Alipay(アリペイ)は代理店で申し込んだ方がよい?PayPayで利用する場合の違いは?

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外国人観光客、とくに中国からの観光客が増え続ています。今や店舗を構える経営者にとってAlipayは欠かすことのできない重要な集客・販促ツールとなり得ます。

Alipayを取り扱う業者も数えきれないほどあり、単にAlipayを導入するといっても、業者によってAlipay決済の使い方やサービス内容は多少異なるようです。

今回は、数ある導入方法がある中、Alipayは代理店で申し込んだ方がよいのか。それともPayPayのようにAlipayと提携している決済サービスを導入した方がよいのか。双方のメリットデメリットをお伝えしながらわかりやすく解説していきます。

Alipayの導入方法

Man
Alipay(アリペイ)を導入するにはどうすればいいの
Woman
PayPay加盟店になればAlipay(アリペイ)が導入できるよね。
Man
他にもいろんな決済サービスでAlipayが利用できるみたいだし・・・
Woman
アリペイ代理店で申し込む場合とどう違うのか・・・
Expert
など、最近ではAlipayを取り扱っている業者も多いため、導入方法でお悩みの経営者の方は多いのではないでしょうか?
まずは、Alipay決済を導入するには、どのような方法があるのかを確認していきましょう。

 

 

 

 

 

Alipay(アリペイ)3つの導入方法

Alipayを導入する方法は、その業者の種類や利用する決済サービスのタイプによって、大まかに3種類に分けることができます。

➀代理店で加盟店の申し込みをする

Alipay導入で最もシンプルで定番となる導入方法は、代理店でAlipay加盟店の申し込みをする方法です。

Alipayの直接の加盟店として、加盟店登録を代理店を介して行うことができます。

②提携している決済サービスを導入

提携している決済サービスを導入とは、例えばPayPayなどAlipayと提携している決済サービスを利用する方法です。

PayPayの加盟店になることによって、Alipayが店舗で利用できるようになります。

③複数の決済を1つにまとめた決済アプリを導入する

もう1つのAlipayの導入方法とは、Alipayも含めた複数の決済サービスを1つにまとめた決済アプリを導入する方法です。

このような決済アプリのことをマルチ決済といいます。

Expert
では、それぞれ3つの導入方法の特徴や、メリット・デメリットを見ていきたいと思います。

Alipay(アリペイ)代理店で申し込む

まずAlipay代理店で申し込む方法とは、言い換えれば、直接中国の決済サービスAlipayに申し込みを行うようなものです。

そもそも代理店とは

Alipay代理店はAlipay決済サービスと店舗の間に入る、仲介事業者としての役割を果たしています。

とくに、中国のスマホ決済のように海外のサービスと法人や個人が直接契約を結ぶには、言語も含めて手続きを行うのに限界があります。

そこで、手続き方法を熟知した認定の代理店が、法人や個人を代行して手続きを行います。

Alipay加盟店になる

Alipay代理店で申し込みをする場合は、Alipay決済サービスの直接の加盟店になれる点がその他の導入方法と大きく異なります。

加盟店になるとはどういうこと?

加盟店になるといっても、一体どういうことなのかイメージしづらい方もいるかもしれませんね。加盟店になるとは、Alipayが利用できる店舗だと認定を受けることであり、Alipay決済サービスを利用するための会員証を得るようなものです。

Alipay加盟店になるメリット

Woman
店舗にとって、Alipay加盟店になるメリットとは何なの?
Expert
Alipay加盟店になる最大のメリットは、Alipayの会員用のサイトにて店舗の宣伝活動が行えることです。

Alipayの会員用サイト「Coupon」

加盟店登録をした店舗は、Alipayの会員用サイト「Coupon」に直接アクセスできるようになります。

「Coupon」は日本語でクーポン、中国語で口碑/コウベイ、英語でDiscoverなどと呼ばれている会員用の検索サイトのことです。

この検索サイトでは、Alipayが利用できる店舗を探したり、店舗情報やナビ情報を調べたりできるサイトで、ショッピングや飲食関連だけでなく、観光・旅行・交通・公共施設・各種チケット・イベントなど様々な情報を得ることができます。
加盟店はお店の宣伝に活用できる!

このCouponサイトにて、加盟店は割引券(クーポン)を発行したり、店舗や商品・サービスの写真やおすすめ情報を掲載したりと、宣伝に活用することができるのです。

Alipayのユーザーは現在12憶人を超えており、その12憶人のユーザー達が毎日あらゆる場面においてAlipayの検索機能を利用しています。

お店の存在を積極的にアピールすることが可能になるのです。加盟店であれば集客や販促ツールとして最大限に利用できます。

口コミ情報も掲載される!

また、Couponに掲載されてある店舗には、Alipayユーザー達からの口コミ情報が書き込まれる仕組みになっています。

口コミの数や口コミの内容を見て、Alipayユーザーが来店することも期待できるのです。

※AlipayのCouponサイトに関する情報はこちらから詳しくご覧になれます。

Alipay加盟店になるデメリット

Alipay加盟店になるデメリットは、決済手数料がかかる点にあります。決済手数料は概ね3.5%前後が相場です。

Alipay決済の画面が基本的に中国語で表記されてあることです。

日本語で表示が可能な箇所もありますが、ほとんどの操作に中国語が必要となります。1部を英語にて表示することも可能ですが、店舗情報の掲載などはすべて中国で行わなければなりません。

ただ代理店によっては、言語や操作方法のサポートを無料で行っているので安心です。

※サポートが充実しているアリペイ代理店

こちらのアリペイ代理店では、導入前の問い合わせやご相談だけでなく、導入後も店舗ページの作成や掲載方法などをしっかりとサポートしてくれます。

Expert
まずは気になることを、サイトからメールで質問してみましょう。

PayPayでAlipayを利用する

次に、PayPayの加盟店になってAlipayを利用する方法を詳しく解説していきましょう。

PayPay加盟店になれば、Alipayなどの海外の決済サービスを申し込むことが可能です。どんな海外決済サービスがあるのかを確認しておきましょう。

PayPay加盟店で利用できる海外決済

PayPay加盟店はPayPayが提携している以下の海外決済サービスを利用することができます。

  • Alipay(中国)
  • AlipayHK(香港)
  • Kakao Pay(韓国)

これらの海外決済サービスは、PayPay加盟店になった後で別途に申し込むことが必要です。まずはPayPay加盟店の登録が完了してから利用できるようになります。

Alipay決済を利用する方法

PayPayでAlipay決済を申し込むと、PayPay加盟店としてAlipay決済の利用が可能となる仕組みになっています。

Alipayの加盟店になるというよりは、PayPayのシステムを介してAlipay使用権の許可を得るというイメージに近くなります。

PayPayのバーコードで決済できる

PayPayとAlipayとの提携によって、PayPay加盟店ではPayPayのQRコードをそのままAlipayの決済に使うことができます。

AlipayユーザーがAlipayアプリでPayPayのQRコードを読み取れば、自動的に支払いが完了する仕組みになっているのです。

Alipayで決済した分もPayPay決済の金額と合わせてPayPayのアカウントにて管理していくことができます。

PayPayでAlipayを利用するメリット

PayPay加盟店としてAlipayを導入するメリットは、手続きが非常に簡単だということです。

日本語のPayPayのシステムを利用していけますから中国語を覚える必要もありません。別の決済サービスのアカウントの管理に手間をかける必要もありません。

至って手軽に中国の決済サービスの導入が実現できるのは大変便利だといえるでしょう。

さらにPayPayであれば、2020年9月まで(予定)は決済手数料も無料で利用することができます。

PayPayでAlipayを利用するデメリット

しかし、この手軽さの裏には思わぬ落とし穴があります。

それは、すでに気づいた方もいると思いますが、PayPay加盟店としてAlipayを利用する場合はAlipay加盟店の最大のメリットとなる宣伝機能が使えないということです。つまり、Alipayの会員用サイトにアクセスすることができないということです。

このデメリットは、インバウント対策を本格的に実施していきたい店舗にとっては致命的です。

ひとまずは日本の決済サービスから始めてみる方法や、日本語のQRコード決済を使って操作に慣れておくことも1つの選択肢ですよね。PayPayの加盟店の申し込みはPyaPayの公式サイトから行えます。

※PayPay加盟店 公式サイト

マルチ決済アプリでAlipayを導入する

そしてもう1つのAlipayの導入方法、マルチ決済にてAlipayを利用した場合について解説していきましょう。

マルチ決済アプリとは

マルチ決済アプリとは冒頭でも軽くご説明したように、複数の決済サービスを1つの決済アプリにまとめたものです。

このタイプの決済アプリが最近増えてきているようで、日本の決済サービスとAlipayなどの海外の決済サービスが数種類まとめられています。

マルチ決済の例

例えば、A社が提供している「A決済アプリ」というマルチ決済アプリがあるとします。

「A決済アプリ」では、

PayPay、楽天Pay、iD、Quick Pay、Alipay、Wechat Payが利用できるようになっています。いざ、これらの決済アプリを全部個別で導入するとなれば、多大な手間と労力がかかります。

これを1つのマルチ決済として導入することで、1つのアカウントですべての決済を管理していくことが可能になるのです。

マルチ決済アプリの加盟店になる

ただし、この場合でもそれぞれの決済サービスの加盟店になるわけではないので、慎重に吟味する必要があります。

あくまでも加盟店になるのはA社が提供する「A決済アプリ」だということです。「A決済アプリ」の加盟店として提携しているその他の決済サービスが利用できるわけです。

マルチ決済でも個々に加盟店の手続きができる場合もある

マルチ決済でも、中には複数の決済サービスに対してそれぞれ個々に加盟店の手続きができる場合もあります。

ですから、マルチ決済で申し込んだとしてもAlipay加盟店になることが可能な場合もありますので、どのような形態で利用していくのか事前に確認することが大切です。

マルチ決済のメリット

マルチ決済のメリットは、1つの手続きにて複数の決済サービスの導入が手間をかけずに簡単に実現できる点にあります。

アカウントの管理や異なる決済システムを1つに全部まとめることができるので、複雑で混乱しがちな複数の決済サービスの導入でも、シンプルにわかりやすく管理していくことが可能です。

マルチ決済のデメリット

マルチ決済のデメリットは、PayPayの場合と同様に基本的には、個々の決済サービスの加盟店になるわけではないということです。

加盟店として会員用サイトへのアクセスや宣伝・広告機能が活用できないのであれば、決済サービスを導入する価値は半滅するといっても過言ではありません。

ちなみに、Univa PayではAlipay、Wechat Pay、AlipayHK、KakaoPay、d払い、PayPayが利用できるマルチ決済アプリを提供しています。Univa Payのマルチ決済の場合、Alipayの広告機能を利用することが可能です。

※Univa Payの公式サイト

Alipayは代理店で申し込んだ方がよい?

Alipayを導入する方法は、

  1. アリペイ代理店で加盟店の申し込みをする
  2. PayPayなど提携している決済サービスを導入する
  3. マルチ決済を導入してPayPayを利用する

と3つの方法があることがわかりました。それぞれの導入方法の特徴やメリット・デメリットを確認した上で、店舗にとって最も適切だと思われる方法を選ぶことが大切です。

Alipayを導入する理由

ここでもう1度、何のためにAlipayを導入したいのかを改めて考えてみましょう。

  • お店に中国のお客さんが増えてきたから
  • Alipayが使えますかとよく聞かれるから
  • 中国人観光客が来店した時に対応したいから
  • 今後中国からのお客さんを増やしていきたいから
  • 中国人観光客にお店を宣伝したいから
  • 1人でも多くの人にお店を知ってもらいたいから
  • 中国人向けの集客・販促に力を入れていきたいから

など・・・インバウント対策の一環として、それぞれ店舗の状況に応じてAlipayを上手に活用していきたいとの思いがあることでしょう。

何を重視するか

何はともあれ集客率を高めるために、積極的に宣伝を行っていきたい方は、Alipay代理店で加盟店申し込みをする方法がおすすめです。

中国語の操作に全く自信がない方は、日本語で使えるPayPayなどをまずは使ってみましょう。

また、Alipay以外にも同時に様々な決済サービスを導入したい方はマルチ決済が便利です。

  • AlipayのCouponサイトで宣伝すること?
  • 日本語で簡単に利用できること?
  • 複数の決済サービスが同時に利用できること?

など、それぞれ重視する点が何なのかを明確にすることで、どの導入方法を選べばよいのかが見えてくるでしょう。

まとめ

Alipayの導入によって売り上げが少しでも向上するのであれば、と多くの経営者が今回Alipayの導入をご検討されいることでしょう。

売り上げを向上させていくために必要なことは、経営者の皆様もご存知のように集客することですよね。

ではさらに、集客するためにはどうすればよいでしょうか?これも、すでに皆様が周知のごとく宣伝です。

では、宣伝と考えた時に、Alipayが店舗で利用できるだけで十分なのでしょうか?もちろん、店舗の内外にてAlipayのサインや看板を表示しておくだけでも、お店の宣伝はできます。

しかし、12憶人のすべてのAlipayユーザーがお店の前を通ってくれるわけではありません。
訪日外国人の数は2018年度には約3,119万人でした。訪日外国人による国内の消費額は4兆5千億円です。そのうち835万人が中国からの訪日客で、訪日中国人だけの消費額は1兆5千億円にのぼるのです。

2019年の9月時点での統計でも中国からの観光客は増加傾向にあることが報告されています。

日本では少子高齢化や人口減少による消費額の低減が危惧される中、20代30代が大半を占める中国人観光客の存在は多くの店舗にとって非常に貴重な存在だといえます。

ぜひ、今回の記事を参考にそれぞれの店舗における最適なインバウンド対策としてAlipayの導入をご検討頂ければ幸いです。

※Alipay代理店 申し込み・お問合せはこちら(導入費用は無料)

※Wechat Pay代理店 中国の2大スマホ決済であるWechat Payの導入ならこちらをご覧ください。

 

 

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