WordPress/解説

WordPressのSEO設定|公開後に確認する基本項目を解説

WordPressで公開したサイトのSEO設定を、公式ドキュメントにもとづく確認項目として整理します。インデックスの設定、URLの形式、タイトルと説明文、内部リンク、拡張機能の扱いまで解説します。

「WordPressを使えばSEOに強い」という説明を見かけますが、CMSの種類が順位を決めるわけではありません。 ただし、設定を誤ると評価される前の段階で止まります。この記事では、確認する項目を整理します。

最優先:検索エンジンへの登録設定

制作中は検索エンジンに登録させない設定を使い、公開時に解除します。

解除を忘れると、いつまでも検索に出ません。 公開後に「まったく表示されない」という相談の多くが、これです。

確認の方法:管理画面の設定を見るほか、検索の管理ツールでインデックスの状況を確認します。登録されていない理由が表示されます。

確認リスト。登録設定・管理ツール・インデックス状況
公開後に「まったく表示されない」という相談の多くが、この設定です。 出典:Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」(確認日 2026-08-20)

URLの形式

Google 検索セントラルは「URL 構造のベスト プラクティス」を公開しています。構造は後から変えにくいため、公開前に決めます。

内容が分かる言葉を使う:数字や記号の羅列より、内容を表す語のほうが、人にも機械にも伝わります。

一貫したルールにする:ページごとに規則が違うと、管理が煩雑になります。

日本語のURLを使う場合は注意する:表示や共有の場面で長い文字列になることがあります。当サイトでは、タグページのURLをASCIIのみにしています。配信先で多バイトのディレクトリ名を作らないためです。

すでに公開している場合、変更は慎重に行います。 URLを変えると、それまでの評価と外部からのリンクを引き継ぐ作業が必要になります。

タイトルと説明文

Googleの公式SEOスターターガイドでは、ユーザーが探している内容にページが答えているかが重要である旨が説明されています。

タイトル:ページごとに固有にし、内容を表します。サイト名を毎回長く付けると、肝心の部分が切れます。

説明文:内容を要約し、クリックの判断材料になるようにします。使い回しをしません。

WordPressでは、テーマや拡張機能によって、これらの設定方法が変わります。どこで設定するかを、担当者が把握している状態にします。

見出しの構造

H1はページに1つ:記事のタイトルです。テーマによっては、サイト名がH1になっていることがあります。

H2以下を内容に沿って並べる:装飾のために見出しのレベルを使わないようにします。

見出しだけを読んで内容が分かるか:これが基準です。

内部リンク

どこからもリンクされていないページをなくします。

関連する記事をつなぐ:分類やタグの一覧だけに頼らず、本文からもつなぎます。

リンクの文言でリンク先の内容が分かるようにする:「こちら」だけでは伝わりません。

新しいページを公開したら、リンク元を作る:公開時の手順に含めます。

重複の整理

WordPressは、同じ内容が複数のURLで見られる状態になりやすい仕組みです。

分類やタグの一覧ページ:内容が薄い一覧が大量にできることがあります。使わない分類は作らないようにします。

添付ファイルのページ:画像ごとにページが作られる設定があります。

日付ごとの一覧、著者ごとの一覧:必要がなければ、検索に出さない判断もあります。

どのURLを正とするかを明示する:正規のURLを示す設定が、テーマや拡張機能に用意されていることがあります。

OKとNGの比較。分類を絞るのがOK、タグの量産がNG
WordPressは同じ内容が複数のURLで見られる状態になりやすい仕組みです。 出典:Google 検索セントラル「Google 検索における URL 構造のベスト プラクティス」(確認日 2026-08-20)

表示と操作

スマートフォンでの表示:実機で確認します。文字の大きさ、押しやすさ、横スクロールの有無。

表示の速さ:画像の大きさ、読み込むファイルの量、追加している拡張機能の数。拡張機能を増やすほど重くなります。

安全な接続:HTTPSで配信されているか。

画像の代替テキスト:画像の内容を説明する文字を入れます。

構造化データ

該当する形式がある場合、仕様に沿って記述すると、検索結果での表示が変わることがあります。

注意点は2つです。 ページに書かれていない情報を構造化データに書かないこと、すべてのページに必要なわけではないことです。

WordPressでは、テーマや拡張機能が自動的に出力することがあります。二重に出力されていないか、内容が実際のページと一致しているかを確認します。

拡張機能の扱い

SEO向けの拡張機能は、設定を集約する道具です。 入れれば順位が上がるものではありません。

確認する点:更新が継続されているか、必要な機能があるか、他の拡張機能と設定が重複しないか。

複数入れない:同じ役割の拡張機能を複数入れると、設定が衝突します。タイトルや構造化データが二重に出力される原因になります。

入れた後は出力を確認する:実際のページで、タイトル、説明文、構造化データがどうなっているかを見ます。

比較表。できることとできないこと
設定を集約する道具であり、入れれば順位が上がるものではありません。 出典:Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」(確認日 2026-08-20)

公開後に確認すること

インデックスされたか:数日後に管理ツールで見ます。

サイトマップが送信されているか:主要なページが含まれているか。

検出された問題:管理ツールに表示される警告とエラー。

どの語で表示されているか:狙った語と一致しているか。

表示の速さとスマートフォンでの見え方:更新のたびに変わることがあります。

よくある誤解

「WordPressだからSEOに強い」:CMSの種類が順位を決めるわけではありません。

「拡張機能を入れれば順位が上がる」:設定を集約する道具です。内容が伴わなければ変わりません。

「タグを大量に付けると有利」:内容の薄い一覧ページが増えるだけです。

「設定すれば終わり」:更新のたびに新しい問題が生まれます。

「有料テーマなら安心」:更新が継続されているか、実際の表示がどうかを確認します。

記事を増やすときの注意

WordPressは記事を増やしやすい仕組みです。そのぶん、管理が緩みやすくなります。

1ページ1テーマを守る:似た内容の記事を複数作ると、どれが評価されるか定まりません。

公開前の確認項目を決める:タイトル、説明文、見出し、内部リンク、画像の代替テキスト。毎回同じ項目を確認します。

公開時にリンク元を作る:どこからもリンクされていない記事を作らないようにします。

古い記事を放置しない:情報が変わったら更新し、確認日を残します。

下書きと公開の管理公開してよいかの判断を誰が行うかを決めます。 確認を経ずに公開される状態は避けます。

担当者が変わるときに残すもの

設定の場所:タイトルと説明文をどこで設定しているか。テーマか、拡張機能か。

入れている拡張機能の一覧と役割:何のために入れたか。

更新の手順と頻度:誰がいつ行うか。

バックアップの場所と復元の手順

管理アカウントの一覧:不要になったものは削除します。

この記事のまとめ

まず、検索エンジンへの登録設定が解除されているかを確認します。ここが最優先です。

URLの形式は公開前に決めます。タイトルと説明文はページごとに固有にし、見出しは内容に沿って並べます。内部リンクを整え、分類やタグによる重複を減らします。

拡張機能は設定を集約する道具であり、入れれば順位が上がるものではありません。同じ役割のものを複数入れないようにします。公開後は、インデックスの状況と検出された問題を定期的に確認します。

出典と注記

ページ制作の考え方は Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」、URLの設計は同「Google 検索における URL 構造のベスト プラクティス」に基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。検索の仕様とガイドラインは更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 WordPress固有の確認項目は当社が支援の現場で用いている整理です。テーマや拡張機能によって設定の場所は異なります。順位や成果を保証するものではありません。

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