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こんな気持ちを持っていませんか?
これから投資を始めようと考えている人であれば、株と並んでFXを検討している人も多いでしょう。また、すでにFX取引をスタートしている方もいると思います。
そんなFXでは、移動平均線を活用することで、より効率的にトレードをすることができます。加えて、移動平均線を活用したトレード手法は、FXだけでなく株取引などの他のトレードでも応用することができるため、身につけておくことで今後の投資ライフにも大きくプラスになることでしょう。
そこで今回の記事では、FXの移動平均線とはどのようなものかを改めておさらいしながら、その種類やそれぞれの役割から具体的なトレードテクニックまでわかりやすく解説していきたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
FXの移動平均線とは?
FXの移動平均線とは、時間ごとの価格の平均値を結んだ線のことです。たとえば、1時間足でチャートを表示した場合には、1時間ごとの価格の平均値が表示されます。同様に、4時間足でチャートを表示させた場合には、4時間ごとの価格の平均値が表示されることになります。
そのため、仕組みはシンプルだが、重要度は非常に高いという点をまずは覚えておきましょう。
FXの移動平均線の種類
FXの移動平均線にも種類があり、それぞれに役割や目的が異なります。具体的には、FXの移動平均線の種類は大きく分けて3種類になります。
3種類の移動平均線
①単純移動平均(SMA・MA)
②加重移動平均(WMA)
③指数平滑移動平均(EMA)
①単純移動平均線(SMA・MA)
1つ目に紹介する単純移動平均線は、もっとも代表的な移動平均線です。一般的に移動平均線と呼ぶときには、この単純移動平均線を指し示しています。英語では「Simple Moving Average」と呼び、SMAやMAと略して記載することもあります。海外のツールでチャートから呼び出すときや、日本語のツールでもチャート画面上での表示の際には、この略称表記を行っていることが多いため、覚えておきましょう。
概要は上記で解説した通りで、時間ごとに区切った価格の平均値(または終値)を結びつけた線のことを指しています。
②加重移動平均線(WMA)
加重移動平均は英語表記でWeighted Moving Averageと呼び、略称でWMAと呼ばれています。ポイントは直近の価格をより重要度が高いと考えている指標であることです。
1つ目の単純移動平均線とは違い、直近の価格が重要視されている指標であるため、より現時点の価格の流れがつかみやすいところがポイントです。
③指数平滑移動平均線(EMA)
2つ目の指標と少し似ているのは、指数平滑移動平均(EMA)です。たとえば、5日EMAの場合を考えてみましょう。この場合であれば、5日目の価格を2倍にして計算を行います。
これによって、加重移動平均よりもさらに直近の価格に重点をおいて線が作成されます。
FXの移動平均線に関する2つの疑問
ここまでで、移動平均線の概要から大まかな種類までわかりましたね。思っていた以上に移動平均線も奥が深いと感じたのではないでしょうか。
ここからは、移動平均線に関してよくありがちな2つの疑問を確認していきましょう。
①移動平均線の期間は何日で表示すれば良い?
移動平均線の表示には、期間の指定も行います。この期間には、基本的に何日で表示させれば良いのかという明確な決まりはありません。いっぽうで、多くのトレーダーやアナリストが使っている期間の区切りの目安は存在します。
表示期間の目安
・20日→短期
・25日→短期
・50日→中長期
・200日→長期
基本的に表示期間は自由であるものの、分析などを読むとほとんどの記事でこれらの日数が採用されています。期間が短ければ短いほど短期間の線となり、期間が長ければ長いほど長期的な流れを示した線となります。そのため、表示期間の目安としてぜひとも覚えておきましょう。
②表示する時間足でも変わるの?
最初の頃は気づかないかもしれませんが、実は表示する時間足でも移動平均線の表示のされ方は異なってきます。
いっぽうで、こちらも目安にはなりますが、短期間なら5分足、中長期の流れを確認するのであれば4時間足や日足での表示を意識しておきましょう。特に、全体的な相場の流れを確認する時には4時間足は非常に効果的に使うことができます。
FXの移動平均線を使った取引手法
ここまで、FXの移動平均線の概要や疑問点などを解決してきました。移動平均線は初心者の方だと、どのように使えば良いのかわからない点が多いですが、こうして確認することでその概要をしっかりとつかめたのではないでしょうか。
ここからは、FXの移動平均線を使った取引手法についても確認していきましょう。今回は長い歴史の中でも多くのトレーダーが活用してきた、代表的な2つのチャートパターンを中心に紹介していきたいと思います。
①ゴールデンクロスを狙う
ゴールデンクロスとは短期の移動平均線が長期の移動平均線を追い越すタイミングのことを指しています。ゴールデンクロスが発生すると、その後は上昇トレンドに転換しやすいと言われています。つまり、このタイミングでロングのポジションを持つことで利益を狙っていくことが可能です。
ゴールデンクロスは伝統的なチャートパターンの1つでもあり、おそらくもっとも有名な買いを示すサインの1つです。このように、移動平均線を活用したチャートパターンを活用することで、より効率的に利益を狙っていくことも可能です。
②デッドクロスを狙う
続いて紹介するのが、デッドクロスです。デッドクロスは先ほどのゴールデンクロスとは逆で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回った時に発生します。一般的にデッドクロスよって、その後下落トレンドが発生することが多いと言われています。つまり、ショートでポジションを持つことで下落の下げ幅で稼ぐことが可能です。
このチャート例のように、短期的にはデッドクロスが発生しても価格の反発で下落しない可能性もあります。そのいっぽうで、反発後には下落していることから、やはり中長期での下落トレンド発生要因として機能していることがわかります。こうした点を踏まえても、デッドクロス発生のタイミングは移動平均線を活用した絶好のトレードチャンスであるといえるでしょう。
FXを始めるならココ!初心者におすすめのFX会社
ここまでで、レバレッジなしの概要などは大方わかりましたね。ここからは、具体的なレバレッジなしの取引におすすめのFX会社を紹介していきたいと思います。今回は海外事業者は省き、国内でも大手企業が運営している信頼性の高い事業者を2社紹介していきたいと思います。
SBI FXトレード
SBI FXトレードは、金融事業大手のSBIホールディングスが運営するFX会社です。その信頼性は間違いなく高いので、初心者の方でも安心して取引をすることができるでしょう。
資金面の少なさは、投資初心者の方であればよく陥りがちなポイントです。実際にほとんどのFX会社であれば数万円は最低でも準備しておかないとFXトレードを行うことができません。しかし、SBI FXトレードであればこうしたユーザーの悩みも解決することができるのです。少額取引からスタートしたい方は、ぜひともSBI FXトレードに登録しておきましょう。
DMM FX
DMM FXは、国内でも動画コンテンツの配信事業などで有名なDMM.comが運営しています。そのため信頼性の高さは間違いないでしょう。それだけでなく、口座開設数第1位のFX会社でもあります。つまり、多くの人から支持を集めているFX会社でもあるのです。
これからFXを始めようという方であれば、DMM FXのデモトレードからスタートしてみましょう。最長で3ヶ月間じっくり練習をしてから、そのまま本番環境へ移行することも可能です。
移動平均線を使ったトレード時の注意点
移動平均線を使ったトレードの概要やテクニック、おすすめの投資会社まで全体的につかめましたね。いっぽうで、移動平均線を使ったトレードには気をつけておきたいポイントもいくつかあります。ここからは、それらのポイントや注意点を確認していきましょう。
①移動平均線を鵜呑みにしない
移動平均線の具体的なトレードテクニックも上記で確認しましたが、ゴールデンクロスやデッドクロスも100%の結果を保証するものではありません。FXではチャートが常にランダムに変化しています。その先、どうなるかはプロでも予想することができません。
こうした点を踏まえても、移動平均線だけを鵜呑みにしてトレードをすることは非常に危険です。あくまでもトレードのエントリータイミングの目安や、利食いや損切りの目安などとして活用しましょう。そして、どのようにチャートが反応しても対応できるように心がけておきましょう。
②他の指標と合わせて分析に利用する
他の指標と合わせて分析に利用することも忘れないようにしておきましょう。たとえば、ゴールデンクロスが発生したタイミングであれば、RSIなども確認しておきたいところです。RSIはその通貨が買われすぎなのか売られすぎなのかを示した指標です。それだけでなく、相場が強気なのか弱気なのかを読み取ることも可能です。
ゴールデンクロスが発生したタイミングでRSIが強気を示していれば、そのまま継続して上昇する可能性が高いなどと考えることができます。もちろん、その時の相場の状況や世界情勢にも寄ってくるところなので、一概にはいえません。しかし、こうした他の指標と組み合わせて分析を強化することで、より効率的なトレードを行うことができるのは間違いないでしょう。
③あくまでも余剰資金で取引する
投資をする時には必ず気をつけておきたいのが、余剰資金でトレードをするということです。余剰資金とは自分の余裕を持てる資金、つまりなくなっても良いお金のことを指しています。
FXで失敗する人の多くが、借金をしてトレードをしたり生活費を削ってまでトレードをしています。こうした人たちのほとんどは、損を取り返したくて感情的になってお金をつぎ込んでしまうのです。しかし、こうしたトレード手法は非常に危険です。あくまでも余剰資金でのトレードを行うことを忘れないよう心がけておきましょう。
④レバレッジをかけすぎない
レバレッジをかけすぎないようにすることも、FX取引においては重要です。具体的には、最初の頃は5倍〜10倍くらいの倍率でトレードをすることをおすすめします。
上述したように、移動平均線を活用したトレードも100%勝てる保証はありません。こうした点を踏まえても、レバレッジは取引に慣れるまで抑えめにしておいた方が良いでしょう。慣れてきてから徐々に引き上げてトレードをしていきましょう。
⑤ロスカット前に損切りを入れる(証拠金に対して1%)
ロスカットよりも早い段階で損切りを入れておくことも、非常に重要なポイントです。具体的には、証拠金に対して1%を目安として損切りを入れておくと良いでしょう。
この目安として使われているのが、損切りの1%ルールです。証拠金に対して1%の損失で損切りすることで、FX会社の定めたロスカットの水準よりも早く損切りをすることができ、より効率的なトレードを行うことができるようになります。
まとめ
以上、FXの移動平均線について解説してきました。今回紹介したように、移動平均線は時間ごとに区切った価格の平均値を結んだシンプルなもので、その概要を理解することは初心者の方でも難しくありません。
また、大きく分けて3種類ある移動平均線ですが、それぞれに違った役割を持っており、チャートを分析するためには必要不可欠な重要な存在であることも覚えておきたいところです。加えて、移動平均線を活用したゴールデンクロスやデッドクロスなど、今後の値動きを予想するための使い方もでき、これからトレードを本格的にはじめていきたいという方であれば、必ず利用していきたいところでしょう。
この記事を参考に、ぜひみなさんも移動平均線を活用したトレードを利用してみてくださいね。