カードローンを早期返済して支出を減らす節約方法

支出を減らす方法の一つとして「カードローンを早期返済する」という方法があります。今回は、カードローンをできるだけ毎月の返済額を上げて早く完済して、支出を減らす方法をご紹介します。

この記事の著者

ファイナンシャルプランナー

MONEQまねく

ファイナンシャルプランナー 兼 投資家 兼 IT企業の経営者です。事業経営歴が10年以上、投資総額は10億円以上、ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、M&A、不動産投資、株式投資など幅広い投資を行っています。これらの経験から、お金を増やす方法、お金を増やせるサービスを、実体験をもとに評価し、紹介しています。

支出を減らす方法「カードローンを早期返済する」とは?

カードローンを何よりも早く完済をすることで、支出を減らす

カードローンって、毎月の返済はすごく少額で済むって知ってましたか?

えっ、そうなんですか?実際にいくらぐらいですか?

例えば、三井住友銀行カードローンの最低返済額は

  • 借入残高:10万円 → 月2,000円
  • 借入残高:20万円 → 月4,000円
  • 借入残高:30万円 → 月6,000円
    ・・・

となっています。

「結構、安くていいんですね。これなら、カードローンである程度のお金を借りても大丈夫そう。」

「それこそが大きな落とし穴なんです。」

借入残高が大きいのに、返済額が少なくて済む

ということは、言い換えれば

いつまでたっても、元本の返済は進まずに、完済できないので、利息を払い続けることになる

ということを意味します。

実際に計算してみます。

金利10%で10万円の借入で毎月2,000円返済した場合
  • 完済までにかかる期間:65カ月
  • 発生する利息:29,870円
金利10%で10万円の借入で毎月5,000円返済した場合
  • 完済までにかかる期間:22カ月
  • 発生する利息:9,846円
金利10%で10万円の借入で毎月10,000円返済した場合
  • 完済までにかかる期間:11カ月
  • 発生する利息:5,061円

たった10万円の借入でも、毎月2,000円ずつ返済するのと、毎月10,000円ずつ返済するのでは、利息が24,809円も変わってくるのです。これが20万円、30万円、50万円の借り入れなら、その倍率で、利息の差が大きくなってくるのです。

また、心理的なものでも

完済済みであれば「また借りよう」と思いにくいのですが、最低返済額の2,000円だけ返していくと、65カ月(5年5カ月)も、カードローンを借り続けることになります。借りている期間が長ければ長いほど「カードローンの枠に余裕ができたから、また借りちゃおうか。」という甘い誘惑に負けてしまう可能性は高まるのです。

カードローンの借り入れというのは、何においても、すぐに返済すべきであり、払える金額でできるだけ多くの金額を返済に回すことで

  • 利息も減る
  • 完済までの期間が短くなる(また借りる誘惑を遮断しやすい)

という効果があります。

カードローンの借り入れがある方は「最低返済額だけでの返済」をするのではなく、「生活できるギリギリの一番大きい返済をして早期完済を目指す」ことが重要なのです。

支出を減らす方法「カードローンを早期返済する」のメリットデメリット

メリット

  • 利息が減る
  • 完済までの期間が短くなる
  • また借りる誘惑を遮断しやすい

デメリット

  • 毎月の返済負担が大きくなる

支出を減らす方法「カードローンを早期返済する」の手順

毎月の返済額に回せる最大額を決める

毎月の返済額をできるだけ増やす必要があります。なくても、生活には支障がでない「交際費」「レジャー費」「衣服費」などは、我慢する前提で、毎月、いくらカードローン返済に回せるのか?を決めましょう。

決めた最大額でカードローンの返済を進める

毎月の返済に回せる金額が決まったら、その金額で、返済を続けるだけです。

支出を減らす方法「カードローンを早期返済する」の注意点

生活に支障が出て、まさ、お金が必要になってしまうことには注意が必要

毎月、できるだけ多くの返済をして、早期返済を目指す

のは、必要なことなのですが

無理をし過ぎて、生活ができなくなり、またお金が足らない分をカードローンで借りる

では、元も子もないのです。

あくまでも、生活できる範囲内で最大の資金を返済に回すことが重要です。とくになくてもよいお金である「交際費」「衣服費」「レジャー費」などは、カードローン完済までは我慢して、返済に回すと良いでしょう。

支出を減らす方法「カードローンを早期返済する」の情報