こんな気持ちを持っていませんか?
FXではさまざまな指標があり、相場の分析に長きに渡って利用されてきました。フィボナッチはその中でも、特に代表的な指標の1つであり、初心者だけでなく多くのプロのトレーダーも愛用しています。そのため、その概要や使い方を知ることは非常に重要なポイントといえるでしょう。
そこで今回の記事では、FXのフィボナッチについて、概要、特徴、具体的なトレードのコツや注意点までわかりやすく解説していきます。フィボナッチに関することがまとめてすべてわかるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
FXのフィボナッチとは?
フィボナッチとは、ニワトリの出生率など自然界の数値を基にしたフィボナッチ数列を使ったインジケーターです。トレンドの底や天井を仮定した、どれくらいの水準まで買い戻しや売り戻しが入るかを予測するために使います。
フィボナッチの数値
上記は、フィボナッチをドル円のチャートに引いた画像です。画像にも出ていますが、フィボナッチは大きく分けて6つの数値で構成されています。
フィボナッチの6つの数値
0:トレンドのいったんの終点
0.236:強いトレンドの買い戻し(戻り売り)水準
0.382:強いトレンドの買い戻し(戻り売り)水準
0.5:補足として使う中間地点
0.618:弱いトレンドの買い戻し(戻り売り)水準
0.736:弱いトレンドの買い戻し(戻り売り)水準
トレンドが強ければ深めの水準まで買い戻しや売り戻しが入るのに対して、弱ければ浅めの水準で買い戻しも戻り売りも終わります。
フィボナッチの種類
フィボナッチには、下記のようにさまざまな種類があります。
フィボナッチの種類
フィボナッチ・ファン
フィボナッチ・エクスパンション
フィボナッチ・チャネル
フィボナッチ・アーク
フィボナッチ・グリッド
フィボナッチ・タイムゾーン
フィボナッチ・リトレースメント
ただし、この中でも多くのトレーダーが使っているのは、フィボナッチ・リトレースメントだけです。基本的には、他のフィボナッチはそこまで使わないので、すべてを覚える必要はありません。
フィボナッチの引き方
フィボナッチの引き方も確認しましょう。原則として、フィボナッチはトレンドが発生した後に引く指標です。上記の画像でいえば、オレンジで囲った①のポイントがトレンドのいったんの終点のように見えますね。
そこでここからフィボナッチを引き、そのトレンドの始点となるオレンジ色で囲った②のところまで持っていきます。実際に、その後の価格の動きを見てみると、いくつかのポイントで買い戻しの反発地点として機能していることがわかりますね。
フィボナッチを使ったトレード手法
ここまで、フィボナッチの具体的な使い方を確認してきました。ここからは、フィボナッチを使った具体的なトレード手法について確認していきましょう。
①買い戻しを狙う
フィボナッチの1つ目の狙いとして、買い戻しを狙うことが挙げられます。上記のドル円のチャート画像では、トレンドがいったん底値をついてから、0.382で1回、0.5の水準で3回と、フィボナッチが買い戻しのレジスタンスとして機能していることがわかります。
つまり、これより下のタイミングでロングでエントリーを行い、この水準に達した段階で利確していくことで、買い戻しによる利益を狙っていくことができるのです。このように、フィボナッチを使うことで買い戻しの水準を予想することが可能となり、それに乗じて自分自身でも利益を狙っていくことが可能となるのです。
②戻り売りを狙う
戻り売りを狙うことも、フィボナッチを活用したトレードの1つです。上記の画像では、上昇トレンド中に合計で3回にわたってフィボナッチのラインが意識されています。
このトレンドはそこまで強くなかったせいか、1度目は深めの0.786まで戻り売りの調整が入っており、その後は0.618、0.382でそれぞれフィボナッチがサポートラインとなっていることがわかります。徐々に切り上がっていることを考えれば、それほど深追いしたくはないですが、こうしたタイミングでふたたび上昇してきたところをショートでエントリーすれば、大きな利益を狙うことができるでしょう。
③過去との比較で使う
過去との比較で、現在のチャートとよく似ている場合も、フィボナッチは効果的に利用することができます。具体的には、過去のチャートにフィボナッチを使い、その後の動きをフィボナッチの数値でどれくらいの割合まで買い戻しや売り戻しが入るかなど確認していきます。
もちろん、過去との比較には根拠がないので、確実にその水準まで買い戻しや売り戻しが入る保証はありません。しかし、FXなどの相場の世界では同じ動きを繰り返すことが多いため、フィボナッチはその分析や予想にも大きく役立つのです。
④他のインジケーターや理論と組み合わせてみよう
他のインジケーターと組み合わせて使うことで、フィボナッチの信頼度もさらに向上します。たとえば、フィボナッチではいったんのトレンドの底値や高値を仮定する必要があります。ただし、その仮定が本当に正しいかは、その後のチャートの動きを見てみないとわかりません。もしかしたら、トレンドが転換せず、そのまま同じトレンドが継続してしまう可能性もあるでしょう。
RSIのダイバージェンス
ここで活用したいのが、RSIのダイバージェンスです。上記の画像では価格とRSIを使い、相場のその後のトレンド転換を予想するダイバージェンスの形を記載しています。仮に強気パターンが出現していれば、下降トレンドの転換点となる可能性が高く、トレンドのいったんの底値となる可能性も上昇します。逆に、弱気のパターンが出現していれば、トレンドの弱気パターンである可能性が高く、トレンドのいったんの底値となる可能性も高くなるのです。
こうしたダイバージェンスが現れれば、フィボナッチにおけるトレンドの底や天井にもより自信を持つことができます。積極的にこうしたインジケーターを活用して、より精度の高いトレードを行えるよう取り組んでいきましょう。
初心者におすすめのFX業者TOP3
ここまでで、フィボナッチに関することは概要から使い方、具体的なトレードへの利用方法まですべてわかりましたね。そろそろ実際に自分で使ってみたいと感じている人も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、初心者におすすめのFX業者TOP3を紹介していきます。今回紹介する業者は、練習環境が整っていたり、小額投資や取引コストを抑えた投資が可能な業者となっているので、登録がまだ済んでいない人は、ぜひこの機会に登録してみてくださいね。
第1位 SBI FXトレード
SBI FXトレードは、国内の大手企業であるSBIホールディングスが親会社となるFXサービスです。大手企業の運営だけあって、その信頼性は非常に高く、資金力も豊富なので安心して自分の資産を任せることができます。
さらに、スプレッドも非常に狭く、取引コストを抑えた取引が可能です。ドル円であれば0.27銭のスプレッドで取引をすることができるため、他の業者と比較しても取引コストを抑えたトレードが可能となっています。どこの業者に登録すれば良いのかわからないという方は、まずはSBI FXトレードに登録して取引をスタートしてみましょう。
第2位 DMM FX
DMM FXは、動画やゲームなどのデジタルコンテンツの配信事業で有名なDMM.comが親会社となるFXサービスです。大手企業ならではの安心感はもちろんですが、DMM FXは国内のFX口座開設数第1位という確かな実績も兼ね備えた業者です。この実績からも、多くの人が支持するだけの、取引ツールの使いやすさや信頼性があることがわかるでしょう。
また、サポート体制も万全であるため、操作面などトラブルがあっても問い合わせによってすぐに解決することができます。まずはしっかりと準備をしたい方や、大手企業の運営で安心して取引をしたい方にもおすすめなのがDMM FXです。
第3位 ヒロセ通商
ヒロセ通商は、高い約定率が魅力的なFX業者です。具体的には、99.9%という驚異的な約定率を持っており、大事なポイントで買い時や売り時を決して逃しません。これによって、スキャルピングなどの短期的なトレードをしている方は特に、ヒロセ通商のシステムが重宝する仕様となっています。
いっぽうで、ヒロセ通商であればこうしたタイミングでもトレードを行うことができ、しっかりと準備をしてから本番の取引へ移行することが可能となっています。土日を中心に練習をしたい方や、スキャルピングなどの短期トレードを検討している方は、ぜひヒロセ通商に登録して取引をしてみましょう。
フィボナッチを使ったトレードの注意点
ここまで、フィボナッチに関することを確認してきました。おすすめのFX業者も見たことで、取引の実感が湧いてきたことでしょう。
いっぽうで、フィボナッチを使ったトレードにも注意しておきたいポイントがいくつかあります。ここからは、そうしたトレードにおける注意点を確認していきたいと思います。
①まずは資金管理をしっかりしよう
フィボナッチを使ったトレードで大事なポイントとして、まずは資金管理をしっかりとするべきであるという点が挙げられます。具体的には、証拠金に対して何パーセントまでであれば、取引に利用することができるのかをあらかじめ決めておき、すべてのエントリーにおいてその水準を必ず守るというものです。
こうした点を踏まえても、資金管理は徹底して行うべきです。具体的に目安をいうのであれば、証拠金に対して10%までが1度の取引で利用できる資金量の上限です。万が一これを超えて取引をする場合には、自分のトレードの予想に関して確実に自信を持てる時だけに控えておきましょう。
②ハイレバレッジのトレードは避けよう
ハイレバレッジのトレードも、フィボナッチを利用した取引の場合には避けておきたいポイントの1つです。レバレッジはかけたらかけた分だけ、損失が発生した時の負担も大きくなってしまいます。これは、結果的に自分自身のトレードのリスクを高めることにつながってしまうのです。
フィボナッチは万能な指標ではありません。その予想が外れることも頻繁にあります。こうした点を踏まえても、ハイレバレッジのトレードは避けるべきでしょう。
③逆張りより順張りで活用しよう
フィボナッチは、逆張りよりも順張りで活用した方が良いでしょう。日本人は総じて、逆張りの手法が好きだと言われています。いっぽうで、逆張りは大きなトレンドの流れと逆にエントリーをすることを意味しています。
超短期的なトレードなら良いかもしれませんが、基本的には大きな波の流れに目線を固定して順張りでエントリーをする方が、損失リスクも少なく利益も大きくすることができます。こうした点を踏まえても、フィボナッチを活用する際にも、逆張りより順張りを活用してトレードを行うようにしましょう。
④根拠を持ってトレードをしよう
初心者にもっとも多い失敗が、根拠のない感覚でのトレードを行ってしまうことです。「なんとなく」でトレードをしてしまうと、仮に短期的に勝つことができても、長期的には確実に負け越してしまうことになります。これらの事態を防ぐためにも、FXでは根拠を持ってトレードに臨むことが非常に重要となるのです。
現時点を含めて、感覚でのトレードで負けている方は、テクニカル分析やファンダメンタル分析を使いながら、とにかくトレードの根拠を持てる訓練を行いましょう。
まとめ
以上、FXのフィボナッチについて解説してきました。今回紹介したように、FXのフィボナッチは自然界の数字を基にしたインジケーターの1つです。使ってみるとわかるのですが、チャートの中のさまざまな局面で意識されていることがわかります。もしあなたがトレードで効率的に利益を出したいと考えているのであれば、積極的に活用してみも良いのではないでしょうか。
いっぽうで、フィボナッチ利用時にも気をつけておきたいポイントは数多く存在します。具体的には、資金量の管理であったり、ロスカット、ハイレバレッジのトレードを避けるなどのリスクヘッジが該当します。また、フィボナッチだけでなくその他のインジケーターや指標も使い分析を徹底していくことで、さらに効率的なトレードを行うことができるでしょう。
この記事を参考に、ぜひみなさんもフィボナッチを使いこなしてもてくださいね。