節約をするために貯金がしたくても、毎日のやりくりが厳しくて思うように節約ができないこともあるのではないでしょうか。
そこで、少しでも節約したいならば、クレジットカード払いと現金払いとの違い、そのほかにクレジットカード払いのメリットを知って役立てるのがおすすめです。
当記事では、クレジットカード払いで節約できるかどうかについて、以下のポイントを解説していきます。
・クレジットカード払いのメリット
・クレジットカード払いのデメリット
・節約したい方におすすめのクレジットカード
記事を読むことで、クレジットカード払いを上手に使えば節約が叶うことを理解して、より節約につながる1枚を申し込めるようになるでしょう。ぜひ、最後までチェックしてください。
クレジットカード払いをすることの特徴
クレジットカードで支払いをおこなうことは、銀行口座からの引き落としのタイミングをはじめ、現金払いと大きく異なる特徴を持ちます。
こちらでは、最初にクレジットカードで支払うことの特徴について解説していきましょう。
・ポイントの付与
・付帯サービス
・年会費
上記について詳しくまとめています。
支払うのは1~2カ月先
現金の代わりにクレジットカードで支払いをすることで、その場で現金がなくても買い物ができます。
そして、買い物をすると後日クレジットカードごとに決まっている締め日に利用金額を集計。毎月の決まった日に、あらかじめ指定した銀行口座より引き落としとなります。
たとえば、楽天の発行する「楽天カード」の場合、締め日は月末、支払いは翌月の27日です。
支払いにクレジットカードを使った翌日が締め日だったとしても、実際に支払いをするまで1カ月弱の期間があるため、引き落とされるのは利用日から1~2カ月ということになります。
ポイントが付与される
個人用のクレジットカードの場合、ほとんどで毎月の利用金額に応じたポイントが付与されます。そして、ポイントが貯まったら毎月の利用料金に充当したり、さまざまな商品、または他社ポイントと交換したり、そのほかにも航空マイルへ移行が可能です。
たとえば、JCBの発行するプロパーカード「JCB CARD W」の場合、利用金額が1,000円ごとに2ポイント付与されます。
もしも現金払いで買い物をしても、ポイントなどが付与されることはありません。そのため、同じ金額を支払うのであれば、ポイントが貯まることで実質的な還元を受けられる、クレジットカード払いをした方がお得になるのです。
値引きが実現するクレジットカードもある
一部のクレジットカードでは、ポイントの付与がない代わりに毎月の請求金額から値引きされるものもあります。
店頭で支払いをおこなうときは現金と同じ金額が決済されますが、請求時に値引きされた金額が引き落としされるという仕組みです。
たとえば「P-oneカード」の場合、利用金額から1%の値引きがされます。こちらの値引きは自動でされるので、ポイントのような有効期限切れのリスクがないことが大きなメリットと言えるでしょう。
付帯サービスの利用が可能
クレジットカードを持っているだけで、カードに付帯するサービスを利用できます。
たとえば、ポイントをお得に獲得できたり、国内・海外旅行傷害保険、ショッピング保険、24時間365日対応可能のカードデスク、さまざまな施設を優待料金で利用できたりするなど、カードによって内容はさまざまです。
年会費無料のクレジットカードだったとしても、現金払いにはないサービス付帯があることも多く、そのうちの一つが丸井の発行する「エポスカード」です。
あらかじめ、海外旅行傷害保険が自動付帯していて、旅行代金をカード決済していなくても補償対象なので、わざわざ保険加入する必要がありません。
ただし、ほかのクレジットカードの場合、ショッピング保険などの付帯サービスの内容によって、カードで利用料金の支払いが必要な場合もありますから確認して活用してください。
個人用クレジットカードは年会費無料のものが多い
個人用のクレジットカードのゴールドカード以上になると、年会費が発生することがほとんどでしょう。しかし、個人用の一般ランクのクレジットカードであれば、年会費無料で持てるカードもたくさんあるので、コストをかけることなく持てます。
たとえば、ポイントが付きやすいことが魅力のJCB CARD W、Orico Card THE POINTなどは年会費無料です。
そのほかにも年会費無料、かつお得なサービス付帯のあるカードも多いので、自分が利用するにあたりメリットが大きいものを選ぶのがおすすめと言えます。
法人カードの多くは年会費が発生する
個人用の一般ランクのクレジットカードであれば無料で持てるカードが多いことを解説しました。コストをかけずに持てるのは大きなメリットとなるでしょう。
それに対し、法人や個人事業主などを対象に発行する法人カードは、一般ランクであっても年会費の発生することがほとんどです。
たとえばJCB法人カードの場合、一般ランクでも年会費は1,375円(税込)発生します。
これは、法人は個人と比べると貸し倒れリスクが高いことが理由です。そのため、カード会社はリスク回避の手段として、年会費を徴収するようになっています。
こちらでは、クレジットカードで支払うことの特徴について解説しました。次に、クレジットカードで支払うことのメリットについてまとめてみました。
クレジットカード払いのメリット5つ
クレジットカードで支払いをすることで、現金払いにはないメリットが多くあることが魅力です。こちらでは、クレジットカードで支払うことの主なメリットを5つ解説していきます。
・消費者還元事業がお得
・付帯サービスの有効利用
・現金が手元になくても支払いが可能
・毎月の支出内容を把握して節約が実現
メリットを知って取り入れることで、お得さと節約が叶います。
ポイントの活用が実質的値引きにつながる
クレジットカードの多くで、利用金額に応じたポイントが付与。そして、貯まったポイントは利用金額の支払いに充当、または商品・他社ポイント・マイルへの交換などに利用できます。
ポイント付与率や還元率は利用するクレジットカードの種類、使用目的などによって異なります。ただし、一般的なポイント還元率は0.5~1.%程度となることが多いです。
クレジットカードを利用して貯まったポイントを活用できることは、実質的な値引きにつながり、それは現金払いにないメリットとなります。
消費者還元事業対象店舗での買い物ならポイント還元される
2020年6月までの期間限定となりますが、キャッシュレス決済が対象の消費者還元事業がおこなわれています。具体的に解説すると、消費者還元事業の対象店舗でクレジットカード決済を含むキャッシュレス決済をすると、ポイント還元を受けられるのです。
還元率は2%または5%となり、利用する店舗の規模によって異なります。店舗ごとの還元率は、キャッシュレス消費者還元事業のアプリや公式サイトにて確認できるので、ぜひチェックして使ってみてください。
また、こちらで獲得できるポイントは、クレジットカード独自のポイントとは別なので、よりお得です。
付帯サービスで提示すると割引される場合も
提携施設を優待利用できるクレジットカードも多くあります。
たとえば、スーパーマーケット、アウトレットモールやショッピングモールなどと提携するクレジットカードの場合、割引やポイントアップなどのサービスが適用されます。
たとえば、クレディ・セゾンの発行する「セゾンカードインターナショナル」は、西友・リヴィン・サニーなどのスーパーマーケットが期間限定で3%OFFとなります。
日ごろからよく利用する店舗が割引になるクレジットカードで支払いをすれば、それだけで生活費の節約が実現するでしょう。
手元に現金がなくても支払いができる
クレジットカードを提示して買い物をすることは、信用で支払うということです。もしも手元に現金がないなどの場合でも、わざわざ銀行に行って現金を引き出してくる必要はありません。
また、休日に現金を引き出す場合、時間外手数料が必要なので余計な出費がかかります。しかし、クレジットカードであれば何時に使っても手数料がかからないので支払いがお得になるのです。
クレジットカード払いにすることで、現金を引き出すための手間、支払うべき手数料がおさえられるなど、あらかじめ現金を用意する必要がなくて便利でしょう。
毎月の支出内容を把握することで節約が実現する
クレジットカードの利用明細を確認すれば、毎月何にどれだけ使ったのかが一目でわかりようになります。また、いつどこで支払いをしたのか、毎月どのくらいの金額を使ったのかも把握しやすいです。
毎月の支出内容を簡単に比較できるようになり、分析をすれば効率的な節約につながります。
家計簿アプリなどを使って分析するのも節約に効果的
クレジットカードの明細、インターネットバンキングの内容の取り込みが可能なスマートフォンの家計簿アプリもあります。
そして、データを取り込んで収支を分類。どんなことにどれだけのお金をかけているのかの把握・分析が簡単に実現します。
効率良い節約を叶えたい場合、分析機能のある「家計簿Zaim」「マネーフォワード ME」などを使うのがおすすめでしょう。
家計簿アプリの機能を上手に活用して、より節約ができるように心がけてみてください。
こちらでは、クレジットカードで支払うことのメリットを解説しました。次は、メリットだけでなく、あらかじめチェックしておきたいデメリットについてまとめています。
クレジットカードで支払うことのデメリット2つ
クレジットカードで支払うことは、ポイントが付与されるなどお得な部分が多いことがわかったかと思います。しかし、メリット以外にデメリットもあるため、把握してから使うようにしてください。
こちらでは、クレジットカードで支払うことのデメリットを2つ解説します。
・現金のやりとりがないため、使いすぎになる場合がある
以下で詳しくまとめています。
有効期限を過ぎると貯めたポイントは失効する
クレジットカード払いをするとポイントが付与され、実質的な値引きにつながるので現金払いよりもお得です。しかし、有効期限があらかじめ設定されるポイントも多いため、期限が過ぎれば失効してしまいます。
たとえば、JCBのポイント「Oki Dokiポイント」の場合、クレジットカードの種類によって2~5年の有効期限が設定。しかし、有効期限が1日でも過ぎればポイントは失効となります。
せっかくポイントを貯めてきたのに失効してしまったら損をするだけです。そこで、楽天ポイントやTポイントなどの一般的なポイントが貯まるカードにしておけば普段使いしやすいですし、有効期限切れの心配が少なくなるでしょう。
使いすぎてしまうことで節約が叶わない
節約方法はさまざまにありますが、そのうちの一つに、「使う金額だけを財布の中に入れておく」というものがあります。
しかし、使える金額だけ使っている方がクレジットカード払いに切り替えた場合、現金がなくても支払いできるので、つい使いすぎになることもあるでしょう。
せっかく節約をしたいと思ってクレジットカードで支払ったとしても、使いすぎてしまったら節約の結果は出せません。
もし使いすぎが心配な方は、利用限度額を10万円程度というように、極力低めに設定すれば使いすぎを避けることができるでしょう。
こちらでは、クレジットカードで支払うことのデメリットをまとめて解説しました。次に、節約をしたい方におすすめのクレジットカードをご紹介します。
節約したい方におすすめのクレジットカード3選
日頃の支払いを少しでも節約したいという方は、クレジットカードを上手に活用するのがおすすめです。
こちらでは、本気で節約がしたい方におすすめのクレジットカードをご紹介します。
・クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
・P-oneカード<Standard>
特徴を詳しく解説していきましょう。
楽天カード
楽天カードは、楽天市場などで有名な楽天の発行するクレジットカードになります。
楽天市場や関連サービスを利用して支払いをすればさらにポイント付与率がアップするので、お得にポイントが貯まるでしょう。
楽天カードの概要は以下のようになります。
・家族カード会員:永年無料
・ポイント付与率:通常100円で1ポイント(1ポイント=1円相当)
・楽天市場利用時:ポイント最大3倍
・楽天トラベル利用時:ポイント2倍
・楽天カード優待店舗利用:ポイント2倍
・ポイント有効期限:なし
・ネット不正あんしん制度
・商品未着あんしん制度
・カード盗難保険
・海外旅行傷害保険利用付帯
カード券面デザインの選択肢も豊富で、以下ように幅広いラインナップです。
・お買い物パンダ
・ディズニー
・楽天イーグルス
・ヴィッセル神戸
・FCバルセロナ
・YOSHIKI など
通常のポイント付与率も高めの設定ですが、楽天市場を利用するとさらにお得になる点が最大のメリットでしょう。
楽天市場を日常的に使う方であれば、より節約が実現しやすくなるはずです。
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンは、2種類のポイントが貯まるクレジットカードとなり、通常のセゾン永久不滅ポイントに加えて、クラブ・オン/ミレニアムポイントも貯まります。
クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンの概要は以下をチェックしてください。
・家族カード:なし
・セゾン永久不滅ポイント:1ポイント=4.5~5円相当、1.000円利用ごとに1ポイント
・クラブ・オン/ミレニアムポイント:セブン&アイグループでの利用で付与、1ポイント=1円相当
・セブン-イレブン、イトーヨーカドーなどセブン&アイグループ:200円利用ごとに1ポイント
・西武・そごう、e・デパート利用時:1~7%
なお、主な付帯サービスは以下のようになります。
・イトーヨーカドーハッピーデー5%OFF
・映画鑑賞券会員限定価格で購入可能
・ぐるなびプレミアム会員サービス最大5カ月無料
普段、馴染みのあるスーパーや百貨店が割引利用できますし、ポイントが貯まりやすいのが大きなメリットです。イトーヨーカドーや西武・そごうをよく利用する方におすすめでしょう。
P-oneカード<Standard>
P-oneカード<Standard>は、ポケットカードの発行するクレジットカードです。
通常ポイントの付与はありませんが、利用金額から自動的に値引きされるので現金よりお得な支払いが実現します。
P-oneカード<Standard>の概要は以下のようになっています。
家族カード:初年度無料、次年度より年間220円(税込)
ポイント付与率:×
値引き:毎月の請求から1%OFF
主な付帯サービス:ボーナスポイントの付与、紛失・盗難保障、カーライフホッとライン(年会費770円(税込)、海外サポートサービスなど
ポイントが付与されない代わりに自動的に値引きが入るので直接的な節約に役立ちます。また、ポイントを失効してしまいそうな方にも適しています。
節約で活躍するおすすめのクレジットカードはこちら
まとめ
クレジットカードで支払いをおこなうことで、節約ができるかどうかについて解説しました。クレジットカードの多くで利用金額に応じたポイントが付与されるので、ポイントを活用すれば実質的な値引きにつながるでしょう。
そのほかにも、付帯サービスで提携企業の値引き、ポイントアップを実施するクレジットカードも多いため、利用機会の多い店舗やサービス内容がお得なクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
自分の生活圏で使いやすいクレジットカードを申し込んだら上手に活用して、節約につなげていってください。