FXのフィボナッチとは?概要から使い方まで初心者向けにやさしく解説

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FXのフィボナッチって分析の記事とかでよく出てくるけど、具体的にどんな指標なの?

こんな気持ちを持っていませんか?

FXではトレンド線や指標・インジケーターを使ったテクニカル分析が非常に重要です。その中でもフィボナッチは、チャートの分析でも頻繁に使う指標の1つです。それにも関わらず、その詳しい内容をあまり知られていません。

そこ今回の記事では、FXのフィボナッチとは何か、概要から使い方まで気になる点と合わせて初心者向けにやさしく解説していきます。フィボナッチに関する疑問がすべて解決できる内容となっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

FXのフィボナッチとは?

フィボナッチとは、トレンドの動きを読み解くために利用する指標です。具体的には、トレンド発生後からどの水準まで買い戻し(または売り戻し)が入るのか予想するために利用します。もちろん、上昇トレンドでも下降トレンドでも利用することが可能です。

イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を使った、テクニカル分析で利用するインジケーターの1つです。フィボナッチ級数は、ニワトリの出生率など自然界の数値を基にした数式のことで、FXに限らずチャートの動きも自然界の事象にあてはめることができるという予想のもと成立しています。

フィボナッチの計算・見方

フィボナッチで目安として利用する数値は、23.6%、38.2%、61.8%、50%の4種類です。また、50%は主に補足的な要素として利用されます。数値が低ければ低いほど、そのトレンドは強いトレンドであり、数値が高ければ高いほど、そのトレンドは弱いトレンドであることがわかります。

フィボナッチの引き方・使い方

フィボナッチの引き方も確認しておきましょう。FXのチャートを見ればわかると思いますが、どんなトレンドでもいったんどこかのタイミングで跳ね返されてからふたたびそのトレンドに沿った動きを開始していますよね。一般的にフィボナッチは、トレンド発生時の始点のタイミングからトレンド発生後に跳ね返されたポイントを結びつけます。

たとえば、上記の画像では上昇トレンドが発生していることがわかります。そこで、跳ね返されたポイントをいったんの最高値と仮定し、始点と結びつけます。これによって、23.6%、38.2%、61.8%、50%の数値が表示され、どの水準まで売り戻しが入るか目安を予想することができるのです。

このように、フィボナッチはトレンドの最高値や最安値を見つけて始点と結びつけるのが一般的な使い方となっています。

フィボナッチの具体的なトレード方法

ここまで、フィボナッチに関する概要や使い方などを確認してきました。全体的なイメージは、ざっくり掴むことができたのではないでしょうか。

フィボナッチは多くのトレーダーが指標として利用しているだけでなく、相場の主導権を握っているヘッジファンドなど、大口の投資家が意識している指標でもあります。トレードに利用することで、さらに利益を出す効率性をあげることができます。ここからは、そのフィボナッチを使った具体的なトレード方法を見ていきましょう。

①トレンド中の買い戻し(売り戻し)を狙う

フィボナッチはトレンド中の買い戻しや売り戻しを狙ってトレードをするのが、もっともスタンダードといえるでしょう。上述したように、トレンド発生後に最高値(または最安値)を設定し、その後数値に基づきどれくらいの水準まで買い戻し(売り戻し)が入るかをフィボナッチで目安として利用します。

こうした買い戻しや売り戻しを狙うのは、初心者の方にとっては少し難しいかもしれません。実際に、フィボナッチを使ったトレードはほとんどの場合が逆張りと呼ばれる手法になり、トレンドに反するポジションを持つことになります。大きなトレンドの発生時には順張りするのがもっともリスクが少ない手法であり、フィボナッチがこれに逆行することになります。流れに反したポジションを持つことに、抵抗感や恐怖心を覚える方も多いでしょう。

いっぽうで、FXのチャートにフィボナッチをあてはめてみると、多くの場面でその数値が効果的に作用していることがわかります。それだけ多くのトレーダーがフィボナッチを利用してトレードをしているということになるのです。確実性が高いため、利用しないのはやはりもったいないといえます。

そこで、フィボナッチを使いトレードをするのであれば、ある程度利益が出たらすぐに決済することをおすすめします。長期間トレンドに反したポジションを持ち続けることを避けることで、よりリスクを低減して確実な利益を狙うことができるでしょう。

②フィボナッチを使いその後の動きを予想する

フィボナッチを使いその後の動きを予想することも、効果的な手段の1つです。具体的には、いったん引いたフィボナッチはそれ以降もトレードにおいて意識されることがあります。具体的には、短期的なサポートラインになったりレジスタンスラインになることがあるのです。

そのため、一度引いたフィボナッチをそのまま残しておき、その後のトレンドの予想に役立てることで、より効率的なトレードができる場合もあります。また、このあとに紹介するフィボナッチエクスパンションのように、トレンドがどこまで継続するかを予想するフィボナッチも存在します。

これらの指標をうまく活用することで利益を狙っていくのも、フィボナッチを使った具体的なトレード手法の1つです。

フィボナッチに関するよくある質問

ここまで、フィボナッチに関すること概要や数値の見方、具体的なトレード方法まで確認してきました。フィボナッチを使うことで、これまでのトレードの質をさらに高めることができることや、エントリーポイントの判断に大きく役立つことがわかったかと思います。

ここからは、フィボナッチに関するよくある質問を見ていきましょう。

①フィボナッチはアプリでも使える?

フィボナッチはアプリでも使えますが、種類はそれほど多くないようです。また、ネット上ではスマートフォンの画面が小さいことから、アプリでは使いづらいという声も多く聞かれています。

実際に、フィボナッチを使う時には始点と終点を結びつける作業があります。これは画面に小さいアプリだと、指で操作するのが難しいため、使いづらいという声が多いのでしょう。フィボナッチを使うのであれば、アプリよりもパソコンを使った方がおすすめです。

パソコン用おすすめツール「Trading View(トレーディング・ビュー)」

フィボナッチを使ったトレードでおすすめなパソコンのツールは、トレーディング・ビューです。このツールは無料版と有料版に分かれていますが、無料版でも指標の数に制限があるものの、十分に満足できるレベルで使うことができます。もちろん、フィボナッチを利用することも可能です。

また、FXに関連したドル、ユーロなどの銘柄のチャートはもちろんのこと、金や株式などの他の金融資産、ビットコインなどの仮想通貨まで、さまざまなチャートを確認することができます。投資全般に役立つサイトでありながらも、高度なテクニカル分析が可能です。

パソコンでフィボナッチを使うのであれば、積極的に活用していきたいところなので、知らなかった方はこの機会に覚えておきましょう。

②フィボナッチエクスパンションとは?

フィボナッチエクスパンションは通常のフィボナッチとは少し異なります。通常のフィボナッチが買い戻しや売り戻しの水準を予想するのに対して、フィボナッチエクスパンションはトレンド自体がどこまで続くのかを予想するために使います。

たとえば、上記のチャート画像では中間部分で下落トレンドが発生していますね。この場合、トレンドの始点からいったんの底値を結びつけ、次にその底値からいったんの高値を結びつけます。これによって、その高値からどの水準までトレンドが続くのか、フィボナッチを使い予想することが可能です。

トレンドの持続する水準は、通常のフィボナッチと同じく23.6%、38.2%、61.8%、50%の4種類を利用します。この数値を基にしてどの水準までトレンドが継続するのかを測定します。

③フィボナッチを使うローソク足の表示期間は?

何分足(または何時間足)でフィボナッチを使えば良いのか、迷う方も多いでしょう。一般的にフィボナッチに限らず、相場の分析には長期の足ほど効果的で信憑性が高いといわれています。つまり、5分足や10分足など短いローソク足では、分析の信用が乏しいと考えられるのです。

そのため、フィボナッチを使う時にも時間足は長めで使ってみると良いでしょう。具体的には、1時間足や4時間足、日足などの長期間で利用してみることをおすすめします。

フィボナッチを使ったFX取引の注意点

ここまで、フィボナッチに関する概要やさまざまな疑問を確認してきました。フィボナッチに関することは、大方理解できたかと思います。フィボナッチにも種類があり、通常のフィボナッチとは役割が違う点なども今後にのトレードに役立つ情報だったでしょう。

いっぽうで、フィボナッチを使う場合には気をつけておきたいポイントもいくつか存在します。ここからは、そのフィボナッチを使ったFX取引の注意点などを確認していきましょう。

①フィボナッチを信じ過ぎない

フィボナッチを信じすぎないことは、フィボナッチを使ったFX取引において重要です。フィボナッチはあくまでも、どれくらいの水準まで価格が移行するかを推測した目安でしかありません。必ずその水準まで価格が移行するという保証はどこにもないのです。

そのため、過信しすぎると痛い目をみることになります。あくまでも参考程度に止めておき、最終的な判断はその他の指標やファンダメンタルなどを考慮したうえで、自分自身で行うようにしましょう。

特に、2019年の後半は地政学的なリスクが上昇していることや、世界的な利下げも介入してくることなど、相場が混乱しています。リスクオフになる傾向が高いいっぽうで、大きな相場転換が起こる可能性も秘めています。つまり、相場が荒れる可能性が高いので、さらに細心の注意を払って取引をするようにしましょう。

②フィボナッチはトレンド発生後に使う

フィボナッチはトレンド発生後に使うことが重要です。いったんの高値や底値が出ていない段階では基本的にフィボナッチは使えません。

あくまでも、トレンド発生後にいったんの底値や高値が出てから指標を使うようにしましょう。フィボナッチエクスパンションはトレンドがどこまで続くかの予想に使用していましたが、これに関してもトレンド発生後にいったんの底値や高値が出た状態で利用しています。

この点は特に初心者の方だと陥りがちになるので、この機会に覚えておきましょう。

③レバレッジを低めに資金に余裕を持って取引する

レバレッジを低めに設定し、余裕を持った取引はフィボナッチを使う、使わないに関わらずにFX取引で注意しておきたいポイントです。レバレッジは高くすればするほど損失が大きくなります。また、資金(証拠金)ギリギリで取引をするとなると、こちらも損失が出る時に大きくなってしまう可能性が高くなります。

特に初心者の方の場合、失敗談の多くが急なハイレバレッジ取引や資金に余裕のない取引が原因となることが多いです。こうした点を踏まえても、レバレッジを低めに設定し、資金に余裕を持った取引をすることを心がけていきましょう。

初心者におすすめのFX会社TOP3

ここまで、フィボナッチの概要、トレード方法、注意点などを確認してきました。フィボナッチに関することは、ほぼ全てわかったかと思います。そろそろ、実際にフィボナッチを使ってトレードをしてみたいところですよね。

そこでここからは、初心者にもおすすめのFX会社TOP3を紹介していきます。今回紹介するのは、日本の法律が適用されないリスクの高い海外業者ではなく、安心して取引できる信頼性の高い国内業者です。初心者の方でも非常に使いやすく、FX取引を始めやすいので、まだ登録が済んでいない人はこの機会に登録を済ませておきましょう。

第1位 SBI FXトレード

おすすめのFX会社第1位は、SBI FXトレードです。運営元の親会社はSBIホールディングスであり、国内でも大規模に金融事業を行っていることから、信頼性の高さは折り紙つきといえるでしょう。

同社の魅力はなんといっても最小取引単位の小ささにあります。なんと1通貨単位から取引をすることができ、ドル円であれば最小で4円から取引をすることができます。資金面が少ないことは、初心者の方が多く持っている悩みの1つです。ほとんどの場合、最低でも4万円ほどの資金が求められますが、SBI FXトレードではこの金額が小さいため、資金が少ない初心者の方でもトレードを行うことができ、おすすめです。

第2位 DMM FX

国内でも動画コンテンツの配信などで有名なDMM.comが提供するFXサービスが、DMM FXです。大手企業の運営で信頼性が高いことはもちろんですが、なんといっても最大の魅力はデモトレードができる点でしょう。

デモトレードは無料でFXの練習ができるツールのことです。これを使うことで、本番前にFXの練習をしっかりと行うことができます。準備をまずは整えて、万全の状態で取引をスタートしたい方には特におすすめです。

第3位 ヒロセ通商

ヒロセ通商はDMM FXと同じく、デモトレードを提供しているFX業者です。同社の最大の魅力は、なんといってもFX市場が休みの土日にデモトレードができる点でしょう。

FXはほとんどの人が副業で取り組んでいます。土日といえば仕事も休みで、絶好の練習時でしょう。他のデモトレードツールでは土日は相場が動いていないため練習することができませんが、ヒロセ通商ならこのタイミングでも練習をすることが可能です。土日を中心に練習してからFXを始めてみたいという方は、ぜひヒロセ通商を利用してみましょう。

まとめ

以上、FXのフィボナッチに関することについて解説してきました。自然界の数値をもとにした歴史のあるフィボナッチですが、今回紹介したようにフィボナッチを使うことで、トレンドに関連したさまざまな事象を読み解くことができます。買い戻しや売り戻しの流れを読み解くことで、より高度な次元でトレードをすることができ、効率的に利益を狙っていくことができるでしょう。

いっぽうで、フィボナッチを信じすぎることやトレンドの発生後に使う点など、注意しておきたいポイントもいくつかあります。フィボナッチエクスパンションはトレンドの予想のために使うことが多いですが、通常のフィボナッチはあくまでもトレンド発生後に利用することなどを忘れないようにしましょう。この記事を参考に、ぜひみなさんもフィボナッチを使いこなしてみてくださいね。

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