現役FPおすすめスキー保険4選。クレジットカードランキング【2023年】

スキー保険とは

スキー保険とは、スキーやスノーボードをしている際に生じたトラブルを補償するための保険です。より細かくいうと

  1. 自分や他人がケガをした
  2. 自分や他人のスキー・スノーボード用品を壊した
  3. スキー・スノーボード用品が盗まれた
  4. スキー場で遭難した

などのトラブルが生じた場合、自分や相手の治療費、修理代や新品を購入するための費用、捜索活動に要した費用などを保険金で支払う仕組みの保険と考えましょう。

スキー・スノーボードのリスクについて考えてみよう

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そもそも、なぜスキー保険があるのかは、スキーやスノーボードが持つスポーツとしてのリスクを考えてみるとわかりやすいですよ

スキー・スノーボードのリスクとして

  1. 自分や相手がケガをする
  2. スキーやスノーボード用品が破損・盗難にあう
  3. ゲレンデからコースアウトしたり、立ち入り禁止区域に入ったりして遭難してしまう

などが考えられます。それぞれのリスクについて、詳しく解説しましょう。

1.自分や相手がケガをする

スキーやスノーボードは、慣れていないうちはバランスがとりにくいので、転んでケガをしてしまいがちです。また、ある程度上達してきたとしても、無理なジャンプをするなどした場合、思わぬうちに体に負担がかかり、ケガをしてしまうことは十分に考えられます。さらに、自分が滑走していたり、転んだりしたときに別の人に当たってしまい、ケガをさせてしまう可能性もゼロではありません。いずれにしても、打ちどころが悪かったら、全治数カ月の大ケガをしたり、万が一のことになってしまうかもしれません。これらに備えるため、スキー保険では

  • 賠償責任補償
  • 傷害補償

の項目が設けられています。

2.スキー・スノーボード用品が破損・盗難にあう

転倒・衝突した場合、自分や相手は無事でも、自分・相手のスキー板やストック、スノーボードなどが曲がってしまうことは往々にしてあり得ます。また、スキー板やスノーボードを脱いで食事をしたり、お手洗いに行ったりした隙に盗まれてしまう可能性もゼロではありません。このような場合に備えるため、スキー保険には

  • 賠償責任補償
  • 携行品補償

としての機能も付帯していることが多いです。

3.ゲレンデからコースアウトしたり、立ち入り禁止区域に入ったりして遭難してしまう

初心者向けの簡単なコースで滑っている分には考えにくいですが、スキー場がゲレンデ内に設定しているコースを外れてしまったり、立ち入り禁止区域に入ったりした場合、遭難する可能性はゼロではありません。急に天候が変わってしまったり、夜になってしまった場合はさらに危ないでしょう。当然、捜索活動が行われるわけですが、後日、捜索活動に要した費用が請求されるのが一般的な流れです。

状況によってはヘリコプターの出動も必要になりますが、民間の航空会社が運航するヘリコプターを利用して捜索活動を行った場合、数十万円単位で捜索費の請求が行われることもあります。

スキー保険で補償されないケースは?

もちろん、スキー保険に入っていたとしても、補償されないケースもあることに注意が必要です。個々のスキー保険によって細かい違いがありますが、補償されないケースの具体例を挙げてみましょう。

  • 業務(インストラクター等)としてスキー・スノボーを行なっている最中の損害
  • レンタルしたスキー・スノボー用品の盗難や破損
  • スキー・スノボー用品の自然の消耗または性質による変質その他類似の事由
  • スキー・スノボー用品の置き忘れまたは紛失による損害
  • スキーのストックのみの盗難

海外の場合は海外旅行傷害保険を使おう

なお、スキー保険で補償が受けられるのは「国内でスキー・スノーボードで滑っていた場合」のみです。スキー・スノーボードをしていた場合であっても、それが海外でのことだった場合は、スキー保険による補償は受けられない点に注意しましょう。なお、海外旅行傷害保険の「賠償責任補償」や「傷害治療費用」、「救援者費用」で補償を受けること自体は可能です。

スキー保険に入るには?

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スキー保険に入るには、どうすればいいですか?

スキー保険に入るには

  • パソコン、スマートフォン経由で加入する
  • コンビニの情報端末、マルチコピー機などで加入する
  • 保険カウンターに行き店員とやり取りをして加入する

などが考えられます。

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近年は気軽にできる「パソコン、スマートフォン経由で加入する」「コンビニの情報端末、マルチコピー機などで加入する」が主流です。

クレジットカードのトッピング保険として設定されていることも

すべての人が利用できる保険ではないということで、今回はランキングから外しますが、クレジットカードの中には「そのクレジットカードを持っている人だけが追加できる保険(トッピング保険)」を設定していることがあります。比較的安い保険料で必要な補償を追加できるので、自分のクレジットカードが対象になりそうなら検討する価値はあるはずです。

スキー保険を選ぶポイント

次に、スキー保険を選ぶ上でのポイントについても考えてみましょう。次の4つの点について解説します。

  1. ケガをしたり、万が一のことになったりしたらいくら保険金が下りるか
  2. 賠償責任の上限額はいくらまでか
  3. 他に利用できる保険契約はないか
  4. 難しいコースに行く場合、救援者費用を付帯できるか

ポイントその1.ケガをしたり、万が一のことになったりしたいくら保険金が下りるか

スキーやスノーボードは、雪の上でバランスをとって進めていかなくてはいけないスポーツです。初心者はもちろん、ある程度経験がある上級者であっても、その日の天候やゲレンデのコンディション、本人の体調次第では大ケガをしたり、万が一のことになったりする可能性は十分にあり得ます。

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もし、ケガをしたり、万が一のことになったりした場合、いくら保険金が下りるのかは、必ずチェックしておきましょう。

スキー保険では不十分な場合は、医療保険・生命保険もチェックしておこう

詳しくは後述しますが、スキー保険の場合

  • 死亡・後遺障害保険金
  • 入院保険金(日額)

はあまり高くない場合が多いです。もちろん、学生や独身の社会人など「自分に万が一のことがあった場合、お葬式の費用が賄えれば十分」という人なら、スキー保険だけで構わないでしょう。しかし「一家の大黒柱は自分」「子どもがまだ小さい」など、自分が大ケガをしたり、万が一のことになった場合、家族の生活が一変してしまう恐れがある場合は、不十分かもしれません。

  • 既に医療保険、生命保険などに加入して備えている
  • 保険に入っていないが、貯蓄があるのでいざという時のお金のめどは立っている

なら構いませんが、そうでない場合は医療保険・生命保険も併用して備えておくといいでしょう。

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この場合、スキーやスノーボード中のケガは1日や1週間単位で入れるレジャー保険で備えて、生命保険や医療保険をメインにして保障を受けるほうがいいかもしれませんね!

ポイントその2.賠償責任の上限額はいくらまでか

自分がケガをしたり、万が一のことになったりした場合と同じくらい真剣に考えなくてはいけないのが、人に対して迷惑をかけた場合のことです。特に、自分が原因で相手にケガをさせたことが原因で重い障害が残ったり、万が一のことになってしまったりした場合、高額の損害賠償請求が行われる可能性があります。自動車事故、自転車事故の場合、被害者の年収や職業、家族構成によっては1億円を超える損害賠償請求がなされるのも珍しくはありません。

ほとんどの人にとって払いきれる金額ではないので、スキー保険を契約する際は、賠償責任補償の上限額は最低でも1億円にしておきましょう。

ポイントその3.他に利用できる保険契約はないか

いくつか保険に加入している人は「何がどうなったらどこの保険から保障・補償が受けられるのか」「保険金が給付されるとしたらいくらまでなのか」を正確に把握した方がいいでしょう。別の保険で保障・補償が受けられるにも関わらず、重複して保険に入ってしまっては、保険料の無駄です。

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スキー保険に限らず、何か保険に加入する際は、今、自分が加入している保険の内容をしっかり理解し、足りない分を補うという考え方で選ぶと、保険料も節約できる上に、必要な補償も確保できます。

ポイントその4.難しいコースに行く場合、救援者費用を付帯できるか

最後は、スキーやスノーボードの経験がそれなりにある人に向けたポイントです。難しいコースで滑るつもりの場合は、気が付かないうちにコースアウトしたり、立ち入り禁止区域に入ってしまったりして、遭難するリスクが高くなります。「自分は大丈夫」と思わずに、遭難してしまった場合のことも考えるようにしてください。仮に、遭難して民間捜索隊の派遣を要請したり、救助用のヘリコプターを飛ばしたりした場合は

  • 民間捜索隊の場合:「3~5万円 × 人数 × 日数」
  • 救助用ヘリの場合:「10万円 × 10分」

の費用がかかるのが一般的です。もし、お世話になった場合に、費用が支払えないという事態にならないよう、しっかり備えておきましょう。

現役FPがおすすめするスキー保険ランキング

ここから先は、現役FPがおすすめするスキー保険について、ランキング形式で見ていきましょう。

1位.ケガの保険 日常の事故/au 損保

日常・スポーツ・レジャーの事故にau損保「ケガの保険 日常の事故」

傷害死亡・後遺障害 100万円~
傷害入院(日額) 2,000円~
傷害通院(日額) 500円~
賠償責任 1億円
携行品損害 30万円
救援者費用 2万円
保険料(月額) 380円~

ケガの保険 日常の事故をおすすめする理由

au損保は、通信大手のKDDIと損害保険大手のあいおいニッセイ同和損害保険が出資してできた損害保険会社です。

KDDIの携帯電話ブランドであるauの名前を冠してはいますが、ドコモ、ソフトバンクなど他社の携帯電話を利用している場合であっても、問題なく加入できます。

この保険をおすすめする理由は

  1. スキーなどのスポーツだけでなく、日常生活全般の事故に備えられる
  2. 示談代行サービスも利用できる

の2つです。スキー保険はあくまで「スキーで起きたトラブルに備える」という前提であるため、それ以外の事故の際は、少なくともスキー保険からは給付が受けられません。しかし、この保険であれば、スキーなどのスポーツ時はもちろん

  • 自宅で転倒した
  • 近所に自転車で買い物に行こうとしたら人にぶつかった
  • 熱中症で倒れて頭を打った

など、スポーツ以外の日常生活が原因でケガをした場合も補償が受けられます。また、どのプランであっても、示談代行サービスを利用することができるので、スキーでのトラブルはもちろん、相手と話し合いをしなくてはいけないときに、活用しましょう。

一方、デメリットとしては

  1. 相応の補償を受けたいなら、やはり保険料は高めになる

ことでしょう。2020年9月現在、以下の3つのプランが用意されています。

補償内容 ブロンズ シルバー ゴールド
死亡・後遺障害 100万円 200万円 300万円
入院一時金(3日以上の入院で) 2万円
入院保険金日額 2,000円 4,000円 6,000円
手術保険金(手術により) 1万円または2万円 2万円または4万円 3万円または6万円
通院保険金日額(通院1日につき) 500円 1,000円
熱中症補償
個人賠償責任(自己負担額なし) 1億円 1億円 1億円
示談代行サービス
携行品損害 (自己負担額3,000円) 30万円
救援者費用等 100万円 100万円
保険料:保険期間1年(月払) 410円 830円 1,530円
保険料:保険期間1年(一時払) 4,450円 9,090円 16,650円

どのプランであっても

  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 個人賠償責任
  • 示談代行サービス
  • 熱中症補償

は付帯しているので、既に医療保険など、他に保険を契約している場合は「ブロンズ」コースで十分です。

2位.ちょこっと保険 スキー・スノーボードプラン/Yahoo!保険

スキー保険・スノーボード保険|月額40円~のちょこっと保険-Yahoo!保険

傷害死亡・後遺障害 100万円~
傷害入院(日額) 1,000円~
傷害通院(日額) 750円~
賠償責任 1億円
携行品損害 10万円
救援者費用 100万円~
保険料(月額) 270円~

ちょこっと保険 スキー・スノーボードプランをおすすめする理由

ちょこっと保険 スキー・スノーボードプランはYahoo!保険が提供する商品です。引受保険会社は三井住友海上が担当しています。Yahoo!の決済サービス「Yahoo!ウォレット」に登録することが前提ですが

  1. Yahoo!アカウントを作る
  2. クレジットカード情報を登録する

だけでOKなので、問題なくできるでしょう。この商品をおすすめする理由は

  1. 本人型、夫婦型、家族型が用意されている
  2. 補償内容のカスタマイズがしやすい

の2点です。この商品のプラン及び補償内容は以下の通りです。

補償内容 スモールセット ミディアムセット ラージセット
傷害死亡・後遺障害 100万円 200万円
傷害入院(日額) 1,000円 1,500円 3,000円
傷害通院(日額) 750円 1,500円
個人賠償責任 1億円 1億円 1億円
携行品損害 10万円 10万円 10万円
救援者費用 100万円 300万円 500万円
保険料(月額)本人型: 270円 680円 1,170円
保険料(月額)夫婦型: 350円 1,140円 2,080円
保険料(月額)家族型: 550円 2,110円 3,980円

実際に申し込む際は、ここから補償額を増やしたり、オプション項目を増やしていくことで、自分や家族の生活にあった補償が受けられるようにしていくと考えましょう。なお、オプション項目としては以下のものが用意されています。

  • 住宅内生活用動産
  • 日常生活賠償
  • 借家人賠償責任
  • 受託物賠償責任
  • キャンセル費用
  • 救援者費用等
  • ホールインワン・アルバトロス費用
  • 傷害による家事代行費用等
  • 弁護士費用

デメリットがあるとすれば

  1. 追加できるサービスが多すぎるため、かえって選びにくくなる可能性がある

ことでしょう。「傷害による家事代行費用等」など、必要な人はいそうなものの、他の保険ではあまり見られないユニークな補償がある点は評価しますが、問題は「自分の家に必要なものは何か」がわからない人がいることです。この保険に加入したい場合は

  1. 自分や家族が入っている保険でカバーできそうな項目を把握する
  2. その上で、足りない部分を補うために活用する

というプロセスが不可欠になります。

3位.1DAYレジャー保険/三井住友海上

1DAYレジャー保険(24時間単位型総合生活補償保険)|個人のお客さま|三井住友海上

傷害死亡・後遺障害 200万円~
傷害入院(日額) なし
※ただし、傷害入院時一時保険金、骨折時一時保険金が給付される
傷害通院(日額) なし
※ただし、傷害入院時一時保険金、骨折時一時保険金が給付される
賠償責任 3億円
携行品損害 なし
救援者費用 150万円~
保険料(日額・1名あたり) 500円~

1DAYレジャー保険をおすすめする理由

先ほどのYahoo!保険の引受保険会社でもある三井住友海上は、ゴルフ、スキー・スノーボード、ハイキング・軽登山などのレジャーに対応した保険として、1DAYレジャー保険を販売しています。

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友達に誘われたから、初めてだけどスノボ行こうかな。

というように、スキーやスノーボードに行く頻度がそう多くない人でも入りやすい保険です。この保険をおすすめする理由として

  1. 賠償責任補償の上限額が高い
  2. 入院時、骨折時に一時金として保険金が受け取れる

の2つを挙げます。1DAYレジャー保険のうち、スキー・スノボ向けとして設定しているプランによる補償内容を見てみましょう。

補償内容/プラン名 ベーシックS1 プレミアムS2
傷害死亡保険金 200万円 300万円
傷害入院時一時保険金 7.5万円 10万円
骨折時一時保険金 10万円 15万円
日常生活賠償保険金
(本人のみ補償)
3億円 3億円
救援者費用等保険金 150万円 250万円
保険料(1日・1名あたり) 500円 700円

日常生活賠償保険金とありますが、もちろん、スキー中の事故が原因で賠償責任を負った場合にも利用できます。他の保険は1億円程度が多いですが、この保険に関しては3億までが上限になっていることは注目すべき点でしょう。

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過去の判例を見ると、交通事故の被害者の職業が医師だったことが原因で、5億円を超える損害賠償命令が出されたことがありますが、そこまで高額になるのは極めてまれです。3億円まで上限があれば、ほとんどの事故はカバーできるでしょう。

また、この保険では、入院給付金や通院給付金は設定されていません。しかし、入院した場合や骨折した場合は、一時金が出る仕組みになっています。まとまったお金が受け取れるということは、経済的な安心につながるはずです。

一方、デメリットがあるとしたら

  1. 携行品補償はない

ことでしょう。自分のスキー板やスノーボードが盗まれたり、壊れたりした場合でも補償は受けられないということです。

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でも、レンタルの板で滑るつもりなら、そこまで気にしなくてもいいと思います。

4位.スキー・スノボ安心保険/LINEほけん

LINEほけんの『スキー・スノボ安心保険』 : LINEほけん 公式ブログ

傷害死亡・後遺障害 160万円
傷害入院(日額) 2,000円
傷害通院(日額) なし
賠償責任 1億円
携行品損害 5万円
救援者費用 200万円
保険料(日額・1名あたり) 300円

スキー・スノボ安心保険をおすすめする理由

LINE保険は、無料メッセージアプリ「LINE」内で加入できる保険です。グループ企業のLINE Financial株式会社と損保ジャパンが提携して商品を提供しています。この商品をおすすめする理由は

  1. 加入手続きがとにかく簡単
  2. 携行品損害もカバーされる

の2つです。まず「加入手続きがとにかく簡単」ですが、以下の操作をするだけで手続きは完了します。保険料はLINE Pay決済なので、普段からLINE Payを使い慣れている人ならより簡単に終わるでしょう。

出典:LINEほけんの『スキー・スノボ安心保険』 : LINEほけん 公式ブログ

また、保険料は1日300円からとかなり安いですが、それでも5万円の携行品損害補償が受けられます。自分のスキー板やスノーボードを使って滑る予定の人なら、やはり携行品損害補償があった方が安心です。

一方、デメリットがあるとしたら

  1. 死亡・後遺障害の場合の補償がかなり少ない

ことでしょう。学生など、万が一のときにまとまったお金を遺さなくても大丈夫な立場なら。この金額でもあまり問題はありません。しかし

  • 結婚していて子どもがいる
  • 一家の大黒柱である

など、まとまったお金を遺す必要がある立場なら、かなり心許ないです。

  • 生命保険・医療保険など他に利用できる保険がないか確認する
  • 他のスキー・スノボ保険と比較をしてみる

など、死亡時の補償を増やす手段を講じましょう。

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