FXはとってもかんたん!仕組みや専門用語からおすすめFX会社まで【FX初心者入門書】

Man
FXの初心者だけど、何から手をつければ良いのか全然わからない・・・

政府が老後の資金で2,000万円追加で必要になるという試算を出したことで、これから資産運用や投資を始めてみようと考えている人も多いのではないでしょうか。投資でも代表的な存在であるFXに注目している人も多いでしょう。しかし、FXって専門用語も多くて、なんだか難しそうですよね。初心者の方だとどこから手をつければ良いのかわからないと思います。

実はFXは、いくつかのポイントだけ覚えておけば誰でもかんたんにスタートすることができます。そこで今回の記事では、FXの取引を始めるために必要な知識をわかりやすく解説したうえで、今日からすぐに始められる初心者におすすめのFX会社まで解説していきます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

FX初心者は何から覚えれば良いの?覚えておきたいFXの仕組み

FXの初心者の方は、まずFXの仕組みから覚えましょう。仕組みを理解することで、FXとはそもそもどのような投資方法なのかや、難しい専門用語もひととおり把握することができます。

この項目ではFXの概要や仕組みについて、初心者向けにできるだけわかりやすく噛み砕いて紹介していきます。

そもそもFXとは?

FXとは、外国為替証拠金取引のことです。ざっくりいうと、日本円を使って海外の法定通貨を売買することを指しています。利益の出し方もかんたんで、安い時に買って高い時に売るというシンプルな仕組みです。

たとえば、1ドル110円の時に1ドルを購入したとします。その後、1ドル111円になった段階で1ドルを売却したとしましょう。そうすると、「111円(1ドルの売却価格)- 110円(1ドルの購入価格)= 1円(利益)」となり、この取引によって1円の利益が出たことがわかります。

上記の例をみればわかるように、安い時に買って高い時に売却することができていますね。FXの「基本的な利益を出す仕組みは、このようにとてもシンプルなものになっているのです。

レバレッジと証拠金の仕組み

続いて抑えておきたいのが、レバレッジと証拠金の仕組みです。FXではこの2つの仕組みを使って、本来持っている資金よりも大きな金額を使って取引をすることができます。両者をざっくりいうと、証拠金は「FX会社に入金した担保になるお金」のことで、その「証拠金に適用する倍率がレバレッジ」と呼ばれています。

たとえば、証拠金10万円でレバレッジ10倍で取引をする場合を考えてみましょう。この場合の計算式は、「10万円(証拠金)- 10倍(レバレッジ)= 100万円」となるため、総額で100万円の資金を使ってFX取引をすることができます。

このように、レバレッジと証拠金の仕組みを活用することで、本来では運用できない大きな資金を使える点がFXの魅力となっているのです。

結果のみを決済する「差金決済」の仕組み

FXの仕組みとして差金決済という仕組みも、覚えておきたいポイントの1つです。差金決済は、取引の結果として生じた差額のみを決済する方式のことを指しています。

たとえば、1ドル110円の時に1ドルを購入、その後1ドル111円になった段階で購入したドルをすべて売却したとしましょう。そうすると、「111円(1ドルの売却価格)- 110円(1ドルの購入価格)= 1円(差額)」となることがわかります。取引の過程だけをみると、途中でドルと円の売買が行われていたことがわかりますね。しかし、FXでは実際にこうした法定通貨のやり取りは行われず、差額として発生した1円のみが取引結果として決済されます。

FXの取引はすべて、取引を完結させるという前提条件に基づいて行われます。具体的には、法定通貨を購入したら必ずそのポジションを決済しなければいけません。こうした制約があることで、途中で発生する法定通貨のやり取りは行われず、差額のみを決済する差金決済の方式を使うことができるのです。また、この決済方式はFX独自の取引方法である、「ショート(空売り)」にも繋がってきます。

ショート(空売り)とは?下落時にも利益を出せるとっておきの手法

ショートは本来であれば持っていない通貨を売却したと仮定し、後から買い戻すことで利益を出す投資手法のことです。これによって、下落相場で利益を出すことができるという独自の特徴があります。

たとえば、1ドル110円の時に1ドルをショートしたとします。その後、1ドル109円になった段階で1ドルを買い戻ししたとしましょう。そうすると計算式は、「110円(1ドルのショート価格)- 109円(1ドルの買い戻し価格)= 1円(利益)」となり、この取引によって1円の利益が出たことがわかります。

そうば自体は下落しているので価格は落ちているのですが、不思議なことに利益を出すことができました。FXでは上述した差金決済の仕組みを使っているため、本来であれば持っていない資産を売ることができ、ショートのような独自の取引方法を使うことができるのです。

FXのメリット

ここまで、FXの概要や仕組みを見てきました。FX取引の全体的なイメージはつかめたのではないでしょうか。ここからは、FXの持っているメリットを確認していきましょう。具体的には下記の3点になります。

FXの3つのメリット

①少額でも大きな利益を狙える

②資金が少なくても始められる

③平日は24時間取引できる

①少額でも大きな利益を狙える

少額でも大きな利益を狙える点は、FXが持っているメリットの1つです。具体的には、上述した証拠金とレバレッジの仕組みを使うことで運用資金を大きくすることができるため、本来であれば狙うことができない大きな利益を狙うことができます。

たとえば、証拠金10万円でレバレッジ10倍で取引をする場合を考えてみましょう。この場合、運用できる金額は100万円で、本来持っている10万円の10倍の金額を使うことができます。仮に10万円で1万円の利益が出たとしたら、レバレッジが10倍であれば利益も10倍になり、10万円の利益が出ます。国内では最大で25倍のレバレッジが使えるため、この場合は25万円もの利益を出すことができます。

また、海外のFX業者であれば最大で100倍のレバレッジを使うことができるので、本来1万円の利益が出た場合にあてはめれば100万円の利益を出せることになります。

このように、証拠金とレバレッジの仕組みは非常に強力です。少額から投資を始めたとしても、十分に大きな利益を狙うことができるため、これはFXが持っている大きなメリットの1つといえるでしょう。

②資金が少なくても始められる

資金が少なくてもFX投資はかんたんに始めることができます。たとえば、投資の中でも代表的な株取引は、数万円〜数十万円の資金が必要になります。初心者の方であれば、こうした資金を急に集めて投資することはとても難しいでしょう。

いっぽう、FXは株とは対照的です。国内では、なんと最小で4円から取引をすることができます。4円であれば、どれだけ資金が少ない初心者の方でも準備することができるでしょう。

このように少額からでも投資を始めることができる点は、FXが持っている大きなメリットの1つということができます。

③平日は24時間取引できる

FXの持っているメリットとして、平日であれば24時間いつでも取引ができるという点も挙げられます。株取引の場合、取引できる時間は東京証券取引所が開いている平日の午前と午後の数時間だけです。しかし、FXであれば日本の市場が閉じてしまった後でも、トレードをすることが可能です。

具体的には、FXでは世界中の市場をぐるぐる回りながら取引をすることができます。たとえば、日本の市場が閉まる時間であれば、ヨーロッパの市場が開いています。また、ヨーロッパの市場が閉まる時間帯でも、アメリカの市場は開いているため取引をすることが可能です。もしアメリカの市場が閉まったらオセアニアに移動し、そして日本にまた戻ってきます。

このように、FXでは世界の市場とうまくつながることで、平日24時間の取引を可能としています。仕事終わりやちょっとした隙間時間でも取引できるFXは、初心者の方でもより投資をしやすいため魅力的だといえるでしょう。


FXのデメリット

ここまでで、FXの概要やメリットはわかりましたね。FXは独自の仕組みを活用することで、他の投資では得られない独自のメリットがあります。いっぽう、FXではメリットと同じようにデメリットも存在しています。ここからは、FXの持っているデメリットを見ていきましょう。具体的には、下記の3点になります。

FXの3つのデメリット

①借金をしてしまう可能性がある

②ロスカットがある

③土日は取引できない

①借金をしてしまう可能性がある

借金をしてしまう可能性があることは、FXの持っているデメリットの1つです。具体的には、メリットでも述べたようにFXでは証拠金とレバレッジの仕組みを使うことで、本来であれば運用できない大きな資金を使うことができます。これによって、本来であれば狙うことができない利益も狙うことが可能です。

いっぽう、これは裏を返すと損失が出た時にも本来より大きくなることを示しています。たとえば、証拠金10万円で25倍のレバレッジをかけたとすると、250万円の資金を使ってトレードをすることになります。10万円は250万円の約4%になります。つまり、たった4%価格が下落しただけで、10万円全額を失うことになります。加えて、4%以上価格が下落したらどうなるでしょうか。この場合、10万円以上の損失が出てしまうため、借金をしてしまうことになるのです。

こうした点を踏まえると、FXでは借金をしてしまうリスクがあります。大きな利益を狙えるメリットばかりに目が行きがちですが、借金は十分に気をつけておかなければいけないリスクとなっているのです。

②ロスカットがある

FXではロスカットの存在も重要です。ロスカットは、FX取引でユーザーが借金をしないようにFX会社が設定した損切りの仕組みです。証拠金に対して、一定水準以上の損失が発生すると、強制的にポジションが決済されることになります。ロスカットは一見すると、ユーザー思いの親切な仕組みに感じるかもしれません。しかし、本来であればポジションを決済したくないタイミングでも強制的に決済されてしまう可能性も秘めています。

たとえば、上昇トレンドへの転換を見込んだタイミングで、ポジションを持ったとしましょう。しかし、実際には上昇トレンドに転換せず急激に下落し、その後上昇トレンドに転換したとします。この場合、読み自体は当たっているので持っていたポジションは利益が出ているはずですが、急激な下落でロスカットに合ってしまい、ポジションは損失が出ている状態で決済されてしまいました。

このように、FXでは借金をする可能性があるだけでなく、その手前でロスカットの存在があります。価格が変動が急激すぎてロスカットが追いつかなければ借金になりますが、場合によってはロスカットによって利益を出せなくなってしまうというリスクも抱えているのです。

③土日は取引できない

FXにおいて大事なポイントにもなりますが、土日は取引をすることができません。FXを始めようと考えている人の多くが、副業で取り組もうとしているはずです。その場合、多くの人が平日は本業があり、時間がもっとも多く取れるのが土日でしょう。

いっぽう、もっとも時間が取れるこのタイミングでFXは取引をすることができません。土日は世界的に取引所や銀行など、取引に関連した企業や組織が休みとなっています。これによって、FX会社でもサービスを提供することができないのです。

また、実際には中東では金曜日が休みのところもあるため、土日でも取引をすることができます。いっぽう、日本人では取引をすることができないため、やはり土日は取引ができません。

こうした点を踏まえると、休みの日に集中して取引を行いたいという方には、FXは少し不向きといえるでしょう。


初心者におすすめのFX会社

ここまでで、FXのざっくりした仕組みやメリット・デメリットはわかりましたね。そろそろ、どんなFX会社がおすすめなのか気になる頃だと思います。ここからは、初心者におすすめの始めやすく信頼性が高いFX会社を2社を紹介していきたいと思います。

コストや信頼性の面でも、新しくFXをやるのにどちらの会社もピッタリなのでぜひ参考にしてみてくださいね。

①SBI FXトレード

SBI FXトレードは大手企業SBIホールディングスが運営元の親会社です。1兆円近い資本金を持っており国内でも有数の金融企業であるため、信頼性の面ではまず間違いないといえるでしょう。

また、国内では最小の取引単位である、1通貨単位から取引をすることが可能です。ドル円でいうと、最小4円から取引をすることができます。そのため、資金が少ないけどFXにチャレンジしてみたいという方には、非常におすすめなのがSBI FXトレードです。

②DMM FX

DMM FXは動画コンテンツの配信事業などでおなじみの、DMM.comが運営するFX会社です。同社は国内FX会社の中でも、口座開設数第1位という確かな実績を持っています。大手企業運営という点はもちろん、FX事業においても多くの人から支持されており、信頼性の高さは間違いないといえるでしょう。

加えて、同社ではデモトレードも提供しています。デモトレードは無料で誰でも利用することができる、FXの練習ツールです。レートを含めて取引システムも本番と全く同じです。そのため、急に自分のお金を使って取引をすることに少し抵抗がある人や、実際にFXを始めてみる前にデモトレードをやってみたいという方には、DMM FXが非常におすすめです。


まとめ

以上、初心者のFXについて解説してきました。今回紹介したように、大事なポイントだけ覚えればFXは意外とかんたんに理解することができます。また、少額でも大きな利益を狙うことができたり、資金が少ない人でも始めることができるというメリットもあります。加えて、差金決済の仕組みを活用することで、不況時など価格が下落したタイミングでも儲けることができことは、大きなメリットといえるでしょう。

いっぽう、FXには借金をしてしまうデメリットもあり、取引をする際には注意する必要があります。また、ロスカットが入ってしまうと本来であればポジションを決済したくないタイミングで強制的に決済されてしまうなどのリスクもあります。こうしたデメリットやリスクを十分に理解したうえで、FXを始めてみることをおすすめします。

コメントを残す