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こんな気持ちを持っていませんか?
FXでは平日は24時間の取引が可能ですが、土日は世界的な商習慣として休みとなっています。チャートが動いていないため、取引をすることもできません。仮に金曜日にポジションを決済しなければ、土日に持ち越してトレードをすることになります。この場合、いくつか気をつけておきたいポイントがあるのです。
そこで今回の記事では、FXの月曜日に潜むリスクを解説しながら、それらを活用した具体的なトレードテクニック、おすすめのFX会社まで丁寧に解説していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
FXの月曜日に潜む3つのリスク
上述したように、土日にポジションを持ち越す場合などを含めて、FXの月曜日には気をつけておきたいポイントがあります。まずは、そのリスクを確認していきましょう。
①金曜日の終値との価格差
FXの月曜日は、金曜日の終値と価格において差が出ることがあります。仮に土日にポジションを持ち越したとして、月曜日の始値が金曜日と大きく異なったらどうでしょうか。この場合、価格差が利益に振れる方向であれば問題ありませんが、損失に振れる方向にん進んだ場合もあります。そうすれば、大きな損失が出る可能性があるでしょう。このように、金曜日の終値と月曜日の始値の価格差は、FX取引におけるリスクの1つといえます。
金曜日の終値と月曜日の始値でなぜ価格が開くのか?
また、そもそも価格差が開く要因は2つあります。中東市場での取引価格が影響することが1つ目として挙げられます。中東の市場、たとえばバーレーンであれば、宗教上の理由で金曜日が休みであり、土日でも実は市場が動いています。そこまで大きな市場ではないため、世界に与える影響は限定的ですが、場合によってはこの中東市場のレートが影響してくるのです。
その他にも、月曜日明けの大口投資家やヘッジファンドの動きも価格差に影響を与えていると言われています。価格が開く要因ははっきりとしたことはわかりませんが、こうしたことが影響する可能性があることは、頭に止めておいたほうが良いでしょう。
価格差を狙った「窓トレード」
FXでは、金曜日の終値と月曜日の始値のこの価格差を狙った「窓トレード」という手法があります。ざっくりいうと、金曜日の終値と月曜日の始値の差は、その後のトレードでなくなっていく傾向があり、窓トレードはそれを活用したトレード手法のことです。わかりやすいように、具体的な例で考えてみましょう。
上記の例でいえば、1ドル111円から1ドル110円に価格が下がっていくと予想するため、ショートで入れば利益を狙う事ができるでしょう。ただし、これも100%それが起こる事を保証しているわけではありません。基本的には価格がどちらに動くかわかりませんが、こうした傾向がある事を覚えておきましょう。
窓が閉じてからの反発を狙ったトレード
窓トレードに関係するトレード手法の1つとして、窓が閉じた後にその反発を狙ってトレードをする手法もあります。たとえば、上記の例では、1ドル111円から1ドル110円まで窓が閉じると想定しています。もし予想通りに窓が閉じれば、その後閉じた反発でさらに窓がもう一度開く可能性があります。この反発を使ってロングでエントリーをすれば利益を狙うこともできるでしょう。
このように、窓トレードでは「①窓が開く→②窓が閉じる→③反発で再び窓が開く」という予測を行うことができます。これら一連の流れをうまく活用してトレードをしてみることをおすすめします。
②土日のファンダメンタル
土日のファンダメンタルは、月曜日に潜む2つ目のリスクとして挙げられます。たとえば、保有している通貨の取引ペアに関係した国の制作発表が土日に行われたらどうでしょうか。もし、自分が保有しているポジションにプラスに作用する事であれば問題ないかもしれませんが、損失に振れるネガティブなファンダメンタルであった場合には、大きな問題となります。
そのため、予期せぬ土日のファンダメンタル発表で、月曜日に大きな損失を出してしまう可能性があることを、リスクの1つとして必ず覚えておきましょう。
特にアメリカには要注意!
アメリカは世界経済の中心地です。FXにおいても基軸通貨はドルであり、いかにアメリカの影響力が大きいかわかります。アメリカのファンダメンタルは、アメリカだけでなく他の国ににも大きな影響を及ぼすのです。
もしあなたが土日にポジションを持ち越すのであれば、ドル建てのペアでなくても、アメリカのファンダメンタルは特に注視しておきましょう。そして、もしポジションに対してネガティブなファンダメンタルが出た場合には、月曜日にすぐにポジションを決済できるようにしておきましょう。
③FX会社の早朝メンテナンス
FX会社の早朝メンテナンスも、気をつけておきたいポイントの1つです。仮に土日に悪いファンダメンタルが出てしまい、あなたがポジションをすぐに決済したくても、月曜日の早朝にメンテナンスが行われてしまえば、取引をすること自体ができません。
こうした点を踏まえても、月曜日にメンテナンスがあるかどうかは、事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
メンテナンスが取引可能日にないGMOクリック証券
メンテナンスが営業日にないことでも有名な、GMOクリック証券。運営元は東証一部上場企業のGMOインターネット株式会社です。もしあなたがメンテナンスによる取引リスクを軽減したいのであれば、ぜひとも活用しておきたいところです。
FXの月曜日に関するよくある2つの質問
ここまでで、FXの月曜日のリスクなどはわかりましたね。具体的なトレード手法も紹介したので、よりトレードへの実感が深まったかと思います。ここからは、FXの月曜におけるよくある質問を確認していきましょう。
①月曜日は相場が動かない?
月曜日は相場が動かないと言われることもありますが、これもその時の相場の状況などによりけりです。早朝に関してはオセアニアの市場しか動いていないので、やや値動きはゆっくりですが、何かしらのファンダメンタルが出ていれば早朝でも大きく相場が動くこともあります。
そのため、土日でもファンダメンタルのチェックは忘れないようにしましょう。これによって、損失を抑えるだけでなくトレードチャンスがないか伺っていきましょう。
②月曜日の開始時間はいつから?
FXは夏時間でも冬時間でも月曜午前7時からが多くなっています。もちろん、FX会社ごとに取引開始時間は異なるので、利用しているFX会社の公式ページなどからしっかりと確認を行いましょう。
また、上述したように、FXでは月曜日の早朝にメンテナンスを行う場合もあります。メンテナンス時間と合わせて必ず確認しておきましょう。
おすすめのFX会社TOP3
ここまで、月曜日に関するリスクや質問などを見てきました。具体的なトレードテクニックも確認したので、ぜひとも実践してみたいと感じている方も多いのではないでしょうか。そこでここからは、おすすめのFX会社TOP3を紹介していきたいと思います。今回はハイレバレッジでの取引が可能なリスクの高い海外事業者などは省き、国内でも大手企業が運営している信頼性の高い事業者を紹介していきたいと思います。
第1位 SBI FXトレード
SBI FXトレードは金融事業を国内で長らく行ってきた、SBIホールディングスが運営するFX会社です。同社の信頼性は非常に高く資金力もあるため、初心者でも安心して取引をすることができるでしょう。
こうした点を踏まえても、SBI FXトレードはおすすめです。初心者の方であまり投資に回せる資金も多くないという方であれば、まずはSBI FXトレードで取引をスタートしてみることをおすすめします。
第2位 DMM FX
DMM FXは、動画配信などでも有名な大手企業DMM.comが運営するFX会社です。そのため、信頼性はバツグンに高いといえるでしょう。また、同社は国内の口座開設数第1位となっており、多くの人から使いやすいと支持を集めています。
このように、DMM FXなら限りなく本番に近い環境でFXの練習を徹底することが可能です。急に自分の資金でトレードをするのが不安だなと感じている、これからFXを始めようという方であれば特におすすめといえるでしょう。デモトレードが利用できる期間は最長で3ヶ月なので、まずは3ヶ月間みっちりデモトレードで練習をしてFXをスタートしましょう。
第3位 ヒロセ通商
第3位に紹介するのが、ヒロセ通商です。DMM FXはデモトレードができることをお伝えしましたが、実は土日の休みのタイミングではデモトレードでもトレードをすることができません。これは他のどのFX会社でも同じように、土日はデモトレードができないのです。
土日といえば休みなので、トレーダーにとってはゆっくりしたい時間かもしれません。しかし、土日をどう使うかでFXの勝率は大きく変化してきます。仮想のレートにはなるものの、ヒロセ通商のデモトレードで土日にもしっかりと練習を行っておきましょう。
FXの月曜日を含めた取引における注意点
FXで月曜日にどのようなリスクがあるかや、それらを活用したトレード手法、おすすめFX会社までここまで見てきました。ここからは、月曜日を含めたFX取引全般の注意点なども確認していきましょう。
①土日のポジション持ち越しは低レバレッジで
FXでは期間に応じて代表的なトレードスタイルが4つ存在します。たとえば、スウィングトレードであれば数日から数週間までポジションを持つことが一般的です。仮に数週間にかけてトレードをする場合、土日のポジション持ち越しは必ず発生してきます。
こうした点を踏まえても、土日のポジション持ち越しは低レバレッジで行うようにしましょう。可能であれば、5倍からどれだけ大きくても10倍ほどに止めておきましょう。
②基本的に確信がなければ持ち越しはしない
土日のポジション持ち越しは、基本的に確信がなければおすすめしません。なぜなら、今回紹介したように土日のファンダメンタルなどでも、月曜日の価格に影響が出てきてしまう可能性があるからです。また、確信があったとしてもポジションの持ち越しは極力しないようおすすめします。
仮に週明け月曜日に、ほぼ確定な上昇を期待できるファンダメンタルがあったとしましょう。しかし、土日で突然それが中止になってしまう可能性もあります。どんなファンダメンタルにもリスクはあるので、それらがはっきりとわかってからポジションを持っても遅くないでしょう。
③証拠金維持率には余裕を持って取引しよう
もし土日にポジションを持ち越すのであれば、証拠金維持率にも気をつけておきましょう。あまりにも証拠金維持率が低い状態でポジションを持ち越すと、週明け月曜日の価格の開きでロスカットが入ってしまい、ポジションがそのまま決済されてしまう可能性があります。
しかし、証拠金維持率を低くしておけば、ロスカットの対象にもならなくて済みます。こうした点を踏まえても、最低でも200%以上にはなるように証拠金維持率を維持しておくことをおすすめします。
まとめ
以上、FXの月曜日について解説してきました。今回も紹介したように、FX取引において月曜日にはさまざまなリスクがあります。ポジションを持ち越してしまうと、これらのリスクに直面する可能性が高いため、注意点でも解説したように低レバレッジでの持ち越しを行うか、確信が持てる時だけ行うなど配慮をして取引を行いましょう。また、土日にポジションを持ち越すのであれば、月曜日の早朝のメンテナンス時間やその間のファンダメンタルなども注視しておく必要があります。
いっぽうで、月曜日を活用した窓トレードなどは積極的に活用していきたいところです。窓トレードであればポジションを持ち越す必要もありません。必ず窓が開き、閉じるという保証はありませんが、長い歴史の中でその傾向が顕著に現れており、トレード手法として確立されています。こうした点を踏まえると、積極的に活用して利益を出していきたいところです。
ぜひ、この記事を月曜日のトレードの参考に役立ててみてくださいね。