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親、家族、友人、知人からお金を借りる方法とは
読んで字のごとく、親、家族、友人、知人などの周囲の人に対し「お金を貸してほしい」と頼んで、借りる方法です。
親、家族、友人、知人からお金を借りる方法のメリット
最初に、親、家族、友人、知人からお金を借りる方法のメリットについて考えてみましょう。
- 自分の個人信用情報に異動情報が登録されていたとしても借りられる
- 目的、交渉のやり方次第では多額のお金を借りられる
1.自分の個人信用情報に異動情報が登録されていたとしても借りられる
クレジットカードやローンなど、お金の貸し借りを前提とする取引に関する履歴は、個人信用情報として、個人信用機関と呼ばれる会社・組織がデータベースとして取りまとめています。そして
- クレジットカードやローンの返済を、長期間延滞・滞納したことがある
- クレジットカードやローンを強制解約されたことがある
- 任意整理、自己破産などの債務整理をした
などの一定の理由に当てはまる場合、その事実が一定期間(最長で10年)、異動情報として登録されるのです。

しかし、親、家族、友人、知人からお金を借りるのは、たとえ個人信用情報に異動情報が登録されていようとも、やろうと思えばできます。どんな状態であっても利用できるというのは、やはり大きなメリットです。
2.目的、交渉のやり方次第では多額のお金を借りられる
もちろん、ただ漫然と「お金が必要だから貸してほしい」と言っても、簡単に理解をしてもらえるとは限りません。貸してほしい金額が高額であればあるほど、目的の伝え方や交渉の仕方が重要になります。しかし、それがうまくいって、相手に理解をしてもらえれば、思ったより多くのお金を貸してもらえたりすることも十分あり得るのです。
親、家族、友人、知人からお金を借りる方法のデメリット
一方で、親、家族、友人、知人からお金を借りる方法のデメリットとして
- 相手がお金を持っていなくては使えない手段である
- 相手との関係に深刻なダメージを及ぼす恐れがある
- 相談した相手にあらぬ噂を流されることもある
が挙げられます。それぞれについて詳しく解説しましょう。
1.相手がお金を持っていなくては使えない手段である
お金を借りる相談をする際に重要になるのが「相手がお金を持っているか」どうかです。そもそも、相談をした相手が、誰かに貸せるほどのお金を持っていないことだってあり得るのです。「ない袖は振れない」と言う通り、こうなってしまうと交渉してもどうしようもありません。

名義貸しは罪に問われるので注意


やり取りにもある通り、自分の個人信用情報に異動情報が登録されているという理由で、親、家族、友人、知人に代行して消費者金融のカードローンなどの金銭貸借契約を結ばせ、実際は自分が使うために借入させるということは、絶対にしてはいけません。
名義を偽って契約を結んでいることになるので、詐欺罪で逮捕される恐れがでてきます。もちろん、協力した親、家族、友人、知人も詐欺をほう助したとして、逮捕される可能性が高いです。

2.相手との関係に深刻なダメージを及ぼす恐れがある
相手のこれまでの人生経験や価値観に左右される部分もありますが、「お金を借りる」という相談をされること自体にかなりの嫌悪感を示す人も少なくありません。

また、最初は快く相談に乗ってくれていたものの、話の展開次第では、相手が怒り出すことももちろんあり得るでしょう。話し合いを進めて和解できればいいのですが、最悪の場合、絶交ということにもなりかねません。夫婦間で貸し借りの相談をした場合は、離婚もあり得るでしょう。

もちろん、友人、知人の場合も注意が必要です。人によっては「友達や知り合いから借金の話をされたらすぐに断って絶交する」というくらい、借金をはじめとしたお金の話を自分の人間関係に持ち込むことに拒否感を示すこともあります。このような価値観は、普段のふるまいや雑談を注意深く思い返せば、ある程度は見抜けるものです。
あたしの旦那も
金貸してから
返ってきてないけど
なんかこないだ捕まったらしか👮♂️笑
(別の件で捕まった🚨)
多分娑婆出ても逃げるて思うけど
まあ、もうそげんか人間は腐っとうけん
どこに逃げても一緒、繰り返すよ、きっと
んで、気づいた時にはもう周り傷つけとるけん誰も助けることはない— 🐰みいたまん🐰 (@_ManMita_) July 9, 2020
起業の場合でも注意
また、自分で起業するために親、家族、友人、知人からお金を借りたい、と思うこともあるかもしれません。このケースは「起業するため」という大義名分があるので、自分の個人的な浪費が原因でお金を借りることよりは、トラブルになる可能性は低いです。ただし、相手のとらえ方が
- 「起業する」ということ自体に抵抗を感じる
- 「自分だけで開業資金を賄えないならビジネスがうまくいくはずはない」と思っている
など、起業に対してネガティブな見方をするものだったら、話し合いはやはり難航するでしょう。それまで勤務していた会社で、何の問題もなく仕事をし、コンスタントに給料をもらっていた人なら、余計に「なんで起業するの?」というとらえ方をしてしまうかもしれません。
浮気夫より「起業したいから給付金貸して」と言われる。怒
— みつめ@サレ妻 (@mitumeteru2020) June 1, 2020
3.相談した相手にあらぬ噂を流されることもある
お金を借りる相談をした相手ともめるのと同じくらい対処が難しいのが、相談した相手にあらぬ噂を流されることです。そのうわさが
- 本当は自己破産なんか考えていないのに「自己破産した」と言いふらされた
- 得体のしれないビジネスに手を染めようとしている、と言われた
- 不倫をしていて、配偶者に発覚したのでお金を払わなければいけなくなった
など、相手との人間関係はおろか、他の人との人間関係までにダメージを及ぼす内容の噂であることもあり得るのです。

こうなってしまうと、お金を借りるどころの騒ぎではなくなります。その時の状況次第では
- 会社を辞めなくてはいけなくなる
- これまでの交友関係をすべて絶たれる
など、自分の生活を一変させてしまうほどの悪影響がもたらされるかもしれません。
相手がSNS好きの場合は要注意
また、近年注意が必要なのは、Twitter、InstagramなどのSNSです。相手がSNSへの投稿を頻繁に行っているようなら、お金を借りる相談をするのは止めた方がいいでしょう。その事実を投稿されるおそれがあるためです。
SNSは公開範囲を設定できるものの、自分からは誰が見ているかわからない以上、お金を借りる相談をした事実が本来なら知られたくない人に知られる可能性は十分にあります。単なる愚痴にとどまるならともかく
- 「旦那にお金を貸してくれと言われた話」など、シリーズ化して投稿する
- 自分と同様、人からお金を貸してほしいと言われた、という投稿をしている人に対してコメントを投稿する
など、どこの誰が見ているかわからない状態で広まってしまう可能性もゼロではありません。

親、家族、友人、知人からお金を借りるまでの手順
次に、親、家族、友人、知人からお金を借りる際の手順について解説しましょう。「なるべくトラブルを少なくする」という観点で説明します。
1.なぜお金を借りたいのか説明する
そもそも「お金を借りたい」というのには、何らかの理由があるはずです。まずは、その理由が何なのかを相手に説明しましょう。例としては
- 欲しいものがあるが、お金が足りない
- 旅行に行きたいが、お金が足りない
- 家を買いたいので頭金を貯めてきたが、足りない分は借りたい
- 独立起業を考えているので、事業資金を借りたい
- 今抱えている借金を清算して、やり直したい
などが挙げられます。ここでやってはいけないのは「嘘の理由を言うこと」です。お金を貸す側は、相手が話してきた理由やその時の状況を勘案し「有効に使って、ちゃんと返済してくれるなら」と思って貸すものです。嘘の理由を言ってお金を借りて、実際は全く違うことに使っていた、となったら、相手の怒りを買うのは間違いありません。相手の親切心や信頼を裏切ってしまうので、絶対にやめましょう。
2.金額、返済期限、利息の扱いなどの条件を詰める
お金を借りることに関して、相手から理解が得られたら、実際に借りる金額、返済方法、返済期限、利息の扱いなどに関して、条件を詰めていきましょう。親、家族、友人、知人であるからこそ、この辺りはトラブルにならないよう、きっちり行うべきです。なお、民法では金銭の貸借契約に関しては、双方の取り決めがなければ利子が発生しないになっています。

3.決められた条件に従い、返済を行う
実際にお金を借りたら、後はあらかじめ決めた条件に従って払っていくだけです。期限通りに支払い、なるべく早く返済を終えるようにしましょう。
親、家族、友人、知人からお金を借りる際の注意点
最後に、親、家族、友人、知人からお金を借りる際の注意点として以下の3つについて解説しましょう。
- 他に使える手段がないのか考える
- 相手から説明を求められたら真摯に対応する
- 返済の期日は必ず守る
1.他に使える手段がないのか考える
親、家族、友人、知人からお金を借りるということは、一見すると簡単にできるように思える手段です。消費者金融のカードローンのように、総量規制もないし、個人信用情報に異動情報が登録されているからといって、使えないとは限りません。
そのような背景を考えると、安易に使っていい手段とは言えません。まずは自分にできることを洗い出し、それをすべて実行しましょう。例えば
- 貯金を取り崩す
- 株式、投資信託などがあれば売る
- 今すぐに必要でないものだったら買わない、申し込まない
- 公的制度が利用できないか検討する
などです。その上で、どうしても人の助けを借りる必要があったら、そのときに相談すればいいでしょう。

浪費、ギャンブルが原因なら専門家を頼ろう
- 必要がないものまで買ってしまい、自己嫌悪に陥る
- 「やってはいけない」と思いながら、ギャンブルに手を出して負けが込んでしまう
など、浪費やギャンブルが原因で借金を重ねたり、生活に重大な影響が出たりしている場合は、自分1人の力ではどうしようもありません。依存症として、精神科医や臨床心理士などによる治療、相談を受けないといけない可能性があります。親、家族、友人、知人に相談するのに抵抗があるなら、依存症の問題に詳しい自助グループを頼るのも1つの手段でしょう。

私の旦那ちゃんはギャンブル依存症でした
アルコール依存症
買い物依存症
ゲーム依存症
薬物依存症
等依存症は病です
良い悪いの議論は無意味なのです先ずは心療内科精神科で相談をされて適切な勉強会へ参加して下さい( ᵕᴗᵕ )✨
— ᕱ⑅ᕱ♥じゅり (@juri2019juri) February 13, 2020
2.相手から説明を求められたら真摯に対応する
親、家族、友人、知人にもそれぞれの生活があります。当然、本来はそれぞれの生活に使うためにお金を稼いでいくものです。お金を借りるということは、そのお金を自分のために一時的に貸してもらうことでもあります。それだけに、相手に対する説明責任は果たしましょう。
- なぜ、お金を借りたいのか
- 借りたお金はどうやって使うつもりか
- どうして自分で用意できないのか
など、いろいろなことを質問されるはずですが、自分の言葉で真摯に答えるのが鉄則です。適当に答えたり、話をはぐらかしたり、「いいから貸して」と相手の意向を全く無視する回答をしていては、信頼はされません。
3.返済の期日は必ず守る
既に触れたとおり、親、家族、友人、知人からお金を借りる場合でも
- 借りる金額
- 利子の有無(ある場合は計算方法も)
- 返済期限
- 返済が遅れた場合の対応
をまとめた借用書を作っておきましょう。当然、その借用書に書かれた条件に従って、返済をしていくのが基本です。また、本来はあってはならないことですが、返済期限通りに返せそうにない場合は、適当にごまかすのではなく、相手に相談し、その後の対応を考えてもらいましょう。
