アフィリエイトで成功するには、インターネット上に存在する膨大なウェブページの間をかいくぐってコンテンツ展開をしていく必要があります。
その中で体験談やそれに類する記事は、今はまだ少数派でありながらもこれからのアフィリエイトにおいて重要なウェブコンテンツとなってきます。
その理由には様々ありますが、例えばネット上には同一内容の記事が数多く重複していることや、Google側としてもできるだけ多彩なコンテンツを提供したいという狙いがあるからです。
またGoogleはたとえ一般個人であっても体験談であれば、発信元の権威性や記事の客観性とは異なる視点でページを評価する姿勢があり、個人が運営するウェブサイトであってもそれ相応の見返りが得やすいのです。
そこで今回は、アフィリエイトにおける体験談記事についてその必要性やメリット、個人体験をアフィリエイトに活かす方法などについて解説していきます。
体験談が重要となってくる理由
体験談も立派なウェブコンテンツ
まずGoogleは、任意のウェブサイトがコンテンツを提供する際、そのサイト等運営者に必ずしも専門知識を要求しているわけではないことを検索エンジンサイトにおいて公表しています。
それは同サイトにもその表記がある「everyday expertise」(日常の専門知識)に対してもGoogleが価値を見出していることや、その分野において正式な教育がなされていないことに対し、サイト運営者やページ等へペナルティを与えるものではないと説明しているのです。

また記事内容が閲覧者に対してその貢献度合が高かったり、ページ作成者でなければ書けないであろう強い独自性をもったものであれば、概してGoogleはそういった記事を高く評価するのです。
Googleの社会的責任
既に星の数ほどウェブページやサイトが存在している中で、Googleとしてもこれ以上コンテンツのダブつきを求めていないのは明白です。
Googleはアメリカの営利民間企業ですが、アメリカ国内だけでなく全世界にそのサービスを展開していますので、社会的な影響力や責任が非常に高いのです。
ですのでGoogleは正確で幅広い情報を検索エンジンを通して提供することで、企業としてのまともな姿勢を貫く必要性があるのです。
既存情報の氾濫
インターネット上には膨大なウェブサイト等が存在していますが、既存の記事や情報は既に誰にでも手に入る状態であり、特に杓子定規な情報提供の仕方ではかつてほど大きな見返りが得られない可能性があります。
レビューは以前から流行っている
Amazonなどを始め日本では、商品等サービスを利用した後の「レビュー」投稿が活発に行われています。
このレビューは紛れもなく体験談です。諸外国ではまたちょっと違うようですが、日本人はそもそもレビューの類に強い関心を示すものなのです。
従って、今からでもこのレビューのごとく体験談等を上手く利用する価値は大いにあるものなのです。
体験談が重要性を増してくる結果
体験談が重要になってくるとどうなるのか?
様々なジャンルでアフィリエイトが成功しやすくなる
一般的に稼ぎが大きいジャンルと言われるクレジットカード、投資、美容といったものに縛られる必要がなくなるわけです。
更に言い方を変えれば、自分の好きなことをアフィリエイトのコンテンツとして設定しても構わないこととなってくるのです。
ただしばらくの間は、ピンポイントな商品広告でアフィリエイトを実施するよりもアドセンス等のクリック型報酬を狙う方が手堅く無難です。
SEOに必ずしも詳しくなる必要がなくなる
そもそも体験的で独自な記事はSEOとの相性が悪いものですが、これから体験談等が重宝されてくることになりますと、Googleとしても検索エンジンの技術的な都合を押し出すばかりでは類似情報の氾濫といった現状を変えることができません。
ただし、Googleが記事の制作者側に歩み寄るとしても記事のクオリティや正確性などが一定水準以下であれば、Googleから高評価を得られるものではないことは想像に難くありません。
また記事の独自な展開や新しい概念などを正確に理解する検索エンジンの高い技術力も不可欠となってきます。
無料ブログでも稼げる可能性が高まる
検索エンジンの上位表示を狙うには、誰でも無料でページが作れるブログより、有料のサーバーやドメインを使ったウェブサイトの方が有利とされています。
しかしこれはかなり推測性が高いことなのですが、現在ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなど他のウェブ媒体が賑わいを見せている状況で、Googleはユーザー回帰策が必要となってきます。
アフィリエイトで体験談記事を使うメリット
体験談を豊富に盛り込んだウェブサイトには、次のようなアフィリエイト上のメリットがあります。
- 既存ページとかぶりにくい
- オリジナリティを生みやすい
- 記事内容が正確(捏造がなければ)
- アフィリエイトのジャンルが増える
- 検索エンジンから高評価が得やすい
- 自身の体験談であればリサーチ・資料集めの負担が減りコンテンツの作成が楽になる
上記の他に、体験談ではその著者個人(又は実際の体験者)のことが本人の人間味とともに非常にクローズアップされてきますので、アフィリエイトで収益が得られるばかりでなく純粋な「ファン」が生まれる可能性もあります。
Googleにおける現在のページ評価方法と上位結果へ上がる難しさ
ページ評価基準
まずはGoogleを始めとする現在の検索エンジンにおけるページ評価基準(例)を挙げておきます。
- 権威付け(詳細は後述)
- キーワード
- ディスクリプション(ページ概要)
- サイトマップの有無
- 無料ブログより有料ドメイン重視
- 被リンクの数
- 情報量
- 有益性
- 類似ページの有無
- オリジナリティ
- 体験的コンテンツ
- 記事へのレビューの有無 など
検索エンジン上位掲載の難しさ
もはやウェブページは膨大になりすぎて似たようなページが数多く存在しています。
Googleはなるべくバラエティ豊かに情報やコンテンツを全世界に提供すべく、新たに立ち上がるインパクトの薄いページは検索エンジンのインデックスに年々乗りにくいものとなっています。
上位表示されているページは、情勢の変化や情報の鮮度などの影響がなければ、しばらくはまだその位置に留まり続けるものと考えられます。
Googleは文章がまだまだ読めていない
Googleなどの検索エンジンは、世界中の言語で書かれたウェブページを読み込まなければなりませんが、それには高度な言語理解能力が不可欠です。
ところが例えばGoogle翻訳を使ってみても、自然な変換がまだ十分とは言えない状況であることや、下のリンク記事にもあるように、Googleの言語処理技術はこれからと言える段階なのです。
出典:GigazineSEOの実態
検索エンジンはウェブページの内容をきちんと判断することができないのに、じゃあ今までどうやってページランクを決定していたのかという疑問が沸き起こってきます。
そこで登場してくるのがこのセクションの最初に取り上げた評価基準の例です。
例えば「権威付け」とは、任意のコンテンツの作成者が特にその分野に関わる企業であったり、更にその中でも大手企業であれば、その中身は正確性が高いといった判断を行うための一要素です。
またウェブページには内容を分かりやすくするため「見出し」を付けるようSEOのガイダンスで語られているのですが、例えば人間でしたら、もしとある文書に全く見出しがなかったとしても、その文書は読みにくいながら内容を理解することは可能です。
ところが人間ではない(更に開発者の母国語以外の言語も扱う)検索エンジンは、まだまだ言葉を人間並みに扱うことができませんので、見出しを自転車の補助輪のように使って文書の内容を理解するようにしているのです。
他には検索エンジンがサイト全体を把握するために「サイトマップ」を参照したり、情報の信憑性を確かめるのにサイト制作者以外の第三者の支持がないかどうかを「被リンク」の有無で判断するなどしています。
体験談が重視されているが
躍動感あふれる生身の記事が例えどんなに人間の目線では高い支持を得られたとしても、検索エンジンがこれを十分判断できません。
SEOの並立が難しくなる体験談は実は、現在においては一般的なアフィリエイトに向いたものではないということになるのです。
Googleの技術水準と今後の展開予想が一致しておらず、検索エンジン内部で矛盾をはらんだかっことなっていますが、ではこの状況から体験談をアフィリエイトで展開していくにはどうすればいいのか、次のセクションで解説していきます。
体験記事を活かす方法
無料ブログを利用する
たとえば無料ブログは、そのブログサービス内であればかなりSEO対策が施された構造となっていて、更新時間を意識したりハッシュタグを上手に選ぶことで、効率的にアクセスアップを図ることができます。
またPing(ピングー)というものがあり、これは自身のブログが更新された際に他のブログサービスにも更新情報が送信できるもので、事前にPingの送信先を複数設定しておけば、様々なブログの更新情報に自身の記事タイトルが掲載されることになるのです。
Pingは、検索エンジンにおけるSEOのように難しい知識を必要とせず、ちょっとした設定を行うだけで自身のブログを広く宣伝できますので、とても簡単に大量アクセスを得ることができます。
そしてできるだけ毎日記事を更新することで、その効果をより高めていくことができます。

noteを利用する
note(ノート)は誰でも無料で記事やその他コンテンツの作成ができるウェブサービスです。
出典:(株)ピースオブケイクnoteは一見ブログのような体裁をしているのですが、ブログなどによくある「ランキング」がありません。
記事を目立たせる方法は、人口知能の判断やnote編集部によって任意に選択される方式となっており、これによって記事ごとのアクセスのムラを防いだり、検索エンジンのSEOのような手間をかけずに一定のアクセスが見込めるようになっているのです。
従って体験記事のようなものであっても、比較的自由に安心して内容を作っていくことができるようになります。
また記事は基本的には誰でも無料で読むことができるのですが、課金設定も可能となっており、最大1万円までであれば記事を有料にしてそこから収入を得ることもできます。
既に何人もの著名人もこのnoteを利用しておりnoteは一定の市民権を得たサービスです。体験談等の記事から高い評判を得ることができれば、アフィリエイト以外にも書籍化の話や他の仕事の相談・依頼が来るようになるかもしれません。
ツイッター等のSNSを活用する
例えばツイッターであれば、軽めの紹介的なツイートの末尾に誘導先のアドレスを記載しておくだけです。
ツイッターなどはアフィリエイト誘導の最初のとっかかりとして利用するにはとても便利なツールですので、ネット集客がしにくい体験談等においては頼もしい存在です。
しかし注意する点としては、アメブロやnoteと異なりツイッター等は商用利用を認めていませんので、あくまでもウェブサイトへの流入口としての使い方に徹することが大切です。
注意点
これらは全く検索エンジンのSEOに影響しないという訳ではありませんが、コンテンツ制作にかかった時間的負担の大部分は、検索エンジン対策には向けられないものとなってきます。
従って、現状のSEOを意識したアフィリエイトと今回の記事のような体験談によるアフィリエイト展開はそのやり方が180°異なるものですが、一度そのやり方を決めたらしばらくは方針展開せず長い目でアフィリエイトの成果を検証することが大切です。
まとめ
将来的には今回の話のように、検索エンジンにおいても体験談や体験記事が高く評価されるようになってくる可能性が高まってきます。
体験談記事の多くは、SEOに特化した文書構築がしにくいですので、現状においてはまだまだSEOを意識したアフィリエイトが主流となっています。
ただ逆に、体験談を今からでも無料ブログ等で数多く発表していくことで、近いうちにGoogle側が本格的な検索エンジン改革を断行するようになるかもしれません。
Googleも大切な商売がかかっていますので、何らかのアクションに期待したいです。
今回の内容について以下に簡単に整理しておきます。
- Googleでは個人的体験談はれっきとしたコンテンツとして扱われている
- Googleは類似ページの問題や社会的責務からオリジナリティあふれるコンテンツを求めている
- 体験談が多く通用するようになればSEOを重視しないコンテンツ作成が可能
- 様々なジャンルでアフィリエイトがしやすくなる
- 品質の良い内容であれば今後は無料ブログのアフィリエイトも成功しやすくなる
- 検索エンジンの言語理解能力はまだまだ十分ではない
- 直近における体験談の扱い方としては無料ブログ・note・SNS宣伝が効果的