SEO記事の書き方には、手順があります。いきなり本文から書き始めると、途中で方向を見失います。この記事では、準備から公開後の改善までを順に整理します。
手順1:書く前に決める
書き始める前に、次の3つを決めます。ここが決まっていないと、何度も書き直すことになります。
誰に向けて書くか:どんな状況の人か。何を知っていて、何を知らないか。
何に答えるか:その人が抱えている疑問を、一文で書けるようにします。
読んだ後にどうなってほしいか:理解して終わりか、次のページへ進むか、問い合わせるか。
この3つを1行ずつ書き出してから始めます。 迷ったときに戻れる基準になります。
手順2:実際の検索結果を見る
狙う語で検索し、上位のページを開きます。ここを飛ばすと、読み手が求めていない内容を書くことになります。
見るのは3点です。どんな種類のページが並ぶか(解説記事、比較、公式サイト)、何に答えているか、何が書かれていないか。
3つ目が重要です。上位のページが揃って触れていない論点があれば、そこが自社の記事の価値になります。
手順3:構成を作る
見出しを先に全部書きます。 本文より先に構成を固めるほうが、早く仕上がります。
構成の作り方は次のとおりです。読み手の疑問を並べる → 答える順に並べ替える → 各見出しの下に書く内容を1行で書く。
1つの見出しで1つの疑問に答えるようにします。1つの見出しに複数の話題を入れると、読み手も書き手も迷います。
結論を先に置く順序にします。理由や背景から始めると、答えにたどり着く前に離脱されます。
手順4:本文を書く
Googleの公式SEOスターターガイドでは、ユーザーが探している内容にページが答えているかが重要である旨が説明されています。また「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」では、検索エンジンのためではなく読む人のために作られた内容であることを重視する考え方が示されています。
本文で意識するのは次の点です。
見出しの直後に答えを書く:説明を挟まず、まず答えます。
判断材料を入れる:料金の目安、対応範囲、条件、手順。検討している人が必要とする情報です。
独自の情報を入れる:自社の実績、実際に受けた質問、現場で得た知見。他所の要約では差が付きません。
一文を短くする:読みやすさに直結します。一文に複数の主張を入れないようにします。
曖昧にしない:「場合による」で終えず、どういう場合にどうなるかを書きます。
具体例を入れる:抽象的な説明だけでは、読み手が自分の状況に当てはめられません。
手順5:数値と事実を確認する
確認できない数値は書かないというのが、当サイトの原則です。
出典を確認する:一次情報(公式ドキュメント、公的統計、企業の公式発表)に当たります。まとめサイトや他メディアの記事を出典にしません。
確認日を記録する:情報は変わります。いつ時点のものかを明示します。
単位や表記を変えない:換算や言い換えをすると、元の情報と照合できなくなります。
確認できない項目は空欄にする:埋めるために推測を書かないようにします。
当サイトでは、本文に出てくる数値が出典ページに実在するかを、公開前に機械的に照合しています。人が目視で確認する運用は、いずれ抜けが出ます。
手順6:タイトルと説明文を書く
タイトル:ページの内容を表し、開く前に何が書かれているか分かる状態にします。ページごとに固有にします。
説明文:内容を要約し、クリックの判断材料になるようにします。使い回しをしません。
本文を書き終えてから作るほうが、内容と一致させやすくなります。
手順7:仕上げの確認
公開前に、次を確認します。
見出しだけを読んで内容が分かるか:分からなければ、見出しの言葉を直します。
答えが書かれているか:疑問を提示して答えていない箇所がないか。
誇大な表現がないか:「必ず」「確実に」「誰でも」といった表現を使っていないか。施策の効果には前提条件を併記します。
出典と確認日があるか:数値や事実の根拠が示されているか。
内部リンクがあるか:関連する記事へつながっているか。
図や表が必要な箇所はないか:手順、比較、分類は、文章より図のほうが伝わります。当サイトでは図に使った数値と主旨を必ず本文にも書き、図が読めない環境でも内容が伝わるようにしています。
手順8:公開後に見る
インデックスされたか:数日後に管理ツールで確認します。
どの語で表示されているか:狙った語と一致しているか。ずれている場合、内容が想定と違う読まれ方をしています。
クリックされているか:表示はあるがクリックがない場合、タイトルと説明文を見直します。
成果につながったか:問い合わせや次のページへの遷移があったか。
改善は1箇所ずつ行い、変更を記録します。 同時に複数を変えると、どれが効いたか分かりません。
避けるべき書き方
語を不自然に繰り返す:文章として読みにくくなるほどの繰り返しは、Googleが公開しているスパムに関するポリシーに反します。
文字数を目的にする:必要なことを書いた結果として長くなるのは問題ありませんが、水増しは読み手の時間を奪います。
他所の記事を要約しただけの内容:参照される理由がありません。
体験していないことを書く:使っていないサービスの使用感、実在しない事例。信頼を損ないます。
古い情報を放置する:確認日を明示し、周期を決めて見直します。
外注するときの注意
企画と事実確認は社内に残します。 自社の実績、現場の知見、判断の基準は、外部には書けません。
依頼するときに渡すのは、誰に向けて何に答えるか、入れてほしい判断材料、使ってよい出典の範囲、使ってはいけない表現です。これがないと、どこにでもある記事が上がってきます。
受け取った原稿は、数値と出典を必ず確認します。 確認できない記述は、掲載しない判断も必要です。
読みやすさを整える
内容が正しくても、読みにくい文章は最後まで読まれません。書き終えたあとに、次を確認します。
一文の長さ:読点でつないで長くなった文は、分けます。一文に主張を1つだけ入れます。
段落の長さ:数行で区切ります。画面で読むことを前提にします。
接続詞の重複:「また」「そして」が続くと、単調になります。
同じ語尾の連続:「〜します」が続くと読みにくくなります。
専門用語:初めて出てくるときに説明を添えます。社内では当然の言葉でも、読み手は知りません。
指示語:「これ」「それ」が何を指すか、離れた位置にある場合は言い換えます。
箇条書きと文章の使い分け:並列する項目は箇条書き、理由や条件がある内容は文章にします。
書けなくなったときの対処
構成に戻る:書けない箇所は、多くの場合、構成の段階で内容が決まっていません。
材料を集め直す:書く材料がないだけのことがあります。顧客からの質問、実際のデータを見直します。
その見出しを削る:書くことがない見出しは、必要なかった可能性があります。
話して録音する:説明するつもりで話すと、言葉が出てくることがあります。文章に直すのは後からで構いません。
この記事のまとめ
SEO記事は、書く前に「誰に・何に答えるか・読後にどうなってほしいか」を決めます。実際の検索結果を見て、構成を先に固め、見出しの直後に答えを書きます。判断材料と独自の情報を入れ、数値は一次情報で確認します。
公開後は、インデックス、表示されている語、クリック、成果の順に見て、1箇所ずつ直します。外注する場合も、企画と事実確認は社内に残します。
出典と注記
コンテンツの考え方は Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」、ページ制作の基本は同「Google 公式 SEO スターター ガイド」に基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。検索の仕様とガイドラインは更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 手順と確認項目は当社が支援の現場で用いている整理です。順位や成果を保証するものではありません。
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