ASO/解説

ASOキーワードの選定方法|アプリストア検索で見つけてもらう方法

ASOキーワードの選び方を、顧客の言葉、検索意図、機能との一致、AppleとGoogle Playの違い、記録、検証、見直しまで解説します。

ASOキーワード選定は、アプリを必要とする人がストアで使う言葉と、実際に提供する機能を結び付ける作業です。検索量が大きそうな単語を並べることではありません。AppleとGoogle Playの公式仕様を分けて確認し、発見から主要機能の利用まで評価します。

1. 対象ユーザーを決める

業種や年代だけでなく、どの状況で、何を解決するために、どの機能を使う人かを記します。一つのアプリに複数の利用場面がある場合は、事業上優先する対象を決めます。対象が曖昧だと一般語ばかりが候補になります。

2. 主要価値を言語化する

機能名、解決する課題、利用後の状態を別々に書きます。開発側の内部名称だけでは顧客の検索語と一致しない場合があります。実装済みで、対象地域から利用できる価値に限定します。

3. 一次情報から言葉を集める

問い合わせ、商談、サポート、レビュー、サイト内検索、アプリ内検索など、自社が実際に受け取った言葉を集めます。個人情報を取り除き、発生した場面と意図を記録します。担当者の思いつきだけで候補を作りません。

顧客の言葉、意図、機能一致、権利、掲載、測定の流れ
顧客の言葉から価値到達まで確認します。 出典:Apple・Google公式情報と当社の整理(確認日 2026-08-22)

4. 検索意図でまとめる

ブランド指名、機能探し、課題解決、比較、利用場面などに分けます。同じ単語でも目的が異なる場合があるため、検索結果と周辺語を人が確認します。単語の一覧ではなく、答えるべき意図のまとまりで管理します。

5. アプリとの一致を評価する

候補ごとに、対応機能、商品ページで示す証拠、入手後に到達する画面を対応させます。検索されそうでも、実装していない機能や対象外の地域に関する語は除外します。誤った期待を作る露出は増やしません。

6. App Storeの公式要素を確認する

Appleは、検索のテキスト関連性についてタイトル、サブタイトル、キーワード、主カテゴリとの一致を例示しています。キーワード欄には現行の入力条件があり、名前やサブタイトル等との重複、広すぎる語などを避ける案内があります。提出時に公式ページを再確認します。

Apple DeveloperのApp Store searchページ
引用キャプチャApple公式のApp Store検索とキーワード選定ガイドです。 出典:Apple Developer「App Store search」(確認日 2026-08-22/表示のファーストビュー)

7. 禁止される語を除外する

Appleは、無断の商標、著名人名、保護された語、無関係な語、競合アプリ名、不適切な語をキーワードへ含めないよう案内しています。権利確認を検索需要より優先します。不明な語は法務や権利担当へ確認します。

8. Google Playでは自然に説明する

Google Play公式は、説明に無関係な語を反復したブロックを入れず、アプリの機能を日常語で簡潔に説明するよう案内しています。Appleのキーワード欄と同じ運用をGoogle Playへ持ち込まず、アプリ名、説明、カテゴリ、タグ、品質を一体で整えます。

9. カテゴリとタグを確認する

分類はキーワードの代用品ではありません。主要機能に最も合うカテゴリと、初見の利用者にも関連性が明らかなタグを選びます。競争が少ないという理由だけで無関係な分類へ変更しません。

10. 候補の評価表を作る

検索意図、機能一致、対象地域、商品ページ回答、入手後の価値、権利、現在の掲載箇所を列にします。外部ツールの需要や難易度を使う場合は、取得方法、地域、更新日、欠損を記録し、公式値として扱いません。

意図、機能、地域、商品ページ、権利、利用価値の評価表
需要だけでなく機能と価値を評価します。 出典:Apple公式情報と当社の整理(確認日 2026-08-22)

11. 人気語と具体語を分ける

Appleは、人気の機能語は流入機会が大きい一方で競争も強く、一般的でない語は流入が少なくても競争が弱い可能性を案内しています。需要を推測で数値化せず、対象者との一致と実際のデータで優先順位を判断します。

12. ローカライズする

同じ概念でも市場によって検索語や語順が違います。直訳せず、現地の問い合わせ、機能名、ストア検索結果を確認します。提供機能、法令、サポートが地域に対応していることも条件にします。

13. メタデータへ割り当てる

候補をアプリ名、サブタイトル、キーワード、説明、カテゴリなど各ストアの公式項目へ割り当てます。同じ語を機械的に重複させません。検索結果に見える文章として自然で、アプリの内容を正確に表すことを優先します。

14. 商品ページを一致させる

選んだ意図に対し、先頭のスクリーンショットや短い説明で価値を示します。キーワードだけが一致しても、商品ページで答えが見えなければ入手につながりません。さらに初回画面から該当機能へ進めるか実機で確認します。

15. カスタムページを検討する

AppleとGoogle Playには、条件に応じて異なる商品ページを見せる公式機能があります。検索キーワードを対象にできる機能もありますが、利用可能な国、対象、設定は変わり得ます。公式画面で確認し、意図とページを一致させます。

16. 指標を段階で見る

検索表示、商品ページ閲覧、入手、初回起動、主要行動、継続を並べます。順位だけで判断せず、対象ユーザーが価値へ到達したかを確認します。広告、アプリ更新、季節性、障害を変更履歴へ記録します。

17. 順位計測の限界

検索結果は地域、端末、時期、利用者条件で異なる可能性があります。一つの端末で見た順位を全体の公表値としません。外部ツールを使う場合も、取得条件が分からない値は参考範囲を明示します。

18. 変更を一つずつ試す

名前、キーワード、画像、説明を同時に変えると原因を特定できません。仮説、対象、変更要素、主要指標、ガードレール、期間を事前に決めます。十分なデータがなければ勝者を作らず、保留と記録します。

19. 台帳を更新する

候補、採用・除外理由、掲載項目、対象言語、変更日、アプリ版、結果を残します。商標確認と素材権利も保存します。担当者が変わっても、選定理由と未検証の仮説を引き継げる状態にします。

対象、意図、機能、権利、文章、商品ページ、履歴の確認リスト
関連性、権利、掲載後の価値を確認します。 出典:Apple・Google公式情報と当社の整理(確認日 2026-08-22)

20. 四半期ごとに見直す

機能、利用者の言葉、検索結果、ストア仕様は変わります。公式ページと管理画面を開き、掲載中の語と現在の機能を照合します。変更がなくても確認日を更新し、次回期限を設定します。

選定会議の進め方

会議前に候補表を共有し、各担当者が自分の役割に沿って根拠を追記します。顧客支援は実際の質問、プロダクト担当は対応機能、現地担当は言葉の自然さ、法務担当は商標と表示、分析担当は計測可能性を確認します。会議中に新しい数字を推測で埋めず、未確認は未確認として担当と期限を決めます。

採用候補は、検索語、商品ページの回答、初回画面、主要行動を一つの行で確認します。どこかが空欄なら、掲載前に機能や導線を整えるか、候補から外します。除外した語も理由を残し、将来機能が公開された時に再評価できるようにします。

公開後の検証票

検証票には対象ストア、国、言語、変更前後、公開日、アプリ版、広告施策、障害を記録します。表示や順位の観測だけでなく、商品ページ閲覧、入手、初回起動、主要行動、継続を同じ期間で追います。各指標の定義とデータ取得日も添えます。

結果が悪化した場合にすぐ全変更を戻すのではなく、審査反映、計測欠損、広告構成、季節性を確認します。ただし無関係な検索流入、誤解を招く表現、権利問題が見つかった場合は、数値を待たず修正します。公開前のデータと切り戻し手順を会社管理の場所に保存してください。

資料を共有するときは、検索語だけを切り出さず、対象、対応機能、掲載場所、確認日を同じ行に残します。過去の検索結果画面を現在の仕様として再利用せず、判断時点で公式情報と実際のストアを確認します。調査ツールを解約しても選定理由を追えるよう、利用規約に沿って自社の判断記録を保存します。

まとめ

ASOキーワードは、顧客の検索意図、実装機能、商品ページ、入手後の価値が一致するものを選びます。ストアごとの公式仕様と権利を守り、順位ではなく発見から継続までを測定してください。

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