住宅ローンを長期の借り入れをして繰り上げ返済で早期返済して支出を減らす節約方法

支出を減らす方法の一つとして「住宅ローンを長期借入をして繰り上げ返済で早期返済する」という方法があります。今回は、住宅ローンをできるだけ毎月の返済額を上げて早く完済して、支出を減らす方法をご紹介します。

この記事の著者

ファイナンシャルプランナー

MONEQまねく

ファイナンシャルプランナー 兼 投資家 兼 IT企業の経営者です。事業経営歴が10年以上、投資総額は10億円以上、ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、M&A、不動産投資、株式投資など幅広い投資を行っています。これらの経験から、お金を増やす方法、お金を増やせるサービスを、実体験をもとに評価し、紹介しています。

支出を減らす方法「住宅ローンを長期借入をして繰り上げ返済で早期返済する」とは?

住宅ローンを長期の借り入れ計画にしておいて、繰り上げ返済で早く完済をすることで、支出を減らす

住宅ローンって、借入期間の長さによって、大きく総返済額が変わるって知っていましたか?

えっ、そうなんですか?実際にいくらぐらい変わるのですか?

例えば

金利:1.0%金利変動なしと仮定して、3,000万円の借入をした場合の総返済額(事務手数料除く)は

  • 借入期間:35年 → 35,567,700円
  • 借入期間:30年 → 34,736,760円
  • 借入期間:25年 → 33,918,300円
  • 借入期間:20年 → 33,112,320円
  • 借入期間:15年 → 32,318,640円
    ・・・

となっています。

「返済期間が5年違うだけでも、約83万円も、総返済額が安くなるんですね。たしかに、住宅ローンの借入期間は、短い方がお得ですね。」

「そうなんです。当然、返済期間が短くなればなるほど、毎月の返済額も大きくなってしまうため、無理をするのでは、元も子もないのですが・・・」

「どのくらい、毎月の返済額が変わるのですか?」

金利:1.0%金利変動なしと仮定して、3,000万円の借入をした場合の総返済額(事務手数料除く)は

  • 借入期間:35年 → 35,567,700円 毎月の返済額: 84,685円
  • 借入期間:30年 → 34,736,760円 毎月の返済額: 96,491円
  • 借入期間:25年 → 33,918,300円 毎月の返済額:113,061円
  • 借入期間:20年 → 33,112,320円 毎月の返済額:137,968円
  • 借入期間:15年 → 32,318,640円 毎月の返済額:179,548円

「たしかに、20年返済期間を短くすることはできないけど、5年なら大丈夫そう。他に借り入れを短くして住宅ローンを借りる注意点はありますか?」

あります。

無理に返済期間を短くして、毎月の返済額をギリギリの設定で借りてしまうと・・・

万が一、返済できなくなった場合に、マイホームが没収されてしまう(債務不履行による競売)リスクがあるのです。

そうならないためには

「借入期間を短縮して住宅ローンを借りる」のではなく、「長期の借入期間に設定して、繰り上げ返済で実質的に借入期間が短い状態にする」こと

が重要です。

繰り上げ返済ベースでの借入期間の短縮であれば、万が一、繰り上げ返済をしない状態になっても、もともとの長期の借り入れベースでの毎月の返済額さえ支払えば、「債務不履行による競売」という状態は避けることができるからです。

支出を減らす方法「住宅ローンを長期借入をして繰り上げ返済で早期返済する」のメリットデメリット

メリット

  • 利息が減る
  • 完済までの期間が短くなる
  • 最悪、返済できなくても、長期の借り入れベースでの毎月の返済額さえ支払え競売にならない

デメリット

  • 繰り上げ返済は強制ではないので、意志が弱いと繰り上げ返済をしなくなる

支出を減らす方法「住宅ローンを長期借入をして繰り上げ返済で早期返済する」の手順

住宅ローン借入時に最長の返済期間で契約をする

住宅ローンの借入時には、借入期間を最長の期間(多くの場合は、35年)に設定しましょう。すでに短い借入期間で契約してしまっている方は、他の住宅ローンに借り換えるなどをすれば、その時に借入期間を最長期間に設定することができます。

住宅ローン借入時に、毎月の返済額でどれだけ繰り上げ返済ができるか?を決める

収入から必要経費を除いて、「どのくらい住宅ローン返済に回せるか?」を決めます。「どのくらい住宅ローン返済に回せるか?」が決まったら、長期借入ベースでの毎月の返済額に加えて、いくら繰り上げ返済をすればいいのか?がわかるはずです。

計画通りに繰り上げ返済を続ける

あとは、決めた繰り上げ返済を守って、毎月繰り上げ返済を継続していくことにつきます。

支出を減らす方法「住宅ローンを長期借入をして繰り上げ返済で早期返済する」の注意点

繰り上げ返済をしなくなることに注意が必要

はじめから短期の借入期間で住宅ローンを契約した場合

  • 毎月の返済額は、絶対に守らなければならない基準

となります。

一方で、長期の借入期間で住宅ローンを契約した場合

  • 毎月の返済額の最低条件は、長期の借り入れベースでの毎月の返済額ですから、繰り上げ返済をしなくても、問題はありません。

つまり、強制力がなくなってしまうのです。

借入時には「頑張って繰り上げ返済をしよう」と思っていても、守らなくても、何も起きないので

  • 「まあいいか、旅行に使ってしまおう。」
  • 「まあいいか、車を買うのに使ってしまおう。」
    ・・・

となってしまう可能性が少なくないのです。

意志の弱い方は、はじめから、短期の借入契約にしておいた方が、予定通りの返済ができる可能性があります。

支出を減らす方法「住宅ローンを長期借入をして繰り上げ返済で早期返済する」の情報