【初心者向け】2019年8月の相場は荒れる!?九星気学からみる相場の見通し

占星術や気学といった、星のめぐりで運勢を占うようなジャンルは、一見すると相場とは無関係に思えるかもしれません。ですがこういった占いは統計データに基づいていることも多く、一定のサイクルで動きを形成する相場とは実は相性が良いとされています。また星のめぐりはエネルギーとも深い関係を持つため、ボラティリティの大小という面でも相場に大きな影響を与えることがあります。

そこで今回は、占いの中でも九星気学にスポットをあてて、2019年8月の相場見通しを述べてみたいと思います。

2019年8月の相場は荒れる!?九星気学からみる相場の見通し

九星気学とは

九星気学とは、九星・干支・五行という3つの要素を掛け合わせて占う占術で、東洋で生まれたものとされています。東洋の思想では「天地の間には時間と空間が存在する」という考え方があり、その「時間」や「空間」の在り方を9つに分類して考えるのが九星気学です。九星方位学といってエネルギーの流れを元に方位の吉凶を見ることも多く、風水とも近いものです。

本来は生まれ年と生まれ月から九星をみますが、相場の場合は流れを見たい年と月で九星をみていきます。年の九星を本命星と呼び、月の九星を月命星と呼びます。本命星は1年ごとに配置が変わるため、1年ごとにその内容をみていく必要があります。また月命星は1ヵ月ごとに動いていくため、土台となる本命星と当月の特徴となる月命星を組み合わせていくことで、長期視点と短期視点の両方での相場の癖を予測することができます。

九星気学でみる2019年前半の振り返り

8月の相場見通しをみていく前に、まずは7月までの振り返りをしていきましょう。

2019年の本命星「八白土星」とは

2019年の本命星は八白土星です。力を溜める停滞の星と言われ、制度を見直したり、方向性を変えたりということが起きやすい星です。未来に向けてエネルギーを溜めるので、翌年に向けた足固めの時期でもあります。もともと八白土星には「家」の意味があり、ここで力を蓄え、あるいは次の世代に相続し、生命の力をより強くしていく役割を持ちます。自分自身が表に出るというよりも、誰かを育てる、何かを大きくする、どこかへ伝えていくといったことを得意とする星です。

もともと堅実に積み上げていく性質を持っていますが、たまに行き当たりばったり無計画なことをしてしまうと大炎上してしまう運命にあります。大器晩成タイプであり長い目でみれば良い方向に進むものの、短期的には施策が二転三転したり相場が急変したりと、落ち着かない状況を引き起こします。力を溜めるパワーも頑固ですが、一度スイッチが入ると勢いよく走りだしてしまう傾向もあり、その意味で変化や改革、チャレンジの多い星ともいわれています。

本命星に八白土星を持つ人は、変化の多い人生を歩むことが多く、3回のドラマがあると言われます。しかもそのドラマの始まりや終わりの調整がうまくいかず、そこで一波乱起きることもよくあります。

2019年1月~7月の振り返り

2019年の本命星が八白土星であることをふまえて現実をみてみると、2019年10月に消費税増税を控えて様々な施策が打ち出されています。停滞の年にこういった改革をやろうとしているので、強行突破感が否めないのは仕方のないことでしょう。キャッシュレス決済の促進をはじめとして、景気減速を最小限に食い止めるべくあの手この手と打ち出されていますが、これらは果たして長期的な視点に基づいて考えられているものでしょうか。もし、目先のことだけを考えて打ち出されているものがあれば、それが引き金となって経済が大きな混乱を起こしたり、株価が暴落したりといったことが起きてしまう可能性が考えられます。

また、2020年には東京オリンピックを控えており、それに向けた施策も次々と打ち出されています。次へつなげていく役割を持つ八白土星ですから、オリンピックに向けた準備というのは得意分野です。細かいところではうまくいかないこともあるかもしれませんが、大きく見れば物事は前進していきます。特定の人の利権にかかわるようなことは自然と止まり、排除されていくので、はたから見るとそれは物事が停滞しているように見えるかもしれません。その排除・浄化が済んで前進のスイッチが入れば、物事は一気に進んでいくでしょうが、それはもう少し先のことになるかもしれません。

世界に目を移すと、アメリカを中心とした貿易交渉や米朝問題、日韓問題など様々な交渉事が同時並行で進んでいます。こちらもわずかながら前進はしているものの、3歩進んで2歩下がるような、油断を許さない状態が続いています。停滞の年ですから本来、交渉事もあまり進まず、悪くもならないけれど良くもならないというのが自然なはず。その証拠に、交渉の進捗が進まないまま棚上げされている事態が何度も繰り返されています。そしてアメリカや中国、北朝鮮にイランといった各国のちょっとした発言で株価や為替が乱高下するさまは、まさに変化の多い八白土星の影響がよく表れています。

相場の動きを見てみましょう。日経平均やTOPIXといった全体指数を見てみると、2018年末の大幅下落からは方向転換して21,000円前後までは戻しているものの、なかなかレンジを抜けられない状態が続いています。たまに上抜け、あるいは下抜けしても長い髭を残して戻ってきてしまうことが多く、なかなか腰を据えたポジション取りが難しい状態になっています。為替を見ても、年始にフラッシュクラッシュを起こしたドル円は107~110円台を回復してきていますが、狭い幅で行ったり来たりしています。「このイベントが終われば方向感が出るはず」と言いながら、いざイベントが終わると次のイベント待ちで相変わらずレンジ相場、ということの連続で、たまにレンジを抜けだしてもすぐに戻ってきてしまう状態が繰り返されています。

全体的に、走り出すとそれなりにワークするものの、翌日には全戻しといった二転三転ぶりがうかがえる半年だったと言えます。昨年末の総悲観ムードはこの半年間で払拭されてきているものの、今はまだ先の見えない不透明感が相場を大きく支配しています。

九星気学に基づく2019年8月の相場見通し

さていよいよ、8月の見通しです。本命星である「八白土星」に、さらに月命星の要素を加えてみていきます。

2019年8月の月命星「五黄土星」とは

五黄土星はとにかくマイペースです。頑固で野心が強く、強引で独裁的です。安定を望まず、一攫千金を追い求めて積極的にリスクを取りに行きます。一からすべてを育て、造り上げる強いパワーを持っている反面、完成されたすべてを壊し尽くしてしまうだけのエネルギーも併せ持っています。一見ソフトに見えるので寄ってくる人・モノは多いのですが、善か悪か両極端なので本質を掴みづらいタイプです。ギャンブルにもチャレンジしがちですが、結果も両極端になりがちです。

本命星が八白土星、月命星が五黄土星となる場合、ベースは八白土星なので停滞モード、つまり堅実に積み上げていきたい状態ですが、その上に五黄土星の野心が重なってきます。どちらも五行としては「土」の性質を持っていますが、八白土星は「山」の意味があり、高く積み上げられたポジティブなエネルギーを持っています。対して五黄土星の土は「大地」の意味があり、どちらかというと低い場所にあるネガティブエネルギーの象徴となります。悪いところを補完し合うというよりは、良いところも悪いところも助長し合ってしまうイメージです。今は下積みの時期だと捉えてチャレンジを抑えることができれば未来につながっていきますが、五黄土星の強く破壊力のあるエネルギーが全面に出てしまうと八白土星のモードと喧嘩してしまい、良くない結果が待っています。

ちなみに、2019年の1~7月にももちろん月命星はあります。キーワードを順番に並べてみると

1月の月命星は三碧木星で、キーワードは「伸長」
2月の月命星は二黒土星で、キーワードは「忍耐」
3月の月命星は一白水星で、キーワードは「流動」
4月の月命星は九紫火星で、キーワードは「先見」
5月の月命星は八白土星で、キーワードは「変化」
6月の月命星は七赤金星で、キーワードは「余裕」
7月の月命星は六白水星で、キーワードは「完成」

と、このような流れを経て8月を迎えます。1月から4月まではどちらかというと上目線だったところから、5月に変化を迎えて下目線に。そして遊びの6月があって、7月に状況がある程度落ち着く。そこからの8月、五黄土星ということで、7月の落ち着いた状態からなかば強引に動きを見せる可能性が大いに考えられます。完成した状態を壊すだけのエネルギーを持つ五黄土星ですから、7月の六白水星でいったん完成したものをどう動かしていくか、慎重にみていく必要があるでしょう。

2019年8月の相場見通し

相場の世界においては、五黄土星の月は為替を中心に荒れやすいと言われています。特に、本命星である八白土星が持っている短期目線でのゴタゴタと重なってしまうと、上に下に大きく動く一か月となることが予想されます。

荒れるといっても、動く方向は必ずしも下とは限りません。8月は例年商いが薄く、かつ誰しもが下目線の中では、ちょっとしたことがきっかけとなって暴騰が突然起こることも考えられます。良いことも悪いことも助長し合う八白土星と五黄土星ですから、一度動き出すとしばらくは走り続けてしまうでしょう。そして、また別のきっかけでさらに走ることもあるし、あるいはなかったことにして全戻し、といった投資家を翻弄する動きが続くでしょう。

実際に政治や経済の状況を見てみると、確かに相場に大きく影響しそうなイベントが多く控えています。日本も米国も欧州も、どちらかというと相場にネガティブな影響を与えそうな材料を多く持っており、株安円高の目線を持っている投資家は多いでしょう。その分、予想外の動きが出てくれば反対に株高あるいは円安方向にワークする可能性も十分にあります。

忘れず意識しておきたいのは、「ささいなきっかけでも強引な動きにつながる可能性がある」ということ。計画性のないナンピンなどは自殺行為に近いと言えます。しかも、強引な動きはすぐにオーバーシュートして、元に戻ってきたりします。相場の動きに一喜一憂したりイライラしたりすることなく、一歩離れて見てみる。いつも使っているものよりも長い足でチャートを見るようにしてみても良いでしょう。強引な動きではなくトレンドが出来たのだと確認できてからポジションを傾けるようにしても良いかもしれません。

具体的にみていきましょう。国内では先日、参議院選挙が終わり、消費税増税に向けた最終調整が始まります。増税だけ見れば景気の落ち込みにつながるためさらなる株安を引き起こす可能性がありますが、景気刺激策として今よりも一歩踏み込んだ施策が打ち出されれば逆に株高につながることも大いにあり得ます。どちらかといえば景気落ち込みは以前から想定できていたことなので、すでに相場に織り込み済みと捉えることができます。それよりも、サプライズによる株高のほうが動きとしては大きくなることが考えられます。

増税および関連施策以外に、7月の参院選を有利に戦うために先送りにしていた各種施策にも着手していくことになります。選挙前には世論に対してウケの良い施策ばかりを押し出してきた政治家たちも、ここからは経済に対して短期的にネガティブな影響を与える内容を出さざるを得ないかもしれません。今まで耳障りの良い情報ばかり聞こえていたのに、突然の方向転換で相場が急落するようなことも十分想定できます。

世界に目を移します。アメリカの利下げは早ければ7月末に第一弾が決まる見込みです。利下げ自体は相場も織り込み済みと考えられますが、アメリカの経済指標をみる限りそこまで景気が悪くなっているとは考えられないため、利下げの幅は投資家たちが期待するよりも少なくなる可能性もあります。この記事が公開される頃には7月末のFOMCの結果が発表されているはずですが、利下げを望むトランプ大統領と、景気が悪くない中で大きな利下げを回避したいFRBの間で意見が食い違っているので、7月末のFOMCが終わったところでこの対立が解消するとは考えられず、8月中も両者の発言で相場が突然急騰急落するリスクは常に考えておいたほうが良いでしょう。

貿易面では、これから米中交渉のほかに日米交渉も始まっていきます。日米交渉については6月にトランプ大統領が訪日した際に、8月以降に動きがあることを示唆した発言をしており、まさにこれから動くことがほぼ確実と言えるでしょう。本命星が八白土星である2019年において、交渉事をまとめるならば五黄土星を月命星にむかえる8月しかない、という見方も出ています。8月の間に交渉がまとまらないようであれば、この先ズルズルと応戦が続くことも予想されます。

最近の株価を見る限りでは、自動車業界をはじめ輸出依存度の高い業界では日米交渉をそれほどネガティブ視していないように見えます。ですが交渉が進んだり為替が円高に振れたりすると、風向きが変わることも考えられます。3月末決算の企業の第一四半期末の状況を見ると、米中の関税に関する応戦も影響してあまり良くない数字となっているところがそれなりにありますので、為替の変動などと合わさって悲観ムードが相場に漂ってしまうと、株価が一気に急落してしまうでしょう。ストップロスの設定は確実に入れておくことをおすすめします

2019年8月に気を付けるべきこと

五黄土星の8月相場と向き合ううえで、次のことに留意しておくと大火傷を負わずにすみます。想定外の強引な動きに翻弄されるとつい熱くなってしまう、という方はとくにしっかりと覚えておいてください。

  • 強引な乱高下に注意すること。すぐに行って来いになるのかトレンドなのかを注意深く判断すること。
  • なんか違うと違和感を感じたらすぐポジションを軽くして無理をしないこと。
  • 間違ってもその場しのぎの対応は避けること。
  • 想定外の動きに翻弄されての軽率なミスに気を付けること。
  • 我慢と忍耐を心がけること。
  • 不満やイライラなどネガティブな感情が出たら相場から離れてみること。

どれもこれも、本命星が八白土星だとか、月命星が五黄土星だとか、そういったことは関係なしによく言われる内容かと思います。「そんなこと言われなくてもわかっているよ」という方も多いでしょう。ですがこの8月はちょっとした判断ミスが命取りになります。初心にたちかえって、こういったことに気を付けいつでも冷静に相場と向き合うことが大切です。

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