火災保険はネットで簡単見積もり比較!見積書を確認するポイントを解説

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火災保険を選ぶ時は、いくつか気になる保険会社にてまずは見積もりを依頼するのが一般的です。火災保険の見積書を比較することで、要望に合った保険プランを決めることができます。そこで、いざ火災保険の見積りを見ても、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。

保険会社の窓口にてじっくりと相談するのも1つの方法ですが、最近ではネットで簡単に火災保険の見積りができる場合が増えきています。見積書の見方がわかれば、手間をかけずに簡単に火災保険を選ぶことも可能です。

今回は火災保険をネットで簡単に見積もり比較ができるよう、見積書を確認するポイントを解説いたします。

火災保険の重要性

火災保険の見積もりをする際に、まず大切なのは、なぜ火災保険が必要なのか、どういった点を補償したいのかを明確にしておくことが大切です。火災保険はいざ火災に合った時の住宅の損害を補償してくれるだけでなく、その他の自然災害や突発的な事故による損害なども補償してくれるものです。

そこで、最初に火災保険の重要性をわかりやすく解説しておきたいと思います。

なぜ火災保険に加入するのか

火災の損害を補償するため

火災保険に加入する理由の1つは火災の損害に備えるためです。

火はほとんどのものを焼き尽くして灰にしてしまう恐ろしい力があります。もし、家が火災に合ったらどうなるでしょうか。生活の基盤となる家はすべての人にとって最も必要不可欠な建物です。損害を受けたら補修、場合によっては新たに建て直す必要があり、家の補修や再建にはある程度まとまった資金が必要です。

火災保険に加入していれば、火災によって家が損害を受けた時に保険金が支給されます。

火災に分類されるものとして、ガスなどによる破裂・爆発も含まれている保険プランが多くなります。

自然災害による損害を補償

火災保険では、火災以外でも風災や水災などの自然災害による被害も補償してくれます。

台風、強風、豪雨、水害、ひょう災、雪災などで家が損害を受けた際には、保険金が支給されます。風災と火災はセットになっている場合が多く、水災は保険プランによっては特約で別途でつける場合もあります。

その他にも様々な損害を補償

その他にも、

  • 配管の故障などからくる水濡れによる損害
  • 物が落下・飛んできたときに建物が受ける損害
  • 暴行行為などによって建物が受ける損害

さらに、

  • 不測・かつ突発的な事故による損害
  • 空き巣や泥棒による建物の損害

などの補償をつけることが可能です。

家財保険

火災保険は原則として、建物と家財の2種類があります。火災や風災・水災などで建物が被害を受けた際には、同時に家の中にある家具や電化製品なども損害を受ける場合が多くなります。

家の中ある家具や電化製品なども生活必需品として、建物同様に失うと困るものがたくさんあります。1つ1つは高価なものではないにしても、いざ全部を購入し直すとすれば多額の費用が必要です。

万か一に備えて火災保険は建物だけでなく、家財にもつけておいた方がよいでしょう。

※そもそも家財保険とは何なのか、こちらから詳しくご覧になれます。

地震保険

さらに、火災保険に加入する際に検討しておきたいのが地震保険です。

火災保険だけでは地震による損害、地震時の火災による損害は補償することができません。日本は火山島であることから地震のリスクは非常に高くなるので、地震にも備えておくことが欠かせません。

地震保険は火災保険への加入した上で加入することができる保険です。地震保険も原則として建物と家財の2種類があります。

※地震保険の概要を解説した記事も参考にご覧ください。

火災保険の選び方

火災保険は、以上ご説明したように火災だけでなく、自然災害や突発的な事故など様々なケースにおける損害を補償してくれるものです。ただ、保険会社や保険プランによって補償の内容や保険料が異なりますので、それぞれの要望に合った火災保険を選ぶことが大切です。

では、火災保険の選び方をここでご紹介しておきましょう。

基本補償を確認

数ある火災保険のプランから、要望に合ったものを探すにあたってまず重要なことは基本補償の内容を確認することです。

一般的に火災保険の基本補償は以下の項目のいずれかを組み合わせたものが多くなります。

  • 火災
  • 落雷、破裂、爆発
  • 風災、ひょう災、雪災
  • 水濡れ
  • 物体の落下・飛来
  • 騒じょう
  • 盗難
  • 水災

保険プランによって特約でつける場合もある

保険プランによっては、火災保険の基本補償の内容が異なり、一番多いケースは水災が別途で特約となっている場合です。

他にも、騒じょう、盗難、水災などは特約として付けるなど、保険プランによって基本補償の内容が異なりますので注意して下さい。

家財保険・地震保険がセットの場合もある

また、家財保険や地震保険がすでに基本補償としてセットとなっている場合もありますので、確認するようにしましょう。火災保険の加入者の中には、加入している保険で何が補償されるのかを把握していない人も多く、保険金の請求ができるのに自己負担で家の補修をする人も少なくありません。

  1. 基本補償の内容
  2. 特約
  3. 家財保険、地震保険はどうなっているのか

まずはこの3点が基本的なチェックポイントとなります。

保険金は住宅の資産価値による

補償内容の次に大切なのが、万が一の際に支給される保険金の金額です。

保険金は、火災保険の場合、自由に設定できるわけではありません。保険金の設定要件として、仮に同じ建物を再建した場合に現状の費用はいくらなのかによって保険会社が判断します。それぞれの住宅の、地域、築年数、構造、床面積などの家の資産価値によって設定できる保険金が異なります。

保険料は保険会社によって異なる

さらに、似たような補償・保険金の設定でも、各保険会社によって支払う保険料が異なるので見積もりを比較検討することが大切なのです。

火災保険は年間での価格を提示した上で10年契約で支払うのが一般的です。年間で支払うよりも、5年以上の長期契約の方が割安になる場合がほとんどです。どれくらい割安になるのかも保険会社を決める上での判断材料となるでしょう。

ただし、安ければいいというわけではないので注意して下さい。それぞれの要望に合った補償と保険料のバランスがとれたものを選ぶ必要があります。

無料で利用できるサービスもチェックしておこう

各保険会社によって、無料で利用できる住宅支援サポートなどがあります。例えば、カギをなくした時の緊急カギ開け、水回りの補修、エアコンの修理など利用できるサービスが保険会社によって異なります。無料でどんなサービスが利用できるのかも必ずチェックしておきたい項目です。

火災保険の見積書を比較検討

火災保険を選ぶ際には、各保険会社から資料請求そして見積もりを依頼して比較検討することができます。

見積書を依頼する方法は大まかに3つあります。

窓口で見積書を依頼する

火災保険の見積もりを依頼する方法として、保険会社や代理店窓口にて直接相談する方法があります。

この場合は、すでに付き合いのある保険会社を利用したり、近所にある保険会社の代理店を電話帳やネットで探すことができます。直接窓口に行って相談することもできますし、電話予約をしてから窓口に行くこともできます。

窓口で見積書を依頼するメリットは、その場で不明点を聞きながら、わかりやすく説明してもらえる点にあります。デメリットとしては、やり手の保険営業者によって、割高な保険プランを組んでしまう可能性があるということです。

また、窓口でしか加入ができない保険会社の場合、保険金や補償内容は充実しているものが多いのですが、多少割高になる傾向にあります。

郵送で見積もり

もう1つの見積もり方法は、電話やネットで保険会社に見積もりを依頼して郵送にて手続きする方法です。

この場合は、郵送の手間がかかるため時間はかかるのですが、それぞれの生活スタイルに合わせて、ゆっくりと書類を確認できるメリットがあります。不明点は電話やネットで確認しながら進めていけるのですが、不備があった場合は郵送のやり取りに時間がかかるというのが大きなデメリットとなります。

ネットで見積もりが簡単で便利!

最近では、ネットで相談→見積もり→比較検討→契約とできる火災保険も増えてきています。

この方法なら、時間もかかりませんし、忙しい現代人でも簡単で便利ですからおすすめです。電話やメールで不明点を確認しながら進めていけますし、同時に数社の見積もりがオンラインで取れるサイトも活用できます。

ただ、ある程度、自分で見積もり内容が見れることが重要なポイントとなります。

見積書を確認するポイント

自分で火災保険の見積書の見方がわかれば、ネットで簡単に見積もりを比較検討して、要望に合ったものを選ぶことができます。万が一の時に備える火災保険は半永久的に必要不可欠な保険です。この機会に火災保険の見積書の見方をマスターしておけば、先々でいざ保険の切り替えを検討する際にも安心です。

それでは、火災保険の見積書の見方、確認のポイントを解説していきます。

見積もりを正確にするために

実際に申し込んでみたら、見積もりの内容とは異なる契約内容になることがネットを利用する際には起こりがちです。その場で確認しながら話を進めるわけではないので、より正確な見積もりを出すためには、より細かい情報を保険会社に提示しておくことが重要なポイントとなります。

見積もりに必要な情報とはどのようなものなのかを確認しておきましょう。

住宅の詳細

火災保険の保険金はそれぞれの住宅によって設定金額が異なることを先にお伝えしましたように、まずは住宅の詳細を保険会社にできるだけ正確に伝えることが必要です。

建物の建築・購入費用

建物を建築した場合には建築にかかった費用、購入した場合には購入した費用を記載します。

建物の所在地

都道府県に加えて、番地までの住所がわかった方が間違えがありません。住宅の資産価値はそれぞれ何処にあるのかによっても大きく異なるからです。原則として資産価値が高い住宅ほど、保険金・保険料は高くなる傾向にあります。

建物の構造

次に大切な住宅の要件とは、建物の構造です。火災保険では建物の構造は大きく3つの分類されています。

  • H構造→木造のアパート、マンション、戸建て
  • T構造→コンクリートの戸建て住宅(耐火建築物)、鉄骨造りの戸建て住宅(準耐火建築物)、ツーバイフォー住宅など(省令準耐火建築物)
  • M構造→コンクリート、鉄骨・鉄筋のアパート・マンション

※さらに、耐震等級、何階建てなのか、角部屋なのかなども追記しておくようにしましょう。

建物の構造は住宅の資産価値を図るためだけでなく、火災や災害時のリスクがどうなのかを判断する基準ともなっています。基本的に木造住宅などは火災のリスクが高くなるため、保険料は高くなりがちです。

建物の建築年月

住宅が竣工された年月日の記載が必要です。建物の登記謄本や登記済権利証、建築確認証などをコピーしてもいいでしょう。築年数が新しいものほど耐久性が高くなるため保険料は安くなるのが一般的です。

建物の延べ床面積

建物の各階の床面積の合計が必要です。こちらも建物登記簿謄本や登記済権利証、建築確認証などをコピーすることができます。

住宅設備

オール電化、ガス給湯器、石油ボイラー、ガスコンロ、電気コンロなど建物内外で利用している設備も記載しておきましょう。例えば、オール電化など火災のリスクが低い設備の場合は保険料金が割引となるケースも多くなります。

火災保険の要望を正確に伝える

火災保険の見積もりを行うにあたって、次に必要なことは火災保険の要望を正確に、より具体的に伝えておくことです。

  • 必須となる基本補償
  • 状況によっては不要と思える補償
  • 確実に不要となる補償
  • 家財保険・地震保険の有無
  • 契約期間(一括払い・分割払い)

火災保険の見積書の見方

 

火災保険の見積もりは最低でも3社に依頼するようにしたいものです。見積もりは無料で請求できますので、ネットで簡単に概要を確認した後、気になる保険会社にはすべて見積もりを依頼するようにしましょう。

それでは、具体的な火災保険の見積もり書の見方、確認のポイントを解説していきます。

保険プランの種類

ひとことに火災保険といっても、それぞれの保険会社ではいくつか保険プランの種類があります。名称は異なるのですが、充実した補償がつく充実プラン、基本的な補償がつくベーシックプラン、最低補償のみのエコノミープランと大まかに3種類ぐらい用意しています。見積書の保険プランの名称を確認しておきましょう。

基本補償の項目

次に確認するのは、基本補償の項目です。希望した補償がすべて含まれているか、不要だと思った補償が含まれていないかをチェックしておきます。保険料金が他社と大きく異なる場合には、この基本補償の内容に差がある場合が多くなります。

保険会社によって、希望した補償のみを選べる場合と、いくつかの補償がセットになっていて取り外しができない場合などがあります。基本補償の内容は料金を比較するにあたって最も重要な項目です。

特約でついている補償の項目

基本補償の項目を確認したら、それ以外に特約として追加されてある補償の項目を確認しましょう。不要な特約がつけられている場合には取り外すことができますし、基本補償に追加で特約をつけることも可能です。

基本補償以外でついている特約の内容と追加料金を確認しておきましょう。

保険金額はいくらで設定されてあるか

見積もりの際には保険金額が上限で設定されてある場合もあれば、少な目に設定されてあることもあります。それぞれの要望によって、設定できる枠内であれば保険金額を増やしたり減らしたり調整することは可能です。保険金額の上限はいくらなのか確認しておきましょう。補償される保険金額の設定が高くなるほど、保険料は高くなります。

家財保険・地震保険の確認

火災保険の補償内容、保険金額を確認したら、家財保険・地震保険が見積もりに含まれているのかどうかを確認しましょう。家財保険と地震保険では保険金額はいくらに設定されてあるのかを見ておきます。こちらの保険金額も、火災保険と同様に設定金額はあくまでも仮の条件ですから、設定できる枠内での金額の増減は可能です。

免責金額の確認

火災保険では、保険プランによって免責金額が設けられる場合があります。免責金額とは、損害があった場合に自己負担にて支払う金額のことをいいます。免責金額を設けることで支払う保険料を割安に抑えることが可能です。例えば100万円の保険金額、免責金額5万円となった場合、保険会社から実際に支払われる金額は95万円ということになります。

仮に、免責金額以下の損害であった場合は保険金は支給されない仕組みになっています。

保険料金は年間でいくらか

火災保険、その他家財保険・地震保険の補償内容を確認したら、最後に年間でいくらの保険料金となるのかを見ていきます。さらに、年払いの金額が5年間でいくら、10年間でいくらになるのかを比較検討することができます。

その他、オール電化割引、築浅割引など適用してある割引の内容もチェックしておきます。

以上の内容を、しっかりと比較検討することで、それぞれにとって納得のいく火災保険を選ぶことができます。

火災保険見積もり比較の注意点

それでは、最後に火災保険見積もり比較の注意点をいくつか見ておきましょう。

1社に2,3パターンを依頼する

せっかく見積もりをするのであれば、2パターンが3パターンを1社に依頼すれば、効率のよい見積もり比較が実現します。例えば、最低補償のみを付けた場合の保険プラン、補償を充実させた場合の保険プラン、家財保険・地震保険あり・なしのパターンがあれば、どの補償にいくらかかっているのかが明確になります。

同じ条件の見積もりを比較することが大切

原則として見積もりを依頼するすべての保険会社で見積もりの条件を統一させるようにして下さい。条件を統一させないと、比較しても、どちらの方が自分にとっていい保険プランなのか判断が難しくなってしまいます。

保険料だけで選ばない

また、保険料だけで火災保険を選ぶと後で後悔する結果となる場合もあります。あくまでも火災保険は万が一の時に補償を受けるために加入する保険です。要望に応じた補償内容が設定されてあるのかどうかが大切です。

即決は絶対にNG

見積もりをネットで申し込む際には、見積もり依頼と同時に申し込みができる場合もあります。どんなに条件が良いと思えても、その場のいきおいで即決することは絶対にNGです。最初の見積もりが正確な保険プランの内容とはならない場合もありますし、比較検討していく中でもっと条件の良い保険プランがあるかもしれません。

不明点は必ず問い合わせる

火災保険は年払いよりも、長期契約の方が割安となるため、一般的に10年契約にて加入する人が多くなります。一旦契約してしまえば、中途解約できないわけではありませんが、保険プランの切り替えには多大な手間がかかります。不明点は、どんなに小さなことでも必ず問い合わせるように注意して下さい。契約内容が完全に明確になった上で正式な契約を進めていくことが大切です。

※補償と保険料で選ぶ火災保険5選を参考にご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、火災保険をネットで簡単に見積もり比較していけるよう、見積書の見方や確認するポイントを解説していきました。

火災保険を選ぶ際には、まずは、火災保険に加入する理由を各自明確にしておくことで、必須となる基本補償が何なのかをそれぞれの視点で決めていくことができます。そして、家財保険や地震保険をどうするのかを判断します。

見積もりを確認する手順は、

  1. 保険プランと基本補償
  2. 選択できる特約の種類
  3. 不要な補償が含まれていないか
  4. 必要な補償が欠けていないか
  5. 家財保険と地震保険の有無
  6. 保険金額の上限はいくらか
  7. 保険料金は年払いと10年契約・一括でいくらか

以上の流れで見積もり書を確認していくことができます。補償内容や保険料金の調整が可能であれば、納得がいくまで保険会社に相談するようにしましょう。不明点を問い合わせながら、保険会社の対応を見ていくことも判断基準の1つとなるでしょう。

多数の保険会社のプランを比較検討していくことで、それぞれにとって納得のいく補償・保険料にて後悔しない火災保険を探したいですね。

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