【経営者必見!】無料Wi-Fiは導入すべき?公衆無線LANのメリットと導入方法

今は外出先でもスマホを日常的に使う人がほとんどです。外出先でデータ通信を利用する際には通信料がかかりますが、公衆無線LANのスポットであれば無料で接続することが可能です。このことが、多くの消費者にとってお店を選ぶ理由になる場合も多々あります。

とくに飲食店や美容院、お買物をゆっくり楽しむ時などは、店舗に滞在する時間が長くなります。そうすると、スマホが無料で使えた方が便利です。

最近、話題になっているスマホ決済にしても、ほんの数分のことですが、公衆無線LANのない店舗では通信費がかかってしまいます。

経営者の中には集客、営業戦略として公衆無線LANの導入を検討する人もいるでしょう。今回は顧客が無料で使える通信サービス、無料Wi-Fi、公衆無線LANについて解説していきます。

無料Wi-Fiとは

普段、無料Wi-Fiという言葉を耳にして、一体何のことかなと思う経営者もいるでしょう。無料でWi-Fiが導入できるのかな、と思う経営者もいるかもしれません。

まずは、最近よく見聞きする無料Wi-Fiとは何なのかを詳しく解説いたします。

無料Wi-Fiは公衆無線LANのこと

無料Wi-Fiとは、お客さん側から見て無料で使えるということを意味しています。つまり、公衆無線LANのことです。

公衆無線LANは、

  • フリーWi-Fi
  • 無料Wi-Fi

とも呼ばれています。

そこで、公衆無線LANとは何なのか、改めて確認しておきましょう。

公衆無線LANとは

公衆無線LANとは、公共の場所において誰でも無料で通信に接続できる設備のことをいいます。

公衆無線LANは駅や駅周辺、大型商業施設、コンビニ、飲食店、ホテルなどによく設置されている通信設備です。

施設内の壁や入口には、以下のようなマークが提示され無料で通信サービスが使えることを知らせてくれます。

[公衆無線LAN・無料Wi-Fiマーク]

店舗によっては、電波のマークが提示されたりもしています。

このようなマークにて、公衆無線LANが利用できることが看板やステッカーなどで提示されています。

無料で通信に接続できる

このような公衆無線LANのスポットであれば、誰でもスマホやPCなどのモバイル端末を無料で接続することが可能になるのです。

といいうことは、この公衆無線LANの有無を気にする消費者も多いことは明らかです。

公衆無線LANの導入

最近では、大手通信を始め様々な業種が公衆無線LANを提供しています。公衆無線LANのシステムを店舗に導入するには、サービスを提供する業者と契約しなければなりません。

導入するのであれば、初期費用や月額料金がかかってしまいます。果たして、経費をかけてでも導入すべきかどうか悩む経営者は多いでしょう。

そこで、無料Wi-Fi・公衆無線LANを導入した場合のメリットを考えてみたいと思います。

無料Wi-Fi導入のメリット

Expert
では、無料Wi-Fi(公衆無線LAN)導入のメリットを見ていきましょう。

店舗の付加価値となる

無料Wi-Fi導入において最も大きなメリットは、店舗に付加価値を与えることができるという点です。

店舗が提供する商品やサービスが集客の理由になるのは当然のことですが、さらに、「あの店なら無料でスマホやPCが使える!」ことが多くの消費者にとってプラスアルファの価値となります。

とくに、どのお店にしようか迷っている時は、無料Wi-Fiが利用できることが、判断の材料となる場合も今後は多くなるでしょう。

売り上げ増加につながる

無料Wi-Fiが消費者にとって必須の条件となってくれば、無料Wi-Fiの導入によって必然的に集客率は高くなっていきます。集客率が高くなるだけでなく、お客さんの滞在時間も長くなります。滞在時間が長くなることで注文が増え客単価が高くなることも期待できます。

集客率や客単価が高くなるということは、そのまま売り上げの増加に直結します。

今後は、ますますスマホなどのモバイル端末を外出先で使う人が増えるでしょうから、店舗の形態によっては無料Wi-Fiの導入は必要不可欠な設備となるかもしれません。

店舗内の利便性が高くなる

また、無料Wi-Fiの恩恵を受けるのは店舗を利用するお客さんだけではありません。

経営者自身も一定額にてスマホやタブレットなどのモバイル通信が使い放題となります。これまで、スマホの通信費が気になっていた人も安心です。私用のスマホの通信費も店舗内であれば経費で落とすことが可能です。

また、従業員の満足度も向上します。今やスマホなしの生活は考えられない人達にとって、ほんの一瞬のスキさえあればスマホをチェックするのが習慣です。

そんな中、休憩時間に使うスマホの通信費が無料であれば、従業員のモチベーションを高める要素ともなり得ます。

POSレジの導入が容易になる

無料Wi-Fiを導入しておけば、タブレットやスマホ端末を利用したレジシステム・POSレジの導入も楽々です。

端末さえ揃えれば、バーコードリーダーやオーダー用のハンディなどもすべて無線LANで接続可能です。店舗内を無線LANで統一すれば、配線が邪魔になることもありませんし、掃除も楽になります。

そして何よりも、事務的な処理をすべて端末上で一括管理できるので手間や人件費の削減につながります。

無料Wi-Fiサイトで宣伝ができる

また、無料Wi-Fiサービス業者によって、通信に接続した際に画面上に宣伝広告が掲載できるものがあります。

そのような業者を選べば、お客さんがその無料Wi-Fiサービスに接続した際に多くの人が広告を見てくれます。お店の存在を知ってもらうために大きく役に立つのです。

導入に補助金が支給される場合もある

また、導入する地域や、導入する無料Wi-Fiの種類によっては、国や自治体から補助金が支給される場合もあります。国の政策として、「公衆無線LAN環境整備支援事業」や「観光・防災Wi-Fiステーション整備事業」を制定しており、地域の利便性や安全性、観光事業を強く推進しています。

※各地域のWi-Fi設備ガイドラインを確認しておきましょう!

※総務省「公衆無線LAN環境整備支援事業」に関する情報はこちら

※総務省「観光・防災Wi-Fiステーション整備事業」に関する情報はこちら

 

Woman
無料Wi-Fiの導入は経営に有利な点が多いみたいね。

訪日外国人とWi-Fi

以上で述べた無料Wi-Fiのメリットに加えて、考慮しておきたいのが近年急激に増加している、訪日外国人の存在です。

今やスマホを利用するのは日本だけでなく、世界中で当たり前の習慣となってきています。

とくに訪日外国人にとって、無料Wi-Fiは欠かせない通信サービスの1つとなります。なぜなら、原則としてその国の通信サービスは他国では利用できないからです。

国際ローミングは高すぎる

その国の通信サービスでも、国際ローミングを提供している場合もありますが、一般的に国際ローミングは通信料が非常に高いのが難点です。

たいていの人は、仕事上で必要な場合や緊急時を除いて、あまり利用しないのが現状です。

モバイルWi-Fiは面倒

モバイルWi-Fiをレンタルしたり購入したりすることで、他国でも通信サービスが使えるようになりますが、まず情報を得るのが外国人にとっては容易ではありません。

それに、わざわざ海外旅行の先でモバイルWi-Fiを持ち歩くのは面倒でもあります。

プリペイドSIMは限界がある

他国で通信サービスを利用する手段としては、プリペイドSIMが最も一般的です。

プリペイドSIMとは、あらかじめ決まった通信量だけが使える通信サービスのことで、テレフォンカードやギフトカードようなものです。

プリペイドSIMは通信会社と契約しなくとも、SIMカードを端末に挿入するだけでその国の通信サービスが利用できます。便利ではあるのですが、若干料金が割高となっており、すべての通信をプリペイドSIMで済まそうと思えば多額な費用がかかってしまいます。

無料Wi-FIのニーズは高い

そこで、日本だけに限らず、海外旅行の際に一番人気がある通信サービスは無料Wi-FiをプリペイドSIMと併用して利用する方法です。

プリペイドSIMで手持ちの端末を一旦、通信接続が可能な状態にしておけば、後は無料Wi-Fiのスポットのみでスマホを使い、長期滞在でも通信費の負担を抑えることが可能です。

とくに海外旅行者にとって、安全に便利に、かつ楽しく過ごしていくためには、情報の入手は何よりも欠かせないことになります。

訪日外国人における無料Wi-Fiのニーズは非常に高いといえるのです。

店舗によっては、訪日外国人の集客が大きく売り上げを左右する場合もあるでしょう。もし、訪日外国人による売り上げを期待するのであれば、無料Wi-Fiはこの上ない営業戦略となり得ます。

Woman
やっぱり、無料Wi-Fiは導入した方がいいのかな・・・

無料Wi-Fiの導入方法

Woman
もし、無料Wi-Fiを導入するとすれば、どのようにすればいいの?費用はどれくらいかかるの?

 

Expert
では、無料Wi-Fiの導入方法や費用について解説していきます。

導入の大まかな流れ

まずは、無料Wi-Fiを導入する大まかな流れを見てておきましょう。

  1. 無料Wi-Fiの仕組みを簡単に理解
  2. 無料Wi-Fiを提供する業者を調べる
  3. 各業者のサービス内容を比較する
  4. 各業者の導入費用・月額料金を比較する
  5. いくつか気になる業者を比較検討する
  6. 業者を選び、申し込みをする
  7. 必要であれば接続工事を依頼する
  8. 接続設定を行い、利用開始!

といった流れになります。

無料Wi-Fi導入のポイント

どの無料Wi-Fiがいいのか悩む人も多いと思いますが、ここで、選び方のチェックポイントをいくつかご紹介しておきます。

初期費用

初期費用は、すでにインターネット回線が導入済かどうかによって大きく異なってきます。インターネット回線が導入済であれば、付属品としてWi-Fiキットを接続するだけです。

業者や導入内容によっては、初期費用が無料になる場合もあります。費用がかかる場合は20,000円から40,000円ぐらいが相場です。

もし、インターネット回線を同時に導入する場合は、回線接続工事が必要で、初期費用が30,000円程度かかります。キャンペーンなどで割引きになる場合もあります。

月額料金

月額料金は、既存のインターネット回線を利用する場合は、無料または500円~3000円程度のものが多くなります。

新たに、インターネット回線を引く場合は、毎月の回線利用料がプランによって3500円~6500円程度かかります。

通信速度

次に注意したいのは、通信速度です。Wi-Fiスポットを利用した場合の通信速度の平均は300Mbpsです。

利用するサービスによってはギガバイト単位での契約も可能です。

通信速度が速いことが定評になる場合もあります。通信速度が不安定なプランもありますので、注意しましょう。

同時接続数

また、必ず確認しておきたいことは、同時接続数が端末何台分かということです。200端末ぐらい必要なのに、50台が限界のものを選んでも役に立ちません。

お店の規模に合わせて、同時に使える台数をチェックしておきましょう。

セキュリティ

セキュリティは、無料Wi-Fi設備につけるというよりも、根本的に店舗内の端末すべてにつけておく必要があります。インターネットを接続する時点で、たいていはセキュリティが込み(または割引料金)にて利用できるようになっています。

またWi-Fiの設定をする際に、Wi-Fiのルーターについているセキュリティがどうなるのかを必ず確認するようにして下さい。必要であれば別途で必ず用意しましょう。

セキュリティ面を最重視したい場合は、VPNと呼ばれるプロキシーサーバーを利用する方法もあります。

会員制かどうか

無料Wi-Fiは大まかに3つのタイプがあります。

  • 誰でも無差別に接続できるWi-Fi
  • 登録した人のみが使えるWi-Fi
  • 大手通信キャリアなどのユーザーが無料となるWi-Fi

どのタイプを選ぶかによって集客率にも深く関わってくるでしょう。

アクセスポイント数

それぞれの無料Wi-Fiは、そのブランドごとに全国に設置されているアクセスポイントの数が異なります。

アクセスポイント数が多い無料Wi-Fiほど、ユーザー数も多くなる傾向にあります。ユーザー数が多い無料Wi-Fiであれば集客数もそれだけ期待することができます。アクセスポイント数を比較検討しておくことが大切です。

デメリットもある?

無料Wi-Fiの導入は、これまで述べてきたように店舗にとって大変有利な戦力となり得ます。しかし、デメリットもあるので注意する必要があります。

客層やお客さんの滞在時間、お店のサービスの種類などから、集客効果がない場合もあります。無料Wi-Fiがあまり集客に関係ない場合は費用だけがかかりデメリットとなってしまいます。

しっかりと考慮しておきたい事は、ご自身の店舗にとって無料Wi-Fiのニーズがどうなのかということです。

もう1つのデメリットは、セキュリティ上の責任を負わされる可能性があるという事です。仮に、その不正アクセスが個々のユーザーの不備からきたものだとしても、根拠もなくお店の責任にされる場合もあります。

万が一に備えて、店舗のセキュリティ対策は万全だといえる状態にしておきましょう。

経営者におすすめ無料Wi-Fi

それでは最後に、おすすめの無料Wi-Fiサービスをいくつかご紹介しておきましょう。

Baffaro/フリースポット

導入費用は少し高くなりますが、無線LANで人気が高いBAFFAROが提供する無料Wi-Fiです。接続が簡単で天井や壁に小型のWi-Fiキットを備え付けるだけです。

  • 小規模店舗用→23,800円~
  • 大規模店舗用→39,800円~
  • 月額料金→無料
  • 誰でもアクセス可能(要登録)

出典:Baffaro

※Baffaroの無料Wi-Fi公式サイトはこちら

NTT東日本/ギガらくWi-Fi

こちらは大手通信NTTが提供する無料Wi-Fiだから安心です。インターネットにパスワードを入力するだけで簡単ですがWi-Fiキットはケーブルでの接続が必要です。

  • 初期費用→無料
  • 月額料金→3,300円~4,480円
  • 誰でもアクセス可能(要登録)

※NTT東日本の無料Wi-Fi公式サイトはこちら

NTT西日本/DoSpot

西日本地域の方は、NTT西日本のDoSpotがご利用いただけます。大手通信だから、インターネットと同時に導入した人でも安心です。ただ、店舗内でインターネットに無料接続可能な時間や回数が限定されています。

  • 初期費用→不要
  • 月額料金→500~1500円
  • 誰でもアクセスできる(要登録)

※NTT西日本の無料Wi-Fiの公式サイトはこちら

ワイヤアンドワイヤレス/Wi2 Free

Wi2 Freeの大きな特徴は、企業名や店舗名、自治体名が入ったオリジナルWi-Fi構築をすることも可能な点です。通常の無料Wi-Fiは既存のインターネットにキットを接続して簡単に設定できます。多言語対応も可能なので外国人のニーズに応えることが可能です。

  • 初期費用29,800円
  • 月額料金500円~
  • 誰でもアクセス可能(要登録)

USEN/U-SPOT

飲食・小売り・サービス業のことなら、長い経験と実績を持つUSENなら、通信関連が苦手な方でも安心して任せることができます。全国140か所以上にサービス拠点があるため、24時間/365日、何かあれば駆けつけてくれます。

  • 初期費用→無料
  • 月額料金→2480円~
  • 誰でもアクセス可能(要登録)

※USENの無料Wi-Fiの公式サイトはこちら

※各地域の自治体も、事業支援、観光促進や防災の一環として、無料Wi-Fiの提供を行っていますので詳しく調べてみましょう。

※同時にPOSレジを検討したい方はこちらもご覧ください。

※また、簡単でお得に導入できるキャッシュレス決済に関する記事も参考にしてみて下さい。

まとめ

気がつけば、最初はPCの出現に戸惑っていた人達も、当たり前にIT端末を使いこなすようになっている今日。今となっては、スマホやPC、タブレットなどの通信端末なしの生活は考えられないことです。

携帯電話を始め、一気にモバイル端末が普及したのはここ数年のことです。さらにスマホ決済や各種アプリの活用などで、とくに最近は急激に通信サービスの自宅以外での需要が高まってきています。

そこで多くの経営者は、無料Wi-Fiのニーズ、消費税増税やそれにともなうポイント還元などを考え、レジや通信設備を見直す時期にきているといえます。

インターネットの導入がまだ済んでいない店舗にとっては、無料Wi-Fiの導入を考えることが、インターネットの導入を考えるきっかけになります。

無料Wi-Fiの設備が整えば、さらにPOSレジや在庫管理システムなどの導入がたやすくなり、将来的に多くの手間や人件費を節約していくことが可能です。集客や売り上げ向上の手段としてだけではなく、経費削減という視点からも無料Wi-Fi設備の導入を検討してみることが決断のポイントとなるでしょう。

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