クレジットカードのショッピングも安心!もしものときの補償が充実したカードをご紹介

SHARE

多くのクレジットカードにショッピング保険が付帯しています。

しかし、「ショッピング保険という名前は耳にしたことはあるものの、具体的な内容や仕組みまではよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

ショッピング保険はクレジットカードで買い物をするにあたり、とても大切なものです。ショッピング保険が付帯していれば、現金よりもクレジットカードで支払うメリットも多くなります。

当記事ではショッピング保険について徹底解説していきます。ショッピング保険について詳しく知りたい方をはじめ、ショッピング保険の付帯したクレジットカードを作りたい方はぜひチェックしてください。

ショッピング保険の基礎知識

クレジットカードのショッピング保険とは、どのようなものなのでしょうか。こちらでは、ショッピング保険について詳しくまとめてみました。

クレジットカードで購入した商品の破損・盗難時の補償

ショッピング保険では、クレジットカードで購入した商品が破損や盗難にあったときに補償してくれる保険になります。

たとえばクレジットカードで購入した家電がショッピング保険の期間内に動かなくなればショッピング保険の適用対象です。

日本製ではあまり利用機会はないかもしれませんが、海外商品を購入するときに適用となるのは心強いポイントではないでしょうか。

これは現金で購入したときはない補償のため、クレジットカードを利用するメリットの一つとも言えるでしょう。

ショッピング保険と盗難・紛失保険の違い

クレジットカードはショッピング保険だけでなく、旅行保険や盗難・紛失保険などといったさまざまな保険付帯があります。しかし、盗難・紛失保険はカードそのものを盗難・紛失したときに適用となる保険なので、ショッピング保険とは別です。

この2つの保険を混同することも多いので、違いをしっかりと知っておいてください。

カードごとにショッピング保険の呼び方は異なる

ショッピング保険という呼び名が世間一般的に浸透していますが、実はカードそれぞれでショッピング保険の呼び方は異なります。

たとえば三菱UFJニコスVIASOカードの場合、ショッピングパートナー保険サービス、ダイナースクラブカードではショッピング・リカバリー(動産総合保険)という名前で呼ばれています。

自分の持っているクレジットカードのショッピング保険内容がよくわからないのであれば、検索サイトで「カード名 ショッピング保険」などと入力してください。そうすることで、ショッピング保険の内容がわかります。

そして、カードごとにショッピング保険の規約があるので、しっかりと読んでおきましょう。

カードによって補償金額は異なる

ショッピング保険はカードによって補償限度額の設定が異なります。

たとえば、三井住友VISAクラシックカードAは100万円、イオンカードは50万円というように年間補償上限が決まっています。

当然、補償額以上の補償は受けられませんから、高額商品の買い物をする方は年間補償上限額の高いカードを選んでください。基本的に、カードのランクやグレードが高くなれば、年間補償上限額は上がる傾向です。

自己負担金とは?

ショッピング保険は、1事故あたりの自己負担金が発生します。そして、自己負担金が設定されている保険では、購入商品の金額から自己負担金を差し引いた金額が補償されます。

たとえば自己負担金5,000円のカードで55,000円の商品を購入して、その商品が破損したとします。その場合、55,000円から5,000円を差し引いた45,000円が補償されます。

また、自己負担金は1事故あたりの設定につき、できるだけ自己負担金のないカードを作成したいところでしょう。

ショッピング保険を適用したいときの対応

「クレジットカードで購入した商品が破損してしまった」このような場合、ショッピング保険を利用することになります。

そうなったら、まずクレジットカード会社規約に記載されているショッピング保険提供会社に連絡をしてください。たとえばダイナースクラブカードであれば、ショッピング保険の提供会社は東京海上日動となっています。

そして、問い合わせ後にショッピング保険の手続き方法について教えてもらえるので、保険会社の指示に従いながら進めます。

ショッピング保険の手続きをおこなう際に、クレジットカード利用控、破損した商品の画像などが必要になります。この手続きをしっかりと進めなければ保険適用がされないので、慎重におこないましょう。

ショッピング保険の適用条件

ショッピング保険は商品が破損・盗難にあったときに適用となりますがすべてで適用されるわけではありません。ケースによって適用されないことがあるので注意する必要があるでしょう。

こちらでは、ショッピング保険の適用条件について解説します。

ショッピング保険の対象外になっている商品がある

ショッピング保険はすべての商品が対象ではありません。一部対象外の商品があるので覚えておく必要があるのです。

ショッピング保険の対象外商品は、各カードのホームページに記載されているのでチェックしておいてください。

たとえば三井住友VISAクラシックカードAの場合、対象外商品は以下のようになります。

■三井住友VISAクラシックカードAのショッピング保険対象外商品
・船舶(ヨット、モーターボートおよびボートを含む)
・自動車
・自動二輪車
・原動機付自転車
・自転車
・雪上オートバイ
・ゴーカート
・ハンググライダー
・パラグライダー
・サーフボード
・セーリングボート
・ラジオコントロール模型およびこれらの付属品
・携帯式通信機器およびこれらの付属品
・義歯、義肢、コンタクトレンズその他これらに類するもの
・動物および植物
・現金、手形、小切手、その他の有価証券
・印紙、切手
・乗車券など(鉄道・船舶・航空機の乗車券・定期券・宿泊券・観光券および旅行券)
・旅行者用小切手およびあらゆる種類のチケット
・食料品
・稿本、設計書、図案、帳簿その他これらに準ずるもの
・不動産および不動産に準ずるもの
・会員が従事する職業上の商品となるもの

カード会社によって表記の違いはあるものの、上記商品がショッピング保険の対象外になります。特に携帯電話や自転車などは、クレジットカードで購入する方も多いかと思うので、ショッピング保険の対象外であることをあらかじめ覚えておいてください。

自己の過失や配送中の事故は補償対象外

自己の過失や配送中の事故などが原因の商品破損なども、ショッピング保険対象外となります。三井住友VISAクラシックカードAでは、以下のケースをショッピング保険の対象外に設定しています。

■三井住友VISAクラシックカードAでショッピング保険が適用できないケース
・会員または保険金を受け取る方の故意または重大な過失または法令違反に起因する損害
・保険の目的の磨耗、使用による品質もしくは機能の低下、虫害、ねずみ喰い、または性質によるむれ、かび、変質、変色、さび、もしくは腐蝕によって生じた損害
・商品の瑕疵、製作の欠陥による損害
・紛失または置き忘れ(置き忘れ後に生じた盗難を含む)に起因する損害
・水災、地震または噴火に起因もしくはこれらに随伴して生じた損害
・詐欺または横領に起因する損害
・故障による損害
・商品の誤った使用に起因する損害
・商品の配送中に生じた損害

後から実はショッピング保険が適用されなかったと気づいても困ります。そうならないように、ショッピング保険を利用する前に確認してください。

ショッピング保険の補償対象期間

ショッピング保険には、補償対象期間が設定されています。補償対象期間90日間なのが基本ですが、イオンカードのように180日間となっているカードもあります。

補償対象期間を過ぎれば、いかなる理由があろうとも保険金は支払われません。また、ショッピング保険は郵送などの手続きが必要なので時間がかかります。

ショッピング保険を利用したいときは早めに手続きをおこないましょう。

家族カードもショッピング保険が適用される

生活をともにする家族を対象に発行できる家族カードで購入した商品も、ショッピング保険が適用されることがほとんどです。また、プレゼントとして購入した商品もショッピング保険の適用対象になります。

ショッピング保険は、広い範囲で適用されます。そして、現金購入はここまで補償してくれませんから、保険付帯のあることはクレジットカードで購入する大きなメリットと言えるでしょう。

ショッピング保険適用時の注意点

ショッピング保険について解説しましたが、購入した商品が破損したり盗難にあったりする機会は思ったほど多くないです。

ショッピング保険を利用する頻度は極端に高くありませんが、いくつかの点を注意しないとショッピング保険が適用されないことがあります。

こちらでは、ショッピング保険を適用するときの注意点を解説しましょう。

クレジットカード控えは常に保管

ショッピング保険を適用するために、商品をクレジットカードで購入したことを証明する必要があります。そのことから、保険会社に領収書やレシートでなくクレジットカードの控えを提出するのです。

クレジットカード控えがなければ、ショッピング保険の適用範囲内だったとしても保険適用されない場合があります。

補償されなくて困ることの内容に、クレジットカード控えは常に保管しておいてください。

ショッピング保険の補償期間は90日間

カードの中には補償期間が長いものもありますが、基本的なショッピング保険の補償期間は90日間になります。そのため、商品購入後90日以内に保険適用の手続きを進める必要があるのです。

ショッピング保険の手続きは保険会社によって異なります。商品の写真を撮ったり申請書を郵送したりするなど、何かと手続きに時間がかかることも多いでしょう。

ショッピング保険を確実に適用させたいのであれば、早めに保険申請をおこなうのがスムーズです。

自己負担額・金額上限などがあって全額補償ではない

ショッピング保険があれば、購入した商品のすべてを補償してくれると考えがちかもしれません。

たしかにショッピング保険と聞けばそう考えるかもしれませんが、すでに解説したようにショッピング保険は自己負担金や年間補償上限があります。

全額補償されることはほとんどないので、自分が持っているクレジットカードの自己負担金や年間補償上限は、必ずチェックしておいてください。

また、ショッピング保険が適用されない商品、適用されないケースも多くあります。ショッピング保険が適用されるとばかりに思っていたけど、適用されなかったなどのことになっては大変です。

ショッピング保険が充実したおすすめクレジットカード

まずはショッピング保険が充実しているクレジットカードを紹介していきます。ショッピング保険重視でクレジットカードを選びたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

イオンカード(WAON一体型)

スーパーマーケットのイオンが発行するイオンカード。毎月20日・30日のイオンお客様感謝デーでお買い物代金が5%オフになりますし、そのほかにもイオンユーザー向けのお得な特典が付帯することが魅力でしょう。

イオンカードのショッピング保険は、補償期間は180日と他と比べて長いことと自己負担金が一切ありません。

購入後180日間という長さに加えて自己負担金なしで補償対象になるのは、安心できます。

■イオンカードのショッピング保険内容詳細
適用条件:5,000円以上の商品
年間補償上限:50万円
補償期間:180日間
1事故あたりの自己負担金:0円

アメリカン・エキスプレス・カード

ステータスの高さが特徴のアメックスですが、その中でもスタンダードなプロパーカードがアメックス・グリーンと呼ばれるアメリカン・エキスプレス・カードです。

年会費は13,200円(税込)とやや高めですが、最高5,000万円まで補償してくれる海外旅行保険をはじめ、空港ラウンジなどの特典が付帯。ショッピング保険もアメックス・グリーンで購入した商品ならば、年間500万円まで補償対象です。

■アメックス・グリーンのショッピング保険詳細情報
適用条件:アメックス・グリーンで購入した商品
年間補償上限:500万円
補償期間:90日間
1事故あたりの自己負担金:11,000円

ダイナースクラブカード

アメックスと並ぶステータスの高いクレジットカードとして人気があるダイナースクラブカード。年会費24,200円(税込)と、こちらも高めですが利用限度額の設定がない・ポイントの有効期限がないなど、他のカードと異なる魅力的な特徴があります。

ダイナースクラブカードのショッピング保険もアメックス・グリーンと同じく、購入した商品すべてが対象です。年間補償上限も500万円までですし、海外旅行保険も最高1億円まで補償されるなど充実しています。

■ダイナースクラブカードのショッピング保険詳細情報
適用条件:ダイナースクラブカードで購入した商品
年間補償上限:500万円
補償期間:90日間
1事故あたりの自己負担金:11,000円

JCBゴールドカード

年会費11,000円(税込)ながらも、最高1億円まで補償対象の海外旅行保険が付帯するJCBゴールドカード。アメックス・グリーンやダイナースクラブカードと比べて年会費が安いので、コスパの良いクレジットカードと言えるでしょう。

ショッピング保険も最高500万円までの補償となり、適用条件もありません。そのほかにも国内・海外航空機遅延保険が付帯するなど安心感も十分です。

■JCBゴールドカードのショッピング保険詳細情報
適用条件:JCBゴールドカードで購入した商品
年間補償上限:500万円
補償期間:90日間
1事故あたりの自己負担金:3,000円

三井住友VISAカードクラシックA

三井住友カードが発行するプロパーカードの三井住友VISAカードクラシックAは、三井住友VISAカードクラシックよりも年会費が250円アップします。しかし、旅行保険の内容の充実度が高い特徴があります。

また、ショッピング保険は最大90日間補償となり、年間上限額は100万円までです。

■三井住友VISAクラシックカードAのショッピング保険詳細
適用条件:海外での利用:すべてショッピング保険の対象
国内での利用:3回以上の分割払い・リボ払いを指定した場合のみ対象。 ただし、「マイペイすリボに登録して、そのカードで購入すれば支払方法を問わず対象になる
年間補償上限:100万円
補償期間:90日間
1事故あたりの自己負担金:3,000円

その他のおすすめクレジットカードはこちら

まとめ

当記事ではショッピング保険について解説をしました。

最後に、ショッピング保険についてまとめると以下のようになります。

・ショッピング保険はクレジットカードで購入した商品が破損・盗難したときに適用
・適用条件・年間補償上限・補償期間・自己負担金はカードによって異なる
・ショッピング保険対象外の商品・対象にならない場合がある
・ショッピング保険を申請するにはクレジットカード控えが必要
・海外に行く機会が多い人は、ショッピング保険が充実したクレジットカードを持つのが安心

ショッピング保険はカードの特典として強調されることはあまりありません。しかし、購入した商品が破損したり盗難にあったりしたときに補償してくれる重要な仕組みでもあります。

現金で購入してもこのような補償はないですし、そのほかにもクレジットカードを使うメリットは多くあります。

高額商品を購入する予定のある方、海外で買い物をする予定のある方は、持っているクレジットカードのショッピング保険を改めて確認してください。そして、補償内容の充実度が高くなければ、新たにショッピング保険の充実するクレジットカードを作成しても良いのではないでしょうか。

コメントを残す