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カードローンを申し込む時に、一番に考えることは金利が高いか低いかだと思われます。カードローンの金利といえば、何%~何%と幅が広くなっていて実際の金利が分かりにくくなっています。
今回は、銀行カードローンと消費者金融カードローンのそれぞれの金利と返済額のシミュレーションをして、カードローンの金利について分かりやすく解説していきます。
銀行カードローンの金利比較
銀行カードローンは、基本的に消費者金融会社が提供するカードローンや信販会社が提供するカードローンに比べて金利が低く設定されています。ここでは、銀行カードローンごとの金利について、どの金融機関が低いかなどについて紹介していきます。
銀行カードローンの金利一覧
主な銀行カードローンの金利は以下になります。
カードローン | 金利(年利) | 借入限度額 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.8%~14.6% | 10万円~500万円 |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% | 10万円~800万円 |
りそな銀行カードローン「プレミアムカードローン」 | 3.5%~12.475% | 30万円~800万円 |
三井住友銀行カードローン | 4.0%~14.5% | 10万円~800万円 |
住信SBIネット銀行MR.カードローン | 0.99%~14.79% | 10万円~1,200万円 |
じぶん銀行カードローン「じぶんローン」 | 1.7%~17.5% | 10万円~800万円 |
オリックス銀行カードローン | 1.7%~17.8% | 最高800万円 |
楽天銀行カードローン「スーパーローン」 | 1.9%~14.5% | 10万円~800万円 |
PayPay銀行ネットキャッシング | 2.5%~18.0% | 10万円~1,000万円 |
ソニー銀行カードローン | 2.5%~13.8% | 10万円~800万円 |
流通系銀行 イオン銀行カードローン | 3.8%~13.8% | 10万円~800万円 |
上記のようにカードローンの金利は何%~何%というように表示されていますが、実際には借入限度額ごとに金利が決められています。以下は三井住友銀行カードローンの借入限度額とその金利です。
借入限度額 | 金利(年利) |
---|---|
100万円以下 | 年12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 年10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 年8.0%~10.0% |
300万円超400万円以下 | 年7.0%~8.0% |
400万円超500万円以下 | 年6.0%~7.0% |
500万円超600万円以下 | 年5.0%~6.0% |
600万円超700万円以下 | 年4.5%~5.0% |
700万円超800万円以下 | 年4.0%~4.5% |
銀行カードローンの金利をシミュレーション
カードローンの利息の基本的な算出方法は以下になります。
ただし、上記の式は元金が変わらないまま借入日数借りた場合の利息であり、実際のところは元金が毎月の約定返済により減ったりします。また、さらなる借り入れをすることもあるかもしれません。ここでは、銀行カードローンの返済シミュレーションをしていきます。
例えば、三井住友銀行カードローンで借入限度額が50万円で金利が14.5 %の場合、毎月の約定返済だけで返済していった場合のシミュレーション
返済期間17年2ヶ月
総支払額970,317円
累計利息470,317円
三井住友銀行の約定返済の返済方式は、残高スライド方式を採用しているため借入残高に伴い毎月の最低返済額が変動していきます。
三井住友銀行の約定返済の借入残高と毎月の最低返済額は以下になります。
借入残高 | 約定返済金額 |
---|---|
1円~1,999円 | 借入残高全額 |
2,000円~100,000円 | 2,000円 |
100,001円~200,000円 | 4,000円 |
200,001円~300,000円 | 6,000円 |
300,001円~400,000円 | 8,000円 |
400,001円~500,000円 | 11,000円 |
500,001円~600,000円 | 11,000円 |
600,001円~700,000円 | 12,000円 |
700,001円~800,000円 | 13,000円 |
800,001円~900,000円 | 14,000円 |
900,001円~1,000,000円 | 15,000円 |
1,000,001円~1,100,000 | 16,000円 |
1,100,001円~1,200,000円 | 17,000円 |
1,200,001円~1,300,000円 | 18,000円 |
1,300,001円~1,400,000円 | 19,000円 |
1,400,001円~1,500,000円 | 20,000円 |
1,500,001円~1,600,000円 | 21,000円 |
1,600,001円~1,700,000円 | 22,000円 |
1,700,001円~1,800,000円 | 23,000円 |
1,800,001円~1,900,000円 | 24,000円 |
1,900,001円~2,000,000円 | 25,000円 |
2,000,001円~2,100,000円 | 26,000円 |
2,100,001円~2,200,000円 | 27,000円 |
2,200,001円~2,300,000円 | 28,000円 |
2,300,001円~2,400,000円 | 29,000円 |
2,400,001円~2,500,000円 | 30,000円 |
2,500,001円~2,600,000円 | 31,000円 |
2,600,001円~2,700,000円 | 32,000円 |
2,700,001円~2,800,000円 | 33,000円 |
2,800,001円~2,900,000円 | 34,000円 |
2,900,001円~3,000,000円 | 35,000円 |
3,000,001円~3,500,000円 | 40,000円 |
3,500,001円~4,000,000円 | 45,000円 |
4,000,001円~4,500,000円 | 55,000円 |
4,500,001円~5,000,000円 | 55,000円 |
5,000,001円~6,000,000円 | 60,000円 |
6,000,001円~7,000,000円 | 65,000円 |
7,000,001円~8,000,000円 | 70,000円 |
このように、約定返済の最低返済額だけで返済していくと、完済までの期間も時間がかかってしまい、総返済額もかなり膨らんでしまうのです。
例えば、同じ三井住友銀行カードローンで、借入限度額が50万円金利が14.5 %の場合、毎月1万円づつ返済していった場合のシミュレーション
返済期間6年6ヶ月
総支払額771,542円
累計利息271,542円
このように、約定返済だけで返済していった場合と比較して、返済期間は10年以上早く完済でき、総支払額と累計利息は約20万円少なく済みます。この結果、カードローンは金利も大事ですが、いかに多くの元金を返済していくかが大切なのです。
消費者金融カードローンの金利比較
消費者金融カードローンの金利は、銀行カードローンに比べると高めに設定されています。しかし、銀行カードローンよりは、審査に通りやすかったり、無利息サービスを行っているところもあるなどのメリットもあります。
消費者金融カードローンの金利一覧
主な消費者金融カードローンの金利と借入限度額は以下になります。
カードローン | 金利(年率) | 借入限度額 |
---|---|---|
アイフル | 3.0%~18.0% | 最大800万円 |
アコム | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
プロミス | 4.5%~17.8% | 1万円~500万円 |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% | 1万円~800万円 |
レイク | 4.5%~18.0% | 1万円~500万円 |
上記の表の通り、銀行カードローンと比較すると、上限金利も下限金利も高めに設定されているのが特徴です。
消費者金融カードローンをシミュレーション
ここでは、消費者金融カードローンの返済シミュレーションを行っていきます。
例えば、プロミスで借入限度額が50万円金利が17.8%の場合、毎月1万1千円づつ返済していった場合のシミュレーション
返済期間6年5ヶ月
総支払額837,845円
累計利息337,845円
先ほどシミュレーションした銀行カードローンの三井住友カードローンと比較してみます。だいたい同じ期間をかけて完済した場合、金利の差が3.3%あると総支払額と累計利息で約5万円(毎月の返済額で約1000円)の差になるのがわかります。、
また、プロミスで借入限度額が50万円金利が17.8%の場合、毎月1万5千円づつ返済していった場合のシミュレーション
返済期間3年11ヶ月
総支払額694,862円
累計利息194,862円
同じプロミスの返済でも毎月4千円多く返済していくと、完済まで2年6ヵ月早くなり総返済額も約15万円も少なく済みます。
金利の低いカードローンの紹介
ここでは、金利の低いと言われているカードローンを紹介していきます。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
- 利用限度額:10万円~500万円
- 金利(実質年率):年1.8%~年14.6%
- 利用条件:原則安定した収入があること、満20歳以上65歳未満であること、国内に居住する個人であること、外国籍の方は永住権を持っていること、アコム(株)の保証が受けられること
- 返済方式:借入金額スライドリボルビング方式
- 保証会社:アコム株式会社
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
楽天銀行スーパーローン
- 利用限度額:10万円~800万円
- 金利(実質年率):年1.9%~年14.5%
- 利用条件:満年齢20歳以上62歳以下であること、日本国内に居住していること、外国籍の方は永住権を持っていること、働いていて毎月安定した定期収入があること、楽天カード株式会社または株式会社セディナの保証を受けられること
- 返済方式:残高スライドリボルビング返済方式
- 保証会社:楽天カード株式会社、株式会社セディナ
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
オリックス銀行カードローン
- 利用限度額:最高800万円
- 金利(実質年率):年1.7%~年17.8%
- 利用条件:申込時の年齢が満20歳以上69歳未満のであること、原則安定した収入のあること、日本国内に在住のこと、外国籍の人は永住者または特別永住者であること、オリックス・クレジット株式会社または新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられること
- 返済方式:残高スライドリボルビング返済
- 保証会社:オリックス・クレジット株式会社、新生フィナンシャル株式会社
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
横浜銀行カードローン
- 利用限度額:10万円~1,000万円
- 金利(実質年率):年1.9%~年14.6%
- 利用条件:満20歳以上69歳以下であること、継続して安定した収入があること、一定のエリアに居住または勤務していること、保証会社であるSMBCコンシューマー・ファイナンス(株)の保証が受けられること
- 返済方式:残高スライドリボルビング方式
- 保証会社:SMBCコンシューマー・ファイナンス株式会社
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
住信SBIネット銀行カードローン
- 利用限度額:年0.99%~年14.79%
- 金利(実質年率):年0.99%~年14.79%
- 利用条件:申込時の年齢が満20歳以上で満65歳以下であること、安定継続した収入があること、外国籍の場合は永住者であること、保証会社の保証を受けられること、住信SBIネット銀行の普通預金口座を保有していること(同時申込でも可)
- 返済方式:残高スライドリボルビング返済
- 保証会社:SMBCコンシューマー・ファイナンス株式会社
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
J.Score
- 利用限度額:10万円~1,000万円
- 金利(実質年率):年0.8%~年12.0%
- 利用条件:契約時の年齢が満20歳以上で満70歳以下の国内に居住している人、安定かつ継続した収入の見込めること(学生や留学生でアルバイトなどの安定収入がある人や永住権のない外国人でも申込可能)
- 返済方式:残高スライドリボルビング方式
- 返済期間:最終借入日後、原則最長10年
- 返済回数:1回~120回
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
三井住友カードゴールドローン
- 利用限度額:50万円~700万円
- 金利(実質年率):年3.5%~年9.8%
- 利用条件:満20歳以上~満64歳以下で安定収入があること(学生は申込不可)
- 返済方式:毎月元金定額返済
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
りそなカードローン
- 利用限度額:10万円~800万円
- 金利(実質年率):年3.5%~年12.475%
- 利用条件:日本国内に住んでいること、申込時の年齢が満20歳以上満66歳未満であること、継続安定した収入のあること、保証会社の保証を受けられること
- 返済方式:残高スライド方式
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
三井住友銀行カードローン
- 利用限度額:10万円~800万円
- 金利(実質年率):年4.0%~年14.%
- 利用条件:申込時満20歳以上満69歳以下であること、原則安定した収入のあること、三井住友銀行指定の保証会社の保証を受けられること
- 返済方式:残高スライド元利定額
- 保証会社:SMBCコンシューマー・ファイナンス株式会社
- 担保:不要
- 連帯保証人:不要
まとめ
- 銀行カードローンは、基本的に消費者金融会社が提供するカードローンや信販会社が提供するカードローンに比べて金利が低く設定されています。
- 銀行カードローンは、消費者金融カードローンよりも審査が厳しいと言われています。
- 銀行カードローンは即日融資はできませんが、消費者金融カードローンは即日融資ができます。
- 大手消費者金融カードローンのほとんどが、無利息サービスを行っています。
- カードローンは総返済額は金利が高くても毎月の返済金額が大きいほど小さくなりますので、できる限り大きな金額を毎月返済して早く元金を減らしていくことが大切です。
このように、銀行カードローンや消費者金融カードローンにはそれぞれメリットやデメリットがあります。金利だけでなくカードローンの特徴を考え、自分の状況に合わせて借り入れ先を決めるのが良いでしょう。