ハローワークからお金を借りる方法。メリットデメリット・注意点・手順を徹底解説

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「ハローワークからお金を借りる方法には何がありますか?」
「ハローワークからお金を借りるメリットデメリットは何ですか?」
「ハローワークからお金を借りるときの注意点を教えてください。」

会社を辞めて転職活動をしている方ががお金を借りる方法の一番手は「ハローワーク」です。では、ハローワークからお金を借りるときには何に気を付ければ良いのでしょうか?今回は、ハローワークからお金を借りる方法。メリットデメリット・注意点・手順を丁寧に解説します。

ハローワークからお金を借りる方法

ハローワークとは

公共職業安定所のことを「ハローワーク」と呼び、「国民に安定した雇用機会を確保すること」を目的として職業紹介(求人斡旋・紹介)を主に行う機関のことを言います。運営するのは国(厚生労働省)で、厚生労働省設置法第23条に基づき運営されています。

転職活動をする求職者にとっては

  • 国が運営する転職サイト/転職機関「ハローワーク」
  • 民間企業が運営する転職サイト/人材紹介会社

という選択肢がありますが、

ハローワークを利用するメリットとして

  • 無料で利用できる
  • 地元の求人に強い
  • 給付金(失業手当、再就職手当)などの支援が受けられる
  • 民間企業の求人サイトにない求人が多い(求人する企業側が無料で求人を出せるため、民間は有料)
  • 就職支援ナビゲーターにサポートしてもらえる

などが挙げられます。

民間企業が運営する転職サイト/人材紹介会社での転職を検討している方でも、給付金(失業手当、再就職手当)を受け取るためにハローワークを利用する方も少なくありません。

ハローワークからお金を借りる方法とは

ハローワークには「求職者支援資金融資」という融資制度があります。

求職者支援資金融資とは

求職者支援制度で職業訓練受講給付金を受給する予定の方を対象とした貸付制度のこと

を言います。

「職業訓練受講給付金」を受給しても、その給付金だけでは生活費が不足する場合には、希望に応じて労働金庫(ろうきん)の融資制度を利用することができます。

求職者支援資金融資とは
職業訓練受講給付金とは
「職業訓練受講給付金(求職者支援制度)」は、雇用保険を受給できない求職者の方(受給を終了した方を含む)が、ハローワークの支援指示により職業訓練を受講する場合、職業訓練期間中の生活を支援するための給付を受けることができる制度のこと

支給対象

  • ハローワークに求職の申込みをしていること
  • 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
  • 労働の意思と能力があること
  • 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと

  • 雇用保険に加入できなかった
  • 雇用保険の失業給付(基本手当)を受給中に再就職できないまま、支給終了した
  • 雇用保険の加入期間が足りずに失業給付を受けられない
  • 自営業を廃業した
  • 就職が決まらないまま学校を卒業した

支給額

  • 職業訓練受講手当(生活費補助):月額10万円
  • 通所手当(交通費補助):職業訓練実施機関までの通所経路に応じた所定の額(上限額あり)
  • 寄宿手当(家賃補助):月額10,700円

支給要件

  • 本人収入が月8万円以下
  • 世帯全体の収入が月25万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  • 全ての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率)
  • 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  • 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
求職者支援資金融資の貸付額

月最大5万円 × 受講予定訓練月数
月最大10万円 × 受講予定訓練月数

※配偶者の有無により上限額が変わります。

求職者支援資金融資の対象者
  • 職業訓練受講給付金の支給決定を受けた方

※ハローワークに確認申請を行った時点で、支給・不支給の決定が行われていない支給単位期間(給付金支給申請の対象となる訓練期間)のうち、最初の支給単位期間についての支給決定

  • ハローワークで、求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けた方

(確認書の交付要件)

  • 貸付を希望する理由が適当と認められる
  • 貸付金を返済する意思があると認められる
  • 暴力団員ではない
求職者支援資金融資の貸付方法
  • 本人の口座へ貸付金額を一括振込

※口座は、労働金庫の口座になります。持っていない場合は、口座開設が必要です。

求職者支援資金融資の担保・保証人

担保不要
保証人不要

※信用保証機関の保証が受けられる方が対象です。

求職者支援資金融資の貸付利率

年率3.0%(保証料0.5%分を含む)
※遅延損害金:年率14.50%

求職者支援資金融資の返済方法
  • 毎月末日の返済
  • 訓練終了月の3カ月後の末日までは据え置き期間(利息のみの返済)
  • 最長5年(60カ月)での返済
  • 返済額は、労働金庫の本人の銀行口座から自動引き落とし

ハローワークからお金を借りる方法の特徴・メリット

1.無職でも借りられる

ハローワークで職業訓練受講給付金を受け取っているということは「無職」ということになります。

お金を借りる方法のほとんどの方法では

安定した年収があること

が大前提となっていて、無職でお金を借りる方法は、かなり限られてしまいます。

ハローワークでお金を借りる方法は、数少ない「無職でお金を借りられる方法」です。

2.金利が低金利

カードローンなどの民間企業からお金を借りる方法は、無担保の場合、年率10.0%~18.0%という高金利が設定されます。

ハローワークからお金を借りる方法の金利は

年率:3.0%

ですので

かなりの低金利でお金を借りることができるのです。

3.給付金と合わせれば、まとまった金額が借りられる

給付金額

  • 月最大10万円 × 受講予定訓練月数(最長6カ月)
  • 通所手当(交通費補助) × 受講予定訓練月数(最長6カ月)
  • 寄宿手当(家賃補助):月額10,700円 × 受講予定訓練月数(最長6カ月)

求職者支援資金融資

  • 月最大10万円 × 受講予定訓練月数(最長6カ月)

ですから、単純計算しても、最大で約126万円程度のお金を借りる、受け取ることができるのです。

無職の状態で、これだけのお金を借りる、受け取ることは通常できないため、大きなメリットと言えます。

4.給付金さえ決定していれば、借りられる可能性が高い

「職業訓練受講給付金を受給すること」自体が決定していれば、そのまま借りられる可能性が高いのが「求職者支援資金融資」です。

比較的審査は、甘く、利用しやすいお金を借りる方法です。

ハローワークからお金を借りる方法のデメリット・注意点

1.「職業訓練受講給付金を受給すること」自体のハードルが高い

支給要件には

  • 本人収入が月8万円以下
  • 世帯全体の収入が月25万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  • 全ての訓練実施日に出席している
  • 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  • 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない

があり、職業訓練を受けることが認められた方でないと「職業訓練受講給付金を受給すること」はできません。

職業訓練を受けることが認められるハードルはそれほど高くなく

  • 周囲に迷惑をかけない人
  • 就職する意欲がある人
  • 企業の面接に受かりそうな人

であれば、ほぼ通ります。

しかし、

  • 本人収入が月8万円以下
  • 世帯全体の収入が月25万円以下

は、無職なのでないとしても

  • 世帯全体の金融資産が300万円以下

→ 貯金、株などの有価証券などを合わせて300万円以上あったら利用できない

  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない

→ 自宅以外の不動産を所有していたら利用できない

のです。

求職者支援資金融資の前段階の「職業訓練受講給付金を受給すること」のハードルが高い点に注意が必要です。

2.「職業訓練」を受ける = 転職までに期間が空く

求職者支援資金融資を受け取るためには、職業訓練を受ける必要があります。

職業訓練を受けるとなると、それだけ転職までに期間が空いてしまうことになります。

総合的に考えると

  • 求職者支援資金融資を受け取らずに、すぐに転職して、給料をもらう
  • 求職者支援資金融資を受け取って、無職のまま、一定期間を過ごす

どちらの方が金銭的メリットがあるかどうかを、慎重に検討する必要があります。

6カ月、求職者支援資金融資・職業訓練受講給付金を受け取れば、100万円程度の金額になりますが

さっさと転職して、月20万円でも、30万円でも、給料をもらった方が100万円以上の収入になる可能性があるのです。

転職できる人かどうかによっても変わってきますが、転職しない期間ができることが、金銭的なデメリットになってしまう可能性があるのです。
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すぐに転職できる人の場合は、求職者支援資金融資・職業訓練受講給付金を使わずに、すぐに転職してしまった方がメリットがあるのです。

3.職業訓の状況が変わると求職者支援資金融資も受け取れなくなり、一括返済も必要になる

訓練を途中でやめた場合

  • 1カ月以内にハローワークに届け出
  • 労働金庫での契約変更手続き

が必要になります。

これを怠ると一括返済が必要になります。

また、

  • 就職支援拒否により、給付金が不支給になった場合
  • 欠席(やむを得ない理由を除く)の繰り返し
  • 不正受給により、給付金が不支給になった場合
  • 確認申請書類の虚偽記載などによる貸付の不正利用が発覚した場合

なども、一括返済の要件になります。

4.融資までに時間がかかる

求職者支援資金融資を受けるためには

  • ハローワークで求職登録をする
  • 職業訓練を受ける
  • 職業訓練受講給付金の支給を受ける
  • 求職者支援資金融資の申込
  • 求職者支援資金融資の審査通過、融資決定

という手順を踏まなければなりません。

当然、1日、2日でできるものではなく、1カ月~2カ月たたないと、実際にお金を借りられるところまで行きません。

今すぐに資金が必要、即日融資を希望している方にはおすすめできないお金を借りる方法と言えます。

ハローワークからお金を借りる手順

手順その1.ハローワークに求職申込み

ハローワークで求職の申込を行い、求職者支援制度の説明を受けます。

手順その2.職業訓練の申込み

適切な訓練コースを選び、受講申込書などの必要書類を受け取り、窓口で受講申込を行います。

また、ハローワークで受付印を押印した受講申込書を訓練実施機関に提出します。

受講申込と同時に「職業訓練受講給付金」の事前審査を申請します。

職業訓練受講給付金の事前審査に必要な書類
  • 番号確認書類(原本)※マイナンバーカード、通知カード
  • 身元(実在)確認書類 ※免許証などの本人確認情報
  • 受講申込書
  • 職業訓練受講給付金要件申告書
  • 受講申込・事前審査書(安定所提出用)
  • 職業訓練受講給付金通所届
  • 直近3カ月以内に交付された住民票謄本の写しまたは住民票記載事項証明書(
  • 事前審査申請日の前月に得た申請者本人および全ての同居配偶者等の収入を証明する書類
  • 申請者本人または同居配偶者等が保有する事前審査申請日の残高が50万円以上である全ての預貯金通帳または残高証明
  • 給付金の振込先となる通帳
  • その他、ハローワークが求める書類

手順その3.職業訓練の審査

訓練実施機関における選考(面接・筆記等)を受けます。

手順その4.就職支援計画の策定

訓練実施機関から合格通知が届いたら、訓練開始日前日までにハローワークに行って、就職支援計画の策定
をおkな居ます。

手順その5.訓練の受講開始、給付金の支給申請

原則として月に1回、ハローワークが指定する日(指定来所日)にハローワークに来所し、職業相談を受ける必要があります。このタイミングで、給付金の支給申請を行います。

手順その6.ハローワークで確認申請

確認申請問は、求職者支援資金融資を受け取る条件を満たしているのかの事前審査手続きのことを言います。

貸付条件を満たしていると判断された場合、求職者支援資金融資要件確認書が交付されます。

手順その7.職業訓練受講給付金の支給決定

職業訓練受講給付金の支給決定を受けます。

手順その8.職業訓練受講給付金の支給決定

ハローワークが指定する労働金庫に必要書類(求職者支援資金融資要件確認書、給付金支給記録の写し)を持参して貸付の申込手続きをします。

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手順その9.労働金庫の審査

労働金庫、保証会社が審査を行います。

手順その10.融資

労働金庫の審査に通れば、求職者支援資金融資を受けることができます。

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