VISAとMasterCardを比較!それぞれの特徴と選ぶときにおすすめのカードを紹介

クレジットカード選びをする際に、VISAとMastercardのどちらにしようかと悩んだことがあるという方もいるのではないでしょうか。

当記事ではクレジットカードの有名国際ブランド、VISAとMastercardを比較し、それぞれの特徴や違いについて徹底解説します。

また、おすすめのクレジットカードもご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてください。

VISAとMastercardの比較

VISAもMastercardも、クレジットカードを使う方でしたら知らない方がいないくらいに有名ブランドと言えるでしょう。まだ、クレジットカードを持っていない方も、店頭のマークなどで一度は目にしたことがあるかもしれません。

そんな、さまざまな人に知られるVISAとMastercardには、一体どんな違いがあるのでしょうか?

VISAとMastercardは国際ブランド

VISAもMastercardも「国際ブランド」となり、JCBやアメックス、ダイナースなどと並ぶ5大国際ブランドと言われています。

国際ブランドとはクレジットカードの決済システムを提供する会社のことです。要するに、クレジットカード決済ができるのは国際ブランドがあるからになります。

サービス内容はほとんど変わらない

たとえばJCBの場合、日本発の国際ブランドなことから、国内で利用できるきめ細やかなサービス、アメックスはステータスの高さと充実度の高い特典が利用できるというように、それぞれに特徴があります。

そして、VISAもMastercardも決済機能を重視という同じ特徴を持つことから、どちらを選んでも利用するにあたって大きな違いはないでしょう。

また、日本国内の加盟店数もほとんど変わらないので、どちらを選んだとしても同じように利用できます。

審査の難易度も同等

同じように使えるのであれば、審査の通過難易度を選ぶポイントにする方もいるのではないでしょうか。しかし、VISAやMastercardなどの国際ブランドはクレジットカードの審査に影響がありません。

まず、クレジットカードの審査はカードの発行会社がおこないます。国際ブランドはカードの審査に直接関係ないので、同じクレジットカードでしたらVISAでもMastercardでも審査結果は変わらないのです。

海外における使いやすさも同じ

「アメリカだったらVISA」「ヨーロッパならばMastercard」などと言われることもありますが、最近はどちらのブランドも全世界で加盟店数が拡大しています。そのため、海外で使える店舗数はほぼ同じと思って良いでしょう。

VISAかMastercardのどちらか1枚持っていれば、世界中どこにいてもカード決済に困ることを避けられます。

VISAの特徴

VISA は1958年にアメリカで創業しました。日本でも知名度が高いことが特徴の国際ブランドですが、こちらではVISAの特徴をまとめてみました。

海外キャッシング可能なATMが多く設置

世界中にカード保有者が多く、世界シェア第一位を誇るのがVISAです。自社ブランドのクレジットカードの発行はありせんが、最近年はデビットカードやプリペイドカードなどといったカードも増加中しています。

そして、VISAの便利な機能が、「VISA」もしくは「Plus」マークのある海外ATMで現地通貨のキャッシングができることです。

海外に多くの加盟店を持つVISAのネットワークなので、利用可能なATMの数はかなりのものです。VISAを持っているだけで、世界中どこにいても現金を気軽に手に入れられるでしょう。

VISAはオリンピック公式スポンサー

VISAはオリンピック公式スポンサーです。

実際に1986年から、オリンピック唯一の国際ブランドとして決済サービスを提供しています。チケットの取得をはじめ、会場での支払いなど、オリンピック関連のクレジットカード決済が可能なのはVISAのみです。

2020年に東京オリンピックが開催されますが、興味がある方でしたらVISAブランドのクレジットカードを1枚持っていると便利でしょう。

MastercardよりもApplePayの使い勝手は悪い

iPhoneやApple Watchを使ったキャッシュレス決済のApplePayですが、Mastercardと比較するとVISAはやや使い勝手の悪さが見られます。

なぜなら、ApplePayはiDやQUICPay、Suicaを通じて決済。これらの電子マネーに対応するVISAカードであればApplePayに登録することができます。

しかし、VISAは「ネットショップなどで使えない」「WalletアプリからSuicaへのチャージができない」などのデメリットがあります。

通常の決済であれば特に問題はありませんが、ApplePayをフルに使いこなしたい方ですとMastercardを選んだ方がスムーズかもしれません。

国内のタッチ決済が拡大中

世界中のVISA加盟店で使用可能な「VISAのタッチ決済」では、署名や暗証番号不要で支払いが可能です。

海外では高い普及率と人気を誇るサービスですが、実は対象となるのがタッチ決済機能のあるカードに限られています。そして、サービス開始時に日本で発行されるVISAのほとんどのカードは対応していませんでした。

最近になって、三井住友VISAカードやイオンカードセレクトなどが、タッチ決済の対象カードを発行。マクドナルドやローソン、TSUTAYAなど、使える場所もどんどん拡大されています。

Mastercardの特徴

VISAの次に世界2位のシェア率を誇るのがMastercardです。

VISAと同じく自社ブランドのクレジットカードを発行しないなど、共通点もある国際ブランドですが、一体どんな特徴がMastercardにはあるのでしょうか。

キャッシュレスが強み

Mastercardの強みとなるのが、キャッシュレス化への取り組みです。国内だけでなく、海外のさまざまな企業や最新テクノロジーを積極的に取り入れることで、キャッシュレスの分野を拡大した実績もあります。

また、2016年から日本のApplePayに素早く対応。ApplePayを使うネットやアプリからの買い物も楽しめます。

普段の生活の中にキャッシュレスを取り入れたいのであれば、Mastercard選ぶのがおすすめでしょう。

ApplePayのMastercardコンタクトレスが海外で便利

署名も暗証番号も使わずに決済可能な機能が、Mastercardコンタクトレスです。

VISAのタッチ決済との違いはクレジットカード以外にiPhoneなどのデバイスで利用できることです。そして、これらをApplePayに追加すれば、カードを持ち歩く必要がありません。

2017年以降、海外でも日本のiPhoneからApplePayを使えるようになりました。

日本ではiDやQUICPay、海外ではMastercardコンタクトレスを通すなどして、ApplePayを使ったスマートな決済を利用できます。

日本のコストコの支払いに使えるのはMastercardだけ

VISAとMastercardの日本国内における加盟店数はほぼ同じです。有名な店舗ではどちらも使えることが大半ですが、その中でも例外なのがコストコです。

2019年現在、日本国内のコストコで支払いに使えるのはMastercardのクレジットカードのみになります。

今後変更の可能性もあるものの、今のところコストコでクレジットカード払いがしたければMastercardを持つ必要があります。

VISAとMastercard、どちらのカードを持てば良い?

VISAとMastercardに大きな違いがないことがこれまでの解説でわかったかと思います。

2020年のオリンピックを意識したい方はVISA、コストコ愛用者であればMastercardなどのように明確な理由があれば良いものの、どちらかを選ばなくてはならないとなると悩ましいところでしょう。

決め手に迷う場合、使いやすさは変わりませんから自身の好みで選ぶしかありません。

JCBとの2枚持ちもおすすめ

クレジットカードを2枚持ちする場合、国際ブランドの重複をさせず、各ブランドの強みを活用するのがおすすめです。

たとえば、1枚目はVISA、2枚目をMastercardとするのも良いでしょう。しかし、使い勝手に大きな違いがないVISAとMastercardを1枚ずつ持つよりは、JCBをプラスする方が使いやすいです。

なぜなら、JCBは日本発の国際ブランドだからです。高いシェアを誇るVISAやMastercardと比べるとシェア率は低いですが、日本人向けのサービスや特典が充実しています。

1枚あれば、国内はもちろん、海外の観光地などでも活用できるでしょう。

還元率が常に2倍!JCB CARD W

JCB CARD WはJCBの発行するプロパーカードで、39歳までの方限定で申し込みができます。JCB一般カードと比べて常にポイントが2倍の還元率クレジットカードです。

メリットとして、スターバックスコーヒーにセブン-イレブン、Amazonなどの馴染みのある店舗がJCB ORIGINAL SERIES パートナー店となっています。そして、3〜10倍のポイントの獲得が可能です。

また、39歳までが作成対象ですが、一度保有すればそれ以降も年会費無料で使用できます。

JCBが発行するカードの中でも還元率の高いカードなので、どのカードを作るか迷ったときは選んでみると良いでしょう。

VISA、MastercardにはないサービスをJCBで補える

JCBならではのサービスもいくつかあり、その中で代表的なものが世界各地に約60カ所あるJCBプラザ、JCBプラザラウンジです。

これらは日本人のバックアップをおこなう窓口として、海外旅行の頼れる存在として知られています。

そのほかにも、日本語対応スタッフが24時間対応するJCBプラザコールセンターも便利ですし、ハワイではワイキキ・トロリーの乗車が無料です。

VISAやMastercardにはないJCBのサービスを使うことで、カードライフがさらに豊かになるのではないでしょうか。

VISAとMastercardが選択可能なクレジットカード

VISAとMastercardのいずれかを手に入れたいと考える方に向けて、どちらも選べるクレジットカードをご紹介します。

発行会社や種類でクレジットカードの特徴はさまざまです。また、その違いは大きいので、それぞれの内容をしっかりチェックしてください。

どちらのブランドにするか決めにくいのであれば、クレジットカードの種類を決めるのも良いかもしれません。

三井住友クラシックカード

三井住友VISAカードが発行する中で、もっともスタンダードな1枚が三井住友クラシックカードです。

2年目以降の年会費は1,275円(税込)ですが、在学中の学生は無料になるなど、初めてのクレジットカードとしても最適でしょう。

最高2,000万円の補償がされる海外旅行傷害保険が自動付帯することも特徴です。

VISAとMastercardの「デュアル発行」

VISAとMastercardから選択可能な三井住友クラシックカードです。

一般的に同じブランドのカードを2枚発行することはできません。しかし、三井住友カードはデュアル発行という独自のサービスを提供しているので、VISAとMastercardを1枚ずつ、計2枚の同時発行が可能なのです。

また、デュアル発行を利用することで、通常1,275円(税込)の年会費が2枚目は275円(税込)になりますから、別々に申し込むよりも年間1,000円安くなります。

年会費をおさえるのはもちろん、人気のある国際ブランドを複数枚持ちたい場合、利用価値は大きいです。

デュアル発行の特徴

デュアル発行は通常のカード発行と異なる、以下のような特徴があります。

■デュアル発行の特徴
・利用限度額はカード1枚分
・ポイントは合算
引き落とし口座は別にできる

クレジットカードを発行するとカードごとに利用限度額が設定されますが、デュアル発行されるクレジットカードは2枚でも1枚分の利用限度額しかありません。

100万円の利用限度額=2枚で200万円にはなりませんので注意してください。

また、カードによって引き落とし口座を変えられるので、利用目的に応じてカードを使い分けることができます。そのほかにも獲得したポイントは合算されます。

なかなかわかりにくいかもしれませんが、デュアル発行されたクレジットカードは「1枚がメインカードで1枚が家族カード」のように考えるのがスムーズかもしれません。

楽天カード

テレビCMなどで知られる楽天カードは、2019年3月に会員数が1,700万人を突破。まさに国民的クレジットカードとして定着しつつあるでしょう。

年会費無料や高いポイント還元率などのメリットに加え、オンラインで簡単に申し込めることが特徴です。

学生や主婦をはじめ、さまざまな年齢層から支持が高い1枚と言えます。

VISAを1枚目に選べばMastercardとの2枚持ちに対応

カードの種類によって付帯可能な国際ブランドは異なります。しかし、楽天カードでは、VISA、Mastercard、JCB、アメックスと最大4種の国際ブランドから選べるのです。

また、2017年末から異なる国際ブランドの2枚持ちが解禁されたので、さらに魅力が増しているでしょう。

ただし、2枚持ちが可能なのは1枚目がスタンダードな楽天VISAカードの場合のみです。VISA以外のカード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードなどは対象外となってしまうので、どうしても申し込みたい場合は解約後に再度申し込みをする手順を踏まないとなりません。

還元率が高いのでポイントが貯まりやすい

楽天カードのメリットは楽天スーパーポイントの還元率の高さになります。

一般的なクレジットカードは0.5%程度の還元率なことが多いですが、楽天カードはポイント還元率が通常時でも1.0%です。

また、楽天市場の支払いでカードを使えばポイントが4倍になるなど、ネットショッピングの利用機会が多い方ならば使わない手はないでしょう。

楽天スーパーポイントは1ポイント=1円として使えますし、ポイントで支払ってもさらにポイントが付与されます。

使えば使うほどにポイントがどんどん貯まることは大きな魅力です。

イオンカードセレクト

クレジットカードにイオン銀行のキャッシュカード、電子マネーWAONの機能をプラスしたカードがイオンカードセレクトです。年会費や発行手数料などはかからないので、気軽に申し込みやすいです。

イオンを利用する方におすすめの1枚

イオンカードセレクトの魅力がイオングループのお店で開催されるお客様感謝デーで、毎月20日、30日は、イオンカードセレクトでの買い物が5%オフになります。

また、イオングループのお店での支払いに利用すれば通常0.5%のポイント還元率が1.0%にアップ。さらに5%オフとあわせればかなりお得に買い物できるのではないでしょうか。

そのほかにもカード会員が55歳以上であれば、毎月15日のG.G感謝デーに5%オフとポイント2倍の特典を受けられます。

VISA、Mastercardと一緒に作りたいJCBプロパーカード

JCBでは、自社発行のクレジットカードとなるプロパーカードも発行されています。プロパーカードは信頼性やブランド力が高いので、1枚は持っておきたいところでしょう。

そこで、VISAやMastercardと一緒に使うのにおすすめしたいJCBプロパーカードを
厳選してご紹介します。

JCB一般カード

JCBのカードでもっともスタンダードなのがJCB一般カードです。

年会費初年度無料、2年目以降は条件をクリアしなければ1,275円(税込)発生しますが、国内・海外旅行を対象とした保険が最大3,000万円補償というように、先にご紹介したJCB CARD Wより充実しています。

また、ポイント還元率は0.5%で、海外利用が2倍となります。

JCB GOLD EXTAGE

JCB GOLD EXTAGEは20~29歳までが対象のゴールドカードです。

年会費初年度無料、翌年度以降も3,300円(税込)というように、ゴールドカードにしてはリーズナブルになります。しかし、最高5,000万円の国内・海外旅行傷害保険が自動付帯。さらに、ゴールド会員専用デスクが利用できるなど、サービスの充実度は高いです。

入会から5年後の更新時に上位カードのJCBゴールドに自動切り替えされるので、カードのステータスが計画的にアップするでしょう。

しかし、5年以内に解約する場合、2,200円(税込)の解約手数料がかかるので注意してください。

JCBゴールド

JCBゴールドはオンライン入会が可能なゴールドカードです。最短当日発行、翌日の受け取りもできます。

初年度年会費無料、翌年以降11,000円(税込)で、最大1億円の海外旅行傷害保険をはじめ、国内・海外航空機遅延保険などの保険サービス、ゴールド会員専用デスクなどが利用可能です。

また、利用実績に応じてJCBゴールド ザ・プレミアなど上位クラスへのインビテーションを受けられる場合があります。

なお、最短即日発行をするには、平日AM 11:00までの申し込み、オンライン口座の設定が条件になります。そのほかの詳しいことは公式ホームページを核にするなどしてください。

国際ブランドを問わずにおすすめのクレジットカードはこちら

まとめ

世界中で利用されている国際ブランドのVISAとMastercardです。

いずれも信頼性の高さ、先端技術による決済サービスの提供をするなど、共通点も多いのでどちらを選んでも後悔ないでしょう。

有名な国際ブランドだからという理由で選んでしまい、持っているクレジットカードの国際ブランドがVISAとMastercardのみという方もいるかもしれません。

しかし、複数枚のカードを持つのであれば、サービスを充実させる目的でVISAやMastercardと異なる特徴のあるJCBのカードと組み合わせるのがおすすめです。

クレジットカードの利用価値をより高められるように、発行会社はもちろん国際ブランドにも注目して選んでください。

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