ステータス性以外にも魅力がある!銀行系クレジットカードのメリット・デメリットを解説

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クレジットカードにはさまざまな種類があり、「○○系クレジットカード」などと呼ばれることを知っていますか?

その中で、「銀行系クレジットカード」と呼ばれるカードがあり、三井住友カード株式会社や三菱UFJニコス株式会社などが発行するカードのことを指します。

そこで、銀行系クレジットカードと言われても具体的にどんなカードなのか、銀行系クレジットカードを使うメリットやデメリットが何なのかの疑問を持つ方もいるかと思います。

今回は、銀行系クレジットカードについて、メリットやデメリットを中心に解説していきましょう。これからクレジットカードの作成をしようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

銀行系クレジットカードとは?

銀行系クレジットカードとは、銀行や銀行系列の会社が発行するクレジットカードのことです。

近年、メガバンクをはじめ、地方銀行などといった全国の多くの銀行でクレジットカードを取り扱っていて、銀行系クレジットカードの種類はさまざまにあります。また、銀行系クレジットカードは、銀行や系列会社が発行するカードなことから、信頼性が高いことも特徴でしょう。

さらに、クレジットカード付帯のサービスに加え、「銀行ATMの手数料が無料」や「金利優遇」などのさまざまな特典を受けられることもあります。

どんな特典が付帯するのかは、クレジットカードを発行する銀行や系列会社によって違いがあるので、発行してみたいと思うカードがある場合、事前に調べて自分に最適なカードを選ぶようにしてください。

クレジットカードは、大きく分けると主に下記のように分けることができますから、参考までに覚えておくのがおすすめです。

■クレジットカードの分類
・消費者金融会社系:消費者金融会社が発行
・流通系:スーパーや百貨店などの小売業者やそのグループ会社が発行
・信販系:クレジットカードの発行をおこなう信販会社が発行
・交通系:JRなどの鉄道会社、航空会社が発行
・銀行系:銀行やその系列会社が発行

申込方法は一般的なクレジットカードと違いはない

銀行系クレジットカードの申し込み込方法は、一般的なクレジットカードと基本的に同じです。銀行もしくは銀行の系列会社の公式ホームページよりインターネットの申し込みができます。

クレジットカードによっては、発行するカード会社の銀行口座が必要な場合もありますが、カードの申し込みと同時に口座開設ができることも多いです。銀行口座を開設したい方にも安心できるポイントでしょう。

また、銀行系クレジットカードは、店頭窓口からの申し込みも可能です。銀行に何か用事がある方は、そのついでにクレジットカードの申し込みをおこなえます。

銀行系クレジットカードのメリットとデメリット

銀行系クレジットカードは銀行や銀行の系列会社が発行をおこなうことから、安心して利用できます。そこで、具体的にどんなメリットやデメリットがあるのかが気になるところでしょう。

こちらでは、銀行系クレジットカードのメリットとデメリットについて解説します。

まず、メリットが以下の4つです。

・ステータス性と信頼性と安心感
・銀行の住宅ローン金利やATM手数料などが優遇される場合がある
・住宅ローンなどの審査で有利になる場合がある
・キャッシュカードと一体型のカードを選択できることがある

また、銀行系クレジットカードにはメリットだけでなく、デメリットもあります。クレジットカードを利用する際は、それらも知ることも大切でしょう。

デメリットは以下の3つです。

・ポイント還元率がそれほど高くない
・キャッシュカード一体型の場合は紛失したときが大変
・審査難易度が高めの傾向で年会費も発生

それぞれについて詳しくまとめたのでチェックしておきましょう。

メリット1.最大のメリットはステータス性と信頼性と安心感

銀行系クレジットカードの一番のメリットとなるのが、銀行もしくは銀行の系列会社が発行することです。発行会社は、誰もが一度は聞いたことのある企業名ですし、社会的な信頼度も高いことから、カード保有者のステータス性も高まることにつながります。

また、セキュリティ面についても安全性が高く、利用するにあたって安心できる点も魅力でしょう。

たとえば、銀行系クレジットカードを発行するカード会社の中に「三井住友カード」がありますが、こちらでは、カードの利用状況のモニタリングが可能な「不正利用検知システム」が24時間365日稼働。そのほかにも銀行系クレジットカードは、各カード発行会社がさまざまな補償やサービスを展開しています。

クレジットカードを利用するのに信頼と安心を求める方に銀行系クレジットカードはとにかくおすすめです。

メリット2.銀行の住宅ローン金利やATM手数料などが優遇される場合がある

銀行系クレジットカードは、銀行ATMに提携ATMの手数料優遇をおこなっていることが多いです。

ATM手数料は1回あたりの金額はそれほど大きくありませんが、利用を重なると結構な金額になってしまいます。そのため、銀行ATMを頻繁に利用する方にとっては有難いメリットになるでしょう。

そのほかにもクレジットカードによっては、発行元の銀行で取り扱う住宅ローンの金利、定期預金の金利が優遇される場合もあります。メインバンクとして取引をしている銀行のクレジットカードであれば、特に検討する価値があるのではないでしょうか。

メリット3.住宅ローンなどの審査で有利になる場合がある

銀行系クレジットカードを利用する場合、カードを発行する銀行の住宅ローンやそのほかのローンなどの審査で有利になる可能性が高いです。

ただし。クレジットカードの利用料金の支払い遅れがないこと、良好なクレヒスを積んでいることが審査通過の際の必須条件になります。今は利用予定がなくても、後々住宅ローンなどの利用を検討する方にとっては役立つメリットになるでしょう。

メリット4.キャッシュカードと一体型のカードを選択できることがある

銀行系クレジットカードは一般的なクレジットカードに付帯する機能以外に、銀行のキャッシュカードと一体になったカードを発行できることが多いです。

銀行のキャッシュカードと一体型のクレジットカードはあれば、キャッシュカードとクレジットカードを別で持ち歩く必要がありません。財布の中身を少しでもスリムにすることが可能です。

ただし、キャッシュカードと一体型のクレジットカードの場合、登録した銀行口座がクレジットカードの利用料金の支払い口座に設定されます。給料の振込口座として指定しているなど、一定のお金が入ってくる口座でしたら、クレジットカードの利用料金の支払いを忘れることも避けられるでしょう。

一体型のカードは銀行系クレジットカードのすべてで対応しているわけではありませんが、用途に合わせてカードタイプを選択できるようになっています。

利用する銀行系クレジットカードで選択できる場合、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

デメリット1. ポイント還元率がそれほど高くない

銀行系クレジットカードの最大のデメリットと言えるのが、ポイント還元率があまり高くないカードが多いことでしょう。

近年、ポイント還元率を特徴にするクレジットカードが多くあります。実際に基本のポイント還元率が1%以上なカードも珍しくないです。

しかし、銀行系クレジットカードの場合、基本のポイント還元率が0.5%程度になっていることも多く、ポイント還元率を特徴にするクレジットカードと比べると魅力は劣ってしまいます。

ただし、銀行系クレジットカードは、基本のポイント還元率は低くても、提携店舗の利用にキャンペーンの展開、ショッピングサイトの利用をするなどすればポイント還元率を上げることはできます。

ポイント還元率が低いデメリットはあるものの、クレジットカードの使い方に工夫を加えるだけで解消することが可能です。

ポイント還元率を上げるためにどうすれば良いのかは、利用するクレジットカードによって異なります。利用を検討するクレジットカードの情報は、前もって確認しておくことをおすすめします。

デメリット2. キャッシュカード一体型の場合は紛失したときが大変

銀行系クレジットカードは、メリットの中でも解説したように、キャッシュカードと一体型のクレジットカードを発行できます。

しかし、キャッシュカードと一体型のクレジットカードは、もしも紛失したときに、キャッシュカードとクレジットカードの両方を一度に失うというデメリットがあるので注意してください。

また、キャッシュカードと一体型のクレジットカードを解約する場合、解約手続きに多少手間がかかる可能性があります。

クレジットカード単体の場合は電話などで簡単に解約できることもありますが、キャッシュカードと一体型のクレジットカードは銀行の窓口などでないと解約手続きができないこともあることを覚えておきましょう。

ただし、カードが紛失したり解約したりすることがなければ、キャッシュカードと一体型のクレジットカードは便利に使えます。管理をしっかりとおこなえる方には、おすすめのカードです。

デメリット3. 審査難易度が高めの傾向で年会費も発生

銀行系クレジットカードはほかのクレジットカードと比べて審査通過難易度が高くなる可能性があることを覚えておくと良いでしょう。

一般的なクレジットカードの審査通過難易度は以下のような順番で上がります。

・消費者金融系<流通系<信販会社系<交通系<銀行系

銀行系クレジットカードは、先に紹介したクレジットカードの中でも、審査がもっとも厳しいとされるクレジットカードです。

ただし、銀行系クレジットカードの審査通過難易度が高いとされていても、良好なクレヒスが築けていれば審査通過できる可能性は高くなりますので、普段より良好なクレヒスが積めるような利用を心がけるようにしてください。

また、銀行系クレジットカードは、年会費がかかることが多いです。

条件を満たすことで年会費が無料になることもありますが、近年は、年会費無料のクレジットカードも多くあります。そう考えたら年会費がかかることはデメリットになってしまうかもしれません。

ちなみに、銀行系クレジットカードは年会費がかかってしまうカードが多いですが、支払った年会費以上のサービスや補償を受けることは可能です。年会費を支払う=払い損になることはないので、自分の目的に合わせたカードを選んでください。

おすすめの銀行系クレジットカード

銀行系クレジットカードの特徴やメリット、デメリットについて解説しましたが、銀行系クレジットカードの利用を検討する方もいることでしょう。

しかし、銀行系クレジットカードを検討すると言ってもさまざまなカードがあってどれを選べば良いのか迷う方もいるかと思います。

そこでで、最後に銀行もしくは銀行の系列会社が発行するクレジットカードをご紹介しましょう。クレジットカード選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

三井住友VISAクラシックカード

三井住友カードの発行する銀行系クレジットカードが「三井住友VISAクラシックカード」です。

信頼性の高さはもちろん、三井住友カードのプロパーカードとしても人気のあるクレジットカードで、国際ブランドに世界シェアNo.1のVISAが付帯。国内だけでなく、海外でもクレジットカードを利用できる加盟店が多いことも人気の理由と言えるでしょう。

セキュリティ面は業界最高水準とされていて、24時間365日稼働している不正利用検知システムにカードの裏面に顔写真を載せられるなど、安心して利用できるポイントが多いです。

年会費は1,275円(税込)となり、インターネットからの入会で初年度無料、2年目以降も「マイ・ペイすリボ」に登録して、年1回以上のカード利用があれば無料になります。

保険は最高2,000万円の海外旅行傷害保険と最高100万円のショッピング補償が付帯。ポイント還元率は0.5%とそれほど高くありませんが、インターネットショッピングの際に「ポイントUPモール」を経由すれば最大20倍のポイントが貯まります。

どう使うかによってデメリットを解消することはできますから、ぜひチェックしてから利用するようにしましょう。

イオンカードセレクト

イオン銀行が発行をするクレジットカードが「イオンカードセレクト」になります。

一般的に、イオンカードは流通系クレジットカードと認識する方が多いかもしれません。しかし、イオンカードをイオン銀行と連携させることで、普通預金金利は最大「年0.15%」となる優遇を受けることが可能です。

それだけでなく、イオンやイオンの系列店舗では、イオンカードセレクトを提示することで毎月20日、30日の「お客さま感謝デー」に毎月5のつく日の「お客さまわくわくデー」などといった日の買い物がお得になることもメリットになります。

年会費無料で発行ができますし、イオンカードセレクトを申し込む際にイオン銀行の口座を同時開設することもできます。普段、イオンやイオン系列店舗、イオン銀行の利用をする方、今後利用することを検討している方にはおすすめのクレジットカードです。

なお、イオンカードセレクトは、イオン、イオン系列店舗のみで利用できる仮カードを即日に受け取ることもできますから、すぐにカードを利用したい方は覚えておくと便利でしょう。

VIASOカード

信販系クレジットカードとして知られる「VIASOカード」でますが、三菱UFJニコス株式会社が発行するクレジットカードです。

銀行の系列会社が発行するクレジットカードの中では珍しい、年会費無料となっていて最高2,000万円の海外旅行傷害保険も付帯。サービス面の充実度も高いです。

また、VIASOカードは、携帯電話の利用料金にインターネットプロバイダーの支払いでポイントが2倍になったり、インターネットショッピングの際に「VIASO eショップ」の利用でポイントの最高還元率が10%になったりするなどします。

そのほかにもVIASOカードでは、カードの利用で貯めたポイントを自動で銀行口座にキャッシュバックするサービスもおこなっています。ポイントの有効期限を気にせず利用できることも、カードが人気のある理由です。

MUFGカードゴールド

三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下となる三菱UFJニコス株式会社が発行する銀行系ゴールドカードが「MUFGカード ゴールド」です。

MUFGカードゴールドの年会費は2,095円(税込)かかりますが、ゴールドカードの中ではリーズナブルな価格で持つことができる、格安ゴールドカードとなります。

格安ゴールドカードとされていますが、最高2,000万円の国内・海外旅行傷害保険と最高100万円ショッピング補償が付帯していますから、充実度に問題もありません。

また、記念月に利用するとポイントが1.5倍、ショッピングの利用金額(50万円以上)に応じたポイントの優遇をはじめ、お得にポイントが貯まるポイントプログラムもカードが人気のある理由です。

そのほかにも、三菱UFJ銀行を支払い先の口座に設定している場合は、ATM手数料が無料、MUFGカード ゴールドを提示することで三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利優遇なども受けられます。

メインバンクに三菱UFJ銀行を利用する方であれば、利用価値のあるクレジットカードと言えるでしょう。

銀行系以外のおすすめクレジットカード

まとめ

銀行系クレジットカードについて解説しました。銀行系クレジットカードは、信頼度が高くて安心感の持てる銀行やその系列会社が発行していることが魅力のカードです。

キャッシュカードと一体となったクレジットカードも発行できるので、カードの管理をしっかりとおこなえる方は、一体型のカードを選んでみるのも良いかもしれません。

また、銀行系クレジットカードは、クレジットカードの機能だけでなく、ATM手数料が無料になったりローンの金利優遇がされるなど、銀行のサービスをお得に受けられたりすることがあります。

メインバンクとして利用する銀行であれば、ぜひクレジットカード1枚持っておくのがおすすめです。ただし、銀行系クレジットカードは、審査通過難易度が高いこと、年会費の支払いが必要な場合があるなどのデメリットも出てきます。

これは銀行系クレジットカードに限定された話ではありませんが、クレジットカードを選ぶ際にメリットやデメリットなどについて把握し、自分に最適な1枚を選ぶようにしましょう。

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