SEO/解説

SEOキーワードの選定方法|検索意図から狙う語を決める手順

SEOキーワードの選び方を、候補集めから検索意図の確認、優先順位付けまでの手順で解説します。検索回数だけで選ばない理由、成果につながる語の見分け方、重複を避ける管理方法を整理します。

キーワード選定は、検索回数の多い語を選ぶ作業ではありません。自社の成果につながり、勝てる見込みのある語を選ぶ作業です。この記事では、候補の集め方から優先順位の付け方までを手順で解説します。

選定の前に決めること

キーワードを探す前に、誰に何を届けたいかを決めます。ここが曖昧なまま語を集めると、集めた後に選べません。

決めるのは3つです。対象とする顧客の状況提供できる価値成果の定義(問い合わせか、購入か、資料請求か)。

この3つが定まっていれば、候補の語を見たときに「これは自社の顧客が使う言葉か」を判断できます。

候補を集める4つの経路

顧客から実際に受けている質問:最も確実な材料です。問い合わせの文面、商談の記録、サポートへの質問から拾います。顧客が使っている表現がそのまま候補になります。

すでに表示されている語:Search Console の公式ヘルプでは、サイトの検索結果での掲載状況を確認できることが説明されています。表示はされているが順位が低い語は、すでに関連性が認められているため、改善の効果が出やすい候補です。

検索の候補表示と関連する検索:実際に検索したときに表示される候補は、実際に検索されている語です。

競合が扱っている語:対象読者が使う言葉で検索し、上位のページがどんな語を扱っているかを見ます。

キーワード調査ツール:検索回数の目安を確認します。ただし数値は推定値であり、選定の唯一の基準にはしません

階層図。顧客の質問・表示されている語・検索候補・競合の語
顧客からの質問がもっとも確実な材料です。当社が用いている集め方です。 出典:Google Search Console ヘルプ「Search Console の概要」(確認日 2026-08-20)

検索意図を確認する

集めた語は、そのまま使えません。その語で検索する人が何を求めているかを確認します。

確認の方法は単純で、実際にその語で検索し、上位のページを見ることです。Googleは公式のスターターガイドで、ユーザーが探している内容にページが答えているかが重要である旨を説明しています。上位に並ぶページの種類が、その語に対する答えの形を示しています。

見るべき点は3つです。どんな種類のページが並ぶか(解説記事、比較、公式サイト、動画)、何に答えているか自社が同じ形式で提供できるか

たとえば、上位が公式サイトばかりの語は、解説記事で入るのが難しい語です。逆に、解説記事が並ぶ語は、内容で勝負できます。

段階で分ける

同じテーマでも、検索する人の段階によって語が変わります。

知る段階:「〇〇とは」「〇〇 意味」。まだ課題を認識し始めた段階です。検索回数は多いものの、すぐ成果にはつながりません。

比べる段階:「〇〇 比較」「〇〇 選び方」「〇〇 費用」。検討が進んでいます。成果に近い語です。

決める段階:「〇〇 依頼」「〇〇 会社」「地名 + サービス名」。最も成果に近く、競合も強い語です。

資源が限られる場合、比べる段階から着手します。 知る段階の語は競合が多く時間がかかり、決める段階の語は数が少ないためです。

比較表。知る・比べる・決めるの段階ごとの語と成果への近さ
資源が限られる場合は、比べる段階から着手します。当社の整理です。 出典:Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」(確認日 2026-08-20)

優先順位の付け方

集めた語を、次の3つで評価します。

成果への近さ:その語で来た人が、問い合わせや購入に至りそうか。検索回数が少なくても、具体的な悩みを表す語は成果につながります。

勝てる見込み:上位に並ぶのがどんなサイトか。大手や公的機関ばかりなら、別の語を選ぶ判断もあります。

自社が答えられるか:その疑問に、事実として答えられる材料があるか。実績や経験がない領域は、書いても薄くなります。

3つとも高い語から着手します。検索回数は4つ目の基準として使います。

確認リスト。成果への近さ・勝てる見込み・自社が答えられるか・検索回数
検索回数は4つ目の基準として使います。当社が支援の現場で用いている順です。 出典:Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」(確認日 2026-08-20)

1ページ1テーマにする

似た語に対して複数のページを作らないことが重要です。同じ疑問に答えるページが複数あると、どれが評価されるか定まらず、内容も薄くなります。

判断の方法は、その語で検索したときに上位のページが同じかどうかです。上位の顔ぶれが同じなら、同じ検索意図とみなし、1つのページにまとめます。

すでに似たページがある場合は、新規作成より既存ページの強化を選びます。

管理の仕方

キーワードは記録して管理します。最低限、次を残します。

狙う語対応するページ検索意図の段階確認した日現在の状況(表示回数・順位)。

表計算ソフト1枚で足ります。記録がないと、同じ語で複数のページを作ってしまう、担当者が変わって経緯が分からなくなる、といった問題が起きます。

当サイトでは、記事ごとに「主な検索語」と「検索意図」を持たせ、機械的に重複を検出しています。同じ検索意図の記事が2本できないよう、公開前の検査で落とす仕組みです。

やってはいけないこと

検索回数だけで選ぶ:多い語ほど競合が強く、成果につながらないこともあります。

語を詰め込む:文章として不自然になるほど繰り返すのは、Googleが公開しているスパムに関するポリシーに反します。

似た語でページを量産する:内容が薄くなり、どれも評価されません。

検索結果を見ずに決める:読み手が求めている形式とずれます。

一度決めて見直さない:検索される語も、競合の状況も変わります。

見直しの周期

四半期に一度、次を確認します。

表示されている語と、狙った語が一致しているか:ずれている場合、内容が想定と違う読まれ方をしています。

順位が上がってきた語はあるか:あと少しで上位に入りそうな語は、優先して改善します。

新しく表示され始めた語はあるか:想定していなかった需要が見つかることがあります。

成果につながった語はどれか:ここが最も重要な情報です。次の選定の基準になります。

業種による違い

同じ手順でも、業種によって重点が変わります。

地域で商売をしている場合:地名を含む語が中心になります。全国向けの語で上位を狙うより、対象地域の語のほうが成果に近くなります。

専門性が高いサービス:検索する人が少なくても、必要としている人には確実に届きます。検索回数の少なさを理由に外さないようにします。

購入までの検討が長い商材:知る段階から決める段階まで、複数のページで受ける設計が必要です。1本の記事で完結させようとすると、どの段階にも中途半端になります。

取り扱い商品が多い場合:すべてに記事を作るのは現実的ではありません。問い合わせが多い順、利益率の高い順で絞ります。

社内の言葉と検索される言葉

業界内で使っている言葉と、顧客が検索する言葉は一致しないことがあります。

社内の正式名称、業界の専門用語、法令上の呼称。これらで書いても、顧客がその言葉を知らなければ検索されません。

確認の方法は2つです。問い合わせの文面で使われている表現を見ること、その語で検索して結果が出るかを見ることです。検索結果が業界向けの資料ばかりなら、一般の人はその語を使っていない可能性があります。

対応は、顧客が使う言葉を見出しに置き、本文中で正式名称を併記することです。どちらの語でも読み手が迷わない状態にします。

この記事のまとめ

キーワード選定は、成果への近さ、勝てる見込み、自社が答えられるかの3つで判断します。検索回数は4つ目の基準です。

候補は、顧客からの質問、すでに表示されている語、検索の候補表示、競合の扱う語から集めます。集めた語は必ず実際に検索し、上位ページが何に答えているかを確認します。1ページ1テーマを守り、記録して管理します。

出典と注記

ページ制作の考え方は Google 検索セントラルの公式ガイド、掲載状況の確認については Google Search Console ヘルプに基づきます(いずれも確認日 2026年8月20日時点)。検索の仕様は更新されるため、実務では最新の記載を確認してください。 選定の基準と段階の分け方は、当社が支援の現場で用いている整理です。検索回数の推定値はツールによって異なります。

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