学生や主婦、サラリーマン等、他のことをしながらお金を稼ぐ副業の一つとして人気があるのが転売です。その中でも近年、フリマアプリの登場により注目を集めるのが「メルカリ転売」という方法になります。
転売と一口にいえども、Amazon転売やヤフオク転売、ebay転売から、商品の輸出入などのほか、扱う商材の違い等を合わせると様々なバリエーションがあります。それぞれやり方や利益を出すポイントが大きく異なるのでそれぞれ勉強すべきポイントは異なります。
前回記事でもお話ししたように、これらの数ある転売の中でも初心者が簡単に参入できて利益を安定して出すことができるのはやはりメルカリ転売です。メルカリ転売は仕入れや販売が簡単なだけでなく、サポートや売買の仕組み、国内で完結するなどの様々なポイントから初心者でも安心して取り組むことができるのです。
前回記事では転売の概念から準備しなければならないもの、参入ジャンルの決め方からリサーチ方法までをお話ししました。今回はそれの続きとして仕入れ方から販売後の対応までを網羅して解説していきます。あなたがこの記事を読むことで、競合よりも高い値段で売却できるようになったり、商品の販売回転率を高めることができます。
なお、当記事でも簡単に前回の内容について触れますが、まだお読みでない方は前回記事も読んでおくと参考になりますので是非一度お読みになってくださいね。
前回のおさらい
今回の本題に入る前に簡単に前回のおさらいをしておきたいと思います。前回紹介したのは準備から基礎的な概念に関することが中心となっていました。具体的には以下の5点になります。
- 転売とは何か
- なぜメルカリ転売がお勧めなのか
- クレジットカードを作成する重要性
- 転売ジャンルの決定方法
- 超具体的なリサーチ方法について
ここまで読み進めていただき、実践していただけると転売に成功するための土台はほぼほぼ固まったと言えるでしょう。クレジットカードを作成しておけば資金面で困ることはありませんし、参入ジャンルを間違えなければ大きく失敗する可能性もありません。また、紹介したリサーチ方法を愚直に行えば、儲かる商品を必ず見つけることができます。
しかし、これだけではまだ成功はできないのです。
今回の内容について
今回は実際に成功するために必要な、実践的な内容について解説していくのですが、転売を行う上で失敗しないためには2つの概念を頭に入れておく必要があります。
- 仕入れを間違えなければ失敗しない
- 販売を頑張れば売り上げが上がる
一つずつ確認していきましょう。
仕入れを間違えなければ失敗しない
まず一つ目は仕入れを間違えなければ失敗しないということです。転売を行う上で最も力を入れるべきなのはジャンル選定からリサーチ、仕入れです。これらは転売のやり方を学ぶ上で外せません。
そもそもジャンル選定とリサーチを間違えて売れない商品を仕入れてしまうとなかなか販売できずに失敗してしまいますし、これらを間違えていなくとも明らかに高い値段で仕入れを行ってしまえば思うように利益を上げることができずに転売事業を継続できないようになります。
仕入れの際にはクレジットカードを利用することが大半ですので、無理な金額での仕入れや、リサーチ不足の無計画な仕入れが破産を招くことになってしまうのです。
逆に言えば、これらを間違えることなく、やり方通りに行うことができれば失敗することはないのです。そのため、重要になるのは売れる商品を仕入れることと、仕入れのコストをできる限り下げるように工夫することになります。
販売を頑張れば売り上げが上がる
ジャンル選定やリサーチ、仕入れというのは転売を失敗しないために必要な施策ですが、それだけを頑張っても大きな売り上げを上げることはできません。売り上げを大きくするためには写真撮影から販売、販売後の対応が大切になるのです。
メルカリ転売はもちろんの事、転売は人気の副業ということもあり当然ながら競合も多く存在します。しかし、商品の値段というのは周りとの相場だけで決定するものではありません。
- 安心できる商品
- きれいな商品
- 付属品がすべて整っている商品
- 発送方法が安心できる・匿名発送できる商品
- 対応がしっかりしている出品者であること
などなど、いくつもの要素が絡み合って価格が決定されます。
もしあなたが出品者ではなく購入者であれば、よくわからない出品者から格安で出品されている商品よりも、多少高い値段であっても安心できてきれいな商品を購入したいと考えるのではないでしょうか。
このように販売面において努力を行うことによって、購入者に価値のある商品を提供することができるようになります。結果的に競合が多くいても相場よりも高い値段で商品を購入してもらえたり、回転率を高めることができて転売で成功することができるのです。
【手順その④】仕入れを行う
まず転売を行う上で失敗しないために力を入れなければならないのが仕入れになります。手順3でリサーチしておいた商品を探すか、店舗をぐるぐる回りながらリサーチを行いつつ仕入れていくという流れになります。
リサーチが完璧にもかかわらず、転売が成功しない人の多くは仕入れで失敗しています。初心者にありがちなミスなのは、
- 利益を上げるために必要な利益を計算できていない
- 商品の状態を考慮できていない
などが挙げられます。
まず利益を上げるために必要な利益を計算できていないケースについてです。メルカリ転売を行うとなると、販売額から仕入額、送料、販売手数料を差し引いた額が利益として残ります。
しかし初心者の場合は送料や販売手数料を何となくしか計算せずに購入してしまい、結果的に赤字となってしまうケースが多いです。そんなわけないだろうと思ってしまうかもしれませんが、実際にやってみるとミスしてしまうことが多いのです。
転売で商品を仕入れる場合、私はその商品に対して20%以下の利益の商品(もしくは1000円以上の販売益が出ない商品)は仕入れないようにしています。あまりにも利益が取れない商品を仕入れてしまうと発送量が増えるにも関わらず思うように利益が伸びないためです。
そのため、メルカリ転売を行う際には送料と販売手数料(10%)を上乗せして、35%~40%の粗利が取れる商品のみを仕入れるようにしています。商品を探す際にはこれらを一つの目安として探すようにしましょう。
次に重要なのが商品の状態を確認することにあります。販売されている商品があまりにも安い場合などに多いのが状態が良くないことです。アパレル用品の場合はシミや汚れ、穴あきなどがあるケースもしばしば見受けられます。型落ち商品であるケースも。
販売するにあたり、状態次第では値段が大きく変わるものも存在します。そのためそのような商品を仕入れる際には類似した状態の商品相場を調べるか、それらがリペアできないかどうかなどを総合的に判断して仕入れを行う必要があります。
WEB仕入れと実店舗仕入れ
また、仕入れの方法にも大きく2種類存在し、WEBサイトなどから仕入れる方法と、実店舗で仕入れる方法の2種類があります。ここではそれぞれの特徴とお勧めの店舗について解説いたします。
WEBから仕入れる
WEB仕入れとは、メルカリやヤフオク、ZOZOUSED、リユースショップのWEBサイトなどから商品を仕入れる方法になります。
WEBサイト仕入れの特徴としては
- 家にいながら仕入れができる
- 実店舗より安い商品が見つかる
- 競合が多い
- 商品の状態は届くまでわからない
- 届かないなどのトラブルが発生することがある
などが挙げられます。
家にいながら仕入れができるほか、実店舗を探す際と比べて商品数が圧倒的に多いので、実店舗以上に掘り出しものが見つかるケースが存在します。特にメルカリやヤフオクと言った個人間の不用品売買サービスを利用するケースでは、相場をあまり知らない素人の方が破格で出品される場合もあります。
ただし、競合も多いのでうまみのある商品は数秒で売り切れてしまうこともありますし、届くまでは商品の状態を手に取って確認することができないなどのデメリットもあります。記載情報と違った状態異常があれば返品できることもありますが、トラブルになってしまうことなどもありますのでそのあたりはデメリットであると言えます。
(法人が運営するリユースショップなどの場合は、連絡すれば返品・返金対応を行ってくれる場合がほとんどです)
私がWEB仕入れで行う際に実際に利用しているのは次のサービスになります。基本的にアパレル用品の売買が多くなっているので、そのような仕入れ先が多くなっています。
- メルカリ
- ヤフオク
- ZOZOUSED
- セカンドストリート
- カインドオル
特に、後者3つはセールなどを行っている時期もあるので、それらを狙い撃ちすることで通常よりも安い価格で購入することが可能です。
実店舗から仕入れる
昔ながらの方法になりますが、実店舗からの仕入れも十分に活用できます。実店舗仕入れの特徴としては
- 実際に商品を手に取って確認できる
- 決算前など、セールの時期は破格の値段で仕入れ可能
- 地方などは値付けが甘い店舗も多い
- ・交通費がかかる
- ・持ち帰る手間がある
などが挙げられます。
実際に手に取って確認できる点が実店舗仕入れの良いところです。特に中古品を扱う際にはWEBでは確認できないような場所も、実店舗であればくまなく確認することが可能です。顧客満足度を上げるためにも、良い商品を仕入れは欠かせません。
WEB仕入れに比べてうまみが無いのではないかと思う方も多いと思うのですが、実際には決算前にはセールで一気に価格が下がるほか、買取系のリユースショップでは地方に行くほど値付けが甘いということもあり、実店舗相場とWEB相場が大きく異なるケースがしばしばあります。
ただし、実際に店舗に行かなければならないので手間や交通費が必要となるほか、荷物も膨大になるので持ち帰るのが大変というデメリットも存在します。
実際に私が店舗仕入れに利用している店舗には次のようなものがあります。
- セカンドストリート
- カインドオル
- ブックオフ
- 古本市場
- トイザらス
- ヤマダ電機
新品を販売している店舗であっても、転売は可能です。定期的にチェックして利益が出せるものを探すようにしましょう。
【手順その⑤】写真を撮影する
仕入れができたら次はいよいよ出品になります。出品にあたり一番意識しなければならないのは写真の撮影です。写真撮影はないがしろにされがちなのですが、販売するにあたって一番重要なポイントであると言っても過言ではありません。
特にメルカリでは商品を検索した際に商品名は表示されず、価格と写真のみが表示されるようになっています。そのため、写真をきれいに撮れるか取れないかで売り上げが大きく変わってくるのです。
写真をきれいに撮影するうえでのポイントは次の通りです。
- メルカリの標準アプリはNG
- 加工アプリを利用する
- 写真を撮影するときは引き気味にして高級感を出す
- ハンガーをうまく利用する
- 背景にこだわる
一つずつ確認していきましょう。
メルカリの標準アプリはNG
まず一つ目はメルカリの標準アプリを利用しないことです。メルカリで出品する画面を開くと、撮影画面が表示されるほか、撮影後は写真加工を行える仕組みになっています。
しかしこの写真加工機能はあまり上出来ではなく、加工しても微妙な仕上がりになってしまいます。高級感を出すことができないので目を引く写真にはならないのです。
そのため、メルカリの標準機能に搭載されている写真アプリは利用しないようにしましょう。
加工アプリを利用する
メルカリの標準アプリはきれいに加工できないので利用しないようにお話ししました。代わりに利用すべきなのはVSCOやFoodieと言った写真加工アプリです。
VSCOはカメラマンなども利用する写真加工アプリであり、フィルターを有料で購入しなければなりませんが、無料のフィルターもそれなりに存在するため無料でも利用可能です。
Foodieは食べ物をおいしそうに見せるための写真アプリですが、フィルターが非常に優秀できれいに撮影することができます。それほど細かい設定はできないですが手軽にきれいな写真が撮れるので便利です。
どちらでも良いので自分の好みのアプリをダウンロードして、写真を加工するようにしましょう。
写真を撮影するときは引き気味にして高級感を出す
写真を撮影する際のポイントとして、商品を画面いっぱいにして撮影しないことが挙げられます。若干引き気味にして空間を作ることでその商品に高級感を出すことができるのです。
もちろん商品の詳細部分を確認するためにアップの写真も必要になりますが、トップの画像は引き気味にして高級感を出すようにしましょう。
ハンガーをうまく利用する
これは洋服限定になりますが、ハンガーをハの字に曲げて肩の形を変えることでおしゃれに見えるようになります。特に古着販売を行う際にはハンガーを利用して雰囲気を出してあげることで、商品ページの表示回数をぐっと引き上げることができます。
背景にこだわる
最後は背景にこだわることです。部屋の一角などで撮影すると背景がごちゃごちゃしてしまって商品が引き立たないケースがほとんどです。そのため、商品を撮影する際には白のマットや布を引くようにして撮影すると、商品が引き立ってきれいに見せることができます。
【手順その⑥】販売する
次に販売に関してのポイントをいくつか紹介します。販売にあたって気を付けるポイントは次の4点です。
- 定期的に再出品する
- 値下げ額はあらかじめ決めておく
- 1か月~2か月売れない商品は売り切る
- 発送方法をうまく設定する
一つずつ確認していきましょう。
定期的に再出品する
メルカリはAmazonなどと異なり、その商品に関連している順番には表示されず、新しい商品から順番に表示されるようになっています。
出品から期間がたってしまうと商品が下のほうに表示されてしまうため、定期的に再出品を行うことで比較的売れるようになります。
目安としては2週間に一度再出品するのが良いでしょう。
値下げ額はあらかじめ決めておく
メルカリではコメント欄にて値下げを求められるケースが大半です。メルカリを利用される方の多くは価格志向であり、数百円程度の値動きに敏感です。100円違うだけで購入を諦められる方もしばしば見受けられます。
そこで、できる限り値下げに対応してあげたほうが良いのですが、値下げを繰り返していると十分な利益率を確保できなくなるケースが多いです。
そのため、出品する時点で値下げ額をあらかじめ決めて置き、その金額を上乗せした状態で出品するようにしましょう。
なお、無理な値下げを要求されることがありますが、そのような場合は売り上げが上がらないだけでなく面倒な購入者であるケースが多いのであまり相手にしないほうが良いでしょう。
1か月~2か月売れない商品は売り切る
リサーチを完璧に行っていた場合でも、トレンドや季節の変化や、新商品の登場により売れなくなってしまうケースがあります。そのような状態になってしまった場合は、迷わず売り切ってしまうことが大切です。
1~2か月商品が売れなかった場合は迷わず値下げして赤字でも売り切るようにしましょう。転売はトータルで黒字になれば大丈夫です。いつまでも在庫として抱えていてもお金になりませんので割り切るようにしましょう。
発送方法をうまく設定する
あと、意外と盲点なのが発送方法の設定についてです。住所を知られたくないという需要や、宅配ボックスに届けてほしいと需要は案外多く、これらの設定ができるようになるとより商品が売れやすくなります。
匿名発送をする場合は発送方法をらくらくorゆうゆうメルカリ便に変更しておけば大丈夫であり、宅配ボックスへの発送は住所の後に「宅配ボックス配達希望」と書いておけば配達ボックスに発送してもらえるようになっています。
【手順その⑥】売れた後の対応
最後は売れた後の対応について解説します。商品が売れた時点では終わりではないのです。メルカリでは皆さんご存知の通り「評価」システムが存在します。この評価は購入者から案外確認されていて、この評価が悪いと後々商品が売れにくくなってしまいます。
そこで今回はポイント別に売れた後の対応を確認していきます。
発送する
まず売れたら発送しなければなりません。発送するまでの期間が長くなればなるほど相手への印象が悪くなってしまいます。基本的には1~2日以内に発送するのがベターです。
発送前には購入してもらったことへの感謝の文章と、発送日時をあらかじめ伝えておくことでトラブルを避けることができます。
梱包するポイント
発送の際に気を付けたいのが梱包についてです。確認するべきなのは以下の3点です。
- 袋が破れたり開いたりしないか
- 水にぬれても大丈夫か
- 故障しないか
メルカリで発送する場合はあくまで個人間のやり取りということもあり、しっかりとした段ボールを購入する必要などはあまりありませんが、最低限このようなポイントは押さえておくようにしましょう。
私が購入した商品には、梱包が荒く、袋が半分開いている状態で届いたものなどもありました。印象は当然悪かったので、上記の点だけは必ず守るようにしてくださいね。
なお一眼レフやPCなどの高額商品の場合は故障の危険があるので、しっかりと段ボールに入れて緩衝材をふんだんに利用するようにして発送しましょう。
できる限り最安値で発送する
これは顧客のためではなく自分の利益確保のためになりますが、できる限り最安値で発送できるように工夫しましょう。転売を行うにあたって意外とかさむのが送料です。かなりの量を発送することになるので、数百円違うだけでも突き当たり数万円異なることもよくあります。
もちろん発送に不安があるような発送業者や無理な梱包サイズの削減は良くありませんが、常識の範囲内で削減する姿勢が大切です。
まとめ
今回はメルカリ転売のやり方の後編についてお話ししましたがいかがだったでしょうか。転売で失敗しないための方法と、高値で売却する方法について詳しく書いておきましたので、やり方通り行えば初心者の方であっても簡単に利益を上げることができるはずです。
今回の内容をまとめると、
- 正しいやり方で仕入れをすれば転売は失敗しない
- 正しいやり方で販売すれば売り上げが伸びる
- 仕入れは利益を逆算して行う
- 店舗仕入れ、WEB仕入れを上手に活用する
- 写真を丁寧にとって売り上げを上げる
- 販売方法を工夫する。
- 売れた後のフォローも大切
となります。
これから転売を行いたいと考えている方や、実際に行っているけど利益が挙げられていない方は、このやり方を参考にして成功できるように頑張ってくださいね。