が支援の現場で用いている整理です。成果を保証するものではありません。

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