借金の返済計画を立てていても、計画通りにいかない人がいます。実は、計画通りに返済ができる人と、計画通りに返済できない人とでは差があります。そこで、この記事では借金を計画通りに返済できない人の特徴と、計画通りに返済できる人の特徴をお伝えし、さらに挫折しない借金返済計画を立てるコツもご紹介します。
計画通りに返済できない人の特徴3つ
計画通りに返済できない人とは、一体どのような人なのでしょうか。以下では、返済できない人の特徴を3つ述べました。自分が該当しているかチェックしてみてください。
1.借金に対する考えが甘い
計画通りに返済できない人は、そもそも借金をすることに対する考え方が甘い傾向にあります。借金をすることに抵抗感がなく、借りられるだけ借りてしまう人が多いのです。また、すぐに返せるだろうと楽観的に考えて、身分不相応の金額を借りてしまい、後で泣くことになる人もいます。
2.設定された返済金しか支払わない
借金を計画通りに返せない人の多くは、設定された返済金しか支払いません。なぜかというと、いつまでに完済しようという明確な目標がないからです。
よって、必要最低限の返済金しか納めず、いつまで経っても元本が減らない状態に浸っていることになります。
3.公共料金の支払いを滞納したことがある
計画的に返済ができない人は、支払い期限を甘く見ていることも多いです。よって、公共料金等の支払いを滞納したり、家賃を支払い忘れたりすることもあります。
借金を完済したいのであれば、必ず期限内に公共料金や家賃等は支払うように意識しましょう。
計画通りに返済できる人の特徴3つ
計画通りに返済ができる人にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、計画通りに返済した人の特徴を3つご紹介しますので、ぜひ返済の参考にしてみてください。
1.公共料金等は必ず支払う
計画通りに返済を行える人は、必ず支払い期限を守ります。どうして期限を守るのかというと、延滞料金が発生すること等、支払いを延ばすことが自分にとって不利益になることを知っているからです。よって、家賃や公共料金等のお金は先に取っておく等して、必ず支払えるようにしておくのです
。
2.いつまで完済するか決めている
計画通りに返済できる人は、必ず完済期限を決めています。どうしてかというと、明確な目標があることで、意欲的に返済をすることができるからです。
完済期限がないと、ダラダラと返済をしてしまいがちです。しかし、明確な目標期限を立て、返済を行っていくことで、節約生活をしたり、収入を増やす計画を立てたり等、意欲的に行動することができます。よって、計画通りに返済できている人は、完済期限の目標を立てて、楽しく能動的にお金を返していくのです。
3.返済することが当たり前だと思っている
借金を返していくことができる人は、そもそもお金を返すことは当たり前だと思っている人が多いのです。
上記のような意識を普通に持っています。一方で、返済が計画通りにいかない人は、
と、自分が借金をしたことを他者のせいにする人が多いのです。借金を返済できる人の多くは、お金を貸してくれたことに感謝し、絶対に完済しようと思い行動しているのです。
挫折しない!借金返済計画を立てるコツ10選
計画通りに返済できる人になりたいと強く思っても、なかなか計画を上手に立てられない人も多いと思います。そこで、ここでは借金の返済計画を上手に立てるコツを10個ご紹介します。自分に合った方法を選んでサクサクと借金返済をできるようになりましょう。
1.借金額を把握する
自分が抱えている借金を全額把握するようにしましょう。1社から借り入れしている人は、把握するのは簡単ですので、自分がどれくらい借り入れをしているのか調べてみましょう。また、金利を調べておくことも大切です。自分の金利がどの位かかっているのかも、返済の明細書を見るとわかりますので把握しておきましょう。
複数の会社から借り入れをしている人は、少し手間がかかりますが、電話等で借入金と金利を聞くようにしましょう。自分がどの会社でどれ位借り入れをしているのか、全て表等にまとめておきましょう。おすすめなのは、エクセルにまとめておくことです。借入金と金利を会社ごとにまとめて一覧表にすることで、把握しやすくなります。
2.月の返済額を把握する
自分が月にどれ位返済を行っているのか把握しましょう。1社~2社借りている人は、把握していると思いますが、3社以上から借り入れしている人は把握しきれていない可能性があります。前回の返済の明細書があれば全て集めて把握しても良いですし、明細書がなければ電話等で確認をしましょう。
3.支出を把握する
借金の総額と、月毎の返済額を把握している人は、支出の把握も行いましょう。
返済計画を立てる上で、支出の把握はとても大切です。支出を把握する上で重要な点は以下のとおりです。
- 支出>収入になっていないか
計画通りに借金返済をできない人の多くは、収入より支出が多い、もしくは、収入=支出となっています。支出が多いとその分、返済金に回せる額が少なくなってしまいます。
- 無駄なお金を使っている部分はないか
お金の無駄遣いを把握するには、自分の支出を把握することが一番です。自分は何に一番お金を使っているのか、知っている人は意外と少ないのです。
また、お金を一番使っている項目が必ずしも、良いお金の使い方をしているとは限りません。お金を適切に使うためにも、自分はどの項目に一番お金を使っているのか必ず把握しましょう。
4.支出の削減を検討する
支出の把握ができたら、次に支出の削減を検討しましょう。支出が大幅に削れる部分は以下のとおりです。
- 家賃
家賃の削減は、大きな節約効果を生みます。自分の収入に対して、家賃額が適当がどうかをまずは把握しましょう。家賃は、収入の25%以内が理想とされています。
もしも、家賃が収入の25%以上だった場合は、引っ越しを考えるか、家賃の値下げ交渉を検討しましょう。どうしても引っ越しができない場合は、無理に行わなくても大丈夫です。他の費用を削減するようにしましょう。ただし、住む場所等にこだわりがなければ家賃の低いところにすぐに引っ越しましょう。
- 通信費用を見直す
インターネットを全く使わないのに契約していたり、スマホの料金が1万円を超えていたりする人は、見直しを考えましょう。
インターネットをあまり使わない方は、契約を解除することをおすすめします。スマホ代が1万円以上かかる人は、プランの見直しをしましょう。プランの見直しは、キャリアショップに行くことで簡単にできます。店員さんに「プランの見直しをお願いします」というだけで、自分の利用状況にあったプランを提案してくれます。また、キャリアにこだわりがない人は、格安スマホへの移行を検討しましょう。格安スマホは月額2,000円程度で済むものがありますので、大幅な節約になる可能性大です。
5.支出の優先順位を決めておく
支払いがありすぎて、何から支払っていけばよいかわからない状態の人は、まず支出の優先順位を決めておきましょう。支出の優先順位としては、
家賃等の住居費>光熱水費>生活費>娯楽費
となります。家賃等の固定費は1回でも滞納すると即退去命令をされることもありますので、優先順位度は高めに設定しておきましょう。また、光熱水費等の公共料金も止められてしまうと生きていくことに支障が出ますので、なるべく納めるようにしましょう。そして、余った金額で生活費を捻出していきましょう。生活費とは、食費や日用品費のことを指します。固定費や光熱水費を差し引いた金額からやりくりして、生活費・娯楽費を捻出しましょう。
6.無理な支出削減はしない
無理な支出削減は、心身共に不調をきたす原因となります。よって、自分の性格や生活リズムに合った支出削減を行いましょう。
例えば、
・今まで週5回外食していたのを週3回に減らし、自炊をしてみる。ただし、週3回の外食の時は思いっきり楽しめるプランにしておく。
・スマホの通信料だけで月1万円以上かかっているものを、格安スマホとポケットWi-Fiにして、月1万円以内に納める。
・健康のために月額会員制のジムに入っていたが、通勤の時に1駅前で降りて歩いて帰る等してお金をかけずに運動し、会員を解約する。
等、自分の心身にストレスがかからない程度に支出削減を行いましょう。支出削減は、負担が大きいと続きません。極度な支出削減はせず、自分の快適さを壊さない範囲で支出削減を行っていきましょう。
7.ご褒美dayを必ず設定しよう
返済計画を立てる時は、必ず頑張っている自分へのご褒美dayを設定するようにしましょう。しかし、ご褒美dayで散財しすぎないよう、ご褒美day用のお金を取り置きし、取り置きしたお金の範囲内で楽しむようにしましょう。ご褒美dayの例としては、
・コンビニ等の新作スイーツを我慢する代わりに、月1回スイーツビュッフェに行く
・好きな映画を月2回は見に行く
・好きなお酒を偶数週の金曜日に飲む
等が挙げられます。返済計画通りに行動したくなるようなご褒美を設定しましょう。何か嬉しいことがあると思えると頑張れる人も多いと思いま。よって、ご褒美dayは気兼ねなく楽しみ、次の返済に向けてエネルギーをチャージする日にしましょう。
8. 2年~5年で返済するよう計画を立ててみる
返済計画を立てる際は、2年~5年で返済する計画を立てるようにしましょう。少し、長めの設定にすることが大切です。
どうして、返済を長めに設定するのかというと、支払いの負担金額が少なくなるというのもありますが、余裕をもって返済することが大切だからです。
返済計画を1年や半年で考えてしまうと、返済金額が多くなる可能性がありますし、急いで返済金を作り出す必要があります。自分を追い込んだ方が返済するという方は、返済期間を短く設定しても良いですが、追い込まれるのが苦手な人が大半だと思います。
9. 少額貯金をしておく
返済計画を立てる際は、必ず少額貯金の項目も設定しておきましょう。少額貯金をするくらいなら、全部返済にまわしたいと思われるかもしません。しかし、社会人になっている方はおわかりだと思いますが、急な出費というのは1年内に数回あります。その時のお金を貯めておくのと、全く貯めておかないのとでは、心の余裕やその後の返済計画への支障の出方が異なります。
少額でも貯金をしておけば、急な出費にも対応できます。しかし、少額貯金をせず、全額返済にまわしている場合は、返済金額を減らして急な出費に対応するか、最悪の場合は再びお金を借り入れることになります。
10.1週間に1度はPDCAを行う
最後に、計画を立てて実行したら、必ず1週間に1回はPDCAを行いましょう。PDCAとは、
P=Planの略。計画を立てることを指します。
D=Doの略。行動することを指します。
C=Checkの略。評価することを指します。
A=Actionの略。改善することを指します。
以上のサイクルを繰り返し行うことが大切です。計画は最初から上手くいかなくても良いのです。最初はたくさん見直す部分があると思います。しかし、計画を行動し、評価し、改善していくことで必ず自分に合った無理のない返済計画を立てることができます。よって、上手くいかない時こそPDCAを行い、より良い計画作りを行うようにしましょう。
返済を加速化させる方法
最後に、返済を加速化させる方法をご紹介します。返済計画を立て、PDCAサイクルを上手く回せるようになったら、加速させる方法も使い、返済スピードをアップさせていきましょう。
返済金額を増やす
返済を加速化させるには、まず返済金額を増やすのが一番です。よって、返済金額を増やすための方法を2つご紹介します。
1.転職を考えてみよう
返済金額を増やすためには、収入をアップさせることが一番の近道です。今勤めているところの賃金が低いと感じているのなら、転職を考えてみましょう。
ただし、転職活動を行う際にはリサーチすることが必要です。転職してから、前の職場の方が良かった、今の職場は辛い、等と思い辞めてしまっては本末転倒です。
よって、転職を行う際は、転職する職場のことをよく調べましょう。職場環境や、職員さんの雰囲気は良いのか、月の残業はどの程度ありあそうなのか等、調べる項目はたくさんあります。一番良いのは、転職したい会社の社員さんからお話しを聞くことです。内部の人に話しを伺うことで、よくわからない内部事情を知り、自分の転職に活かしましょう。
転職することは、人生の中でも大きな出来事ですので、慎重に失敗をしないよう、リサーチを十分行ってから、行動に移すようにしましょう。
2.副業も考えてみよう
今の職場から転職は考えられない人は、副業で収入をアップできないか考えてみましょう。
副業には、コンビニやファミレス等の店員さん、内職、占い師、WEBエンジニア、WEBライター等やれることは様々です。副業といっても、先述したとおり、たくさんの種類がありますので、自分の性格や本業の都合に合う副業を選ぶことがおすすめです。
顔バレしたくない方は、在宅でもできるWEBエンジニアやWEBライター、内職がおすすめですし、接客スキルの高い方であればコンビニやファミレスの店員さんがおすすめです。
副業は自分が楽しめるものを選ぶと、長続きしやすいので、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
借金の返済計画の立て方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。借金を返済できる人とできない人の差はほんの少ししかありませんし、返済計画を立てる時のコツさえ掴んでしまえば、あとはコツコツと返済するのみです。
借金を返していくことはとても大変なことですし、辛いことだと思います。しかし、自分の今までの生活や考え方を見直す良いきっかけともいえます。借金を通して、自分の考えの甘さや日々の少しだらけた習慣を見直し、改善していくことがとても大切です。また、計画的な行動をとれる人になることも、同じくらい大切なことです。
よって、借金を完済したころには、堂々と素敵な自分になっていることを目指し、コツコツと返済を行っていくようにしましょう。