アフィリエイトでお金を稼げないという方は非常に多いです。
基本的にアフィリエイトは自宅などから自分のペースで作業を行えることや金銭的なリスクがほとんど無いことから、多くの方がアフィリエイトに参入するようになりました。
しかし、そのアフィリエイトへの参加ハードルの低さがアフィリエイトでの稼ぎにくさへと繋がっていきます。
またアフィリエイトで収益を上げるノウハウが世の中には多く出回っているものの、アフィリエイターの理解力や経験、センスといった問題があるのも事実です。
そこで今回は、アフィリエイトで稼げない様々な要因の中で、もう一度真剣に見つめなおすべき非常にやっかいな側面について詳しく解説していきます。
アフィリエイトにまつわる厳しい実態
アフィリエイトは競争社会
アフィリエイトは検索エンジンでの表示順位であったり、最終的な売上であったり、トレンドの変化であったりとまさに競争や試練の連続です。
たとえ売上ナンバーワンアフィリエイターであっても、その地位が永続される保証は全くありません。
またアフィリエイトは一般的に言って収益化が実現されるまでに数カ月~1年程度はかかるものとされますので、稼げない期間が比較的長く続くとしても、それまでのやり方が合ってるものなのか間違っているのか判断が難しい場合があります。
このようにアフィリエイトはPCを使って静かにその作業に励めばいいのではなく、見えない敵(人間以外のものを含む)との熾烈な戦いをしなければならない事をまず認識しなければなりません。
日本の経済状況と人間の心理
今の日本は長引く経済不況から抜け出せないままでいます。
そのため、若い人であれば偏差値の高い大学や都内の大学に進学希望者が殺到したり、就職の際には大企業や官公庁等への就職に人気が集まっています。
みんな将来が不安であり、何か大きなものにすがりたいといった風潮が強く流れているものです。
もちろん日本人全員がこういった流れの中で生活しているわけではありませんが、学業や就職においてバイタリティあふれる独自精神が少なくなりつつある状況です。
消極的なスタンスではアフィリエイトでは稼げない
ところで、「アフィリエイトはやっぱり稼げない?多くのアフィリエイターが思うように稼げない原因について詳しく解説します。」でも取り上げましたが、アフィリエイトは収入源の獲得が大前提の行為です。

入学試験や就職試験はその時の試練さえ乗り越えることができればいいのですが、アフィリエイトは常に試験の連続です。
毎日何かをこなしていればいい、SNSでそれとなく情報を発信していればいいというものではありません。
あらゆるアクションにおいて、生き残れるかどうかを前提とした足取りが求められてくるのです。
アフィリエイト手法に潜む問題
万人共通のノウハウは存在しない
アフィリエイトでお金を稼ぐ方法は、今ではアマゾンなどでもたくさんのノウハウ本が売られていますし、ネット検索でも稼ぐやり方をたくさん見つけることができます。
ここで、アフィリエイトで必要とされる一般的な知識や事柄の例を挙げてみます。
- ジャンルの決定
- キーワードの選択
- ユーザーの真の検索目的
- 商品の選び方
- サイトの構築方法
- 記事の書き方
- 商品バナーの設置場所
- アクセス解析
- ライバルサイトの動向 など
アフィリエイトで稼ぐノウハウについては、上記にあるような点に注意してウェブサイトやブログなどを構築するようにといったことがよく語られます。
またそれらの情報をもって、アフィリエイトで稼ぐスキルやノウハウについて十分な知識が得られたかのように思われます。
例えば「写真 撮影方法」という検索ワードから真の検索目的を考えてみますと、デジカメの基本的な使い方であったり被写体ごとの上手な撮り方だったり、またあるいは観光地できれいな風景を撮る方法など様々なパターンが考えられます。
アフィリエイターによってまちまちの判断結果となり、従って収益状況も同じものではなくなってきます。
ブログやメルマガでの記事の書き方については、これも特に新人アフィリエイターであればその学習の度合いが人それぞれとなっていきやすいものです。
例えば起承転結のある文章作成方法を学んだ場合でも、それに徹しているだけでユーザー目線をおろそかにしていれば全体的に無味乾燥なページとなってしまいます。
また客観的な情報と独自意見の区別を付けないまま記事を走らせてしまえば、しっかりとしたページ構成であってもユーザーに大きな誤解を与える可能性が発生します。
以上のように、一般的なアフィリエイトの王道的ノウハウであってもその人の理解度やセンス等に左右される部分は決して少なくないのです。

関係者が多い世界ほど能力や思惑の違いが強まる
一般的に広まっているアフィリエイトの手法は正しいものとは限りません。
アフィリエイトに関わる人口はアフィリエイターはもちろん、アフィリエイトノウハウを提供する側もそのすそ野が広い世界ですので、みんなが同じような志向で正しい答えを持っているのではないのです。
これはアフィリエイトに限った話ではありませんが、関わる人数が多い世界は、必然的に参加者ごとのそのジャンルへの精通度がバラバラになりやすくなってきます。
例えば会社組織などはその典型で、まだ社員が少ない内は1人の社長でも比較的社員全員のマネジメントが可能な程です。
しかし規模拡大に伴って社員数が増えてきますと様々な素質の人材が飛び込んでくるようになり、人事・教育担当が新たに設けられ能力の異なる様々な層の社員を管理していくようになります。
困ったときはついネット検索をしてしまいがちですが注意が必要となってきます。
古いノウハウも常に多く存在しますし、参入者が多いことから、稼げないアフィリエイターをターゲットにしたアフィリエイトサイトもあり気を付けるようにしたいものです。
情勢の変化
アフィリエイトといえば、Googleでいかに上位に表示されるかが腕の見せ所となっているのが一般的です。
しかし、下のリンク記事でも取り上げていますが、最近ではFacebookやツイッター、YouTubeなど様々なウェブ媒体があるため膨大な数のユーザーがそちらにも流れている状況です。
このような世の中の変化にも対応していかないと、いつまでも稼げない状況が続くようになってしまいます。
アフィリエイトノウハウは基本的に限定された状況での稼ぎ方を紹介している場合が多く、時間的変遷までカバーしているものはあまり存在していません。
なので辞書的な発想で稼ぐ方法を調べて入手しても稼げない結果となりやすいのです。
情報商材は本当に役立つものなのか?
商材制作者が多いのもアフィリエイトにおける事実
アフィリエイトで稼ぐ方法を情報商材で仕入れる方法があります。情報商材は無料・有料に関わらず現在まで数多くの商品がこの世に送り出されています。
この情報商材ですが、アフィリエイトという世界はそもそも参入者が多いことから、アフィリエイターだけではなく商材の制作者もこれまた多いです。
ちなみに「情報商材 作成」で検索エンジンにかけてみますと次の画像のような結果が出てきます。
「情報商材を作って稼ぐ」「情報商材の作り方・稼ぎ方」「情報商材の売り方」などなど、実に制作者目線が強い検索結果が上位を占めています。
またアフィリエイトはライバルが多く本物の情報を教えたがる人は常識的に考えて少ないことや、情勢変化によるノウハウの耐久性といった問題等がありますので、やはり情報商材に強く依存すべきではないのです。
更には情報商材による詐欺事件も実際に発生しており、行政による注意喚起が行われていたりもします。
出典:国民生活センター情報商材の中身の暴露やレビューサイトについて
情報商材の中身をチェックし、本当にそのノウハウが通用するのかどうかを調べ公開しているレビューサイトが存在しています。
レビューサイトのほとんどは元々知名度のある者によって運営されている訳ではありませんが、運営者自身又は他の投稿者によって個々のノウハウがテストされたり、その結果がレビューとして公開されています。
昨今においては、ネットショッピングや外食等におけるレビューが多く見られ、実際に利用した人の生の声として非常に重宝される傾向があります。
情報商材レビューサイトでは、商材内容についてのレビューを公開しながらも、優良な商材(とさたもの)についてはランキングに取り上げ、上位商材を購入してもらおうという意図があるのです。
非常にうまいと言わざるを得ないのですが、すでに10年以上前からこういった販売手法が存在しています。

もはやこれでは誰が敵で誰が味方か分からない状態です。やはり自分で物ごとを考え正攻法でアフィリエイトに挑むべきです。
アフィリエイトで成果を得るには?
アフィリエイトで個人が戦う際、多くの人が容易に陥ってしまうことをとにかく避けなければなりません。
検索エンジンを最重視すること、ネット情報を鵜呑みにすることなどは多くの一般アフィリエイターがハマってしまいやすい事柄です。
次に紹介する内容を参考に、一歩先行くアフィリエイターを目指さなければなりません。
優位性の高いポイントを強く意識する
他者との差別化を図ることはアフィリエイトにおいて非常に大きな期待値を持っています。
「優位性に影響を与える事柄」(例)
- ユーザーの興味の変化を捉えられる能力
- SEO対策への柔軟な対応
- Google及び他のネット媒体の動向把握(詳細は後述)
- 時間が豊富にとれるかどうか
- 時間が取れなくても資金力でサイト運営がカバーできるかどうか(外注できるか)
- 書籍やネット情報以外のコンテンツの有無
ウェブサイト以外の媒体に気を付ける
アフィリエイトは検索エンジンでの上位表示が至上命題のようになっていますが、上記で情勢の変化についてお話したように、現在ではネットで何か情報を得たりする場合、検索エンジンがその独壇場とはなっていません。
「Google以外のウェブ媒体」
上記は説明するまでもなく日本でも非常にたくさんのユーザー数を誇る存在ですので、アフィリエイトはウェブサイトのものという固定観念を外し、閲覧者の流れを再度確認することが重要です。
うまくいっている人の真似をする
ただし注意する事としては、例えばウェブサイトであればそのコンテンツ内容をほぼ完全に真似するのではなく、成功者が運営している媒体のやり方や媒体の構築方法等を見抜いて、自分なりにアレンジしてみることです。
アフィリエイトは、インターネット上で誰でも見ることができるウェブ媒体を利用してお金を稼ぎますので、成功者のノウハウにだって近づいて行くことができます。

情報商材を部分的に採用する
もしそうであった場合には、ノウハウの頼りなさがすぐ読者に伝わってしまうことや、全ての中身を自前で作り上げるのは大変な作業であるからです。
またそうやってあれこれ試行錯誤し完成させる過程には、逆に参考となる部分もあります。
情報商材を作るにも作成能力が必要となってきますので、その商材がいかに他人の心を動かしているのか、どうしてこういったセールスレターにしたのかなど、興味深い点もいくつか存在しています。
完璧を求めずアイディアをどんどん実行する
これは日本以外の欧米などでは割と当たり前の発想なのですが、実施計画を綿密に練ってから実行するよりも、実際に行動してみる中で大切な部分を探っていく事の方が早く収益化に繋がるというものです。
インターネットにおける情勢変化や情報があふれる世の中においては、誰一人として100%の正解を知っている人はおりません。
従って最終的には実際にやってみないと分からない面が数多く存在しているという事なのです。
まとめ
アフィリエイトでお金が稼げない要因には様々なものがありますが、それらを一生懸命意識したとしても状況が改善されないことが珍しくはありません。
PCを使ってウェブサイト等と格闘するばかりでなく、今回紹介したような意識されにくいやっかいな要因にも大きな努力をささげる必要があります。
ちなみに世の中の物事はおおむね「2:8」に分かれて存在するという「パレートの法則」があります(成績優秀者(2)とそうでない人(8)の割合、売れ筋商品(2)と一般商品(8)の種類数など)。
アフィリエイトにおいては稼いでいる人と稼げない人では「1:9」に分かれていて、パレートの法則よりも深刻な状況となっています。
こういった現実もしっかり受け止めアフィリエイトに励んでいってもらえればと思います。
以下に今回の内容について簡単に整理しておきます。
- アフィリエイトは目には見えない相手との利益の奪い合い
- マニュアル的な発想を捨て柔軟な心構えでいることが重要
- アフィリエイトノウハウの再現性の問題はいつまでもつきまとう
- 情勢の変化に伴い収益方法の改良が大切
- 情報商材はまともに利用できるものではない
- 他者との差別化・SNS等への精通・チャレンジ精神等がアフィリエイトで成功するための秘訣
*参考記事: