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今キャッシュレスでお金を支払う方法が広まりを見せています。
キャッシュレス決済は、例えばクレジットカードやプリペイドカードなどは以前から存在し広く知られています。
最近では電子マネー、モバイル決済、またそれらが絡み合ったものなど実に多くのタイプが登場しています。
キャッシュレス決済を運営している会社もカード発行会社、金融機関、携帯電話キャリア、大手IT企業など様々です。
そこで今回は、どのような決済方法があり、どういった使い方ができ、そしてお得な面がどれほどあるのかなど、キャッシュレス決済の現状について現金決済がメインの方でも理解できるよう分かりやすく説明していきます。
今最も盛り上がりを見せるキャッシュレス決済方法「モバイル決済アプリ」
PayPay
出典:PayPay(株)基本情報
- キャッシュレス形態・・・スマホアプリ
- 運営者・・・PayPay(株)
- 主な支払い原資・・・クレジットカード(デビットカード)、銀行チャージ
- ポイント還元(電子マネー)・・・PayPayボーナス(基本還元率1.5%)
- 主な機能・・・街での決済、ネット決済、紙の請求書の支払い、送金(受取)
特徴
2019年10月現在において利用者数1,500万人以上を誇り、コンビニ・ドラッグストア・スパーの一部・個人経営店舗など様々な場所で利用することができます。
主な使い方は、クレジットカードを登録するか、事前登録した金融機関からお金をチャージして、店頭レジにてバーコード・QRコードを読み込みます(ネット決済も可能です)。
また様々な還元イベントなどでYahoo!JAPANカードかチャージ残高での利用が優遇されているといった特徴もあります。
d払い
出典:NTT docomo基本情報
- キャッシュレス形態・・・スマホアプリ
- 運営者・・・(株)NTT docomo
- 主な支払い原資・・・電話料金合算払い、クレジットカード、チャージ、dポイント等
- ポイント還元・・・dポイント(基本還元率0.5~1%)
- 主な機能・・・街での決済、ネット決済、送金(受取)
特徴
PayPayとともにモバイル決済のシェアを広げているNTT docomoの決済アプリです。
街での利用で20%ポイント還元を筆頭にネット決済では金・土曜に3~6倍、毎月20日にはドコモのショッピングサイトでプラス19%還元など、そのポイント攻勢が非常に強いといった特徴があります。
ただし通常は街での利用は0.5%しかポイント還元率はありませんので、上記のようなキャンペーンを駆使してd払いを利用するのがポイントです。
また基本的にd払いは後払いスタイルが強い決済アプリで、ドコモユーザーであればクレジットカードを持っていなくても電話料金合算払いで支払いを翌月に持ち越すことができます。
一方でコンビニやATM、事前登録した銀行からアプリへチャージして使うことも可能です。
楽天ペイ
出典:楽天ペイメント(株)基本情報
- キャッシュレス形態・・・スマホアプリ
- 運営者・・・楽天ペイメント(株)
- 主な支払い原資・・・クレジットカード、チャージ、ラクマの売上金、楽天スーパーポイント等
- ポイント還元・・・楽天ポイント(基本還元率0.5~1%)
- 主な機能・・・街での決済、ネット決済、送金(受取)
特徴
楽天グループからリリースされているキャッシュレス決済アプリです。
例えばローソンやセブン-イレブン、ファミリーマートといったコンビニでも楽天ペイを利用して楽天ポイントを使うことができるようになっており、その取扱い店舗は拡大の一途をたどっています。
またポイント還元キャンペーンも盛んに開催されていますので、楽天ペイはお得さも十分兼ね備えたおすすめのキャッシュレス決済アプリです。
*その他のモバイル決済アプリについて
後払いを主とするキャッシュレス決済方法
クレジットカード
クレジットカードは以前から存在するキャッシュレス決済の元祖とも言うべき存在です。
クレジットカードには国際ブランドのVisa、Master、Diners Club、AMERICAN EXPRESS、そして日本発のJCBなどが存在します。
実際にカードを手に入れるには、各クレジットカード会社(上記ブランドとは別)に申請して行うこととなります。
「カード発行会社について」
このクレジットカードは後払いが基本で、一般的には翌月以降に一括払い、分割払い、ボーナス一括払い、リボ払い等の方法で最終的な支払いを済ませることとなります。
カード選びについては、利用限度金額、年会費、ポイントサービス、買物補償・国内外旅行補償といった辺りをカードごとに確認することが大切です。
また、カード発行には審査がありこれを通過しませんとカードを手に入れることができません。
「カード審査で問われる主な内容(例)」
iD
出典:(株)NTT docomo基本情報
- キャッシュレス形態・・・スマホアプリ(おサイフケータイ)
- 運営者・・・(株)NTT docomo
- 主な支払い原資・・・クレジットカード、デビットカード、チャージ等
- ポイント還元・・・なし
- 主な機能・・・街での決済、ネット決済
特徴
おサイフケータイとして利用するドコモの電子マネーで、d払いのようにアプリのバーコードを読み込んでもらって決済するのではなく、スマホ本体やiD一体型クレジットカード等を読取機にかざして決済します。
出典:(株)NTT docomo
このiDは電子マネーと称されますがiD自体にマネー等の概念があるわけではなく、支払い原資としてクレジットカードなどをアプリに登録します。またドコモユーザーであればカード類を登録しなくても電話料金合算払いを原資に利用することが可能です。
全国約96万店舗で利用できることや、サイン・パスワードの入力せずにクレジットカード支払いができるといったメリットがあります。
メルペイあと払い
出典:(株)メルカリ基本情報
- キャッシュレス形態・・・スマホアプリ
- 運営者・・・(株)メルカリ
- 主な支払い原資・・・後払い(翌月までにアプリ内清算、コンビニで支払い等)
- 主な機能・・・メルカリでの決済、街での決済
特徴
利用にあたっては金額に月額上限がありますが、ちょっとした金欠の時などに「メルペイあと払い」で実際の支払いを翌月に遅らせることができるのです。
翌月に清算する方法としてはメルカリの売上金を使った残高払いや、コンビニ/ATM払い、口座振替があります。
出典:(株)メルカリ
またこのあと払いは、2020年をめどにその清算において「分割払い」を導入するよう準備が進められており、与信残高が十分であればコンビニ等での利用に留まらずより広範囲な買物で利用することができるものと期待されます。
出典:日経新聞チャージして使うキャッシュレス決済方法
プリペイドカード
カードへチャージした金額の範囲内でしか利用できませんが、使いすぎを防いだり、不正利用等でも損害を限定させることができるといったメリットがあります。
パソコンやスマホから利用明細や残高の確認が可能で、カード利用の際にはメールによる通知も行うことができ、意外と最新のサービスや技術がしっかり施されている決済方法です。
クレジットカードやデビットカードと同様、プリペイドカードはVisaなどのカードブランドが大元となっていますが、実際のカード入手は様々なカード発行会社で行います。
プリペイドカードの一例
「オリコプリペイドカード(Visa)」
「dカードプリペイド(Master)」
「ANA JCBプリペイドカード(JCB)」
Edy
出典:楽天Edy(株)基本情報
- キャッシュレス形態・・・チャージ式電子マネー(カード型、クレジットカード一体型、スマホアプリ(おサイフケータイ))
- 運営者・・・楽天Edy(株)
- 主な支払い原資・・・クレジットカード、チャージ、楽天ポイント等
- ポイント還元・・・楽天ポイント(基本還元率0.5%)
- 主な機能・・・街での決済
特徴
チャージ式の電子マネーで全国約65万カ所でこのEdyの利用が可能となっています。
出典:楽天Edy(株)楽天ペイと同じく楽天ポイントを貯めることができたり、特定のチャージ方法や楽天ポイントカードの提示等でポイントの3重取りが可能など、楽天ポイントを多角的に獲得できるキャッシュレス決済手段となっています。
LINE Pay
出典:LINE(株)基本情報
- キャッシュレス形態・・・チャージ式電子マネー(スマホアプリ内決済機能及びデビットカード)
- 運営者・・・LINE(株)
- 主な支払い原資・・・チャージ、LINEポイント
- ポイント還元・・・LINEポイント(基本還元率0.5%~2%)
- 主な機能・・・街での決済、ネット決済、請求書払い、送金、割り勘等
特徴
LINE Payは街でのスマホ決済というイメージが一般的ですが、LINE Payカードというデビットカード支払いや、一部店舗ではオンライン決済も可能となっています。
チャージは主に銀行口座やコンビニからアプリにお金を送金しますが、銀行口座の場合はオートチャージも可能で、その都度チャージしなくても一定残高以下に達した時に自動的にチャージさせることもできます。
その他のキャッシュレス決済方法
デビットカード
クレジットカードと対で取り上げられることがよくありますが、クレジットカードと大きく異なる点がいくつかあります。
「クレジットカードとの違い」
- 収入審査が無い
- 年会費が無料のカードが多い
- 後払いや分割払いができない
- 銀行口座の残高までしか利用することができない など
またデビットカードではポイントサービスも行われており、例えば楽天銀行JCBデビットカードでは年会費無料で買い物等代金の1%がポイントとして付与されるなど、カードの入手が簡単ながらも意外とお得な面があります。
ただ楽天、イオンなどが発行する大手デビットカードと地方銀行が発行するものとでは年会費やポイントサービス等に大きな違いがあります。
Origami Pay
出典:(株)Origami基本情報
- キャッシュレス形態・・・スマホアプリ
- 運営者・・・(株)Origami
- 主な支払い原資・・・銀行口座からの即時払い、クレジットカード(デビットカード)
- ポイント還元(割引)・・・決済金額の3%割引が基本
- 主な機能・・・街での決済
特徴
モバイル決済、クレジットカード、チャージ式などの全てがポイント還元を行っているのとは対照的ですが、ポイントサービスが乱立している中でこの値引き方式は、ポイントの分散や面倒な計算等がほぼ無いといった独自のメリットをもちます。
通常は決済金額の3%が常に割引され、時々5~10%程度の割引クーポンの配布や金額固定の割引きキャンペーン等が実施されます。
使い方は街でのバーコード・QRコード読み込みによる支払いのみでネット決済には対応していません。
主要コンビニやファーストフード店、個人飲食店等およそ145万カ所(2019年末)で利用できるといったビックリな面も併せ持っています。
その他キャッシュレス決済方法
「QUICPay」
(iDと類似した「かざして」決済する電子マネー)
「ファミペイ」
(チャージ式電子マネーアプリ)
「auPAY」
(au WALLET 残高等を使ってスマホアプリで決済)
「ゆうちょPay」
(ゆうちょ銀行残高をスマホアプリで決済に利用)
「VANDLE CARD」(バンドルカード)
(後払いもできるプリペイドカード)
まとめ
様々なキャッシュレス決済方法が存在し、普段キャッシュレス決済を行っていない方からすれば、どれを使ったらよいのかとても迷ってしまうかもしれません。
キャッシュレス決済については、次のような観点から導入を検討してみると分かりやすいと思います。
- 形態(スマホアプリ型(店でアプリ画面を提示して使う)、スマホ内蔵型(かざして使う)、プラスティックカード型)
- 支払い原資(クレジットカード、事前チャージ、銀行口座残高)
- 支払い方法(後払い、即時払い)
- 付加サービス(ポイント還元率・お得なキャンペーンなど)
上記項目が複数入り混じっているものもありますが、ほとんどのキャッシュレス決済方法は登録無料で使うことができますので、一通り試してみて最終的に便利でお得なものを選べばいいです。
またポイント還元等はそのお得さが割とコロコロ変わりますので、逆に全ての決済方法を完備すれば、気まぐれに開催されるキャンペーンの多くをカバーできるようになりますのでこれもおすすめです。