医療保険って色んな種類があるからどれに加入していいか分からない人は必見!医療保険の種類について解説します!

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「備えあれば患いなし」ということわざを聞いたことはありますか?このことわざの意味は、日頃から事前に準備をしていると、何か起こった時に慌てず対応できるというものです。台風や地震に備えて、家に防災グッズや非常食を常にストックしておく、まさに備えあれば患いなしですね!

実は、皆さんが加入している保険も、まさしく備えあれば患いなしということわざに、ぴったり当てはまります。

生命保険は、万が一自分が死んでしまった場合に、遺された遺族に死亡保険金が支払われますよね?地震保険も、地震が起こって、家が一部損失を被ったり、全損すると、保険金が支払われます。

今回ご紹介する医療保険も、万が一何かの病気に罹患してしまった場合に、入院給付金や手術給付金などが支払われる保険なので、備えあれば患いなしですね!

しかし、医療保険といっても、色んな種類の医療保険が、日本には存在しているため、いざ加入しようと思ってもどの医療保険に加入したらいいのか、迷ってしまいます。

ここでは、医療保険の種類に焦点を当てて、医療保険にはどんな種類があるのかについて解説していきますので、最後までよろしくお願いします!

1.なぜ、医療保険へ加入するの?

まずはじめに、そもそもなぜ医療保険に加入するのかについて、お話していきます。

3大疾病に罹患した場合の治療費はいくらぐらいかかるの?

皆さん、医療保険に加入している日本人が、7割~8割もいるというのはご存知でしたでしょうか?なかなかの加入率ですよね!

では、なぜこんなにたくさんの日本人が医療保険に加入しているのでしょうか?それは、冒頭でもお伝えした通り、万が一病気に罹患してしまった時のリスクに備えて、皆さん加入しています。病気に罹患してしまった時のリスクとは、高額な医療費がかかってしまう可能性があるという点です。

日本人の3大死因が、1位 がん、2位 心疾患、3位 脳血管疾患となっています。3大疾病ですね。では、一体3大疾病に罹患した場合に、どれぐらいの治療費がかかるのでしょうか?

がんの治療費

がんといっても、胃がんや大腸がん、乳がんなど色んながんが存在します。そして、がんになってしまった場合、がんの種類だけではなく、ステージ(進行状況)によっても治療方法が変わってくるので、当然ながら治療費も変わります。

ステージ0など、がん細胞が粘膜にとどまっている場合は、内視鏡による切除、ステージ2やステージ3では、がん細胞が粘膜を通り越して奥まで進んでしまっている場合は手術を行います。さらに、転移してしまっている場合は、手術をする箇所が1か所ではなく、数か所になったり、何回も手術を行うことがあります。内視鏡の切除だと、20万~30万と数十万でできますが、開腹による手術を行うと、100万円以上かかる場合があるので、状況によって大きく異なります。

治療費には、手術費だけではなく、入院費も発生してきます。内視鏡による切除であれば、今は日帰りできるものもあるぐらいなので、日数はそんなにかかりませんが、開腹による手術を行った際には、数週間~数か月と入院日数が伸びる可能性があります。たった数日で、入院費は2、3万円とかかるので、1ヶ月も入院してしまうと、60万円ぐらいかかってしまいます。

そして、がんは、治療方法として、抗がん剤治療放射線治療があります。抗がん剤治療は、1クール(1ヶ月前後)単位で治療を進めていくもので、数十万~数百万円とピンキリです。放射線治療も抗がん剤治療と同様、放射線の種類によって、数十万~数百万円となります。

心疾患の治療費

心疾患とは、心筋梗塞、狭心症、心不全など心臓の病気となります。特に、心疾患で日本人に多いのが、心筋梗塞で、その中でも急性心筋梗塞です。

心筋梗塞とは、心臓にある冠動脈が動脈硬化により狭くなってしまい、血流が悪くなります。そして、血流が悪くなることにより、心臓にある筋肉が血液不足になり、発作が起こってしまい、最悪死に至る病気となります。

心筋梗塞の治療方法は、症状が軽ければ、薬物療法で治療することが可能ですが、症状が重いと、カテーテル治療となります。

カテーテル治療は、バルーン治療とステント治療にさらに分類され、バルーン治療は、カテーテルの先に風船を、ステント治療は、筒状の金属を取り付け、血管が狭くなっている箇所に入れることにより、血管を拡張させ、血流を良くする治療方法となります。

薬物療法は、数万~数十万円ぐらいの治療費が想定されますが、カテーテル治療であれば、1回約200万円と、かなり高額な治療が発生してきます。

心筋梗塞も入院が必要となるケースが多く、数日~数週間に及ぶ入院となるので、やはり、治療費の他に入院費が発生してきます。

脳血管疾患の治療費

脳血管疾患とは、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)が代表的で、脳の病気となります。脳血管疾患は、後遺症が残りやすい病気なので、素早い治療がキーとなります。

ちなみに、脳卒中とは、脳にある血管が何らかの原因で詰まってしまい、脳に障害が起こってしまう病気です。脳には、たくさんの神経が通っているため、脳卒中の前兆としては、頭痛やろれつが回らない、吐き気など、様々な症状が見られます。

脳卒中の治療方法は、薬物療法や手術によって行います。脳血管疾患は、がんや心疾患と比較すると、入院期間が長期に及ぶ傾向にあり、100日以上になるケースもあります。

もし、入院費が1日1万円だっとしたら、入院費だけで100万円もかかることになりますよね?ここに、さらに薬を処方されたり、手術をすると、当然ながら治療費はかさばり、かなり高額となってしまう恐れがあります。

医療費が高額になった場合は、高額医療費制度というものを利用できる

上記で紹介した3大疾病だけでも、かなり治療費が高額になるというのはお分かり頂けたでしょうか?

数十万~数百万円もの治療費をいきなり請求されると、すぐに支払える額ではありませんよね?ここで、日本の医療制度で役立つ制度が、高額医療費制度です。

高額医療費制度とは、所得や年齢に応じて、1ヶ月の治療費の自己負担額の上限が設けられており、その上限額を超えた部分が還付されるという制度です。

例えば、1ヶ月に何らかの治療費で100万円もかかってしまった場合、まず窓口での自己負担額を3割とすると、支払額は、30万円となります。さらに、1ヶ月の治療費の自己負担額の上限が10万円だとすると、30万円から自己負担額の上限の10万円を差し引き、20万円が還付される形となります。

もし、治療費が高額になってしまった場合には、ぜひ利用して頂きたい制度になります。

高額医療費制度があるのに、なぜ医療保険に加入する人が多いのだろう?

万が一、何らかの病気に罹患してしまい、高額な治療費がかかってしまったとしても、高額医療費制度を利用すれば、実質の自己負担額はそこまでかからないのではないか、それであれば医療保険への加入は不要ではないのかという人もいらっしゃると思います。

確かに、高額医療費制度を利用すると、治療費を抑えることができますが、実は、高額医療費制度には、落とし穴が潜んでいます。

その落とし穴というのは、全ての治療費が高額医療費制度の対象とはならないという点です。

実は、高額医療費制度の対象外となる項目があり、その項目に多く該当する治療を受けてしまった場合には、やはり高額な治療費となってしまう可能性があります。高額医療費制度の対象外となるのが、

  • 入院した際に、個室を利用した場合のベッド差額代
  • 先進医療を受けた
  • 入院中の食事代
  • 出産費用(正常分娩) など

です。

入院に関するものであれば、ベッド差額代と食事代ですよね?もし、治療が長引き、入院が長期間となると、入院費はもちろん、ベッド差額代と食事代もどんどん増えていきます。先進医療は、厚生労働大臣が認めた医療技術で、先進医療は、高額医療費制度の対象外となります。出産費用は、帝王切開は高額医療費制度の対象となりますが、正常分娩の場合は、対象外となります。

医療保険に加入しなくても、医療機関を利用した場合の自己負担額が、1割~3割となる公的医療保険や、高額医療費制度がありますが、万が一、公的医療保険、高額医療費制度の対象外となる治療を受けた場合には、自己負担額が大幅に増える可能性があります。

一方、医療保険は、公的医療保険や高額医療費制度の対象外となる治療を受けても、入院給付金や手術給付金をもらうことが可能で、特約を付加すれば、先進医療を利用した場合は、100万円の給付金をもらうことも可能です。

最近の医療保険は、加入者が特約を付加したり、いらない保障を外したりとカスタマイズできる商品も多く、今のニーズに合った保障を受けるきことが可能です。

よくCMで見る医療保険は、公的医療保険ではなく、民間医療保険というグループになるのですが、公的医療保険の対象外の治療を受ける可能性がある、つまり、自己負担額が増えてしますリスクに備えて、加入するという人が多くいらっしゃいます。

2.加入前に押さえておきたい医療保険の種類

ではここからは、医療保険には、どんな種類があるのか、いくつか一緒に見ていきましょう!

終身医療保険

終身医療保険とは、保障が一生涯続くという医療保険になります。

医療機関の利用というのは、誰もが死ぬまで続くものですよね?さらに、医療機関を利用するのは、年齢が上がれば上がるほど確率は高くなります。今の日本は、定年年齢が60歳~65歳で設定されている企業が多く、一気に収入が減る時期且つ、病気になるリスクもますます増える時期でもあるので、このタイミングで、医療保険の保障期間が終わってしまうと、いざ高額な治療費が発生してしまうと、非常に生活が困ってしまいますよね。こういった事態にならないように、医療保険を終身という形で契約している人も多くいます。

そして、終身医療保険は、契約当初の保険料が変わることはありません。なので、次にご紹介する定期医療保険よりも、少し支払う保険料が高めに設定されています。

高い保険料を支払うのが困難な人は、終身医療保険ではなく、他の医療保険も検討してみるといいでしょう。

定期医療保険

定期医療保険は、先ほどの終身医療保険とは逆で、保障がある一定期間に達すると終わってしまうという医療保険になります。

子どもがいるご家庭では、子どもに1番教育費がかかる時期である小学生~大学生の頃に、両親が病気になってしまうと、収入が減る、最悪の場合、収入がゼロになってしまう可能性があります。そういったお金が1番かかる時期に焦点を当てて、保障期間を設定できるというのが、定期医療保険の特徴の1つでもあります。

例えば、30歳の両親、そして5歳の子どもがいるとしましょう。さらに、子どもが4年制に大学まで通うとしたら、子どもに1番お金がかかる時期は、残り17年ですね?医療保険だけではなく、保険全般的に、保障期間の設定は、5年とびが多いので、今回は20年とし、両親が50歳、保障期間を20年とする定期医療保険に加入するという形になります。

後、定期医療保険の特徴の1つとして、更新があるという点が挙げられます。更新のタイミングは、保険会社や商品によって異なり、1年ごとや5年ごとなどが一般的となります。更新されたら何が起こるかというと、更新のタイミングが来るたびに、支払う保険料が高くなっていきます。これは、定期医療保険のデメリットになります。

では、なぜ更新のタイミングで支払う保険料が高くなるのか、それは、年齢が上がれば上がるほど、保険会社的には、保険金を支払う確率が高くなるため、年齢が上がるにつれて保険料も上がるという仕組みになっています。

もし、医療保険を定期で検討している人は、将来的に、支払う保険料が高くなってしまうということを覚えておかなければなりません。

基準引受緩和型医療保険

医療保険に、基準引受緩和型というものがあることは、皆さんご存知でしたでしょうか?

医療保険への加入を検討している場合、過去に何らかの病気を罹患していた場合、加入の審査がかなり厳しくなります。その理由は、もし過去にがんになった人が医療保険への加入を検討しているとしますよね?がんは再発する可能性がある病気です。保険会社としては、将来的に保険金を支払う可能性がある人を入れたくない傾向にあります。すなわち、もし過去に何らかの病気を罹患していると、保険会社は、この人が罹患した病気は再発する可能性があるのかなど、審査が厳しくなってしまうのです。

例えば、過去に突発性難聴に罹患してしまっている場合、将来、突発性難聴になった時には保険金は支払わないけど、それ以外に関しては保険金を支払いますよという一部免責であればまだましですが、そもそも突発性難聴になってしまっているのであれば、この保険に加入できないという結果になる可能性も十分にありえます。

こういった過去に何らかの病気に罹患してしまっている人向けの、審査基準が緩い医療保険、それが基準引受緩和型医療保険になります。

保険に加入する際には、いくつかの告知項目があるのですが、基準引受緩和型医療保険は、一般の医療保険よりも告知項目が少ない、告知内容が緩くなっています。しかし、過去に何らかの病気に罹患しているので、保険金を支払う可能性はやはり高いので、支払う保険料は、一般の医療保険よりも割高になっています。

無選択型医療保険

最後にご紹介するのが、無選択型医療保険です。無選択型医療保険は、先ほどご紹介した基準引受緩和型医療保険よりもさらに、審査基準が緩い医療保険になります。

どこまで審査基準が緩いかというと、告知項目がありません。すなわち、過去にどんな病気になっていても加入できる医療保険になります。過去に大きな病気を罹患している人にとっては、非常に有難い医療保険ですよね。

しかし、この無選択型医療保険には、多くのデメリットが潜んでいます。まずは、やはり、支払う保険料が割高となっています。基準引受緩和型医療保険よりも高い保険料なので、相当な保険料を支払わなければなりません。さらに、何か起こった際に支払われる保険金も、通常の医療保険によりも、低く設定されています。

医療保険に加入する際の告知が面倒くさいからと安易に無選択型医療保険に加入してしまと、かなり割高な保険料を支払うことになり、痛い目にあってしまうので、無選択型医療保険は、医療保険に加入できない人の最終手段として捉えておくといいでしょう。

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3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

医療保険といっても、様々な種類の医療保険が存在していて、それぞれ色んな特徴があります。もし、医療保険を検討しているのであれば、保障期間はどれぐらいで考えているのか、契約する前に、何か病気に罹患した事はないかどうかによって、選択肢を絞ることが可能です。

それぞれの医療保険の特徴をよく把握して、自分の求めている医療保険に加入するようにしましょう!

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