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絶大な人気を誇る副業「アンケート・モニター」業
株式会社日経HRが行った副業に関するアンケートによると、今、もっとも興味・関心を集めているのは「アンケート・モニター」業です。
出典:株式会社日経HR
「アンケート・モニター」の主な仕組みは「アンケートに答える」ことで、報酬を得ることができるという単純なものです。自身のスマホやパソコンを使ってアンケートに回答していくという手軽さと、時間も場所も選ばない自由さが人気の秘密になっています。
「アンケート・モニター」を既にはじめている多くの人は「通勤・通学などのスキマ時間」を活用して、この副業に取り組んでいることが多いようです。それが実現出来るのは、1案件あたりのアンケートにかかる時間がわずか1~2分から、長くても5分程度で完了するからです。
また、「アンケート・モニター」業の場合、他の多くの副業と同じく収益を現金でもらう場合もありますが、amazonギフト券・T-POINTなどの別のポイントに切り替えて受けとる方法や、物品をもらうという形を取ることもあります。このように収益を現金以外で受けとることができるのも独自の特徴です。
「アンケート・モニター」業大きな収益には結びつきませんが、月3万円程度のお小遣い稼ぎのつもりで取り組むと楽しみながらできる副業となりそうです。
「アンケート・モニター」業を初心者向けに分かりやすく解説
ここでは「アンケート・モニター」初心者のために、仕事内容の概略について解説していきます。「アンケート・モニター」にはいくつかの種類がありますが、主なものとしては次の6つの形式に分かれます。
1.Webアンケート
最もシンプルなもので、スマホやパソコンから質問に答えていくことで業務完了です。通常、1案件あたり数クリックで完了するものも多く、長くても5分程度で完了します。このような特性から、通勤・通学などのスキマ時間を利用して取り組む人が多くなります。
2.日記形式アンケート
一定期間、特定のテーマに沿って記録をつけていくタイプのものです。例えば、ダイエットのモニターアンケートなら、実際にサンプル商品を使い、効果をみてその変化について記録していきます。記録をとる期間としては、1週間から1カ月程度に設定されることが多くなります。
3.インタビュー調査
スカイプなどのオンライン電話を通して、インタビューに答えていくと言うものです。インタビューされる内容は「お菓子・食品・日用品・音楽・化粧品・電子機器・ゲーム」などケースバイケースですが、企業が1つの内容について掘り下げてリサーチしたい場合などに活用されます。
4.商品モニター
自宅にサンプル品が届きます。一定期間それを利用して、使用した感想などをハガキやWeb上で返答していきます。「日記形式アンケート」とは異なり日々の記録をとる必要はなく、単純に「商品を使用しての感想」を記述すれば良いだけです。報酬は現金などで支給されるよりは、そのまま商品を報酬として頂くという形をとることが多くなります。
5.座談会
一般的には5~6人前後の人が集まり1つのテーマについて1、2時間程度雑談をして進めていきます。難しい事を話す必要はなく、基本的には「企業のイメージ」や「商品の使用感」などについて率直な意見を伝えれば問題ありません。
6.会場調査
指定の会場で商品やサービスを試します。その場で感想や評価をしていきます。
このように「アンケート・モニター」と言っても様々な形式があります。
具体的な収益としては、手間や時間がかかるものほど高額になる傾向があります。例えば最も時間と手間がかからない「Webアンケート」なら1案件数分で完了するため、10円から200円程度が相場となります。通常はアンケートの質問数が多くなるほど、報酬も高くなる傾向があります。
座談会や会場調査などに参加できるようになると、1案件1~3万円前後の高額なものになります。常連になると月に2~4回程度、企業から誘いを受けることになり、月額収入でもそれなりに大きな金額になります。
ただ、座談会や会場調査は誰でも参加できるわけではなく、家族構成・居住地域・趣味・職業などの条件が企業側の求める条件と一致しており、かつ一定期間、Webアンケートなどを利用している人が対象となるケースが多くなります。
最も人気が高い「WEBアンケート」について
「アンケート・モニター」の中で、最も利用者数が多いのは「Webアンケート」です。将来、座談会や会場調査などに臨みたい人にとっても、WEBアンケートでの回答実績がモノを言うことが多いため「WEBアンケート」は避けて通ることができない、ほぼ必須の内容だからです。
そこで、ここではWEBアンケートのことについて補足解説しておきます。WEBアンケートには、実は2種類存在しています。
1つは「事前アンケート」と呼ばれるものです。事前アンケートは回答者の属性や好みなど、アンケートを回答するのにふさわしい人物かどうかを判定するために行われるものです。通常、事前アンケートに回答しても、収入額は低く1件1円程度の金額になります。
事前アンケートで企業側が求める条件と合致していた場合は、「本アンケート」に臨むことができます。本アンケートでは、企業が実際にリサーチしたい内容についいて聞かれ、金額も1案件あたり数十円から数百円になります。「WEBアンケート」で大きな収入を得るにはこの「本アンケート」の数をこなす必要があります。
「アンケート・モニター」業をはじめる具体的手順
では、実際に「アンケート・モニター」で稼ぐための具体的な手順についてお伝えします。
まずはどこかのアンケート・モニター会社に登録しなければ、アンケートに答えることはできません。そこで、ここでは人気の高い「マクロミル」を例にとり解説していきます。
手順その1.マクロミルに登録する
自身のアカウントを開設します。マクロミルの場合、家族構成や職業などの個人情報も同時に登録することになります。こう言った個人情報を元に、企業はアンケートをとりたい人を絞り込み、リサーチをすることができます。また、マイクロミルの場合は、登録は無料となっていますので気軽に登録してください。
出典:株式会社マクロミル
手順その2.「回答可能なアンケートの案件」に回答する
アカウント登録時に記載した情報を元に、回答できるアンケートの案件が届くようになります。メールでもお知らせが来るので、答えたい案件が入っていれば、それに対して回答していきます。
出典:株式会社マクロミル
手順その3.ポイントを換金する
ポイントが一定数以上たまれば、そのポイントを現金などに換金することができます。ただ、換金する際の最低金額がアンケート・モニター会社ごとに決められており、「マクロミル」の場合は500ポイントから換金の対象となります。現金以外にも、amazonギフト券、T-POINTなどにも切り替え可能ですので、ご自身の都合に合わせてお選びください。
以上ここでは「マイクロミル」を使った「Webアンケート」のはじめ方についてお伝えしました。マクロミルの場合、きちんと正直にアンケートに答えていたら、次第に案内してくれるアンケート数も増えていき、収入額もそれにあわせて大きくなります。「アンケート・モニター」業で収入を伸ばしていくコツは「継続」と「正直さ」が決め手となります。
「アンケート・モニター」業についての疑問・不安点
「手軽にはじめられる」と言っても、実際に初めて副業を行う人にとって、不安はつきものです。そこでここでは「アンケート・モニター」業についての疑問・不安点を解消しておきます。
アンケートでより多くの収入を稼ぐには?
「アンケート・モニター」で月3万円くらいの収入を目指すのであれば、ある程度、量をこなす必要があります。というのも、アンケート・モニターの場合、1案件あたりの単価はそれほど高額なものにはならないことが多いからです。
そこで「アンケート・モニター」を利用出来る複数のサイトに登録していきます。複数のサイトに登録すれば、それだけ受けられる案件も増えていくからです。
ここでは、オススメの「アンケート・モニター」会社をいくつかご紹介します。
オススメその1.マクロミル
出典:株式会社マクロミル
案件数がとにかく多く、メルマガで「アンケート依頼」の告知がかなりの頻度で届きます。「アンケート・モニター」を副業としてはじめるのであれば、ほぼ必須のサイトとなります。
オススメその2.VOICENOTE(ボイスノート)
単価が1案件1ポイントのものが多く含まれています。一見すると非常に単価が安いのですが、その分、1案件をこなすのにかかる時間は1分以内になることが多いです。また、しっかりと住所などの個人情報を登録しておけば、試供品付きのアンケートやモニターに選ばれる可能性も高いため、この場合は、高額収入に結びつけやすくなります。また、換金先は電子マネーのみとなります。
オススメその3.楽天リサーチ
出典:楽天リサーチ株式会社
楽天が運営しており、会員数は230万人に上ります。登録は楽天IDを持っていれば、ワンクリックで完了します。ポイントの変換先として楽天スーパーポイントを選択することができるのが特徴です。楽天スーパーポイントに変換する場合は、手数料もかかりません。また、スマホのアプリ版が用意されており、それを利用すればWEBにアクセスするより簡単にアンケートに回答することができます。
オススメその4.infoQ(インフォキュー)
出典:GMOリサーチ株式会社
GMOリサーチ株式会社が運営しています。通常のアンケートに加え「infoQ×テンタメ」という企画があり、対象商品を購入しアンケートに回答すれば購入金額の50%から最大100%をポイントで還元してくれます。また案件内容としては「 コンビニ等の店舗の覆面調査・商品サンプル調査」などの会場調査型のものが多い傾向で、マクロミルなどの人気サイトよりは当選確率も高めです。
オススメその5.オピニオンワールド(OpinionWorld)
サーベイサンプリングインターナショナル(SSI)という海外に拠点を置く企業が運営しています。特徴としては、1案件100円以上の高額案件が多くなっています。ただし、回答者の属性などを調べる事前アンケートのみ回答し、条件が合わず、本アンケートに進めなかった場合は報酬がありません。また、アンケートの案件数自体は少なめで、メルマガでの案内も週に1回から2回程度となっています。
まとめ
副業として「アンケート・モニター」業は、非常に人気の高い職種です。特別なスキルが必要なくスグにはじめることができるからです。「アンケート・モニター」業といっても、業務内容にはいくつか種類があります。
- 1.Webアンケート
- 2.日記形式アンケート
- 3.インタビュー調査
- 4.商品モニター
- 5.座談会
- 6.会場調査
この中で、最も簡単ですぐに始めることができるのは「WEBアンケート」です。数分程度で1つの案件をこなすことができるため、コツコツと稼ぎたい人にとって最適です。
「日記形式アンケート」は、一定期間商品を試用してその体験などを記録していく仕事で、毎日数十分程度の時間をとられますが一般的には「WEBアンケート」よりは高額報酬になります。
また、本格的に「アンケート・モニター」業を続けていくつもりであれば、いずれ「座談会」や「会場調査」などにも挑戦したいところです。こういったタイプの「アンケート・モニター」業は、1件数万円の高額案件が多くなる上、一度、選ばれると何度も企業からお誘いを受けることが多くなります。ここまでくれば、月に3万円どころか10万円の収入も夢ではありません。
具体的に「アンケート・モニター」業をはじめるには次の3つの手順で進めます。
- 手順その1.アンケート・モニター業者に登録する
- 手順その2.「回答可能なアンケートの案件」に回答する
- 手順その3.ポイントを換金する
ただ、回答内容が不適切であれば、次第に案件を紹介してもらえなくなるので何より「正直に答える」ということが求められます。この点さえ守れるのであれば、アンケート・モニター業は、継続的に楽しみながら稼ぐ事ができる副業となります。