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楽天銀行でリフォームローンを借りる場合、他の金融機関で借りている住宅ローンの借り換えにリフォーム資金を足して借りることができます。また、借り換えではなく、中古住宅の購入資金にリノベーション資金やリフォーム資金を足して借りれます。ここでは、楽天銀行のリフォームローンの特徴について詳しく解説していきます。
楽天銀行とはどういう銀行?
楽天銀行のリフォームローンの解説の前に、楽天銀行とはどのような銀行なのかを説明します。
楽天銀行の概要、沿革
楽天銀行は、2001年に設立されたインターネット銀行であるイーバンク銀行を楽天株式会社が子会社化し、2010年に楽天銀行株式会社に商品変更し生まれた銀行です。インターネット銀行大手であったイーバンク銀行のサービスや特徴をある程度引き継ぎながら、楽天銀行独自のサービスを展開しています。
楽天銀行の特徴
楽天銀行のメリット
口座開設
楽天銀行では、口座開設手数料や口座維持手数料は無料です。
ハッピープログラム
ハッピープログラムとは、取引振りによって5種類の会員ステージに分かれ、それぞれのステージに合わせた優遇が受けられるサービスです。例えば、最上級のステージであるスーパーVIPは、ATM利用手数料が月7回まで無料になり、他行宛振込手数料も月3回まで無料になります。また、取引によってはステージごとに楽天スーパーポイントが貯まるのです。
楽天証券との連携
楽天銀行の口座と楽天証券の口座を連携させることで、楽天銀行の口座の金利が優遇されるマネーブリッジというサービスがあります。
楽天銀行のデメリット
楽天銀行はメリットが多く利用している人も多いインターネット銀行ですが、中にはデメリットもあります。ハッピープログラムを利用していない人や、利用していても一番下のステージのベーシックの人は、ATM利用手数料や他行宛振込手数料がかかってしまうことです。あまり積極的に楽天銀行を利用していなく取引振りが良くない人にとっては、メリットが少ない銀行といわれています。
楽天銀行のリフォームローンは住宅ローンとセットで利用
楽天銀行のリフォームローンは、リフォームだけの資金として利用することはできません。利用方法の一つとして、中古住宅を購入してリノベーションやリフォームをするための資金を、中古住宅購入資金のための住宅ローンと一緒に借りる方法があります。
また、もう一つの利用方法として、他の金融機関の住宅ローンの借り換えとセットで利用するという方法があります。ここでは、楽天銀行のリフォームローンを、中古住宅購入の住宅ローンとセットで借りる場合のメリットについて解説していきます。
リノベーションとは?
リノベーション資金やリフォーム資金を楽天銀行の住宅ローンとセットで借りるメリット
金利が低い
中古住宅購入のための住宅ローンとリノベーションやリフォームのためのリフォームローンを別々に借りると、一般的にリフォームローンの金利が住宅ローンの金利より高くなります。しかし、楽天銀行では、住宅ローンとセットになるため、住宅ローンの低い金利でリノベーション資金やリフォーム資金分を借りることができることができるのです。
期間が長くできる
金融機関によっても違いますが、一般的にリフォームローンの借入最長期間は10年~15年くらいになります。しかし、リノベーション資金やリフォーム資金であっても住宅ローンとセットにすれば、最長期間を35年まで設定することができるのです。
団体信用生命保険に加入できる
金融機関によっても違いますが、リフォームローンに団体信用生命保険が付いているところは少ないです。しかし、リノベーション資金やリフォーム資金を住宅ローンとセットにすれば、団体信用生命保険を利用できるので安心です。
楽天銀行住宅ローンの特徴
楽天銀行でリノベーション資金やリフォーム資金を住宅ローンとセットで借りると、楽天銀行の住宅ローンを借り入れすることになります。ここでは、楽天銀行の住宅ローンについて詳しく解説していきます。
楽天銀行住宅ローン
- 金利タイプ:変動金利、固定金利(2年固定金利、3年固定金利、5年固定金利、7年固定金利、10年固定金利)から選択
- 金利詳細
- 借入金額:500万円以上1億円以内
- 借入期間:①1年以上35年以内、②完済時年齢が満80歳になるまでの年数、③借り換えの場合は、35年から住宅ローンの経過期間を引いた年数、①②③のうち一番短い年数
- 担保:融資対象物件に第1順位の抵当権を設定
- 連帯保証人:不要
- 保証料:不要
- 事務取扱手数料:330,000円(税込)
- 繰上返済手数料:無料(1回あたり1万円(1万円単位)から可能)
- 団体信用生命保険:楽天銀行が保険契約者と保険金受取人になる団体信用生命保険に加入、保険料は楽天銀行が負担
返済方法:元利均等毎月返済か元金均等毎月返済(6ヶ月毎のボーナス払いも併用可能)から選択 - 利用条件:借入時の年齢が65歳6ヶ月未満で完済時の年齢が満80歳未満、日本国籍を有する人(外国人は永住許可等が必要)、前年の年収(自営業は申告所得)が申込者と連帯債務者合算で400万円以上の人、すべての借入金の年間返済額の年収に占める割合が30%~35%以下の人
楽天銀行の住宅ローンは、保証会社を利用していないため保証料が0円です。また、団体信用生命保険も保険料が0円で加入できます。さらに、全疾病特約付団体信用生命保険を選択した場合は、病気やケガを保証する全疾病特約が付いて保険料0円です。
楽天銀行の住宅ローンの事務取扱手数料は、借入金額がどんなに大きくても330,000円(税込)です。一方、他の金融機関の中には、借入金額×数パーセントという定率性の事務手数料をとっているところもあります。
そのため、楽天銀行の住宅ローンの事務手数料は、借入金額が大きければ大きいほど、他の定率性をとっている金融機関よりお得ということになるのです。
住宅ローン借り換え+リフォーム資金でお得に利用
ここでは、楽天銀行でリフォーム資金を借りる場合の方法の一つとして、住宅ローン借り換え+リフォーム資金について詳しく解説していきます。
住宅ローン借り換え+リフォーム資金について
現在の住宅ローンは、史上最低基準の金利で推移しています。そのため、他の金融機関で住宅ローンを組んでいる人にとっては、借り換えをすることで総返済額や毎月の返済額などが軽減される可能性があります。
さらに、この住宅ローンの借り換えと同時に、住宅のリフォームを行ったとします。この場合他の金融機関であれば、住宅ローンよりも高い金利にて住宅ローンとは別のリフォームローンを借りることになるのです。
しかし、楽天銀行でリフォーム資金を借りる場合は、住宅ローンの中にリフォーム資金も含めて借り入れることができます。そのため、住宅ローンの低い金利にてリフォームローンを利用することができますので、お得に借り入れができるのです。また、住宅ローンの中にリフォーム資金が含まれることにより、住宅ローンに付いている団体信用生命保険を利用できます。
住宅ローンの借り換え+リフォームローンを楽天銀行と他の金融機関で行った場合の比較
例
- 現在借り入れをしているA銀行住宅ローン
残債 | 残期間 | 金利 | 毎月返済額 | 残りの総返済額 |
---|---|---|---|---|
2,500万円 | 20年 | 2% | 126,470円 | 30,352,892円 |
このA銀行で借りている住宅ローンをB銀行で借り換えをします。さらに、リフォームローンで300万円を借り入れします。
- B銀行住宅ローン
借入金額 | 期間 | 金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
---|---|---|---|---|
2,500万円 | 20年 | 1% | 114,973円 | 27,593,543円 |
- B銀行リフォームローン
借入金額 | 期間 | 金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
---|---|---|---|---|
300万円 | 20年 | 2.50% | 15,897円 | 3,815,150円 |
- B銀行住宅ローン + リフォームローン
毎月返済額 | 総返済額 |
---|---|
130,870円 | 31,408,693円 |
A銀行で借りている住宅ローンを、楽天銀行で住宅ローンの借り換えとリフォーム資金300万円を上乗せして借り入れした場合
- 楽天銀行住宅ローン(リフォーム資金含む)
借入金額 | 期間 | 金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
---|---|---|---|---|
2,800万円 | 20年 | 1% | 128,770円 | 30,904,780円 |
このように、B銀行で住宅ローンの借り換えをして新たにリフォームローンを借りた場合と、楽天銀行でリフォーム資金を上乗せで住宅ローンの借り換えをした場合はけっこうな差がでます。毎月返済額で2,100円、総返済額で503,913円の差がでますので、楽天銀行の方がお得ということになるのです。
リフォーム費用単体のローン(楽天銀行の不動産担保ローン)
楽天銀行でリフォーム費用単体のローンを申し込むための方法の一つとして、不動産担保ローンがあります。ここでは、楽天銀行の不動産担保ローンについて解説していきます。
楽天銀行不動産担保ローン
- 資金使途:原則自由(事業性資金、楽天銀行の借入金の借換資金には利用不可)
- 金利タイプ:固定金利(5年毎見直し)
- 金利:2018年10月契約・・年3.03%~年9.63%、2018年11月契約・・年3.05%~年9.65%
- 借入金額:100万円以上1億円未満
- 借入期間:①1年以上25年以内、②完済時年齢が満80歳になるまでの期間、①②のいずれか短いほうの期間
- 担保:債務者本人または親族所有の不動産に楽天銀行を抵当権者とする抵当権を設定
- 連帯保証人:保証会社の保証のため原則不要(ただし、共有物件が担保の場合、物件共有者が連帯保証人になる必要あり)
- 保証料:不要(借入利率に含む)
- 事務取扱手数料:借入金額の2.20%(税込)
- 繰上返済手数料:無料
- 返済方法:元利均等返済(6ヶ月毎のボーナス払いも可能)
- 利用条件:借入時の年齢が満20歳以上70歳未満で完済時の年齢が満80歳未満、日本国籍を有する人(外国人は永住許可等が必要)、継続して安定した収入がある人、株式会社セゾンファンデックスの保証が受けられる人
楽天銀行の不動産担保ローンは、資金使途自由のローンのためリフォーム資金としても利用できます。また、インターネット銀行のため、フリーローンとしては破格の低金利を実現しています。
リフォーム費用単体のローン(楽天銀行のカードローン)
楽天銀行でリフォーム費用単体のローンを申し込むためのもう一つの方法の一つとして、カードローンがあります。ここでは、楽天銀行のカードローンについて解説していきます。
楽天銀行スーパーローン(カードローン)
- 資金使途:原則自由(事業性資金には利用不可)
- 貸付利率(実質年率):1.9%~14.5%
- 融資額:10万円~800万円
- 必要書類:本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポートなど)、収入証明書(会社員:源泉徴収票、課税証明書など、自営業:課税証明書、確定申告書など)
- 返済方式:残高スライドリボルビング返済方式
- 返済期間:1年ごとの自動更新
- 担保:不要
- 連帯保証人:楽天カード株式会社または株式会社セディナの保証が付くため不要
- 申込条件:満年齢20歳以上62歳以下の人、日本国内に居住している人(外国籍の人は永住権を持っている人)、勤めている人で毎月安定した定期収入のある人、または専業主婦の人、楽天カード株式会社または株式会社セディナの保証を受けられる人
楽天銀行スーパーローン(カードローン)は、資金使途が自由なローンのためリフォーム資金としても利用できるのです。また、提携ATMの利用手数料0円のため、お得に利用できます。さらに、来店不要でスマートフォンだけで申し込みが完了しますので、大変便利です。
まとめ
楽天銀行では単体のリフォームローンが無いため、リフォーム資金を借りるためには以下の二種類の方法があります。
- 中古住宅購入のための住宅ローンにリノベーション資金やリフォーム資金をプラスして借りる方法
- 他の金融機関で借りている住宅ローンの借り換えにリフォーン資金をプラスする方法
二種類の方法とも住宅ローンとして借り入れできますので、金利や期間などで単体のリフォームローンよりもお得になるのです。また、楽天銀行でリフォーム資金だけを借りたい場合は、有担保の場合は不動産担保ローン、無担保の場合はカードローンがあります。両方のローンともに資金使途が原則自由なため、リフォーム資金としても利用することができるのです。