
お金を借りる方法の一番手に挙がってくるのは「消費者金融」です。では、消費者金融からお金を借りるときには何に気を付ければ良いのでしょうか?今回は、消費者金融からお金を借りる方法。メリットデメリット・注意点・手順を丁寧に解説します。
消費者金融からお金を借りる方法
消費者金融とは
を言います。
CMでよく見る「アコム」「プロミス」「レイクALSA」「アイフル」などが消費者金融の代表的な大手企業であり、大手消費者金融と呼ぶこともあります。
消費者金融からお金を借りる方法とは
消費者金融が提供するお金を借りるサービスを利用して、お金を借りることになります。
消費者金融からお金を借りる方法の種類
消費者金融は、個人への小口融資として、下記のサービスを展開しています。
- カードローン/キャッシング
- フリーローン
- ネットキャッシング
- アプリローン/スマホローン
- クレジットカード(クレジットカードキャッシング)
どれもお金を貸すサービスですので、大きな違いはありませんが
- 借り方
- 返済方法
- 利用するデバイス(クレジットカード、スマホ、パソコン)
によって、若干サービス内容が異なっており、消費者金融ごとに独自の商品名を付けて販売しています。
カードローン/キャッシング
を言います。
ローンカードは、コンビニATMや無人契約機などで利用することができ、限度額の範囲内でお金を借りることができます。
フリーローン
ローンカードはなく、振込でお金を借りるサービスを意味します。
カードローンとの大きな違いは
- カードローン:何度でも借りられる「極度方式」
- フリーローン:契約時に借りて後は返済するのみ「証書貸付」
が採用されている点です。
フリーローンは、はじめに借りて、後は返済するのみというお金の借り方になります。
ネットキャッシング
を言います。
マイページにログインして、登録口座に振り込み依頼をしてお金を借りることになります。返済方法は、口座振替で銀行口座から引き落とすのが一般的です。管理画面からネットバンキングで返済することも可能です。
アプリローン/スマホローン
を言います。
サービスとしては「ネットキャッシング」と同じ仕組みとなっていますが、利用するのが「スマホ(スマートフォン)のアプリ」ですので、わかりやすく「アプリローン/スマホローン」と名付けられています。
スマホにアプリをインストールして、アプリの画面から、お金を借りる操作、お金を返済する操作を行います。銀行振込で借入、口座振替で返済が基本です。
クレジットカード(クレジットカードキャッシング)
一部の大手消費者金融は、クレジットカードを発行しています。
クレジットカードには
- 加盟店で買い物をする「ショッピング機能」
- コンビニATM、銀行CDでお金を借りる「キャッシング機能」
があります。
消費者金融からお金を借りる方法の特徴・メリット
1.無担保で借りられる
消費者金融からお金を借りる方法は「無担保」が基本です。
担保とは
を言います。
2.保証人なしで借りられる
消費者金融からお金を借りる方法は「保証人なし」が基本です。
保証人とは
を言います。
保証人は返済されなければ、借金を肩代わりしなければならないため、人間関係が希薄になっている現代では、なかなか保証人を見つけることができません。
3.即日借りられる
多くの消費者金融では「即日審査」「即日融資」に対応しています。
- 申込から30分で審査
- 最短即日融資
というのが大手消費者金融の審査・融資にかかる時間であり、すぐにお金を借りられる特徴があります。
4.限度額の範囲内であれば何度でも借りられる
消費者金融は「極度方式」という貸付方法を採用しています。
極度方式とは
を言います。限度額(極度額)のことを「枠」という表現をすることもあります。
例えば
消費者金融のカードローン審査で50万円の枠を設定してもらった場合
- 1回目:10万円の借入 → 「枠」の余裕:40万円
- 2回目:15万円の借入 → 「枠」の余裕:25万円
- 3回目:5万円の借入 → 「枠」の余裕:20万円
- 4回目:20万円の返済 → 「枠」の余裕:40万円
- 5回目:5万円の借入 → 「枠」の余裕:35万円
というように「枠」の範囲内であれば、何度でも借入・返済をすることができるので、上手に運用することが可能になります。
5.24時間365日、お近くのコンビニやスマホで借りられる
消費者金融からお金を借りる最大のメリットは、いつでも気軽にお金を借りられることにあります。
カードローンの場合
- コンビニATM
- 銀行CD
- 自動契約機
にローンカードを挿入することで、お金を借りることができます。
ネットキャッシング/スマホローン/アプリローンの場合
パソコンやスマホからキャッシング依頼が可能になります。
ネット銀行などであれば、24時間振込対応していて、すぐに口座残高に反映されます。
銀行口座へ入金が確認されれば、デビットカードなどで買い物をすることもできますし、キャッシュカードを使って引き出すこともできます。
消費者金融からお金を借りる方法のデメリット・注意点
1.金利が高い
消費者金融からお金を借りる方法の最大のデメリットは「金利が高い」点です。
多くの消費者金融では、金利を「○○%~△△%」と幅を持って表記していますが
下限の金利になることはほとんどなく、9割以上の方は上限金利に近い金利が適用される形になります。
利息制限法とは
- 元本が100,000円未満の場合:年2割(20%)
- 元本が100,000円以上1,000,000円未満の場合:年1割8分(18%)
- 元本が1,000,000円以上の場合:年1割5分(15%)
つまり、
10万円以上の借入が消費者金融の基本ですので、金利も「○○%~18.0%」という形で、上限金利は年率18.0%に近い金利が適用されることになるのです。
年率18.0%の返済シミュレーション
お借入金額 | ご返済期間 | ご返済回数 | 各回ご返済額 | ご返済総額 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 1年以内 | 10回 | 11,000円 | 109,710円 |
2年以内 | 20回 | 6,000円 | 118,930円 | |
3年以内 | 25回 | 5,000円 | 123,709円 | |
4年以内 | 33回 | 4,000円 | 131,987円 | |
5年以内 | 51回 | 3,000円 | 150,105円 | |
20万円 | 1年以内 | 10回 | 22,000円 | 219,425円 |
2年以内 | 20回 | 12,000円 | 237,869円 | |
3年以内 | 29回 | 9,000円 | 254,432円 | |
4年以内 | 40回 | 7,000円 | 277,945円 | |
5年以内 | 51回 | 6,000円 | 300,256円 | |
30万円 | 1年以内 | 10回 | 33,000円 | 329,141円 |
2年以内 | 20回 | 18,000円 | 356,809円 | |
3年以内 | 30回 | 13,000円 | 385,927円 | |
4年以内 | 38回 | 11,000円 | 408,970円 | |
5年以内 | 51回 | 9,000円 | 450,401円 | |
40万円 | 1年以内 | 10回 | 44,000円 | 438,856円 |
2年以内 | 20回 | 24,000円 | 475,748円 | |
3年以内 | 31回 | 17,000円 | 517,659円 | |
4年以内 | 40回 | 14,000円 | 555,929円 | |
5年以内 | 51回 | 12,000円 | 600,544円 | |
50万円 | 1年以内 | 10回 | 55,000円 | 548,569円 |
2年以内 | 20回 | 30,000円 | 594,690円 | |
3年以内 | 31回 | 21,000円 | 649,464円 | |
4年以内 | 39回 | 18,000円 | 686,705円 | |
5年以内 | 51回 | 15,000円 | 750,686円 |
金利18.0%で5年で返済するとなると、1.5倍の返済総額になることがわかります。
2.なかなか返済が進まない
消費者金融のお金を借りる方法では、多くの場合「残高スライドリボルビング返済(残高スライドリボルビング払い)」が採用されています。
残高スライドリボルビング返済とは
です。
例
借入直後残高 | 返済金額 |
---|---|
1円~100,000円 | 4,000円 |
100,001円~200,000円 | 8,000円 |
200,001円~300,000円 | 11,000円 |
300,001円~400,000円 | 11,000円 |
400,001円~500,000円 | 13,000円 |
500,001円~600,000円 | 16,000円 |
600,001円~700,000円 | 18,000円 |
700,001円~800,000円 | 21,000円 |
800,001円~900,000円 | 23,000円 |
900,001円~1,000,000円 | 26,000円 |
1,000,001円~3,000,000円は10万円毎 | 1,000円ずつ加算 |
クレジットカードでよく聞く「リボ払い」と同じ返済方法です。
一見、借入残高が減れば返済額が少なくなるのがメリットのように感じられますが、
ことを意味します。
3.闇金に注意が必要
「アコム」「プロミス」「レイクALSA」「アイフル」などCMで見る消費者金融からの借入であれば問題はありませんが、借入件数が増える、借入金額が大きくなると、大手消費者金融でも審査に通らないケースが出てきます。
審査に通らなくなって検討するのが、中小消費者金融になるのですが、中小消費者金融の中には「闇金(ヤミキン)業者」「無登録業者」も混じっているため、見極めが重要になります。
闇金業者とは
無登録業者とは
消費者金融は
- 2カ所以上の区域内に営業所がある場合「内閣総理大臣(財務局)」
- 1カ所以上の区域内に営業所がある場合「都道府県知事」
で貸金業登録をして「東京都知事(1)第*******号」(貸金業登録番号)」を付与された状態で、営業しなければなりません。
「無登録業者」=「闇金業者」であることも多いため、利用しないように注意する必要があります。
「闇金業者」「無登録業者」の見極め方
1.貸金業登録番号が実在するかどうか?
金融庁のウェブサイトで貸金業者の登録情報を検索することができます。他社の情報を勝手にウェブサイトに載せる「闇金業者」もいるので
- 貸金業者の名称
- 電話番号
- 所在地
- 貸金業登録番号
をしっかりチェックして実在するか?確認する必要があります。
2.貸金業登録が1回以上更新されているかどうか?
貸金業登録番号は
と表記されますが()内の数字は、更新回数を表しています。
- (1) → 創業時
- (2) → 1回目の更新済み(3年経過)
- (3) → 2回目の更新済み(6年経過)
- (4) → 3回目の更新済み(9年経過)
- (5) → 4回目の更新済み(12年経過)
となります。
少なくとも、(2)以上の一回は更新をしている貸金業者を選ぶ必要があります。
消費者金融からお金を借りる手順
手順その1.消費者金融のウェブサイトから適したサービスを申し込む
消費者金融のウェブサイトから、自分の目的に合ったサービスを申し込みます。
- カードローン/キャッシング
- フリーローン
- ネットキャッシング
- アプリローン/スマホローン
- クレジットカード(クレジットカードキャッシング)
悩むようであれば「カードローン/キャッシング」を選んでおけばとりあえず間違えはありません。
手順その2.審査結果を持つ
消費者金融に申込んだら、消費者金融は審査を行います。
- 申込情報
- 個人信用情報の照会
- 在籍確認(勤務先へ匿名での連絡)
などを行い、審査を行います。
手順その3.審査通過後、借入
すぐに借入をしたい方は、銀行振込(ネットキャッシング)での入金を依頼します。
時間的余裕がある方は、ローンカード、クレジットカードの送付を持ちます。
アプリローン/スマホローン、ネットキャッシングの場合は、送付物はありませんのでマイページにログインして借入手続きを進めます。
手順その4.返済
借入した金額に応じた最低返済額を毎月返済します。
「消費者金融からお金を借りるメリットデメリットは何ですか?」
「消費者金融からお金を借りるときの注意点を教えてください。」