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こんな気持ちを持っていませんか?
FXでは通貨の売買で利益を出す以外にも、金利収益を得ることができます。また、その金利収益のことを言い換えたのがスワップポイントです。
通常の売買で利益がでなくても、スワップポイントを狙うことで安定した収益を得ることが可能となります。今回の記事では、そのスワップポイントの概要からメリット・デメリットまでわかりやすく解説していきます。
FXのスワップポイントとは?
冒頭でも述べたように、スワップポイントとは金利収益のことを指しています。法定通貨には、各国が定めた金利が存在します。たとえば、金利が1%で100万円を預け入れていた場合、1年後にはその金利収益として1万円が付与されることになります。
現在日本の円の金利は0.1%と非常に小さくなっています。仮に金利が2%の通貨に投資をしたら、その1.9%の差が生まれることになりますね。FXではこの差分の金利をスワップポイントとしてユーザーに付与しているのです。
スワップポイントのメリット
ここまでで、スワップポイントの概要はよくわかりましたね。スワップポイントは日本円と海外の法定通貨の金利差のことだとわかれば、今後の取引においても効率的なトレードを行うことができるでしょう。
ここからは、FXのスワップポイントのメリットを確認していきましょう。
①取引利益以外の収益が見込める
FXのスワップポイントでは、取引利益以外の収益が見込めます。通常のFXであれば、通貨の売買を行い、その差額を利益として得るのが一般的です。しかし、上述したようにスワップポイントは金利収益となるため、保有しているだけで収益を得ることができます。
しかし、スワップポイントなら決まった収益が付与されるため、安定して利益を出すことができます。加えて、1年に1度の付与といった短いスパンではなく、毎日スワップポイントが付与されるため、さらに安定的な利益を見込むことができるのです。
②スワップ狙いの両建てで勝率の高いトレードができる
スワップポイントを活用したトレードでは、FX業者を複数使った両建てでさらに勝率の高い取引をすることができます。たとえば、上記の画像のようにA社ではスワップポイントは100だったとします。また、B社ではショートでポジションを保有した時にスワップポイントがマイナス90だったとします。
このように、非常に高い確率で勝つことができる点も、スワップ狙いのトレードの大きなメリットの1つです。ただし、この手法はある程度の資金量が必要となるので、あまり投資に回せる自己資金が多くない方にはおすすめできません。資金に余裕がある人は、この手法を試してみても良いでしょう。
スワップポイントのデメリット
ここまで、スワップポイントの概要やメリットを確認してきました。全体的なイメージはつかめたのではないでしょうか。
いっぽうで、スワップポイントにはデメリットやリスクも存在し、それらを把握しておくことは投資をするうえでも重要となります。ここからは、そうしたスワップポイントのデメリットについて確認していきましょう。
①金利が高ければ地政学リスクが高い
基本的な考え方として、スワップポイントが高い通貨は為替の変動リスクが高いと覚えておきましょう。なぜなら、戦争や紛争、政情不安などの地政学的リスクがあるからです。
こうした国ではスワップポイントが高い反面、通貨自体の価値が大幅に下がる可能性を秘めています。最悪の場合、国が破綻して通貨そのものが使い物にならなくなる可能性すらあります。このように、金利が高い通貨というのはリスクが高い通貨となることを覚えておきましょう。
②価格変動による元本の損失
価格変動による元本の損失リスクは、スワップポイントにおけるもっとも大きなデメリットの1つです。スワップ狙いで投資をしても、価格が下落すればその分の損失が発生してしまい、元本に対してデメリットを与えてしまいます。
この解決策としては、やはり先ほど紹介した複数事業者のスワップポイントの差分を狙う手法が効果的です。両建てで投資をすることで、為替の変動による損失のリスクを減らすことができます。
スワップポイントに関してよくある質問
ここまで、スワップポイントに関連してさまざまな要素を確認してきました。メリットだけでなくデメリットも確認したことで、さらに理解が深まったのではないでしょうか。
ここからは、初心者の方の疑問を解決すべく、FXのスワップポイントに関してよくある質問を確認していきましょう。
①金利が高いトルコリラはおすすめ?
金利が高いトルコリラはおすすめなのかという質問は、初心者の方からよく出る質問です。上述しましたが、トルコリラは非常にリスクが高い通貨であり、あまりおすすめできません。
そのため、スワップポイントを狙いたいからといって、安易な気持ちでトルコリラへ投資をすることは控えましょう。もし投資をする場合でも、余剰資金での投資を行うか、メリットで紹介した複数業者の両建てを行うなどして、しっかりとリスクヘッジをしましょう。
②スワップポイントがマイナスって?
スワップポイントはマイナスになる場合もあります。たとえば、日本円よりも金利が高い通貨をショートで保有した場合、その差分となる金利を収益分を支払う必要が出てくるのです。
また、日本円より金利が低い通貨をロングで保有した場合も同様です。スワップポイントはマイナスになるので、金利の差分となる収益の支払いが必要となります。
スワップ運用におすすめのFX業者TOP3
ここまで、スワップポイントに関連してさまざまな事柄を確認してきました。ここからは、スワップポイントの運用でおすすめのFX業者を紹介していきます。
第1位 SBI FXトレード
SBI FXトレードは、最小取引金額が小さいFX業者です。1通貨単位から取引をすることができるので、ドル円であれば最小で約4円から取引を行うことができます。資金面が少なくてFXを始めようか悩んでいる人でも、4円であればかんたんかつ手軽に始めることができるでしょう。
運営元になるのも、国内の超大手企業であるSBI FXホールディングスです。東証一部にも上場している信頼性の高い企業なので、安心して自分の資産を任せることができます。
第2位 DMM FX
DMM FXは国内の大手企業であるDMM.comが運営するFX業者です。DMM.comといえば動画の配信などが有名ですが、国内外でスポーツチームの経営に携わるなど、多角的に事業を手がけている企業でもあります。信頼性や資金力、どちらの面でもバツグンといえるでしょう。
DMM FXは多くのユーザーが支持しており、国内では口座開設数第1位という確かな実績を持っています。サポート体制も万全で、トラブルが起こってもすぐに解決することができるため、操作面で不安がある人にもおすすめです。また、先ほど紹介した両建て取引を、まずはデモトレードからチャレンジしてみても良いでしょう。
第3位 ヒロセ通商
ヒロセ通商は99.9%という驚異的な約定率で、スキャルピングなどの短期トレードをするプロトレーダーからも支持されるFX業者です。加えて、ヒロセ通商ではDMM FXと同じくデモトレードを提供しています。
FXに副業で取り組んでいる人であれば、土日は休みの可能性が高く、もっとも時間を多く取れるタイミングでもあります。そんな時にでも利用できるヒロセ通商は、初心者の心強い味方であるといえるでしょう。
FX取引で注意しておきたいこと
ここまで、FX取引におすすめの業者などを確認してきました。
FX取引では大きな損失を出さないために、いくつか気をつけておきたいことがあります。ここからは、そうした注意点を確認していきましょう。
①ハイレバレッジのトレードは避ける
FXの取引すべてにおいて言えますが、ハイレバレッジのトレードは原則として避けて取引をしましょう。日本国内では最大で25倍のレバレッジまで取引することが法律で認められていますが、何も知らない初心者がいきなりこのハイレバレッジで取引をすれば、あっという間に大きな損失を抱えてしまうことになりかねません。
こうした点を十分に近いしたうえで、取引をする際にはレバレッジを下げて行うようにしましょう。具体的に目安をいうのであれば、最初のうちは5倍〜10倍ほどまでがおすすめです。取引に慣れてきてから、15倍、20倍といった感じで、徐々にレバレッジを引き上げていくことをお勧めします。
②資金管理を徹底しよう
資金管理を徹底して行うことも、FXの世界では重要となります。資金管理とは、1度の取引でどれくらいの資金まで使うかをルールとして決めて、それを守ることです。資金管理はFXに限らず、全ての投資の基本中の基本ともいえます。
具体的に目安をいうのであれば、証拠金に対して運用する金額は10%ほどが理想的です。どうしてもこれ以上の金額を使いたい場合は、確実に自分の予想に自信が持てる時などだけに止めておきましょう。
③感覚でのトレードは避けよう
FXのポイントとして、感覚でのトレードは避けたほうが良いという点もあります。感覚でのトレードとは、なんとなくでトレードをしてしまうことです。感覚でトレードを行い、仮に短期的には勝つことができても、長期的には必ず負けてしまうことになります。
プロの投資家と初心者の投資家のもっとも大きな違いは、この根拠があるかどうかという点でもあります。根拠があるトレードを行っているプロの投資家は、高い勝率でトレードを行っていますが、根拠のない初心者は負ける可能性が非常に高いのです。
④浅めの損切りを必ず入れよう
浅めの損切りを必ず入れることも、FXでは重要なポイントとなります。浅めの損切りとは、ポジションを持って損失が一定水準以上出た場合に、はやい段階で損切りをすることを指しています。
そうならないためにも、一定水準以上損失が出た段階で損切りができるよう、あらかじめ損切りを入れておきましょう。損切りには、不利な条件で約定する逆指値や、決済と損切りの注文を同時に出せるOCO注文などを活用すると良いでしょう。具体的に目安をいうのであれば、証拠金に対して1%〜2%の割合で損失が出たら、すぐに決済をするよう心がけていきましょう。
まとめ
以上、FXのスワップポイントについて解説してきました。今回紹介したように、FXではスワップポイントを活用することで、為替の取引利益以外の利益を見込むことができます。安定した収益につながるので、スワップポイントを狙って投資をすることは、FXにおける1つの効果的な手法といえるでしょう。
また、両建てを使った業者間のサヤ取りもFXでは勝率の良いトレード手法の1つです。ただし、この手法には資金量がある程度必要になりますし、為替の変動によって元本の損失リスクがあります。加えて、金利が高ければ高いほど、地政学的なリスクも高まるため、トレードをする場合には十分に注意する必要があります。
この記事を参考にして、ぜひみなさんもスワップポイントで効率的に利益を狙ってみててくださいね。