JCBゴールド ザ・プレミアはどんなカード?招待される条件や特典を徹底解説

クレジットカードを持つのであれば、いつかはハイクラスのステータスカードのインビテーションを受け取ることを目的にする方もいるのではないでしょうか。

今回ご紹介する「JCBゴールド・ザ・プレミア」は、唯一の日本発の国際ブランドとなる「JCB」のインビテーションカードです。

ゴールドカード以上の価値があり、プラチナカードにかぎりなく近いゴールドカードとして利用できる1枚になります。また、 JCBから選ばれた方しか持つことができない上質なサービスが付帯することも魅力と言えるでしょう。

今回は、JCBのハイクラスカード「JCBゴールド・ザ・プレミア」の具体的な特徴をはじめ、メリットやデメリットなども解説します。手に入れるための第一歩として、ぜひ最後までチェックしてください。

JCBゴールド ザ・プレミアとは?

日本発の国際ブランドで知名度も人気も抜群のクレジットカードブランドのJCBですが、その中で人気のラインとなるのが「JCB ORIGINALシリーズ」です。

JCB ORIGINALシリーズで発行されるカードはいずれもバランスの取れた上質な内容であるほか、低コストで保有することが可能で、さまざまな方から選ばれる傾向があります。

そして、今回ご紹介する「JCBゴールド・ザ・プレミア」は、JCB ORIGINALシリーズの中でも最上位に近いカードです。 JCBの最上位カードはブラックカードの「JCBザ・クラス」ですが、JCBゴールド・ザ・プレミアはその次に位置するクレジットカードと言えるでしょう。

カードランクとはゴールドカードのカテゴリーに含まれ、プラチナクラスのカードと比較しても遜色ないスペックですが、一点だけ注意したいのがJCBゴールド・ザ・プレミアは申し込めばどなたでも持てるカードではありません。

なぜなら、インビテーションを受け取ることが申し込みの条件となり、JCBに選ばれた方にしか利用できないカードになっているからです。

JCBゴールド ザ・プレミアの基本情報

JCBゴールド・ザ・プレミアを保有するには、以下の費用が発生します。

・年会費:11,000円(税込)
・サービス年会費:5,500円(税込)

年会費は総額15,500円(税込)となっていますが、内訳は、カード年会費11,000円(税込)+サービス年会費5,500円(税込)です。

ただし、サービス年会費は年間100万円以上のカードの利用があれば無料になる特典があるので、実質11,000円(税込)で保有できると思って良いでしょう。

また、JCBゴールドカードの年会費も11,000円(税込)なので、同じ年会費でさらにワンランク上のカードを持てることになります。

JCBゴールド・ザ・プレミアは家族会員・ETCカードの年会費が無料、利用限度額は最高300万円までとなっていますが、利用状況しだいで300万円以上の限度額が設定された実績もあります。

JCBゴールド・ザ・プレミアのポイント還元率

JCBゴールド・ザ・プレミアでは利用金額1,000円につき1ポイントの「OkiDokiポイント」が貯まり、1ポイント約5円の価値として利用可能なので通常還元率は0.5%です。

ポイントの計算は1回あたりの利用ではなく、月間の累計利用金額からの計算となります。切り捨てとなる端数の金額が最大999円で済むので、ポイントを効率的に貯めることができるでしょう。

また、OkiDokiポイントは有効期限が5年間という長いことも特徴です。つい有効期限を忘れてポイントを失効してしまったなどのことは避けられ、ポイントをじっくりと貯めて利用できます。

Apple Pay対応

JCBゴールド・ザ・プレミアでは、電子マネーのチャージによるポイント付与はありません。しかし、Apple Payに登録してQUICPayを利用することはできます。

そして、QUICPay対応の店舗で利用すれば、利用金額に応じたOkiDokiポイントを獲得できるので、電子マネーを利用したい場合はQUICPayをApple Payに登録して利用するようにしてください。

JCBゴールド・ザ・プレミアの付帯保険

JCBゴールド・ザ・プレミアには、プラチナクラスに劣らない旅行保険の付帯があります。

こちらでは、JCBゴールド・ザ・プレミアに付帯する旅行保険の詳細をまとめてみました。

■国内旅行保険
・国内旅行保険適用条件:自動付帯
・死亡・後遺障害:最高5,000万円
・入院:5,000円/日
・通院:2,000円/日
・手術費用:入院日額×10倍または20倍または40倍■海外旅行保険
・海外旅行保険適用条件:自動付帯
・死亡・後遺障害:最高1億円(自動付帯5,000万円)
・傷害治療:最高300万円
・疾病治療:最高300万円
・救援者費用:最高400万円
・携行品損害:最高50万円
・賠償責任:最高1億円
・家族特約:最高1,000万円

JCBゴールド・ザ・プレミアの海外旅行保険の死亡・後遺障害の際の補償金額は、自動付帯で5,000万円・利用付帯で1億円となっています。

また、JCBゴールド・ザ・プレミアの海外旅行保険では、最高1,000万円までの家族特約も付帯。家族カードの発行ができない18歳以下の家族と海外旅行に出かけた際に補償適用となるので安心です。

さらに、JCBゴールド・ザ・プレミアでは、国内・海外での航空機を利用した際に安心できる、航空機遅延補償が付帯します。

■航空機遅延補償
・乗継遅延費用:2万円
・出航遅延・欠航・搭乗不能費用:2万円
・受託手荷物遅延:2万円
・受託手荷物紛失:4万円

海外の航空会社では、ストライキがおこなわれたことを理由に航空便の欠航が発生することもあります。

予定していた飛行機に乗れない場合、無駄な宿泊費などが発生することもありますが、JCBゴールド・ザ・プレミアではそんなときにも安心な補償があります。

また、JCBゴールド・ザ・プレミアを利用して購入した商品が、盗難・破損などの被害に遭った場合、年間500万円までの補償を受けることも可能です。

海外で高額商品を購入して盗難に遭ったとしても補償対象となるので、安心してショッピングを楽しめるのではないでしょうか。

JCBゴールド・ザ・プレミアの付帯サービス

JCBゴールド・ザ・プレミアには、JCBゴールドカードよりもワンランク上のサービスが付帯します。

こちらでは、JCBゴールド・ザ・プレミアにどんな付帯サービスがあるのかを解説していきましょう。

プライオリティパス

ステータスの高いカードに付帯していることの多いサービスが「プライオリティパス」です。

プライオリティパスがあると国内・海外の豪華空港ラウンジが利用可能で、その中でもJCBゴールド・ザ・プレミアには付帯するのは「プライオリティパス・プレステージ会員」となり、いつでも好きなときに使えるようになります。

確かにゴールドカードなどでも空港ラウンジの付帯はありますが、プライオリティパスで利用できるラウンジとは異なります。

たとえば、フリードリンクや軽食はもちろん、アルコールの飲み放題を提供するラウンジがあるなど、フライト前の時間を有意義に過ごすことができるでしょう。また、ラウンジによってはシャワールームやスパを利用できることもあります。

JCBプレミアムステイプラン

「JCBプレミアムステイプラン」では、国内の厳選ホテルを優待価格にて利用できます。

スイートルームなどのグレードの高い客室の宿泊も、優待価格でお得に利用することができるでしょう。

JCBゴールドデスク

JCBゴールド・ザ・プレミアでは、ゴールドカード専用の「JCBゴールドデスク」を利用できます。

こちらは一般のカードデスクとは異なるゴールドカード会員だけの専用デスクなので、待ち時間も少なめで利用することができるでしょう。

手荷物無料宅配サービス

JCBゴールド・ザ・プレミアでJCBトラベルデスクのパッケージツアーの代金を支払うと手荷物無料宅配サービスを利用できます。

帰国時の手荷物(スーツケース1つまで)を自宅まで無料宅配してもらえるので、空港からの移動も楽になりますし、そのまま仕事先へ直行などのことも可能です。

ゴールドフラワーサービス

JCBゴールド・ザ・プレミアでは、取引先をはじめビジネスでお世話になる方にフラワーギフトを贈ることも可能です。

指定の電話番号にサービスを利用する旨を伝えれば、5%割引の優待価格になります。

JCBゴールド ザ・プレミアは招待制

先に解説したように、JCBゴールド ザ・プレミアは招待制のカードです。そのため、JCBからのインビテーションを受けないことには持つことはできません。

それでは、具体的にどんな条件を達成すると、JCBゴールド・ザ・プレミアのインビテーションは送られてくるのでしょうか?

JCBゴールド・ザ・プレミアのインビテーションが届くための条件は以下のようになっていて、達成すると毎年2月末にJCBゴールド ザ・プレミアの招待メールが送られてきます。

・ショッピングの年間利用合計金額が2年連続100万円以上の方
・MyJCBに受診可能なアドレスを登録していること

招待メールが届くので、そこから申し込み手続きをすれば、約2~3週間で自宅にJCBゴールド ザ・プレミアカードが郵送されています。

ただし、申し込みには期限が設けられていて、大体がメール到着後からそう長い時間はありません。せっかく招待メールが届いていたのに、うっかり申し込むタイミングを逃したなどのことがないようにしてください。

それでは、各条件について以下でより詳しくチェックしてみましょう。

1.ショッピングの年間利用合計金額が2年連続100万円以上の方

集計は12月16日~翌年の12月15日までとなり、この期間内に2年連続で100万円(税込)以上の利用をしなくてはなりません。

ただし、JCBカードであればどれでも良いわけではなく、「JCB ORIGINAL SERIES対象のJCBゴールド」のみが対象となりますので注意してください。

JCBゴールド ザ・プレミアの招待対象外となるカードは以下のようになります。

・JCB金融機関のキャッシュカード機能付きクレジットカード(一体型カード)
・利用者支払型家族カード
・JCBゴールド/プラスANAマイレージクラブ
・JCBゴールド/PARTNER WITH POINT
・JCB GOLD EXTAGE
・JCBゴールド法人カード
・JCBデビットゴールド
・JCBザ・クラス
・JCBプラチナ
・JCBネクサス
・JCBゴールド法人カード
・ビジネスカード
・コーポレートカード
・ETC/JCBカード
・JCBドライバーズプラスカード
・Type Select JCBカード
・各種提携カード(JAL・JCBカード、ANA・JCBカードなど)

なお、こちらで挙げたカードは一例となります。自分の持っているJCBカードが該当するか不安な方は、JCBに問い合わせて確認しましょう。

このほかにも、「株式会社日専連ホールディングス」や「小田急電鉄 株式会社」など、発行会社しだいで対象とならない場合もあります。

2.MyJCBに受診可能なアドレスを登録していること

MyJCBに受診可能なアドレスを登録していることも条件ですが、こちらは直接的な招待条件ではなく、招待メールを受け取るための手段と言ったほうが良いかもしれません。

JCBゴールド ザ・プレミアの招待を受けたい場合、毎年1月31日までに会員専用WEBサービス「MyJCB」に受信可能なEメールアドレスを登録するようにしましょう。

もしも、アドレスが間違っていたり、アドレス変更後にMyJCBにて変更手続きをおこなっていたりする場合は招待メールを受け取ることができなくなります。

支払いを遅延・延滞すると招待はされない

上記の条件を満たしたとしても、JCBゴールド ザ・プレミアの招待は優良会員にしかおこなわれません。

そのため、毎月のカード利用代金の支払いが遅れるなどすれば、信用できない・不誠実な会員と見なされてしまうので招待が届くことはないでしょう。

JCBゴールド ザ・プレミアのメリット・デメリット

JCBゴールド ザ・プレミアに招待されるための条件が厳しいと感じる方もいるかもしれません。また、JCBゴールドと比較した場合、年会費が5,000円ほど高くなることもあります。

しかし、JCBゴールド ザ・プレミアはそれらの不安材料をカバーできるだけのメリットがありますので、デメリットと合わせて詳細をチェックしていきましょう。

メリット1:年会費はJCBゴールドカードと実質同じ

JCBゴールド ザ・プレミアは年会費10,800円にサービス料金5,400円となっていますが、2年目からは前年100万円以上利用しているとサービス料は無料です。

JCBゴールドカードと同じ年会費10,800円になるほか、さらにお得な特典やサービスが利用できることになります。

メリット2:ステータス性が高い

JCBが発行するプロパーカードなので、一般的なカードよりも高いステータスが保証されます。

JCBゴールドカードのアップグレード版と言えるザ・プレミアは、ステータスが気になる方でも使っていてマイナスも気持ちになることはないでしょう。

メリット3:入手できる条件が明確になっている

JCBゴールド ザ・プレミアだけでなく、他社カードでも招待制のカードは多くあります。しかし、ほかの招待制カードの場合、ほとんどで入手できる条件を公表していないのです。

それに対し、JCBゴールド ザ・プレミアでは入手できる条件が明確になっています。しかし、公表しているからと言って、JCBゴールド ザ・プレミアのカード機能がほかより劣るわけではありません。

ステータスカードが欲しい方であれば、入手できる目安がよりわかりやすくなるでしょう。

メリット4:Oki Dokiポイントが貯めやすい

JCBカードは利用金額に応じてOki Dokiポイントが貯まります。メインカードとしてJCBカードをコツコツと使っていれば、結構な数が貯まることになります。

また、JCBゴールド ザ・プレミアにおけるOki Dokiポイントの有効期限が5年となり、さらにポイント優遇率が最大70%になるなどの特徴もあります。

合計利用金額(税込) 30万円以上
・一般会員:10%UP
・ゴールド会員:10%UP
・JCBゴールド ザ・プレミア会員:20%UP合計利用金額(税込)50万円以上
・一般会員:20%UP
・ゴールド会員:20%UP
・JCBゴールド ザ・プレミア会員:30%UP

合計利用金額(税込)100万円以上
・一般会員:50%UP
・ゴールド会員:50%UP
・JCBゴールド ザ・プレミア会員:60%UP

合計利用金額(税込)300万円以上
・一般会員:対象外
・ゴールド会員:60%UP
・JCBゴールド ザ・プレミア会員:70%UP

このように、Oki Dokiポイントの優遇率は前年度の合計利用金額によって確定します。表のとおり、JCBゴールド ザ・プレミア会員は利用金額にかかわらず優遇率が高く設定されているのがわかるのではないでしょうか。

デメリット1:JCBブランドは海外で使えない場合がある

JCBは世界シェア第一位のVISAと比べて、加盟店舗数が圧倒的に少ないデメリットがあります。

そのため、海外に行った際にJCBゴールド ザ・プレミアが1枚ですべての支払いをおこなうのは安心できないでしょう。

ただし、日本国内ではほとんどのショップでJCBブランドが使えるので安心ください。

デメリット2:ポイント還元率は低め

Oki Dokiポイントは通常1,000円(税込)で1ポイントとなり、1ポイントあたり5円となります。これを還元率にすると0.5%なので決して高いとは言えません。

JCBゴールド ザ・プレミアでは、最大1,000円で1.7ポイントになりますが、それでも還元率は0.85%です。同じJCBカードでも1~5.0%の還元率を誇るカードもありますので、そちらと比較する高いとは言えなくなるでしょう。

ただし、税込価格に対してポイント還元される点があります。ほかのカードと内容を比較する場合は還元率以外に価格は税別か税込かどうかもチェックするようにしてください。

デメリット3:ディズニーデザインを選べない

JCBゴールド ザ・プレミアはデザインが1種類に限定されます。JCB一般カードやゴールドカードのような、ディズニーデザインの券面を選ぶことはできないので注意してください。

ディズニーデザインのカードでは、東京ディズニーリゾートやディズニーストアなどの特典を受けられますが、それらを目当てにする方ですとJCBゴールド ザ・プレミアでは満足できないことになります。

まとめ

JCBゴールド ザ・プレミアは特典やサービス内容が豊富なうえに、招待条件もオープンになっているクレジットカードです。他社の招待制カードと比べても、気軽に持ちやすいカードであることがわかったのではないでしょうか。

ただし、持つにあたっての条件として、「JCB ORIGINAL SERIES対象のJCBゴールドカード」を連続して2年間の利用をしなくてはなりません。

もしもJCBゴールド ザ・プレミアが欲しいのであれば、まずはJCBゴールドへに申し込むようにしてください。そして、良好な実績を築いたら、JCBゴールド ザ・プレミアへの招待をゲットしてください。

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