CTAは Call To Action の略で、読み手に次の行動を促す部分を指します。ボタン、リンク、案内文。日本語では「行動を促すフレーズ」と表記されることもあります。
何のためにあるか
読み終えた人が、次に何をすればよいか分からない状態を防ぐためです。
内容に納得しても、行き先が示されていなければ、そこで終わります。行き止まりのページが最も多い問題であり、CTAはその解決策です。
押させるための仕掛けではありません。 判断が固まった人が、迷わず行動できるようにするものです。
文言の決め方
何が起きるかが分かる:押した後にどうなるか。「送信」より「無料で相談する」のほうが伝わります。
具体的にする:「詳しく見る」より「料金の目安を見る」。
負担の軽さを示す:「まずは相談だけ」「入力は数分」。申し込みへの心理的な負担を下げます。
動詞で終える:行動を示す形にします。
Google 広告のヘルプでは、行動を促すフレーズについて具体的な案内があります。訴求力を高めるため、「購入」「販売」「注文」「閲覧」「見つける」「申し込む」「試す」「見積もり」などの表現を使うことが示されています。
また、ランディング ページの内容に直結する「行動を促すフレーズ」を何種類か用意し、効果を比較することも案内されています。
置く位置
1箇所に限定しません。 判断が固まる時点は人によって違います。
上部:すでに検討が進んでいる人向け。
判断材料の直後:料金や条件を読んだ直後は、行動に移りやすい位置です。
よくある質問の後:最後の迷いが解消された位置です。
ページの終わり:読み終えた人向け。
長いページでは、途中にも置きます。 ただし、同じ行き先を繰り返すのと、別々の行き先を並べるのは違います。 選択肢を増やすと、選ばれなくなります。
見た目
押せることが分かる:文字だけで、押せるかどうか判断できない要素があります。
周囲と区別できる:色、大きさ、余白。ただし、ページ全体が派手だと埋もれます。
押しやすい大きさ:指での操作を前提にします。
間隔を確保する:近接した要素があると、誤って押されます。
押した後に反応がある:何も変化がないと、二重に押されます。
当サイトでは、行動を促す色を1つに決め、定義を1つのファイルにまとめています。 色が意味として機能するようにするためです。
補足する情報
CTAの周辺に置くと効く情報があります。
負担の説明:「入力は数分で完了します」。
その後の流れ:「担当者から連絡します」。
返信の目安:いつ返事が来るか。
別の手段:電話をかけたい人向けに、番号と営業時間。
不安の解消:しつこい営業がないこと、費用が発生しないこと。事実の範囲で書きます。
改善の手順
第1段階:動作を確認する:押した先が正しいか、フォームが届くか。ここが壊れていると、他はすべて無駄です。
第2段階:位置を見直す:判断材料の直後にあるか、行き止まりのページがないか。
第3段階:文言を見直す:何が起きるか分かるか、具体的か。
第4段階:補足情報を足す:負担、流れ、返信の目安。
第5段階:見た目を調整する:優先度は高くありません。 押せることが分かる状態なら、他を先に直します。
テストするとき
複数の案を比べる場合、Google 検索セントラルの「A/B テスト」のドキュメントに、検索への影響を抑える方法が示されています。
クローキングを行わない:Googlebot と人間のユーザーに対して、異なる URL のセットを提示しないよう明記されています。これはスパムに関するポリシーへの違反となり、掲載順位が下げられたり、検索結果からサイトが削除されたりする可能性があるとされています。
複数のURLでテストする場合:代替 URL のすべてで rel="canonical" リンク属性を使用して、元の URL が優先されるバージョンであることを示すよう案内されています。noindex ではなく rel="canonical" を使用することが推奨されています。
リダイレクトを使う場合:301(permanent)ではなく 302(temporary)リダイレクトを使用するよう示されています。テスト中のみの一時的なものであることを伝えるためです。
必要な期間だけ実行する:テストが完了したら、希望するパターンでサイトを更新し、テストに使用したすべての要素をできる限り速やかに削除するよう案内されています。必要以上に長く実行しているサイトを検出した場合、検索エンジンを欺く意図があるものとみなされることがあると明記されています。
なお同ドキュメントには、ボタンや画像のサイズ、色、配置、または「行動を促すフレーズ」に関する些細な変更は、ページに対するユーザーの操作に驚くほど大きな影響を及ぼすことがあるが、多くの場合、ページの検索結果のスニペットやランキングには、ほとんどまたはまったく影響しないとも説明されています。
避けるべき書き方
誇大な表現:「必ず成果が出る」「確実に解決します」。成果を保証する表現は使いません。
急かす表現の乱用:「今すぐ」「残りわずか」。事実でない場合、信頼を損ないます。
曖昧な文言:「こちら」「詳細」。何が起きるか分かりません。
選択肢を並べすぎる:主要な行き先を1〜2つに絞ります。
押した先と内容が違う:期待と違うページに着地すると、そこで離脱されます。
画面を覆う形で出す:閲覧を妨げると、体験を損ないます。
測り方
押された回数だけを見ない:押されても、送信されなければ成果になりません。
段階で見る:表示 → 押下 → フォーム表示 → 送信。どこで減っているかが分かります。
位置ごとに分けて見る:上部と下部で、どちらが使われているか。
流入経路ごとに見る:検討の段階が違えば、効く文言も変わります。
変更は1つずつ:同時に変えると、効果を切り分けられません。
記事とサービスページでの違い
読み手の段階が違うため、置くものも変わります。
記事:情報を探している段階です。いきなり申し込みを求めても進みません。 関連する記事、より詳しい説明、サービスの案内へつなぎます。
サービスページ:検討している段階です。問い合わせや資料請求への導線を置きます。
料金ページ:判断が固まりやすい位置です。ここに導線がないのは機会損失です。
よくある質問:最後の迷いが解消された位置です。
会社情報:信頼を確認している段階です。問い合わせへの導線を置いても不自然ではありません。
社内で決めておくこと
主要な行き先を決める:最も進んでほしい先を1つに決めます。
文言のルールを決める:ページごとに違う言い回しだと、同じ行き先とは認識されません。
担当を決める:数値を見て判断する人。
変更の記録:いつ何を変えたか。効果と突き合わせられるようにします。
この記事のまとめ
CTAは、判断が固まった人が迷わず行動できるようにするものです。押させるための仕掛けではありません。
文言は、何が起きるかが分かり、具体的で、負担の軽さを示す形にします。位置は1箇所に限定せず、判断材料の直後や質問の後にも置きます。ただし、別々の行き先を並べすぎないようにします。
改善は、動作の確認、位置、文言、補足情報、見た目の順で行います。テストする場合は、クローキングを避け、正規のURLを示し、一時的なリダイレクトを使い、必要な期間だけ実行します。
出典と注記
行動を促す表現、複数案の比較に関する案内は Google 広告 ヘルプ「品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法」に基づきます。テスト時のクローキングの禁止、正規URLの指定、リダイレクトの種類、実施期間に関する記載は Google 検索セントラル「検索における A/B テストのベスト プラクティス」に基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。ヘルプとドキュメントは更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 位置と改善の順番は当社が支援の現場で用いている整理です。成果を保証するものではありません。
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