一発逆転!Google広告を使って、ネットショップの「売れない」悩みを完全解決

ネットショップ運営者の最大の悩みは「新規集客」

ネットショップを始めた時、大多数の人にとって一番の悩みは「集客ができない」ということです。事実、株式会社インプレスの調べでは、ネットショップ運営者のもっとも大きな悩みは59.7%で「新規集客」となっています。


出典:株式会社インプレス

このように、ネットショップを運営している人の中では「集客ができないからネットショップが売れない。売れないから、さらに集客できる予算もなくなってく」と悪循環に陥っている人も少なくないと思います。

そこで今回は、ネットショップの売れない悩みを解決するために、Google広告の利用法についてお伝えします。

ネットショップ運営者が使える3つの集客法

今回は、ネットショップ運営者が集客の悩みを解決するために「Google広告」の活用法についてお伝えします。しかしまずはその前に、そもそもネットショップが活用できる集客方法にはどんなものがあるのかを確認しておきます。

通常、ネットショップを始めたときに使える集客方法は下記の3つがあります。

集客方法その1.ブログ集客

ブログ集客は、昔からある方法で今でもとても効果的です。「どのようなブログをつくるか?」によっても大きく変わりますが一般的には、ブログで集まるアクセスの質は高く、その後、ネットショップの商品購入に結びつけやすいことが多いです。

ポイントとしては「アクセス数が少なくても、しっかりテーマを絞った内容のブログをつくる」と言う点です。それさえ守れば、仮にアクセス数が少なくても、着実に購入に結びつけることができます。

集客方法その2.SNS

FacebookやTwitter、YouTubeなど、今は個性豊かなSNSが複数存在します。もし、自身の扱っている商品がそのSNSの特性とマッチするなら、試しに一度使ってみることをお勧めします。

例えば、食品関係の商品を扱っているのであれば画像で魅力を訴求できるので、Instagramなどは相性の良さそうなSNSと考えられます。そういった相性の良さそうなSNSは一定期間、利用してみてアクセスを集める事ができるかどうか確認してみてください。SNSについては、それぞれで個性がありますので自社の扱う商品との相性をよく考えて、利用するSNSを選択してください。

集客方法その3.有料広告

もっとも競争が少ない集客方法が、この有料広告です。例えば、ブログもSNSもほぼ無料で利用できるため、活用しようというライバルもそれなりに多くなります。その中で、自社のサイトにアクセスを呼び込むことは容易ではありません。

一方、有料広告については「お金がかかる」ため、最初からライバル数が限られてしまいます。運用管理のノウハウがなければ手を出すことはできませんが、それさえクリア出来るなら思い切って有料広告を始めてみることをお勧めします。有料広告であれば、広告を始めた当日からアクセスが増えるため短期間で集客を成功に導くことができます。

以上、主な集客方法である「ブログ・SNS・有料広告」の3つの特徴についてお伝えしました。どれも魅力的な方法ですが「集客ができないで困っている」というネットショップに特にお勧めなのは有料広告です。

有料広告は、広告運用方法さえ身につければ一発逆転で「売れるネットショップ」に早変わりできるからです。また、数ある有料広告の中でも、日々進化をして効果・効率が高いものの1つが「Google広告」です。

Google広告なら、あなたのネットショップを「集客できるサイト」に変えてくれます。そこで、次章からGoogle広告のはじめ方かや運用のコツなどをお伝えします。

Google広告のはじめ方

ここでは、Google広告の概略及び、そのはじめ方までをお伝えしていきます。

Google広告とはどんな広告?

Google広告というのは「検索連動型広告」「コンテンツ向け広告」の主に2つのタイプがあります。検索連動型広告というのは、Googleの検索エンジンにキーワードを入れて検索した際、そのキーワードにマッチした広告が表示される仕組みのことです。

一方、コンテンツ向け広告というのは、Googleと契約している法人・個人の複数のWebサイトやブログなどに表示される広告のことです。もちろん、表示される広告は、基本的にそのWebサイトやブログのテーマと一致しているものが表示されることになります。

「検索連動型広告」と「コンテンツ向け広告」のそれぞれで運用方法は大きく変わってきますが、1つのGoogle広告アカウントで、両方のタイプに広告を出すことができます。

まずは「アカウント」を取得する

Google広告を始めるには、まずGoogleのアカウントが必要です。Web解析に「Googleアナリティクス」を利用しているのであれば、そのアカウントを利用するとスムーズに始められます。「まだ持ってないよ」という人は、下記のページからアカウントを取得して下さい。


出典:Google

Googleアカウントを取得したら、次にGoogle広告を開始します。基本的には、下記の画面で「今すぐ開始」ボタンを押すとそのまま広告設定の画面に移ります。指示に従って必要な項目を埋めていくようにしてください。


出典:Google

「いきなり広告を設定するのか?」と不安に思うかも知れませんが、一度作った広告でも後で取り消しできますので最初は操作に慣れるつもりではじめて下さい。

Google広告運用にかかる予算・手間・時間

さて、Googleアカウントさえあれば、意外に簡単にGoogle広告を始められることが分かって頂けたと思います。ただ、これからGoogle広告を始めようと思う人にとって、不安なのは「どれくらいの予算が必要なのか」「社内で時間や労力はどれくらいとられるのだろう」という点だと思います。

そこで、これらの疑問点についてお答えしておきます。

まず、予算についてですがこれは自社の事情にあわせて組むことができます。例えば、極端に言えば1日500円で予算を組むこともできます。ただ、1日500円では現実的に広告が表示される機会もかなり少なくなってしまいますので、目安としては最低月3万円程度は用意した方が良いでしょう。

月3万円でGoogle広告を始めて、予算が合うようであれば徐々に増やしていくように運用してみて下さい。

次に「Google広告の運用にかかる労力や時間はどれくらい必要なのか」という点についてお答えしておきます。

Google広告を始めたら基本的に1日~2日に1回は、管理画面を確認する必要があります。そして、実際にメンテナンスするのにかかる時間は1回1~2時間程度です。もちろん、使っている予算に応じて、管理するための時間も増えていきますので注意してください。

メンテナンスではどのような事をしているのかというと、クリック率の変動を確認したり、適切な広告予算で購入に至っているかなどについて確認します。クリック率が低ければ、新しい広告をつくりクリック率を高める必要がありますし、購入率が低ければ採算がとれない広告を取りやめたり入札単価を変更したりします。

計測がGoogle広告改善の基本

Google広告を上手に運用するための前提条件として「計測をしっかりする」ということが必要です。計測ができなければ改善することもできないからです。

Google広告には、この計測すたるめに「リマーケティングタグ」と「コンバージョンタグ」の2種類が用意されています。リマーケティングタグというのは、自身のWebサイトに訪問した人を追跡するタグのことです。コンバージョンタグは、自社のサイトで購入した数を計測するためのものです。この2つのタグは、Google広告を始める上で必須のタグと言えます。

その他、Googleアナリティクスのタグ設定も別途必要です。Googleアナリティクスは、自社のサイトで訪問者がどのページを見ているのか、直帰率はどれくらいなのかなど、複数の指標を確認することができるものです。

また、将来的にGoogle広告だけでなく、Facebook広告やその他の広告も出す予定があれば、Googleタグマネージャーを使うことを検討してください。Googleタグマネージャーは、複数の解析タグを簡単に設定・管理することができるものです。

Googleタグマネージャーなら自身のWebサイトには、タグを1つ設置するだけで完了です。Google広告のタグ、Googleアナリティクスのタグ、Facebookの広告タグなど、そういった個別のタグについては全てGoogleタグマネージャーの管理画面で設定すればかまいません。

Googleタグマネージャーを使って各種タグを管理することで、追加・削除が簡単に行えますし、現在どんなタグが自社のWebサイトに入っているのかを一瞬で確認することもできます。


出典:Google

広告用のタグを設定すれば、いよいよ運用を開始する準備が整ったと言えます。実際に予算を使って広告を出していけば、毎日たくさんのデータが蓄積されていくので、そのデータを確認して改善を繰り返していくことになります。

「検索連動型」と「コンテンツ向け」のどちらを選択すれば良い?

Google広告には、先に述べたとおり「検索連動型広告」と「コンテンツ向け広告(ディスプレイネットワーク広告)」の主に2種類が用意されてます。最初に始めたい広告は「検索連動型広告」です。

一般的に、検索連動型広告は、コンテンツ向け広告と比較して単価が高くなりますがコンバージョンも高い傾向があります。そのため、まずは検索連動型広告を使って、どういったキーワードで費用対効果が高いのかを確認していきます。

費用対効果が高いキーワードが見つかったら「コンテンツ向け広告」にも、同一キーワードで広告を出していきます。コンテンツ向け広告は、検索連動型広告よりもコンバージョンは低くなりますが、その分単価が安いためより多くのターゲットに広告を出すことができます。

また、先に検索連動型広告を行い反応が良いキーワードを確認しておくことで、無駄なくコンテンツ向け広告を軌道に乗せていくことができます。では、検索連動型広告について、さらに詳しく設定方法を確認しいきます。

検索連動型広告の設定法

ここでは、検索連動型広告の設定方法についてお伝えします。

Google広告には、2つの階層があります。1つは「キャンペーン」と呼ばれているもので「予算・入札戦略・広告期間」など、広告の大枠を決定することができます。

その「キャンペーン」の中に、「広告グループ」という2つ目の階層があります。これは、実際に表示する「広告文」と「キーワード」を設定している階層です。この広告グループの中には、複数の「広告文」と「キーワード」を入れることができます。

このようにGoogle広告は、基本的に「キャンペーン」や「広告グループ」の単位で広告を管理します。そして、どのように「キャンペーン」と「広告グループ」を設定するのかというのも、非常に重要なポイントです。

例えば、自身がパン屋さんを経営しているとします。そしてこれからGoogle広告を使って、パンと牛乳を販売したいとします。

「パン」をというキーワードで広告を作る場合と「牛乳」というキーワードで広告を作る場合は、明らかにターゲットが異なる可能性が高いです。しかも、パンを販売するためにかけられる予算と、牛乳を販売するためにかける予算も異なる可能性が高いです。

このようにターゲットやその販売にかけられる予算が明確に異なる場合は、キャンペーンを分ける必要があります。つまり「パン」のキャンペーンと「牛乳」のキャンペーンの2つは最低、用意する必要があります。

また「パン」のキャンペーンの中でも「メロンパン」と「チーズパン」では、異なった広告文が必要です。そのため「パン」のキャンペーンの中に「メロンパン」の広告グループと、「チーズパン」の広告グループをつくる必要があります。

この広告の設定方法が必ずしも正しいわけではありませんが、イメージとしては上記のようにグループ分けを行っていきます。

Expert
グループ分けに「絶対にこうした方が良い」という正解はありません。いろいろ試して、最適化させていく必要があります。例えば、上記のパン屋さんの例では「メロンパン」と「チーズパン」を「同じキャンペーンの別の広告グループ」で管理しましたが、もしかしたらメロンパンとチーズパンでは、別キャンペーンで組んだ方が効率が良い可能性もあります。

キーワードの入れ方

Google広告のキーワードには「マッチタイプ」というものを設定する必要があります。マッチタイプには「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」などがあります。

部分一致というのは、登録したキーワードが一部でも一致していたら表示される広告です。例えば「メロンパン 新宿」というキーワードを登録しておくと「メロンパン」「メロンパン 人気店」などで検索されたとき、広告が表示されるようになります。

一方、完全一致というのは、登録したキーワードに完全に一致している場合のみ広告が表示されます。例えば「メロンパン」というキーワードを完全一致で登録すれば「パン」などと検索されても、広告が表示されることはありません。「メロンパン」と検索された場合のみ広告が表示されます。

フレーズ一致というのは、部分一致と完全一致の中間に位置するマッチタイプです。例えば「メロンパン 新宿」とキーワードを登録しておくと「メロンパン 新宿 評判」「人気店 メロンパン 新宿」など「メロンパン 新宿」という2つのキーワードをこの順番で含んだ、さまざまなフレーズで検索されたとき広告が表示されます。

このように、Google広告のキーワードは、マッチタイプを意識して設定することになります。どのマッチタイプで広告を運用すれば良いかと言う正解はありません。ケースバイケースで考えて試してみるようにしてください。

Google広告の改善方法

Google広告の運用を始めたら、日々改善を続けていく必要があります。Google広告用のタグを設定しておけば、様々なデータが集まってきますので、そのデータを確認しながら改善を重ねていくことになります。

無数のデータがある中で、私が大事だと思っているのは「CTR」「CVR」「コンバージョン単価」の3つの指標です。他にも大事な指標はありますが、この3つだけは外すことができないというほど重要な指標です。

「CTR」というのは、広告のクリック率のことを言います。これが低ければ、広告単価が上昇するので気をつけてください。常に新しい「広告文」をつくり、CTRを上昇させる努力をしてください。

「CVR」というのは、広告をクリック後、自社のホームページで成約した率を計測するものです。最終的には、いくらCTRが高くても、CVRが低ければ意味がありません。なので、最初はCTRの上昇を目指しますが、安定してきたら今度はCVRの上昇を目指していくことになります。

「コンバージョン単価」というのは、1件の成約を獲得するのにかかった費用のことを言います。例えば、1万円の商品を販売していて、コンバージョン単価が9,000円であれば、その広告によって1,000円の利益が生まれたと言うことです。

このように「CTR」「CVR」「コンバージョン単価」は、広告を運用する上でもっとも基本的かつ重要な指標になります。これらの指標を見ながら、改善を繰り返していくようにしてください。

まとめ

今回は「売れないネットショップ」が、Google広告を始めて集客の悩みを解決する方法についてお伝えしました。Google広告は、費用対効果を合わせる調整が必要ですが、確実に集客できる方法の1つです。Google広告の調整さえしっかり行えば、今まで苦労していた集客の悩みが一気に解決します。

Google広告は、専門用語も多いため最初は戸惑う人もいると思います。しかし、1カ月程度実際に運用しながら勉強を続ければ、初心者の方でも十分使いこなすことができる広告です。ぜひ、ネットショップ運用を成功させるためにもこのGoogle広告に挑戦してみてください。

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