【これからデビューする人向け】せどりの始め方2019&転売業界の最新情報

副業解禁となってからだいぶ時間もたち、「さすがに私も何かやったほうがいいかな?」と実は焦っている方も多いのではないでしょうか。

副業の中でも、初心者が成功しやすいとオススメされるもののひとつにせどり(転売)があります。今回はこれからせどりを副業として始めようとする方向けに、いまの転売業界の状況や転売ビジネスの始め方をご紹介します。

今からでも間に合う!せどりの始め方・転売業界の最新情報

転売と聞くと、「横流し」とか「高額で売りつける」といった悪いイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。確かに、悪質な転売や、中には違法レベルの転売も世の中には存在します。ですが転売の全てが悪いものではありません。今回オススメするのは違法でも悪質でもなく、むしろ人から喜ばれる転売ですので、安心して読み進めてみてください。

転売・せどりとは?

転売もせどりも、副業としてとらえる場合にはほぼ同じ意味になります。扱う商品のジャンルはさまざまですが、転売・せどりの基本は「安く仕入れて高く売る」こと。仕入れ値と売値の差額が儲けとなります。

といっても、副業として始める場合は取引先もお得意様もいないはずなので、普通は「安く仕入れる」ことも「高く売る」ことも難しかったりします。仕入れ値と売値に差が出るケースというのは、例えば次のようなものがあります。

  1. セール品を仕入れて、定価で売る
  2. 中古品など人によって値段のつけ方が異なるもので、安すぎる値付けのものを探して適正価格で売る
  3. 数量限定品など希少価値の高いものを定価で仕入れて、定価より高いプレミア値で売る

この中でNo.3だけは定価よりも高い値段で売っているので、やりすぎると悪質になったり違法性を問われたりします。コンサートやライブのチケットの高額転売もこの形になります。ですが常識の範囲内であれば、実はAmazonや楽天などの大手ネットショップでも普通に行われています。またNo.3以外にNo.1やNo.2といったケースがあることからも、「転売=悪い」がすべてではないということをご理解いただけるのではないでしょうか。

転売・せどりとは商品を安く仕入れる、あるいは高く売ることで利益を出すことです。特別な才能や能力がなくてもこのセオリーにさえ従っていれば稼げるので、副業初心者に向いているビジネスになっています。

現在の転売業界の状況

いまのせどり・転売業界は、以前と比べると参入が難しくなっています。理由は3つあります。

  1. 副業解禁でせどり転売を始める人が増え、ライバルが多くなっている
  2. 参入したばかりでマナーを知らないせどらー・転売ヤーが増えたためAmazonやヤフオク等の販売プラットフォーム側が規制を厳しくしてきている
  3. せどらー・転売ヤーに利益を奪われないように、仕入れ対象となるお店側が対策をし始めている

要は、マナーを知らない悪質せどらー・転売ヤーがやりたい放題に暴利をむさぼったため、仕入れ元や販売プラットフォームがそういった人たちを排除する動きをとっている、というわけです。逆をいえば、マナーをわきまえた良質なせどり・転売を行っていけば問題ないわけで、実際のところむしろ歓迎される傾向にあります。

例えばAmazonやヤフオク、メルカリといった販売プラットフォームは、出品者が増えれば増えるほど出品手数料が入ってくるので、売上が増えます。さらに出品者が商品を出品することで、取り扱う商品の種類が増えます。取り扱い商品が充実するとそれを購入しようとサイトを訪問する購入者も増えるので、結果的にプラットフォーム全体の売上額はあがります。この2つの理由から、購入者の信頼に応えるせどらーはプラットフォームにとっては嬉しい存在となります。

もうひとつの例としては、店舗での販売のみを行っている中小企業で、お客さんをもっと増やしたいとか、ネット販売という形で販路を増やしたいと考える企業は多くあります。そういった企業にとって転売ビジネスをやっている人は、自分たちが持っている顧客リスト以外へ販売をしてくれる人であり、しかもAmazonやヤフオク等を通じてネット販売もしてくれるので、まさに希望を叶えてくれる存在です。この場合、転売ヤーは歓迎されます。

もうひとつ、最近の業界事情としては商品チェックが厳しくなっているということがあげられます。昔から転売市場では偽ブランド品が多く出回っており、それに対する規制は厳しく行われていました。最近ではそれに加えて、質の悪い中国製商品が多く出回っており、そうと知らずに購入してしまう人たちが多くいます。購入者が判断の手がかりにしていた口コミですら、サクラを使ってでっちあげられていたりします。そんな購入者たちからの信頼を損なわないように、販売プラットフォーム側も出品商品を厳しくチェックするようになりました。

具体的には、国内メーカーの製品でないと出品できなかったり、出品にあたり製品の品質を担保できる書類の提出が求められたり、そういった形でチェックが厳しくなっています。またどこのプラットフォームでも見回りや機械的データチェックが定期的に行われ、問題のある出品については取り下げるよう警告されるようになっています。「相手を騙してゴミを売りつけて一儲けしよう」という悪意のあるせどらー・転売ヤーにとっては厳しい状態となりますが、常識あるせどりを行っている人にとってはライバルが減ることにもなりますし、良いものを正しい手段で転売する分には何の問題もありません。

サービス品質の高いせどらー・転売ヤーや商品は歓迎され、そうでない人やモノたちは排除される傾向にあるのが、最近の転売業界になります。副業として始めたばかりのころはまだ、信頼できるかどうかを判断するだけの実績がないので、なかなか厳しい規制状態におかれます。AmazonやeBayといった販売プラットフォームは特に制限が強いです。でも常識とマナーを守り、販売実績をコツコツと積み上げていくことで、少しずつ規制緩和の対象となり歓迎される存在になっていきます。

せどりの始め方(2019年版)

せどり・転売ビジネスとは何か、また今の状況はどうなっているかを理解したところで、これから始める方むけに手順を説明していきます。特に難しいものはありませんが、手続きの中には時間がかかるものもあります。なるべく早いうちから少しずつでも進めておくと、いざ時間ができたときにすぐ行動できますので、ぜひ時間を見つけて作業に取り掛かってみてください。

必要なもの

せどりを始める上で必要なものは、実はほとんどありません。やる気と時間さえあれば出来てしまうといっても過言ではないくらいです。最低限必要なものとしては、次のとおりになります。

  • 銀行口座(必須ではないがほとんどの販売プラットフォームで必要とされるため)
  • クレジットカード(仕入れ時に使用 & 販売プラットフォームによっては要登録となる)
  • PayPalアカウント(e-Bay出品を行う場合のみ。プレミアムアカウントにしておく)
  • メールアドレス / 携帯電話番号(登録時に必要なプラットフォームがほとんど。普段使っているものでOK)
  • 仕入れに使う現金(クレジットカードのみでもせどりは可能だが、少しでもあるにこしたことはない)
  • インターネット接続環境(商品の適正価格を調べる & 仕入れにも使える)

クレジットカードとPayPalアカウントについては、新規発行までにおよそ2~3週間かかりますので、何よりも先に手続きにとりかかることをオススメします。

上記以外に、例えば商品を発送する際の梱包材だったり、価格調査に使うバーコードリーダー、また作業を効率良く進めるためのツールなどあると助かるものはいくつかあります。ただしこれらは実際にせどり転売を始めてから準備しても間に合います。準備に時間を割くよりも、せどり作業を早く始めてしまったほうが結果が早く出ます。

また、商品知識についても「ひととおり覚えてから始めるべきですか?」とたまに質問されますが、商品知識がなくてもせどりは始められます。商品の数は無限にありますし、その時と状況によってせどり対象になるかどうかも変わります。状況が日々変化することを覚えてから始めるよりも、実際に仕入れをしながら、あるいは販売をしながら商品を覚えていったほうが無理なく覚えられますし、スピードも速いです。

せどり開始までの手順

いよいよ、開始までの手順です。

販売するプラットフォームの出品用アカウントを作る

商品を仕入れてきた後、販売するときのアカウントを作ります。出品するのにおすすめのプラットフォームは次のとおりです。

  • Amazon
  • ヤフオク
  • メルカリ
  • eBay

このうち、Amazonについては購入者アカウントと出品者アカウントが別になります。購入者アカウントがないと出品者アカウントが作れないので、まだAmazonの利用登録をしたことがないという方はまず購入者アカウントから作りましょう。購入者アカウントを作ったら、「アカウントサービス」というメニューの中の「その他のアカウント > 出品者アカウント」という項目から出品用アカウントを作ることができます。

またeBayについては、個人用アカウントとビジネス用アカウントの2種類があります。自分が持っている不要品を売るくらいのつもりであれば個人用アカウントでも良いですが、せどり転売をしっかり腰を据えてやっていこうという場合はビジネス用アカウントを選ぶようにしてください。

ヤフオクやメルカリについてはアカウントの種類はひとつですので、購入用にすでに作成済であればそのまま使えます。ただしヤフオクの場合はプレミアム会員になる必要があり、月額利用料がかかります。またメルカリの場合、出品するためには認証をクリアしている必要があります。

なお、はじめからこれらすべてのアカウントを作る必要はありません。とりあえずどれか1つでOKです。自分が普段から使っているプラットフォームがあれば、勝手が分かっていてスムーズに始められるでしょう。また扱ってみたい商品ジャンルがすでに決まっていれば、そのジャンルを自分が買うとしたらどのプラットフォームで買うか?という視点で選んでも良いです。プラットフォームの選び方については、以下の記事も参考になるかと思いますので、ぜひ目を通してみてください。

一番高く売れるアプリを見極める!売りたいものに合わせた出品サイトの選び方

家にある不要品を出品してみる

出品用アカウントが準備できたら、出品手続きの練習をしてみましょう。わざわざ何か仕入れなくても、家にある不要品でOKです。Amazonの新品カテゴリについては商品が未開封である必要があるため、家に未開封のものがなければ中古での出品を選びましょう。

出品の際に悩む方が多いのが、商品説明と価格です。商品説明はイチから考えようとすると大変ですし、過去データも経験もない中で適切な値付けをするのは難しいです。そこでオススメなのが、すでに出品されている類似商品のデータをアレンジして使うこと。そうすると自分で考える手間が省けるだけでなく、売れているデータを参考にすることで自分の出品も売れやすくなります。ただし完全コピーは問題視されてしまいますので、自分用にアレンジすることを忘れないでください。

メルカリやヤフオク、eBayならすでに購入・落札されたデータが見れますので、自分が出品しようとしている商品と同じものや似たもののデータを探し出して、説明文をコピーしアレンジして使いましょう。価格についても、すでに売れたものを参考にして、安すぎず高すぎない価格をつけてみましょう。Amazonの場合はすでに同じ商品を出品している人がいるはずなので、その最安値に合わせればとりあえずの問題はありません。

なお、中古としての出品の場合には、商品の状態を必ず書き添えるようにしましょう。商品写真でも状態が分かるようなものを使うとより良いです。状態が悪い箇所は隠したほうが高く売れるのでは、と考えてしまいがちですが、購入者からのクレームはアカウントの信頼性を下げてしまいます。せどり転売を長く続けていきたいなら、購入者が「良い買い物したな」と思えるような誠実な出品を心がけましょう

日々やっていくこと

せどり転売をビジネスとして本格的にやっていくとすると、以下のことを日々繰り返していく形になります。

  1. 商品を仕入れる
  2. 商品を出品する
  3. 商品を購入者へ届ける

せどり転売で利益を出そうとする場合、多くはNo.1の仕入れをどこまで頑張れるかが成功のカギとなります。No.2はやることとしては決まりきった定型作業なので、億劫がらずにやれれば大丈夫。そしてNo.3は顧客満足度に直接つながるところなので迅速かつ丁寧にやる必要がありますが、これもただの作業なのでルーチンで構いません。利益の大小を決めるのは、No.1の仕入れであるということを認識しておいてください。

仕入れスタイルとしては、実際のお店に出向いて仕入れる場合と、インターネット上で仕入れる場合の2通りがあります。また、「転売・せどりとは?」で紹介したとおり、定価割れのものを仕入れて定価で売る場合と、定価で仕入れてプレミア価格(定価以上のこと)で売る場合の2パターンがあります。このうち、初心者にオススメなのは実際のお店に出向いて仕入れ、そして定価割れのものを仕入れて定価で売る方法になります。この方法が一番難しくなく、かつ商品知識が自然に増えていく方法だからです。

やり方は簡単。ディスカウントショップなどお得な買い物ができるお店や、改装や商品入れ替えなどで大幅なセールをやっているお店に行きます。販売されている商品の情報をネット検索し、Amazonやメルカリ等の販売プラットフォームでいくらで販売されているかを確認します。実店舗で販売されている価格と、Amazonやメルカリ等で販売されている価格に差があれば、その商品は転売で利益を得られる商品ということになるので、仕入れていきます。

ポイントとしては、ディスカウント品やセール品がなぜ安くなっているのか?を考えることです。人気がなくて売れ残っている商品ならば、Amazonやメルカリでも同じように安値でたたき売られているはず。でもそうではなくて、実店舗でそれなりに売れてはいるけれど誤って仕入れすぎてしまって売り場に置ききれなかったり、あるいは売り場面積の都合上はやく全部売ってしまいたいという理由で安売りになっているケースがあります。この場合には、商品自体の人気が下がっているわけではないため、実店舗のように売り場面積の影響を受けないAmazonやメルカリ等ではほとんど値下がりがなく定価で売れる、ということがよくあります。

無事に仕入れを終えたら、次は出品作業をしていきます。やり方としては前項で紹介したとおりです。なおAmazonの場合はFBAといって、商品が売れる前にAmazon倉庫に納品しておけばNo.3の発送作業をAmazon川でやってくれるサービスがあります(手数料が別途かかります)。これを使うと、いつ売れてもAmazonが購入者へ迅速に発送してくれるので、こちらが売れたタイミングを気にしなくて済みとても楽です。

このような、仕入れ⇒出品⇒発送という作業を日々繰り返していきます。地道な作業ですが、やればやっただけ成果につながるのがせどり転売の良いところでもあり、初心者に向いているところでもあります。ぜひご自身の生活スタイルに合わせて、できる範囲から始めてみてください。

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